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探し求める技術は身近なところにあった。
ITS(高度道路情報システム)の研究部隊で道路と車の間で通信するOFDM方式の研究が進められていたのだ。周波数の利用効率が非常によく、伝送路ひずみの影響にも強い。これだ。さっそくOFDMの技術を応用してモデムの試作に取りかかった。PLCは電力と通信が重なる技術分野。あらゆる分野の技術を基礎から研究し、様々な事業を展開する住友電工の懐の深さ、技術フィールドの広さが功を奏した。
第1号の試作モデムが完成したのは、2000年の半ば。
1年半の研究成果がいよいよ形になり、PLCが現実のものとなった瞬間ではあったが、それは次なる課題が眼前に現れた瞬間でもあった。
「こんな大きなモデム、使い物にならない!」。中型テレビほどもあるそれは家庭に設置するには確かに大き過ぎた。小型化。チップ化が急務だ。
※OFDM方式:複数の搬送波間が直行関係であることを利用するデジタル多重変調方式の一つ。周波数帯域の有効利用ができる。
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