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Latest Information 2015年05月号(Vol.452)

【お知らせ】千葉大学の共同研究圃場でトマトの収穫が始まりました

当社は千葉大学と共同で、高糖度トマトの安定生産技術の確立を目的とした実証研究を進めています。千葉大学の太陽光利用植物工場に設置した当社の栽培装置で11月に栽培を開始したトマトはすくすくと成長し、収穫期を迎えました。

つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅近くの千葉大学・環境健康フィールド科学センター内に当社が共同研究を行っている温室圃場があります。太陽光利用植物工場とも呼ばれる、温度、湿度、CO2濃度が制御できる理想的な2,000m2の研究施設の中で、砂を栽培培地として用いる「サンドポニックス™※」の最新システムを用いたトマトの実証栽培が行われています。

現在めざしているのは、当社が長年培った砂栽培の技術をさらに発展させて、高品質な高糖度トマトの収量を増やしていくことです。トマトに供給する水分量の制限(水分ストレス付与)により糖度を上げられることは知られていますが、最適な制御が難しく、一個あたりのトマトの重量が軽くなり、圃場面積あたりの収量減が避けられませんでした。

当社では「サンドポニックス™」の持つ、水分ストレスを自由にコントロールできるという特長をさらに高度化して安定的に収量増を実現する技術開発を進めています。具体的には、培地底面からの給水技術をベースにした「新サンドポニックス™」を開発中です(下図参照)。

さらに本技術による設備コストの大幅な低減により、砂栽培技術が一層使いやすくなることを期待しています。また、培地表面からの水分の蒸発を防ぐことにより栽培に必要な給水量も低減でき、将来は水不足地帯での活用も考えられます。

現在、トマトの品質・収量の向上について有望な結果が得られつつあり、市場の評価を確認するために一部を出荷していますが、多くの方々から「甘くておいしい」という評価を得ています。

当社は、高品質な食料ニーズの世界的な増大に対して、サンドポニックス™と、エネルギー、情報といった当社の多様な技術を融合した「農業の工業化」を通じて貢献していきたいと考えています。

※サンドポニックス™:砂を培地とした野菜栽培システムのこと。1970年代より、当社は、生産者の経験や勘に頼り、自然条件に左右されやすい農業の工業化をめざし、砂栽培技術に自動灌水・施肥機能を組み合わせた栽培装置であるサンドポニックス™の開発を開始しました。

丸尾 達 教授(千葉大学園芸学部)

丸尾 達 教授(千葉大学園芸学部)

今回、砂栽培に千葉大の環境・培養液制御技術を組み合わせた開発に共同で取り組んでいますが、着実に成果が出ています。住友電工の多彩なコア技術を活かした今後の発展に期待しています。

松尾 圭一郎(新領域技術研究所)

松尾 圭一郎(新領域技術研究所)

千葉大学の方々のご支援をいただきながら実証実験を進めています。赤く実ったトマトを見ると、これまでの苦労が報われたように感じます。

新領域技術研究所

【お知らせ】(公財)佐賀県地域産業支援センターと放射光ビームラインの設置契約を締結

建設現場とその状況
建設現場とその状況

当社と(公財)佐賀県地域産業支援センターは、同センターが管理運営する佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターに、住友電工グループが材料分析を行うためのビームライン※設置に関する契約を締結しました。ビームラインは2016年度に運用を開始する予定です。

放射光は、赤外線からX線までの波長からなる極めて明るい光で、市販のX線源の1万倍以上の強度を持つX線による高精度・高感度分析が可能となります。これまでも当社は、各種材料の基礎検討や製品開発など、幅広い分野で放射光を活用してきましたが、今後の革新的な製品の創出には、原子・分子レベルの分析技術がますます重要であり、住友電工グループが常時使用可能なビームラインを佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターに設置することとしました。

※ビームライン:測定する試料に放射光を導く光学装置と、実際に種々の測定をする分析装置からなる設備

解析技術研究センター

【お知らせ】レンズ結合型の多心シングルモード光ファイバコネクタを開発

当社は、シングルモード(SM)光ファイバ(※1)を超多心で接続可能、かつ耐ダスト性を持ち合わせた新しい光コネクタ技術を開発しました。この成果を2015年3月に米国ロサンゼルスで開催された世界最大規模の光ファイバ通信の国際会議「OFC2015」にて発表しました。

現在、光ファイバ配線をIT機器に接続する多心コネクタには、主にMPOコネクタ(※2)が用いられています。MPOコネクタは、光ファイバの端面間に押しつけ力を掛けることで、光が伝送される部分であるコア同士を直接物理的にしっかり接触させるフィジカルコンタクト(PC)接続技術をベースとしています。しかし、SM光ファイバのコア部分のビーム直径がわずか0.01mmと小さく、この部分にダストが付着すると損失が生じることから、コネクタ端面に付着したダストを事前に念入りに取り除く必要がありました。また、今後心数が増えるに従いPC接続のためにさらに強い押しつけ力が必要となるため、着脱作業が難しくなるとともにコネクタの耐久性の低下が問題となります。

今回開発したレンズ結合型のSM多心光コネクタは、レンズでビーム径を拡大することでダストの影響を少なくし、さらにコネクタ間を非接触にすることで、コネクタ接続時の押しつけ力を大幅に低減しました。

主な特長

①残留ダストの影響が少ない

コネクタから出射されるビームの径はレンズで約5倍に拡大されているため、コネクタ端面の清掃後に細かなダストが残留しても、ビームへの影響を抑えられます。

②清掃が容易

表面がフラットなレンズを用いているため、凹凸のあるレンズに比べてダストを容易に除去できます。

③押しつけ力が小さく着脱が容易

コネクタから出射されたビームは一旦空間上を伝搬してから相手のコネクタに再度結合します。したがってコネクタ端面間は非接触で、心数が増えても押しつけ力を増やす必要がなく、PC接続で実現困難な超多心にも対応可能です。

※1
シングルモード光ファイバ:光が伝送されるコアの直径が約0.01mmと小さく、1 つのモードのみを伝送させる光ファイバ。光信号を高速に長距離伝送しても乱れないという特長を持っています。
※2
MPOコネクタ:Multi-fiber Push-onコネクタの略称で、光ファイバをPC接続技術により結合する多心光ファイバコネクタ。コネクタをアダプタにワンタッチで押しつけることで接続が完了します。
光通信研究所

【お知らせ】大学講座寄付、学術・研究助成 贈呈式典

「(公財)住友電工グループ社会貢献基金※」は、国内外のさまざまな分野における人材育成と学術振興を目的に、「大学講座寄付」「学術・研究助成」「奨学金支給」を行っています。

今年度は、大学講座寄付に加えて学術・研究助成の先生方もお招きし、3月3日(火)に「贈呈式典」を行い、大学講座の寄付先の先生方12名と学術・研究の助成先の先生方14名に出席いただきました。

贈呈式典では、新たに寄付が決定した大学講座をはじめとする研究成果のご報告をしていただき、基金関係者や多様な分野での研究をされている先生同士で親交も深めていただきました。

※(公財)住友電工グループ社会貢献基金:国内外のさまざまな分野における人材育成と学術振興を行うことを目的に、2009年4月に設立、2010年2月に公益財団法人として認定を受けております。

【新製品情報】Webワークフローシステムの最新版「楽々Workflow®II(らくらくワークフロー・ツー) Ver.7.0」を発売

住友電工情報システム(株)は、使い勝手を大幅に向上させたWebワークフローシステムの最新版「楽々Workflow®II Ver.7.0」を2015年4月より販売を開始しました。

「楽々Workflow®II」は、企業内での申請・承認・決裁のワークフローを電子化し、業務の見える化を実現するパッケージソフトです。

今回発売した「楽々Workflow®II Ver.7.0」では、一目でやるべき作業がわかり、簡単に操作できる新しい画面デザインが選択できるようになりました。また、複数の申請を一度に行うことのできる「まとめ申請機能」、出張旅費申請での交通費の確認に便利な「路線検索機能」を追加しています。さらに、グループウェアで多く使われている「SAML認証」に対応したログイン機能や、グループウェアの画面に「楽々Workflow®II」の画面を埋め込む「マッシュアップ機能」が追加され、お使いのグループウェアから「楽々Workflow®II」を呼び出して利用できるようになりました。

住友電工情報システム(株)

【お知らせ】渡辺康幸氏の入社について

当社社長 松本 正義(左) 渡辺 康幸氏(中央) 陸上部総監督 松本 俊裕(右)
当社社長 松本 正義(左) 渡辺 康幸氏(中央)
陸上部総監督 松本 俊裕(右)

4月1日付で、渡辺康幸氏が当社に入社し、陸上競技部の監督に就任しました。

渡辺康幸氏は、早稲田大学競走部駅伝監督として、箱根駅伝や出雲駅伝、全日本大学駅伝などで同大学を優勝に導いた実績のある指導者です。

当社陸上競技部は、渡辺氏とともに、世界に通用する長距離選手の発掘、育成を行い、さらなる成長をめざしていきます。

渡辺 康幸氏のプロフィール

1973年千葉県生まれ。早稲田大学人間科学部卒業。市立船橋高校時代、全国高校駅伝2年連続1区区間賞。早稲田大学進学後、大学駅伝総合優勝などに貢献。ユニバーシアード世界大会10000メートルでは、1993年バッファロー大会で銀、1995年福岡大会で金メダルを獲得、同年の世界陸上競技選手権イェーテボリ大会10000メートルでは12位となり、当時の日本学生記録を樹立した。1996年エスビー食品(株)へ入社、アトランタオリンピック10000メートル日本代表となる。2002年現役引退。その後、早稲田大学競走部駅伝コーチを経て2004年早稲田大学競走部駅伝監督就任。指導者として、2008年に箱根駅伝往路優勝、2011年には悲願の箱根駅伝総合優勝を果たし、出雲駅伝優勝、全日本大学駅伝優勝と併せ、史上3校目となる2010‐2011シーズンの大学駅伝3冠を達成。

【展示会】2015 Japan IT Week 春 「第20回 ビッグデータ活用展」、「第24回 ソフトウェア開発環境展」に出展

公式サイト
http://www.japan-it.jp/
会期
5月13日(水)~15日(金)
会場
東京ビッグサイト
ブース番号
「第20回 ビッグデータ活用展」:27-29
「第24回 ソフトウェア開発環境展」:東46-1
出展製品
「第20回 ビッグデータ活用展」:「Quick Solution®」、「楽々Document® Plus」
「第24回 ソフトウェア開発環境展」:「楽々Framework®3」、「楽々Workflow®II」
住友電工情報システム(株)

【展示会】「第五回中国国際エネルギー貯蔵大会及び展覧会」に出展

公式サイト
http://www.energy-storage.cn/en/
会期
5月13日(水)~15日(金)
会場
中国 上海新国際博覧中心
ブース番号
3D05
出展製品
レドックスフロー電池など
インフラ事業推進部

【展示会】「第63回電設工業展 ~JECA FAIR 2015 ~」に出展

公式サイト
http://jecafair.jp/
会期
5月27日(水)~29日(金)
会場
東京ビッグサイト
ブース番号
西1ホール 1-083
出展製品
太陽光発電設備用直流ケーブル、蓄電池用のフレキシブルケーブル、メガソーラー監視システムなど
営業企画部

【展示会】「第53回 機械工業見本市 金沢(MEX金沢2015)」に出展

15日(金)13:00~14:00/3号館1階にてワークショップ開催
【演題】イゲタロイ®2015「最新切削加工技術速報」

公式サイト
http://www.tekkokiden.or.jp/mex/
会期
5月14日(木)~16日(土)
会場
石川県産業展示館
ブース番号
3-10
出展製品
超硬工具、ダイヤモンド・CBN工具
ハードメタル事業部

【展示会】「Feimafe2015」に出展

公式サイト
http://www.feimafe.com.br/en/
会期
5月18日(月)~23日(土)
会場
ブラジル サンパウロ Pavilhão de Exposições do Anhembi
ブース番号
E900
出展製品
超硬工具、ダイヤモンド・CBN工具
ハードメタル事業部

【展示会】「バリシップ2015」に出展

公式サイト
http://www.bariship.com/
会期
5月21日(木)~23日(土)
会場
テクスポート今治
ブース番号
A-02
出展製品
バラスト水処理装置(エコマリン技術研究組合出展)
新規事業マーケティング部

【展示会】「NOR-SHIPPING 2015」に出展

公式サイト
http://www.messe.no/en/nor-shipping/
会期
6月2日(火)~5日(金)
会場
ノルウェー オスロ Norges Varemesse
出展製品
バラスト水処理装置
新規事業マーケティング部

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