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2007年 SHT

SEI CSR EYE THAILAND

「見える化」を徹底したSHT新工場。SEIの技術が現地でしっかり根付いています。

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SHTは1994年に設立、ASEAN全てのお客様に満足頂けるNO.1切削工具メーカーを目指しています。2005年、新工場が稼働しましたが、屋根を高くして熱気を上昇させ作業場の冷房効率を上げ、昼間は自然採光を最大限に取り入れる設計で面積が3倍になったにもかかわらず電気使用量は2倍に収めるという省エネルギー化を徹底。

「工場はショールーム」をコンセプトとする新工場は「省エネルギーとセキュリティー」の他、「流れが見えるラインレイアウト」「会社は社員のわが家」というオープンな発想の下、ガラスが多用されシースルーな明るい工場設計となっています。また、建物だけではなく、運営面においても開放的で、従業員のユニホームのデザイン、カラーリングは現地スタッフの従業員自身がアイデアを出し合って決めた他、社員食堂、ロッカールームの配色も現地スタッフが心地よい配色を話し合って決められました。現地スタッフ約210名の平均年齢は26.1歳、女性比率は68%。工場全体が若々しく、明るい雰囲気で満ちています。

社長を交えて現場からの提案事項を話し合う職場懇談会を月1回開催しています。すべてにおいて「見える化」を徹底している中、精神的にも壁ができにくく、現地スタッフ からの積極的な意見も多くなっています。テーマは品質・安全管理改善のことであったり、福利厚生や労働条件のことであったり、労使間でグレーゾーンができないように努めています。このようなコミュニケーションを継続しているうち、日本人スタッフもタイ人の気質や風習をよく学ぶことができ、タイのコンプライアンスや人権を尊重しながら、タイ日共同の新しい企業風土を作っていきたいと意欲的です。

切削加工は熟練した技術が必要なため、SHTの新工場内にはテクニカルセンターが設けられています。ここでユーザー企業の若いエンジニアが住友電工ハードメタルの技能や知識を充分に習得することができるようになっています。また、同センターはバンコク日本人学校の職場体験学習の場として使用されている他、タイ日工業大学のトレーニングセンターとしての活用も予定されています。

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    タイでビジネスをする上でまず壁になるのが言語です。英語や通訳を介してではうまくコミュニケーションできず初めはかなり苦労しました。それだけに何よりも信頼関係が大事だということで、工場の設計からも工夫して、あらゆる壁をなくし、さらに「見える化」を徹底することで従業員全員がオープンな気持ちになれるようにしています。

    SHT社長 白石 順一

※2007年6月取材

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