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住友電気工業株式会社は、工業生産プロセスにより製造された革新的ビスマス系超電導線「DI-BSCCO」において、臨界電流値が210Aという世界最高性能を確認しました。当社では、本年4月から世界最高レベルの性能を実現した「DI-BSCCO」(高臨界電流仕様で180A)のサンプル供給を開始し、6月を目処に180A製品の量産体制を構築する予定ですが、今後210A 高温超電導線についても、量産のための技術開発に取り組んでいきます。
【臨界電流値向上によるメリット】
臨界電流値は、超電導状態で流すことができる最大の電流値であり、超電導線の最重要性能です。臨界電流値の向上により、電力用ケーブル、変圧器、モーター、発電機、電磁石等の応用製品において、電力品質やエネルギー効率の向上が可能になります。また、応用製品に必要な超電導線の使用量を削減できるため、製品のコスト低減と小型・軽量化を実現します。
臨界電流値200Aを超えることにより、様々な産業分野において新たな超電導線の応用が進展するものと期待しています。
【「DI-BSCCO」の製造方法】
当社の「DI-BSCCO」は、大きく粉末工程、加工工程、熱処理工程の3工程により製造されますが、製造工程の全てにわたって均一化、無欠陥化などの改善をすることにより今回の大幅な性能向上を達成しました。特に、熱処理工程では当社独自開発の加圧焼成(CT-OP、Controlled Over Pressure)法により、従来のビスマス系超電導線では不可能であった超電導材料の密度100%化を実現し、高臨界電流、高強度、長尺化、高耐久性等の世界最高の実用性能を達成しています。
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