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プレスリリース 2007年

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「エネルギー使用合理化希少金属等高効率回収システム開発事業」の委託先に決定

~使用済み超硬工具の高効率リサイクルの実現に向けて~

2007年7月6日

住友電気工業株式会社

  住友電気工業株式会社は、独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以降、JOGMEC)が経済産業省の補助金を受けて本年度より実施する「エネルギー使用合理化希少金属等高効率回収システム開発事業」に応募し、当社が提案した「廃超硬工具からのタングステン等の回収技術の開発」が本年度の委託研究テーマとして採択されました。今後、使用済み超硬工具のリサイクル・再資源化に係る技術開発を加速させます。

 

 住友電工グループでは、タングステンやコバルト或いはガリウム、インジウムなどのレアメタル原料を使用した製品の製造販売を行っていますが、これらの材料は希少資源である上、世界的に需要が増加しているため、使用済み製品のリサイクル、再資源化など、いわゆる3R(リユース、リデュース、リサイクル)の技術開発に積極的に取り組んでいます。

 タングステン、コバルトなどを主原料とする超硬工具を製造・販売する当社子会社の住友電工ハードメタル株式会社では、販売ルートを活用して使用済み製品を回収するシステムを確立し、現在は回収した使用済み超硬工具を再資源化するリサイクルシステムの確立をめざしています。

 住友電工ハードメタルは、「亜鉛処理法」の技術により使用済み超硬工具をタングステンカーバイドおよびコバルトの粉末として高効率に再資源化していますが、この再生原料粉末は再生処理をした超硬工具の組成を維持しているため、その組成が適用できる用途にしか使えないという問題点があります。一方、亜鉛処理法以外で実用化されている使用済み超硬工具からタングステンをリサイクルする技術では、酸化焙焼の後に化学処理により超硬工具の構成成分元素毎に分離回収し不純物を取り除く工程を経て、タングステンの中間原料であるパラタングステン酸アンモニウム(以降APT)が精製回収されます。この方法は、再資源化したタングステンをあらゆる用途に適用できるという利点がある反面、多くの工程で多量の薬品を使用し、エネルギー消費も大きいため環境負荷が重くなります。

 今回、JOGMECに採択された調査研究では、薬品使用量およびエネルギー消費の大幅削減をめざして、使用済み超硬工具を化学的に溶解し効率良くAPTに変換する新しい高効率リサイクルプロセスの開発をめざします。

 なお、住友電工グループは、革新的・先進的技術によるレアマテリアル循環システム構築をめざし、本年4月より名古屋大学エコトピア科学研究所とレアマテリアルの回収・再資源化に関する共同研究をスタートしました。エコトピア科学研究所に共同研究拠点「レアマテリアル循環(住友電工)共同研究ラボ」を設置して使用済製品や廃棄物から資源を回収し有効に再利用する技術の研究開発を幅広く行っています。今回の「廃超硬工具からのタングステン等の回収技術の開発」においても「レアマテリアル循環(住友電工)共同研究ラボ」を活用し、名古屋大学エコトピア科学研究所と共同で調査研究を推進します。

以上

 

【補足資料】

「レアマテリアル循環(住友電工)共同研究ラボ」の概要

研究施設 名古屋大学エコトピア研究所 総合研究実験棟2階に実験室を設置
期間 2007年4月から2010年3月 (3年間)
人員 初年度 4名


※共同研究拠点(ラボ)制度

「共同研究拠点(ラボ)」は、名古屋大学が所有するシーズと民間企業のニーズとノウハウとを融合、発展させることで先進的な研究成果を生み出し、広く社会の発展に貢献することを目的として名古屋大学エコトピア科学研究所が本年度からスタートした新しい研究開発組織です。

 

住友電工ハードメタル株式会社の概要

設立 2003年4月1日
資本金 50億円 (住友電気工業(株)100%出資)
従業員数 700名
代表者 代表取締役社長 倉阪 克秀
本社所在地 兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1
事業内容 超硬合金、CBN焼結体及びダイヤモンド焼結体製切削工具(商標:イゲタロイ・スミボロン等)、耐摩工具及び素材、レーザ用光学部品、合成ダイヤモンド製エレクトロニクス関連部品等の開発、製造及び販売。
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