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プレスリリース 2011年

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LTE基地局用Remote Radio Headの開発について

2011年6月16日
住友電気工業株式会社

 当社はこの度、2.1GHz帯で無線出力80Wを270W以下の消費電力で実現する世界最高クラスの効率の次世代携帯通信サービス(以下、LTE)基地局用Remote Radio Head(以下、RRH)を開発しました。

LTE基地局用RRHの外観 近年実用化が進むLTEやWiMAXなどの次世代無線ブロードバンドシステムの基地局では、基地局本体と、アンテナ直下に置かれるRRHと呼ばれる無線送受信装置を分ける形態が主流になりつつあります。これは、RRHをアンテナ近くに設置することで無線信号の接続ケーブル損失が減り、同じアンテナ出力を得るための送信用増幅器出力が小さくてすみ、低消費電力化が可能になるためです。またこの形態はRRHと基地局本体を離して設置できるため、基地局本体の設置に自由度が増すメリットもあります。
  当社では、昨年WiMAX基地局用RRHを開発しましたが、今回、更なる高効率化技術を適用した送信用増幅器と独自開発の歪補償装置を組み合わせることで、80Wという高出力のRRHを270W以下という低消費電力で実現しました。(RRHの電力利用効率30%以上を達成)

【LTE基地局用RRHの特長等】

(1)

エンベロープトラッキング方式による高効率送信用増幅器を実用化:

LTEやWiMAXなど最新の無線規格で採用されるOFDM信号はその出力電力の瞬時値が大きく変化します。この変化に追従して増幅器に印加する電圧を変動させるエンベロープトラッキング方式を採用することで送信用増幅器の効率を大きく改善しています。

 

(2)

低消費電力化による小型・軽量化を実現:

高効率増幅器と独自開発の歪補償装置を組み合わせることで、低消費電力化を実現しました。
これにより、通信事業者の運用コスト削減だけではなく、システム全体の省エネルギーに寄与します。停電発生時の基地局運用時間の長時間化も可能になります。
また、低消費電力化に伴い、本体重量20kg以下と小型・軽量化を実現しました。RRHを共架するアンテナ支柱や鉄塔等の簡素化や設置工事期間の短縮が可能になります。

 

(3)

マルチキャリアシステム:

システム加入者数増に伴う無線チャンネル追加に柔軟に対応できるよう、マルチキャリアシステムに対応しています。

 

(4)

光インタフェースの採用:

基地局本体とのインタフェースは、業界標準のCPRIインタフェースを採用しています。

 

 

 今回の開発品をベースに量産機の開発を進め、早期に市場に投入していく所存です。また、本日、当社Webサイト内に「Sumitomo Electric RRH Sites」(英語版のみ)を開設し、グローバルにRRHをPR、拡販していきます。

 

Sumitomo Electric RRH Sites http://global-sei.com/rrh/

 

以上

 

・WiMAXは、WiMAX Forum の米国及びその他の国における商標または登録商標です。

 

【補足資料】

エンベロープトラッキング 方式(ET)

送信用増幅器のトランジスタに印加する電源電圧を、送信電力の瞬時値に応じて調整することで消費電力を低減する

 

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