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プレスリリース 2012年

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ドイツとロシアの超電導ケーブルプロジェクトにビスマス系高温超電導線「DI-BSCCO Type HT-CA」が採用

2012年10月22日
住友電気工業株式会社

 当社のビスマス系高温超電導線「DI-BSCCO Type HT-CA」が、ドイツの交流超電導ケーブルプロジェクト「AmpaCity」プロジェクト、及びロシアの直流超電導ケーブルプロジェクトに採用されました。

1.ビスマス系高温超電導線「DI-BSCCO Type HT-CA」について

 当社は、2004年にビスマス系高温超電導線の工業製品化に成功して以来、機械強度など顧客ニーズに対応した複数種類の高温超電導線「DI-BSCCO」を量産、販売をしています。
 「DI-BSCCO Type HT-CA」は、高臨界電流特性を有しながら、銅合金をラミネートすることにより高い強度をそなえた高温超電導線であり、ロシアでの交流超電導ケーブルプロジェクト(2009年)や中国での直流超電導ケーブルプロジェクト(2010年)などに採用されてきました。

2.ドイツの「AmpaCity」プロジェクトについて

 ドイツの電力会社であるRWE Deutschlandとドイツの超電導ケーブル製造会社であるNexans社、及び The Karlsruhe Institute of Technologyが、ドイツの連邦経済技術省の一部資金を受けて実施する「AmpaCity」プロジェクトでは、ドイツ・エッセン市の中心地において、2つの変電所を長さ1kmの交流超電導ケーブル(電圧:10kV、ケーブル容量:40MVA)で結びます。2013年に、超電導ケーブルの布設、受け入れ試験が行われ、その後少なくとも2年間、電力網の一部として実証運転される予定です。
 当社は、本プロジェクトに使用する約80kmの「DI-BSCCO Type HT-CA」の製造を開始し、2013年初までにNexans社に納入する予定です。

3.ロシアの直流超電導ケーブルプロジェクトについて

 ロシアの電力会社であるFGC UES (Federal Grid Company of Unified Energy System)と、その研究開発部隊であるR&D Center @ FGC UESが実施する直流超電導ケーブルプロジェクトは、ロシア・サンクトペテルスブルグ市において、2つの変電所を長さ2.5kmの直流超電導ケーブル(電圧:20kV、ケーブル容量:50MVA)で結ぶ世界初の試みです。2015年に、超電導ケーブルが布設され、その後、電力網の一部として実証運転される予定です。
 当社は、本プロジェクトに使用する約100kmの「DI-BSCCO Type HT-CA」の製造を開始し、2013年の春までに納入する予定です。

 

以上

 

「DI-BSCCO Type HT-CA」横断面図

「DI-BSCCO」は住友電気工業(株)の商標又は登録商標です。

 
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