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プレスリリース 2014年

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住友電工と千葉大学が共同で野菜栽培の実証試験を開始

~砂を用いた栽培により高品質トマトの収量増を目指す~

2014年7月17日
住友電気工業株式会社
国立大学法人 千葉大学

住友電気工業株式会社(社長:松本 正義、以下「住友電工」)と国立大学法人千葉大学(学長:徳久 剛史、以下「千葉大」)は、住友電工がこれまで研究開発を進めてきた砂栽培技術と、千葉大の先端的な栽培環境制御技術を融合させ、高糖度トマトの収量の大幅増を目指す実証試験を開始いたします。

住友電工は、生産者の経験や勘に頼り、自然条件に左右されやすい農業の工業化をめざし、砂栽培技術に自動灌水・施肥機能を組み合わせた栽培装置「サンドポニックス*1」の開発を1970年代に開始しました。サンドポニックスは培地中の水・肥料の精密な制御が可能であり、かつ培地である砂は自然界に大量に存在するためその入手・廃棄が容易であるという利点を有しています。

トマトの収穫量と糖度の関係住友電工は、ニーズが向上しつつある高品質野菜の栽培に応えるために、上記のサンドポニックスの特徴を活かし、トマトの収穫量向上と食味改善の研究を行ってきました。右図のように、一般に高糖度のトマトの栽培では収量が大きく減少しますが、住友電工内の小型温室圃場において行った実証試験では、高品質の目安である平均糖度8度以上のトマトを単位面積当たり、2倍程度多く収穫することに成功しました。さらにバイヤーによる食味評価においても良好な結果を得ております。

このたび、この住友電工のトマト栽培技術と、千葉大の優れた栽培環境制御を組み合わせて、一層の収量増大を図る栽培技術の共同開発を行うことに合意いたしました。この実証研究には千葉大の持つ、温湿度、CO2濃度などの精密制御装置を備えた太陽光利用植物工場(面積2,000m²)を活用します。

住友電工は、本共同研究の成果及び「サンドポニックス」の性能を活かしたビジネスモデルの検討や、「農業の工業化」に向けて持てる技術の農業分野への幅広い応用展開を進めてまいります。

*1 サンドポニックス:砂を培地とした野菜栽培システムです。

特徴 ①土作り、砂の入れ替えが不要で、同一の砂で25年使えます。

②土壌病害蔓延の心配が少ない。

③培地が砂で、世界各地で調達が可能。廃棄時の問題もない。

④連作障害が出にくい。

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