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プレスリリース 2014年

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隅削り刃先交換式カッタ「SEC-ウェーブミルWFX08000型」を発売

2014年11月13日
住友電気工業株式会社

当社は、好評いただいている高品位の加工を実現する刃先交換式隅削りカッタ「SEC-ウェーブミルWFX12000型」の低切込み用途として、「WFX08000型」(最大切込み深さ6.0mm)を拡充、2014年12月より発売を開始します。

近年、工作機械やエネルギー関連機械を中心とする産業機械市場は、新興国の経済発展に伴い堅調な伸びを示しており、いずれの分野でも機械加工コストの低減、工程の集約が要求されています。 また、完成品の高性能化により、産業機械の構成部品に要求される寸法精度や加工品位は、年々厳しさを増しており、加工する工具に対しても、加工面粗さや壁面精度への改善要求がますます強まっています。

当社は、これらのニーズに応えるため、2011年に発売を開始した「SEC-ウェーブミルWFX12000型」に加え、「WFX08000型」を拡充しました。「WFX08000型」は、小径から中径サイズと刃数のレパートリーも多く設定し、多刃による高能率加工も可能です。また、チップサイズをダウンサイジングしたことにより、チップの工具費低減に寄与します。

1.特長

SEC-ウェーブミルWFX08000型
(1)最適化した切れ刃形状と工具の高精度化を実現
壁面加工面が底面加工面に対し、ほぼ直角となるよう、刃先交換チップの切れ刃形状を最適化し、優れた壁面精度と面粗さを実現しました。さらに刃先交換チップとカッタ本体の寸法精度を向上させたことにより、正面の刃振れ精度0.03mm以下を安定して確保できます。従来のM級*1チップを大幅に上回る高品質の加工精度を実現しました。
(2)使い勝手の良さと経済性
チップをネジで締結する方式を採用することにより、手軽にチップをセッティングすることが可能です。また、高精度に設計されたチップおよび本体ボディの組み合わせにより、ネジでチップを締結するだけで良好な壁面精度や面粗さが得られます。刃先交換チップの刃先4コーナーを使用可能で、経済性にも優れています。
(3)安定・長寿命を実現
刃先交換チップには、超多層PVD*2コーティング膜を採用。耐摩耗性、耐欠損性、耐溶着性のいずれの面でも長寿命を実現します。また、鋼からステンレス鋼、鋳物やアルミに至る幅広い被削材の対応が可能です。

2.ラインアップ

ボディ 計90種類
カッタ 45型番
エンドミルタイプ 17型番  工具径φ20~63
シェルタイプ 21型番  工具径φ40~100
モジュラータイプ 7型番  工具径φ20~40
刃先交換チップ 81型番

3.標準価格

ボディ:WFXM08050RS 43,000円
チップ:SOMT080308PZER-G  ACP200 800円

4.販売計画

初年度 2億円/年
3年後 3億円/年

*1 M級:
チップの等級記号。ノーズ位置許容差(±0.08mm)、厚み許容差(±0.13mm)、内接円許容差(±0.05~±0.13mm)です。

*2 PVD (Physical Vapor Deposition):
物質の表面に薄膜を形成する蒸着法のひとつで、気相中で物質の表面に物理的手法により目的とする物質の薄膜を堆積する方法。

  • 「ウェーブミル」は、住友電気工業株式会社の登録商標です。

以上

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