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広報誌 SEI WORLD 2008年

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SEI WORLD 2008年03月号(vol. 366)

「高温超電導ケーブル」を電力系統に連系する日本初の実証試験の実施について

 2010年度から高温超電導ケーブルを電力系統に連系する日本初の実証試験を東京電力(株)の旭変電所にて実施します。
高温超電導ケーブル断面構造

実証試験の概念図

 この実証試験は、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、2007年度から5年間の計画で実施する「高温超電導ケーブル実証プロジェクト」において行うもので、東京電力(株)の旭変電所(神奈川県横浜市)内に、全長200~300メートルの高温超電導ケーブルを用いたシステムを電力系統に連系し、線路建設・運転・保守を含めたトータルシステムの信頼性を検証します。

 当社は、本プロジェクトにおいて、NEDOからの主委託社としての役割を担うとともに、超電導ケーブル、接続部、付属システムの製造、現地施工・試験を行います。

 本ケーブル用の超電導線材には、当社製の革新的ビスマス系超電導線「DI-BSCCO」の低損失タイプを使用し、コンパクトな形状を実現する三心一括型の超電導ケーブルを適用します。電圧は66kV、容量は超電導ケーブルとしては世界最大容量となる20万kVA級を目指します。なお、超電導ケーブルの冷却システムについては、(株)前川製作所が担当します。

 当社は本試験を通じて、地球環境問題への貢献が期待できる超電導ケーブルシステムの実用化に向け、さらに積極的に取り組んでいきます。

試験概要

目         的 NEDOの「高温超電導ケーブル実証プロジェクト」の一環として、高温超電導ケーブルを電力系統に接続した場合の運転方法、長期連系試験による信頼性・安定性などを検討・実証する。
試  験  期  間 2010年秋頃から1年間(予定)
役  割  分  担 住友電気工業(株) 高温超電導ケーブル・接続部の製造、建設等
東京電力(株) 実証試験場所の提供、電力系統との接続、
保護・警報システムの検討、運転
(株)前川製作所 冷却システムの製造・運転
試  験  場  所 東京電力(株) 旭変電所(神奈川県横浜市鶴見区)
送電用変電所(15.4万V→6.6万V) 許可出力 60万kVA
ケ ー ブ ル 仕 様 電圧:6.6万V  容量:20万kVA級
長さ:200~300メートル  形状:三心一括型

NEDOの「高温超電導ケーブル実証プロジェクト」

 ・期     間:

2007年度~2011年度

 ・受  託  者

主受託者:住友電気工業(株)

再受託者:東京電力(株)、(株)前川製作所

 ・スケジュール:

   2007~08年度

要素技術、システム検討

   2009年度

高温超電導ケーブル、機器、冷却システムの製造

   2010年度

システム建設、冷却・竣工試験

   2010~11年度

電力系統での長期試験

DI-BSCCOは、住友電気工業(株)の登録商標です。

超電導・エネルギー技術開発部

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