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広報誌 SEI WORLD 2008年

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SEI WORLD 2008年05月号(vol. 368)

高温超電導ケーブル実証試験「Albanyプロジェクト」

 米国ニューヨーク州にて行われている高温超電導ケーブルの実証試験「Albanyプロジェクト」の第2期が竣工しました。
ケーブル部分引き替えの様子

 米国の実用送電路においての高温超電導ケーブルによる送電実証試験「Albanyプロジェクト」の第1期では、ビスマス系超電導線「DI-BSCCO」を用いて当社が製作した350mの超電導ケーブルシステムが、2006年7月の実系統接続以後、計約7000時間にわたる送電を良好に完了し、2007年5月に無事、第1期試験を終了しました。

 第2期は350mのうち30m部分を新しい超電導ケーブルに引き替えます。この30mの超電導ケーブルは、SuperPower社が製作したYBCO超電導材料を用いたもので、当社がケーブル化、施工工事を行いました。超電導ケーブルの部分引き替え、YBCO線材を用いた実系統での運転、これらはいずれも世界初のことです。

 第2期の実系統接続は2008年の1月に行われ、既に約2000時間以上の送電を順調に行っています。2月21日には、ニューヨーク州エネルギー開発局長のトンコ氏などの来賓を招き、約100名の出席のもと、盛大に竣工式が開催されました。

 「米国Albanyにおける超伝導送電ケーブルの実証運転」が(社)未踏科学技術協会の「第12回超伝導科学技術賞」を受賞しました。
第12回超伝導科学技術 賞状

 「超伝導科学技術賞」は、初の高温超電導体が発見された1986年から10年目にあたる1996年に、超伝導科学技術研究会によって創設された、超電導科学技術の発展にインパクトを与えた研究者、技術者を顕彰する賞です。今回の受賞は、当社が「米国Albanyにおける超伝導送電ケーブルの実証運転」によって、超電導ケーブルの実系統での長期間運転に成功し、その実用性を検証したことが評価されたものです。

 当社はこれからも、新しい技術の発展に貢献できるよう、「Albanyプロジェクト」を始めとする超電導技術開発に取り組んでいきます。

Albanyプロジェクト

米国エネルギー省(DOE)、ニューヨーク州エネルギー開発局からのファンドを受け、ニューヨーク州のAlbany市で実施する超電導ケーブルシステムの実証試験プロジェクト。二カ所の変電所間約3kmの途中に、350mの超電導ケーブル線路を建設し、実用送電路に超電導ケーブルを接続し、実証試験を行っています。

DI-BSCCOは住友電気工業(株)の登録商標です。

超電導・エネルギー技術開発部

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