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プラスチックなどに使用される樹脂材料には、難燃化を図るために各種の難燃剤が幅広く使用されています。主な難燃剤としては、構成成分からハロゲン系、リン系、金属水酸化物系等があり、少量の添加で難燃性を付与できる赤リンもその一つです。
昨今、樹脂材料を用いる製造現場では、品質管理上の必要性から、新たな材料の採用や原材料の受入検査等において、樹脂材料に含まれる様々な成分を把握したいという要求が高まっています。こうした状況のもと、当社は、これまで不可能であった樹脂に含まれる赤リンの有無および含有量を分析する技術を世界で初めて開発し、特許を出願しました。
樹脂中の赤リン分析技術には、熱分解ガスクロマトグラフ質量分析※法を用いました。熱分解ガスクロマトグラフ質量分析は、高分子材料など有機物の分析に専ら用いられる手法で、これまで赤リンなど固体無機化合物への分析事例はありませんでした。しかしながら、赤リンの450℃付近で昇華・ガス化する性質に着目し、熱分解ガスクロマトグラフ質量分析にて、赤リンが特徴的なマススペクトル※を示すことを見出し、樹脂中の赤リンを定性・定量分析できることを確認しました。本分析法では、溶剤による分離回収などの煩雑な前処理が不要であり、また0.1mgレベルという非常に少ない試料量で分析できる特徴を併せ持ちます。
今後、各種樹脂製品の材料開発をはじめ品質管理、受入検査など、様々な分野での本分析法の活用を期待しています。
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