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広報誌 SEI WORLD 2009年

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SEI WORLD 2009年 06月号(vol. 381)

環境対策をさらに追求「低リラクセーション・エポキシ樹脂被覆PCストランド」

「低リラクセーション・エポキシ樹脂被覆PCストランド」が浜北高架橋(第二東名高速道路)に適用

「低リラクセーション・エポキシ樹脂被覆PCストランド」

第二東名高速道路・浜北高架橋上り線工事にあたり、住友電工スチールワイヤー(株)は、「低リラクセーション(※1)・エポキシ樹脂被覆PCストランド(※2)」の納入を開始しました。

近年の建設現場では、構造物の耐久性向上やノングラウト(※3)システムによる施工性向上の観点から、防食鋼材へのニーズが高まっています。このようななか、住友電工スチールワイヤー(株)では高い耐食性を有するエポキシ樹脂を充填した防食ストランド「エポキシ樹脂被覆PCストランド」を国内外の橋梁等PC構造物に納入してきました。

しかしながら「エポキシ樹脂被覆PCストランド」には、コーティング過程で約200℃まで加熱されることにより、低リラクセーション処理の効果が失われてしまうという課題がありました。そこでさまざまな研究を重ね、このほど、PCストランドの化学成分を最適化することにより、リラクセーション特性を改善した「低リラクセーション・エポキシ樹脂被覆PCストランド」の開発に成功しました。

この「低リラクセーション・エポキシ樹脂被覆PCストランド」は、第二東名高速道路・浜北高架橋上り線工事(施主:中日本高速道路(株))の桁外に配置する外ケーブルとして、このほど三井住友建設(株)・コーアツ工業(株)特定建設工事共同企業体(西上り線工事)、(株)ピーエス三菱・ドーピー建設工業(株)特定建設工事共同企業体(東上り線工事)に納入を開始し、ケーブル架設が進んでいます。

※1リラクセーション

時間の経過とともに緊張したPCストランドの張力が緩和する現象。JISでは、1,000時間後の初期緊張力の減少率により、低リラクセーション品(2.5%以下)と通常品(8%以下)に分類している。

※2エポキシ樹脂被覆PCストランド

直径15.2㎜PCストランドに厚膜のエポキシ塗装を施し、また、ストランド(束)を構成するワイヤー間にもエポキシ樹脂を充填した防食ストランド。

※3ノングラウト

ケーブルシステムの一種で、セメントミルクなどの防錆材を後注入しないタイプのもの。特に、施工性、経済性に優れている。

特長1:環境に優しい
PC材料の使用量をこれまでの「エポキシ樹脂被覆PCストランド」に比べて削減することが可能です。そのため、製造・輸送時の省エネルギー・CO2削減や施工時の省人化・省力化・省資源にも寄与します。

特長2:従来と同じ取り扱い
従来品同等の塗料、塗装工程で製造されることから、取り扱い方法を変える必要がありません。また耐食性、耐薬品性もこれまで通り保持しています。

 

ケーブルの使用状況

住友電工スチールワイヤー(株)のみなさん「聞かせて!裏話」

住友電工スチールワイヤー(株) PC技術部 前川 智哉

住友電工スチールワイヤー(株) PC技術部 前川 智哉

本製品の特長は、リラクセーション特性が1,000時間後に2.5%以下であることです。開発段階での理論的な検証および基礎実験での確認を実施したうえで先行量産品を生産したので、製品性能が規格を満足するという自信はありました。しかし試験結果が出るまでの1,000時間は、やはり落ち着かず、「規格満足」の一報を聞いてホッとしました。

住友電工スチールワイヤー株式会社 http://www.sei-ssw.co.jp/

住友電工スチールワイヤー(株)

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