低コストで安定供給が可能。自動車に欠かせない部品を製造しています。
金属の歯車をひとつ作るにしても、円盤から削り出す方法や、金型で抜くなどさまざまな製法があります。そのなかで、鉄を中心とした複数の金属を微細な粉末の状態で圧縮成形し、焼き固める製法を焼結と言います。この製法を社名に掲げる当社は、焼結によって多彩な部品を作り出しています。
焼結部品はほかの金属部品と比べて、いくつもの特長があります。まず複雑な形状の部品、異形品の製造に適していること。そして大量生産が可能で、ほかの工法よりもコスト的に優れていること。さらに複数の金属の粉末を組み合わせることで、その比率によってさまざまな組成の合金を作ることもできます。こうした焼結の特性を発揮し、高い信頼性と安定供給が求められる自動車のエンジン部品や駆動系部品、あるいは家電製品、電気機器などに幅広く使用されています。
最近では環境対応の新しい機構として、ほとんどの自動車に搭載されている、エンジン・バルブの開閉を司るVVT(バルブ・バリュアブル・タイミング)用部品は、わが社の売れ筋です。当社は同業他社に先駆け、VVT製品の成長性に着目し、開発を手掛けた結果、当社焼結製品の競争力が認められました。自動車の進化にともない、あるいはその進化をリードする部品を提供すべく、技術開発力に磨きをかけています。
当社は国内ばかりでなく、世界市場でも技術力・生産力を発揮しています。韓国、中国、タイ、マレーシアなどアジア圏はもちろんのこと、アメリカ、ドイツにもネットワークを拡大。“備中の小京都”とよばれる静かな高梁の街から、世界に向けてグローバルな事業展開を続けています。
| |

■職場の雰囲気は?
仕事で重要なのがチームワーク。当社では各種プロジェクトのキックオフや打ち上げはもちろん、春のお花見や初夏の球技大会、真夏の納涼祭など、多彩な社内イベントを通じて抜群のチームワークを育んでいます。 |
|

今後の展開:複雑な形状の部品も、焼結ならできます
鋳物や型抜きといった工法と違い、自在に形が変わる粉末を使ってさまざまな形状の部品を作ることができるのが焼結の強み。自動車のエンジン部品をはじめ、複雑な形状でも柔軟に対応します。岡山工場では現在、3000アイテムの部品を月間4000万個製造していますが、粉末メーカーとの共同開発を進め、部品の強度を上げるなど、焼結部品のさらなるポテンシャルを追求しています。最近では、アルミの粉末を使った軽量・高精度の部品が注目を集めています。金属材料の開発に優れた住友電工グループの強みを発揮し、今後も幅広い産業分野を支える部品を開発していきます。 |