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広報誌 SEI WORLD 2013年

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SEI WORLD 2013年 02月号(vol. 425)

Thunderboltケーブル

住友電工は、2011年にThunderboltケーブル(メタル)を、2012年にThunderbolt光ケーブルを開発しました。
当社のThunderboltケーブル(メタル)・光ケーブルは、大容量データの転送時間の大幅な短縮など、作業の効率化を実現します。

■製品データ

発売
開始時期
メタル:2011年
光:2012年
 

「Thunderboltケーブル&Thunderbolt光ケーブル」ってなに?

Thunderbolt光ケーブル

  当社のThunderboltケーブルは、インテル コーポレーションからThunderboltテクノロジー(※1)の技術仕様の開示を受け、当社の高度な電線技術、高速伝送技術を融合させたケーブルです。最高で双方向10Gbpsの超高速転送スピードを実現し、現在普及しているUSB2.0の20倍強、USB3.0の2倍の速度を誇ります。

  昨年12月には、当社の光ファイバケーブル技術および光モジュール技術を融合し、長距離伝送を可能とするThunderbolt光ケーブルを開発し、販売を開始しました。Thunderbolt光ケーブルは、両端末のコネクタ内で電気信号と光信号の変換を行うことでThunderboltケーブルを超えた長距離伝送が可能で、最長30mと、長いケーブルを必要とする映像制作・編集業界での活躍を期待しています。

※1Thunderboltテクノロジー:
パソコンや周辺機器、ディスプレイ機器間のデータ伝送において、10Gbpsの高速伝送を可能にする接続技術です。機器間をケーブルでデイジーチェーン(数珠つなぎ)接続することも可能です。

 

どんなところに使われているの?

  Thunderboltケーブルは、Thunderbolt搭載PCと周辺機器間での大容量データの転送の際などに使われています。

  右の図のように周辺機器のデイジーチェーンにも対応しており、PC一台に対してディスプレイ、HDDといった周辺機器を最大6台まで接続することができます。Thunderboltケーブルを使用することにより、周辺機器を増やしても、複雑なポートの分岐等を行う必要はありません。

■技術者に聞きました
「Thunderboltケーブル」を開発する上で難しいことはなんですか?

住友電工電子ワイヤー(株)コンポーネント統轄部ハーネス部高速配線技術課 桜井 渉

  10Gbpsの高速伝送はこれまでデータセンターといった業務用に用いられてきましたが、ケーブルが太くて固いといった課題がありました。民生用のPC接続ケーブルには柔らかい/しなやかといった取り扱い性が求められるため、ケーブル内の導体構造からその配列位置まで最適化する必要があります。また、長距離伝送を可能にするThunderbolt光ケーブルは、光ファイバであることを意識せずにご使用頂けるよう、万が一折り曲げたり結んだりしても断線しないようなケーブルを開発しました。

当社製品のどういった点がお客様に喜ばれていますか?

  メタルケーブルでは、使用環境に併せて長さを選べる0.5m~3.0mのラインナップの多さでご好評を頂いています。光ケーブルでは、当社が世界で初めてインテル認証を取得しました。PCやHDD装置などからの騒音を嫌う音響映像制作・編集業界の方々から、編集室とサーバー室を接続する際の長距離ケーブルとして評価して頂いています。

最近の開発品を教えてください。

  メタルケーブルでは、更に取り扱い性を向上するためにケーブル径が細い製品を開発しました。一般にケーブルを細くすると高速信号波形は劣化し伝送性能が落ちますが、当社の電線技術及び新開発のコネクタ内部回路により、従来品と同等の性能を実現しました。近日中に発売を開始する予定です。

WEBサイト http://www.sei.co.jp/ewp/J/thunderbolt/

・Thunderbolt、Thunderbolt ロゴ は、米国 Intel Corporationの米国及びその他の国における商標または登録商標です。

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