2007年09月18日 11:11

欧州IRにて <1>


 少々旧聞になりますが、7月の上旬にヨーロッパにIRに行きました。
 IR(Investors Relations)という言葉自体は、相当に一般化されたように思いますが、株式投資を考えて下さる方々への説明は、我々のように資本市場で資金を調達する企業にとっては、その方法こそ様々なスタイルが考えられると思いますが、義務にも等しいと申し上げても過言でないかも知れません。
 住友電工でも、決算時等に報告する財務データの内容を、より詳細に説明することは、相当に以前から機関投資家の方を中心に行ってきました。
日本国内でのIRは東京で百人を大きく越える規模で行っていますが、その模様は当社のホームページの中に、決算説明会として公開していますので、是非見て欲しいと思います。
 そして、海外に関しては、大口の投資家が多く存在する米国と欧州を中心に、それぞれ年一回直接出かけていって、語りかけてPRするとともに、我々のありのままの姿を見て頂くようにしています。


 その欧州へのIR、投資家の方々との面談や説明会を行ってきたのですが、直前にロンドンでテロ未遂事件が発生し、イギリスの警戒水準が「クリティカル」に高まったあとだけに、周囲はやきもきしていたのではないかと思います。
 幸いに厳重な警備こそされていましたが、会合には何の問題もなくスムーズに予定された日程をこなすことができました。

 
 今回は特に12 VISIONを発表した後であり、欧州の投資家がそれをどう判断してくれるのか、非常に楽しみにしていましたが、さすがに鋭い質問を多々受けたものの、概ねというか全面的に好意的なコメントを頂戴できたことを喜んでいます。
 社内では決して受けないような率直なご質問・ご意見もあり、わたしにとっても頭の勉強にもなりますし、健全な経営を行うための参考にもなります。
 わたしは、一営業マンとして弊社の製品を売り続けてきましたが、今やIRの場で弊社のQCDDを多方面から説明し株を買って頂いている、即ち製品が「物」から「株」に変わっただけかなと苦笑する次第です。


 当社のように長い歴史があり、多少の浮き沈みはありながらも、中長期的・持続的な成長を目指す会社というのは、比較的に短期の業績をもとに判断することの多い投資家の皆さんには、理解してもらえないようなイメージに見えるかも知れませんが、決してそんなことはありません。意外に思われるかも知れませんが、長期的に買いポジションとして勧めることができる優良企業として、当社を推して下さる方は大変に多いのであります。
 そのあたりの理由について次回に話を致しましょう。


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松本正義Profile

住友電気工業(株)
社長 松本正義


1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。

趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もあるスポーツマン。

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