2007年12月10日 10:17

コンプライアンスの徹底(1)


 わたしは、グループや社内での会合で挨拶をする度に、しつこいほどに、コンプライアンスの徹底について、お願いしています。
 最近のマスコミ報道を見ていると、よくこれだけ新たに問題が出てくるものだと感心するくらいに企業、それも名門企業の不祥事が続いています。


 赤福、船場吉兆、NOVA、ニチアス、東洋ゴム、栗本鐵工所といった著名な企業で、考えられないような偽装が行われていることが発覚しています。NOVAは少々肌合いが違いワンマン経営者の暴走の末路のように報道されていますが、食品業界や、建材業界では、未だに過去の偽装事件が記憶に新しい中で、発覚した場合は、会社そのものがたち行かなくなる可能性があることを知っていながらの不祥事であります。


 一例でありますが、「赤福」はお菓子としては名門中の名門、1707年創業の300年企業であり、その社是は「赤心慶福(せきしんけいふく)」。簡単にいうと、「真心をつくし、他人の幸せを喜ぶことで、自ら幸福になる」ということだそうです。
 その素晴らしい社是を追求することが忘れられ、利益のみが追求された結果がこれであり、赤福餅の製造・販売は中止されたままになっていますが、たった一人の病人が出たわけでもないにもかかわらず、一旦地に落ちた信頼の回復は極めて厳しいものになってしまいました。
 伝統ある企業として敬意を払っており、また「赤福餅」そのものの一ファンとしても真に残念な事件でありました。


 その他の企業の建材の試験結果改竄についても、問題が起きたわけではないのですが、企業が行ってはならない偽装を行ったと厳しい責任追究がなされて、トップの進退問題にまでなった企業もあるのはご承知の通りです。


コンプライアンスの徹底(2)

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コンプライアンスのやっかいな問題は、悪いという意識の欠落から発生するところにあると思います。おそらく、問題を起こした企業でも、それほど悪いことをしているという意識は無かったのだろうと思います。ある意味企業は特殊な環境の下で営まれており、その中でともすれば感覚が麻痺するものです。外に目を向け、外からの意見に耳を傾ける、そういった感性を常日頃から養うことが大事だと思います。
企業の存在目的は社会貢献にありますが、その社会貢献を健全に維持する手段として儲けることはやはり最も重要になります。しかし、儲けることのみが目的と考える風潮が我々の中にも出てきやすく、安全や品質などを軽視し、会社を揺るがしかねない体質になる危険性はいつでもあると考えるべきだと思います。
業績を上げることに必死になっている日々の中で、人として企業としてあるべき姿を考える心の余裕はいつでも持っていたいと思います。

投稿者:出向社員T  2007年12月10日 11:42

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松本正義Profile

住友電気工業(株)
社長 松本正義


1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。

趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もあるスポーツマン。

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