2008年01月21日 13:53
賀詞交歓会の挨拶から
年始にいろいろなところで挨拶をする機会がありました。
その場その場の状況、雰囲気にふさわしい挨拶をしようと心掛けていますが、なかなか難しいものではあります。
その時に、話題にしたことを3点ほどご紹介致しましょう。
・昨年の漢字
昨年を振り返ってみますと、1年を漢字一文字で表すと「偽」だそうであります。
清水寺(きよみずでら)の森貫主が大きく揮毫した報道をご覧になった方も多いと思いますが、2007年にふさわしい漢字として、圧倒的多数の投票があったそうです。
食肉、菓子、建材等々様々な業界での偽装や改竄(かいざん)が相次ぎ、安倍政権の崩壊を始めとする政治不信も含めた国民の不安の象徴である漢字でありました。
しかし、評論家的立場から少し考えますと、古今東西、人の為すことは、偽が多しであり、マキャベリ的に2007年を振り返りますと格別に悪い年でもなかったのではないかと思います。
つまり、住友400年で培われた住友事業精神、「万事入精」「信用確実」「不趨浮利」からしますと、とんでもない輩が百鬼夜行し、厚顔無恥にも跋扈しているということになりますが、「偽り」が表面に出て、それを大半の日本人が断罪したということで、逆に少しはほっとしてもいいのではないでしょうか。
但し、一般的、宗教的には質の悪い年であったと断じてもいいと思います。
・安岡陽明学による十干十二支
碩学、故安岡正篤が陽明学から捉えた十干十二支について、少し説明させて頂きますと、2007年は丁亥(テイガイ、ひのと・い)となり、これは「日新と核心革正の年」と表すことができると去年申し上げました。
さて、「戊子」(ボシ、つちのえ・ね)の本年は、しげる、ふえると意味が二つ重なっており、万事万物が繁栄し発展していく年と解釈するのが順当ですが、そのどちらにも「繁栄しすぎることにより難しい問題が発生する」という意味を内包することを、重要視すべき年と考える必要があります。
本年は「繁栄と果決果断実行の年」と言い表すことができると思いますが、繁栄と発展の過程の中に破綻を招く兆しを見抜き、素早くそして私心なく、対策を果決・果断し、実行していくことが経営にとって必要な年であります。
(本項目では、安岡正篤「干支新語」、及び関西師友協会の資料を参考にさせて頂きました。)
・本年の状況と当社グループ
迎えました2008年は、引き続き中国やインドを中心に、世界的には拡大基調が継続するものと期待されますが、米国市場の落ち込み、原材料価格の高騰や国内建築着工の減少など不安要因は数多く、わが国経済の先行きは予断を許さない状況にあります。
本年は、中期経営計画「12 VISION」が本格的にスタートし、当社グループのあるべき姿「Glorious Excellent Company」の実現に向けて重要な第二段階に入った年と位置付けております。
戦略性の強化を掲げる「12 VISION」では、2012年度に連結売上高3兆円、連結営業利益2,100億円、ROE10%の実現を目標としておりますが、その達成に向けて、本年もグループの総力を挙げて既存事業のさらなる効率化、競争力強化を図るとともに、将来の成長を担保する新規事業の創出、育成にも積極的に取り組んでまいります。
また、新たな研究開発の拠点として「WinD Lab」(ウィンド ラボ)を大阪製作所に建設するとともに、当社グループのモノづくり教育の中心となる「テクニカル・トレーニング・センター」を伊丹製作所内に設置するなど、今後もお客様のご要望の実現に向けた事業基盤の強化に努めてまいります。
松本正義|
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