2008年02月15日 09:46
美術鑑賞の楽しみ(1)
先日、ご質問を頂きましたが、人間の無限の潜在能力を発揮できる分野のひとつである美術一般の鑑賞は常に心ときめくものを感じています。絵画につきましては見るのは嫌いというわけではありませんでしたが、積極的に美術館に行くとまではいきませんでした。
転機とはくるべくしてくるもので、1985年から7年間の英国駐在期間に絵画に大いに興味を覚えるようになりました。
英国での駐在はいろいろユニークな経験を積むことができて、わたしの会社生活の中でも記憶に残るものでしたが、その中で美術鑑賞がなぜ楽しみになったか、その一つのきっかけは、以前にも書きましたが当社の亀井正夫社長(故人)であります。
現地の責任者ということで、幹部来欧時の世話役も大事な仕事になりますが、亀井社長は多忙なスケジュールを縫って、美術館を廻るのを楽しみにしておられました。英国は大英博物館、ナショナルギャラリー、パリでは、ルーブル、オルセー、そしてオランジュリー美術館と寸暇を惜しんでという表現より、時が果つるまでという言葉がぴったりなほど、お好きな絵の前にたたずみながら楽しんでおられました。
絵画知識も十分でない若い駐在員にとって、まず社長が専門的な領域に達していると思われる知識でもって解説され、あとご質問がくるとなりますとどう答えていいのかとても困ってしまいました。
社長ご帰国後、来年のご訪欧時には、対等に絵画論とまではいかなくてもなんとかお答えし誉めて頂くべく、各国の美術館を訪問しカタログを集めました。喜んで頂こうと自分なりに努力をしたはずです。
不思議なことに勉学の過程で絵画の良さがわかり始め、興味の度合いが深まっていったと言えます。
社長業はかなり多忙なものです。今はふと本物の絵画を見たくなり、家内を誘って美術館に出向くことがある程度です。
日本で開催される洋の東西を問わず世界の名作展示会は、いつも芋の子を洗うようなごったがえしが常であり、十分にその良さを味わうことができません。予約制など設けてじっくり鑑賞できるシステムがあってもいいのではないかと思ったりします。
ご質問に即した答えになりませんが、どの時代とか誰がとか、どの地域が好きとか決めているわけではないにせよ、英国での経験もあり、やはり西洋美術のルネサンス期以降印象派に至るまでの作品に、ことのほか親近感を感じることが多いようですね。
英国駐在時代には、「目利き」をする必要もありましたが、その話と目利きした作品は次回に廻しましょう。
松本正義|
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コメント一覧 (3)
1私も最近「絵を見ること」に少し楽しみを覚えてきたところです。
今まで観賞した作家は、ミレー、モネ、フェルメールなど西洋もの
ばかりでした。しかし日本の芸術文化にも触れておこうと思い所用
で静岡にいきましたので、MOA美術館を訪ねました。
目当ては尾形光琳作「紅白梅図屏風」でしたが、企画展として
開催されていた光琳の実弟 尾形乾山のやきものも趣のあるもで
時間の過ぎるのが本当に早く感じました。
どこの美術館に行っても思うのですが、来場者に若者が少ないのです。
私のように歳をとる前、まだまだ感性が多感な時期にこそ芸術に
触れると思うのです。
これBlog見られた若者諸君には、是非とも一度美術館へ足を運んで
頂きたい!
投稿者:出向者6番 | 2008年02月15日 12:56
はじめてコメントさせていただきます、
私も同感です^^
絵には、写真にはない作者の想いがたくさん
詰まっていますからね。
美術館で絵の前に立ち止まって作者の意図を
考えるのが楽しいです♪
投稿者:ESPRESSO | 2009年02月06日 01:03
ご意見ありがとうございます。
絵の前でいろいろと想いをめぐらしていると心が豊かになってきますね。
今は、忙しくてなかなか美術館めぐりもできませんが、そのうち時間ができたら、是非、行きたいですね。
投稿者:松本正義 | 2009年02月09日 15:09