2008年02月19日 09:12

美術鑑賞の楽しみ(2)


 英国ロンドンに責任者として駐在し、自前の事務所を市北西部、名探偵シャーロック・ホームズ所縁のべーカー街とは背中合わせの一画を買い求めました。
 売り主はリヒテンシュタインの商人、建物は地上5階地下1階ジョージ王朝風の150年前の建物でした。二代前の所有はプロヒューモ事件で倒閣に追い込まれたマクミラン元首相の私邸でもありました。
 事業から日々の職場運営に至るまで、自分流に陰日向無く努力しておりましたが、ガランとした部屋には何もなく、従業員の志気をあげるためにも内装に少しは気を配る必要があるのではないかと気がつき、もちろんじっくり考慮した上ですが、果断実行、えいっと清水から飛び降りたつもりで、売りに出ていた絵画を数点購入しました。


The North America 実を言いますと、社内の購入手続きは踏んだものの、その当時とはいえ結構な価格でありましたので、冷や冷やものだったのですが、幸いあまり文句を言う人もなく、ロンドンオフィスを飾ることになりました。当時はその絵を見るたびに、「新たにビジネスにチャレンジするぞ」という衝動に突き動かされたものです。
 そういう気持ちになる絵画というのはどんなものかと言われそうですから、ここで一点だけご紹介しましょう。


 社長室に飾っているMontague Dawsonの油絵「The North America」ですが、この帆船の専門家の絵は非常に人気が高く、特にこの1mを超えるサイズはなかなかなものです。現在の価値はご想像に任せますが、まあ良い投資だったのではないかなと自賛しても構わないかも知れませんね。


 この画家の作品は他にも購入しましたが、個人的にはこの作品が一番気に入っています。
 ロンドンの事務所は今では転居しており、絵画の利用が難しくなったものですから、こうやって日本に持ち帰って活用していますが、その他の絵も含めて十分に購入した値打ちがあったと思っています。

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コメント一覧 (2)

1

ご回答、どうも有難う御座います!
絵を買われるとは一大決心ですね(しかも複数!)。質問をしておきながら不勉強でたいへん恥ずかしいのですが、モンタギュー・ドーソンという画家の名前を今回初めて知りました…。イギリスの画家で帆船というとターナーぐらいしか思い出せませんでしたが…、同じ帆船のモチーフでも画風が異なって面白いものですね。
日本の美術展は仰る通り、鑑賞どころでない大混雑に閉口することも多いですが、安田火災でゴッホの「ひまわり」を見た時は、ひまわりの種(を描いた油絵の具)が一粒一粒浮き立つ様に、鳥肌が立ちました。芋の子になってでも実物を見に行った甲斐があった、と思いたいところですが、松本社長のブログを拝読し、ゴッホとあらばオランダまで足を運ばねば!と思いを新たに致しました。

投稿者:匿名  2008年02月19日 10:51

2

コメント有難うございます。
事務局として、一つだけ追記させて頂きます。
Montague Dawson ですが、確かに日本の種々のホームページではドーソンとして紹介されていますが、松本社長曰く「あれは、発音的には『ドヴスン』」だそうであります。
本当かどうかは残念ながら当方では確認できませんでしたので一寸ずるいですが英文表記のまま掲載致しました。
事務局こぼれ話の一つです。

投稿者:事務局  2008年02月19日 18:59

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松本正義Profile

住友電気工業(株)
社長 松本正義


1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。

趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もあるスポーツマン。

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