2008年06月24日 11:04
笑いの真意(PART I)
ふと気づくといれたばかりの紅茶が冷めていた。「おやっ」と思い、窓外に目をやれば時雨れてきたようだ。「紅茶」「時雨」とくれば英国の冬、そこには何よりも「暖炉」がよく似合う。そして、この「連想」は、時の流れに逆らって、忘れ得ぬ出会いに辿り着いた。
時は1985年。所はロンドン市内サセックス公園に面したIWCC(国際銅加工業者協議会)本部。当時、私はこの地に着任し、IWCCの日本の窓口として活動を開始したばかり。その協議会の専務理事サイモン・ペイトン氏との出会いが、以後7年間の在英生活をより充実させ、アングロ・サクソン文化を深く考えさせられる機会となった。
その時期は、まさに”Japan as No. 1”にあたり、日の出の勢いで日本的経営哲学が欧米を席捲し、日本文化に基づいた経営手法は今で言う「ディファクト・スタンダード」になりかけた時代でもあった。
彼は、名門セント・アンドリュース大の卒業生で、1984年に金属加工業界の論客としてIWCCに迎えられた逸材。世界組織の役員として、極東の経済大国日本の文化に関心と理解を深める必要もあり、お互いの望みが一致。同世代の気安さもあって、仕事を終えた後に本部に集まり、同好の士と共に文化論に花を咲かせたものだ。
<本内容は、2000.01.17発行の鉄鋼新聞に寄稿し、「談論」コーナーに掲載されたものです。発表時より、改行、句読点等、一部改変致しております。>
松本正義|
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