2008年06月27日 09:21
笑いの真意(PART II)
外は今日も時雨ながら、中では紅茶を手に暖炉の前で百家争鳴。
今振り返ると、彼-サイモン・ペイトン氏-は、グローバリゼイションの裏付けとなっているアングロ・サクソン文化の本質を驚くほど鋭く言い当てていた。英国の有識者らしく静かに、しかし歴史の教訓も交え的確にキーワーズを列挙していた。
曰く、Freedom (自由)、Fairness (公正)、Transparency (透明度)、 Flexibility(柔軟性)、Competition(競争)がその本質であり、この文化の中で伍していく組織は、Leaner (無駄のない)、Tighter (筋肉質の)、Smarter(機敏な)、Faster (迅速な)でなくてはならないこと。また、リーダーに要求される資質は、Listening (耳を傾け)、Feeling (心で感じ)、Touching (実行する)で、それらを通して資源(人・物・金)の最適配分を行い成果を挙げるのが務めとも言った。日本的経営が反省期にある現在、彼の論を思い起こすと、今にして「成程」と思うところが多々あり感心もする。
先般、初時雨ののち彼が来日、「有朋自遠方来、不亦楽乎」と一席を設けた。話題は経済から政治へと、相変わらず強かに論陣を張っていた。当然のように「アングロ・サクソン論」、「日本論」になったが、昔の話を思い出したのか、突然静かになり、自信満々、にやりと笑って私の方を見て言った。
「歴史は繰り返すから、心配ないよ」と。
次回、私は彼ほどうまく言えるだろうか。
<本内容は、2000.01.17発行の鉄鋼新聞に寄稿し、「談論」コーナーに掲載されたものです。発表時より、改行、句読点等、一部改変致しております。>
松本正義|
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