2008年06月03日 09:32
IWCCウィーン会議に参加して (3)
March- Wind(三月の嵐)、April-Shower(四月の驟雨)、May-Flower(五月の花)、June-Bride(六月の花嫁)と早春から初夏にかけてうつろっていく欧州の風光は輝くばかりで、誰しもがベストシーズンと感じ入ってしまうと想うのは私ひとりではないでしょう。
特に、5月は薫風が渡り、色とりどりの花が一斉に咲き乱れ、なだらかな丘陵を覆い尽くさんばかり、まさに百花繚乱の風情があります。
今回もIWCC事務局が計画した観光プログラムに参加し、ウィーンから西へ約100㎞、バスで約1時間半に位置するメルクの町を訪れました。
このあたりはドナウではもっとも景観の秀でた地で一帯を「ヴァッハウ」とよばれています。なかでもその中心にあるメルクはメルク修道院が有名で、ガイドによりますと、1700年に30才の若さで院長になったディートマイアーなる人物が、従来あった修道院を改修拡大し、1730年にはメルク修道院はその雄姿をドナウに映すことになったとのこと。雄姿という表現は修道院には不適切かもしれませんが、昔はきっと城塞の役目を果たしていたかも知れませんね。
中に入ると思った通り、ハプスブルグ家の俗に言う宿舎であり、ナポレオンが遠征中に安全な場所として泊まった記録も残っていました。勿論、女帝マリア・テレジアもよく利用し、その際のお供は300人もの一行であったとか。
廊下の長さは200メートルもあり、夫々の部屋の飾りも豪放華麗なバロックスタイルの建築とバランスがとれていて、流石はハプスブルグ家のお膝元と感じ入った次第です。
ガイドは初老の女性でしたが、博学で、また言葉(英語)を一語一語はっきりと喋ってくれましたので日本人グループはとても助かり、理解に伴い質問までできるというなかなか得難い良き観光であったことを付け足しておきます。
次に訪れたのは、ブドウの生産に恵まれた土地柄のヴァッハウ地方デュルンシュタインであり、言うまでもなく目的はワインテイストでありました。
ご存知の方が多いと思いますが、オーストリア(特にヴァッハウ地方)は、リースリングといわれる白ワインが世界的に有名であり、個人的にもブドウ園でのリースリング種のブドウ栽培や、ワイン製造現場、貯蔵等とても興味があり熱心に見学して参りました。
試飲の筈だったのですが、勧められるがままに、出されたやや辛口のリースリングワインを全て飲み干していきましたので、40分ばかりの試飲会でほろ酔い加減になり、帰途バスの中でぐっすりと安眠を頂いた次第です。
ドナウ川の船旅もあり、川面からヴァッハウ地方の景観も楽しんで参りましたが、話が長くなるのでこれくらいにしておきます。
松本正義|
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