2008年07月07日 10:19
超電導電気自動車のインパクト(1)
高温超電導技術は、今世紀大きく飛躍して、特に環境、エコロジーといった地球規模で対応すべき諸問題を解決していくための、一つのキーテクノロジーと認められることになるであろうと思っています。
高温超電導は1986年に発見され、「超電導フィーバー」と言われるまでの技術ブームを呼び、社会現象と呼んでも過言ではないほどのもてはやされ方でしたが、その後一気にブームが冷め、一部の研究機関や企業が取り組むだけの、いわば冷遇視された期間が続きました。
住友電工という会社は、そういった中でも綿々と研究を積み重ねて来たわけであり、社長のわたしが言うのもなんですが、今や超電導技術に関しては世界一の実力であると思います。
ビスマス系と呼ばれる高温超電導線材は既に実用化に十分のレベルとなっており、日刊工業新聞社の10大新製品賞を始め様々な賞を頂戴するなど、我々の高い到達点を示す看板技術の一つであります。その応用製品は、特に電力ケーブルや船舶用モータ等に活かされています。具体的には、こちらをご覧下さい。
さて、今回は従来以上に身近な存在への超電導技術の応用として、超電導電気自動車を試作してみました。具体的な内容は、当社の6/12のニュースリリースを見て頂きたいと思いますが、実用化に近づいた技術として、裾野の広い自動車分野への応用例として、世界で初めて超電導モータで駆動する電気自動車を試作したものです。

見た目はご覧の通りで普通の自動車です。ただしボンネットを開けて見るとご覧の通りで、通常の自動車とは全く違うことがよくわかるのではないかと思います。原理は電気自動車ですが、モータに使われた線材は超電導線であり、モータごと液体窒素が充填された容器内に格納されています。
折角ですし、わたしも試乗してみました。その話を次回に。
<この超電導自動車は、6/19~21に札幌ドームで開催された環境総合展2008にて展示及び公開試乗されました。また、7/7~9に開催される北海道洞爺湖サミットの国際メディアセンター内の環境ショーケースにて超電導モータが展示されます。>
松本正義|
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