2009年02月06日 09:22
3つの経営方針
先週1月29日に、第3四半期決算と同時に、08年度通期業績予想の大幅な下方修正、そして、期末配当予想を未定とする修正の発表をしました。Stake Holderの皆様には、本当に申し訳のない気持ちで一杯です。まさに世界同時不況の荒波に飲み込まれてしまったといわざるを得ない状況ですが、手をこまねいている訳にはいきません。
2月2日に会社の幹部に対して、この難局を乗り越えるための当面の経営方針を伝えました。今回は本ブログをとおして、住友電工グループの社員とご家族の皆さんにその内容を改めてお伝えします。
「身の丈にあった組織・コスト構造の再構築」
振り返りますと、当社グループもこの4年で売上が1兆円急増し、兵站線が伸びきった状態で今回の不況、そして、さらには需要構造の一大転換期を迎えています。先ずは、この状況を乗り越えるために、全ての事業において、人・モノ・金という全ての経営資源が、現在の市場に合致した適正なレベルかどうかを再検討し、迅速かつ果断の対策が必須です。すなわち、2009年度は全ての部門が利益を出せるよう、各部門・各社において、身の丈にあった組織・コスト構造への再構築をお願いします。
「内部固めの拡大と深耕」
一方では、この厳しい事業環境下こそ、S(安全)E(環境)Q(品質)C(コスト)D(納期)D(開発)面での違いが、企業の優勝劣敗を分ける鍵となると確信しています。そこで、この機会に、全事業本部におけるSEQCDD課題の棚卸し・見える化を実施し、解決の時間軸・体制も設定し、明確になった課題を徹底的に解決する活動をスタートしました。また、この活動の推進を加速化するために、モノづくりのキーパーソンを育成する「モノづくり革新プロ実践道場」(MKP)と「現場改善プロ実践道場」(GKP)、そして、製造拠点の全員活動を推進する「モノづくり基盤強化研修」(KKP)を立ち上げましたので、グループグローバルに各拠点で積極的に参画し、大いに活用してください。
「教育再武装運動の強化」
住友事業精神にも、事業は人となりとある通り、この逆境から抜け出せるかどうかの、最後の決め手は人にあります。社員の皆さん一人一人が新たな知識、技能を身につけ戦闘能力を高める、言うなれば「教育の再武装」を強化し、人材、ひいては組織体質の大改革、大改造の実行をお願いします。
皆さん全員が、昨年10月に開設した「テクニカルトレーニングセンター」をはじめ「SEIユニバーシティ」の研修プログラムを積極的に活用し、能力・スキルアップに切磋琢磨して欲しいと思います。
本年2月より、緊急措置として、取締役、執行役員は20%~7%、主幹・主席については5%の月報酬の減額措置をお願いしました。グループ全員で痛みを分かち合い、心を一つにしてこの難局を乗り越えていきたいと思いますので、ご理解をお願いします。
朝の来ない夜はないといわれるように、この暗いトンネルも必ず明ける時が来ます。この未曽有の経済危機を抜け出した先には、これまでとは全く違ったパラダイムが待ち構えており、強じんな体質を有する会社のみが生き残っているはずです。その時点で、勢いよくスタートダッシュができるかどうかは、「身の丈にあった組織・コスト構造の再構築」「内部固めの拡大と深耕」「教育再武装運動の強化」の3つの経営方針の実行にかかっているということを肝に銘じ、元気を出して前向き取り組んで欲しいと思います。
松本正義|
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コメント一覧 (4)
1今の厳しさを感じながらも、未曾有の危機にも関わらず、この程度で済んでいる幸せも感じています。微力ながらも、仲間の幸せ、家族の幸せのため、必ず乗り切ってみせると誓っています。
先頃まではついつい単純なロジックに流されていましたが、これからは経営理念にしっかりと基づき、自分の行動の先に仲間や家族の幸せがあるのかを意識し、より深い思考を巡らせ行動していく時代になると感じております。難しい時代ではありますが、人の行動意義が高められ充実した人生に出来るに違いないと私は確信しています。やがて来る幸福の朝に向かって頑張ります。
投稿者:出向先から | 2009年02月06日 18:25
心強いご意見ありがとうございます。
昨年秋以降、事業環境は日に日に厳しさを増している状況ですが、私も、全精力をかけてグループをリードしていこうと気を引き締めています。
何かとご苦労をかけることが多いと思いますが、健康面には留意されてご活躍されることを期待しています。
投稿者:松本正義 | 2009年02月09日 15:10
御社がD(開発)にトップ自ら誠意を持って取り組まれていることを、最近、お付き合いしている研究機関よりお聞きし、成る程と感じた次第です。 今回の大不況は結果として、新たなる産業革命を起こしつつあります。正に循環型・分散型の電気エネルギーが今回の産業革命の一つの重要な要素ですから御社には多くの出番があると確信し、期待しております。
投稿者:ベンチャー | 2009年03月11日 08:14
激励のお言葉ありがとうございます。
私も、この厳しい環境を逆に好機ととらまえて超電導技術をはじめ、未来を支える技術開発に力を注いでいきたいと考えていますので、今後とも応援よろしくお願いします。
投稿者:松本正義 | 2009年03月11日 16:31