2009年04月21日 09:35

将来の自動車は?100年の大転換期


超電導電気自動車 将来の自動車はどうなるのか?市場としては中国やインドなど新興国をはじめ世界的には今後も拡大が見込まれるものと思われます。一方「自動車」そのものについては、現在のガソリン車に替わって、ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)、水素を使う燃料電池車など、二酸化炭素の排出が少なく、環境への負荷が小さい次世代自動車へと移行していくと言われています。
 ふり返ると、自動車が誕生した黎明期には、蒸気自動車のほか、HVやEVも自動車の主役を競っていましたが、20世紀初頭、ガソリンエンジンの急速な発達、普及により表舞台から姿を消し100年が経過。地球環境保全に対する世論の高まり、そして金融危機と世界同時不況への処方箋として所謂「グリーン・ニューディール政策」を各国が打ち出すなか、その存在が再び脚光を浴び、自動車産業の行方は大きな転換期を迎えたようにも見えます。
 EVが主役になるためには、コストの他、走行距離、電池の寿命、充電時間、充電インフラ整備など、まだまだ解決しなければならない課題が多く、直ぐにはガソリン自動車が主役の座を明け渡すことにならないと思いますが、HVやEVは徐々に増加し、また軽量化による低燃費の実現やリサイクルしやすい設計や材料の開発など、環境対応は今まで以上に加速していくことでしょう。


 当社グループは、中期経営計画「12VISION」で、自動車、電線・機材・エネルギー、情報通信、エレクトロニクス、産業素材の5つの事業をバランスよく成長させることを目指していますが、自動車の将来に明確なビジョンを持つことは、今後の成長発展のための鍵になってきます。
 先日特許庁発表の特許出願技術動向調査よればEVやHVなど次世代自動車技術である「電気推進車両技術」分野では7割が日本からの出願で他国より優位に立っているとのニュースがありました。
 分類は異なりますが当社グループも年間3000件超の国内出願件数のうち約4割が自動車関連特許です。日頃からカーメーカーと情報交換、技術交流など動向把握に余念はないつもりですが、厳しい経営環境下でも新技術、新製品などの研究開発については継続が肝心、次世代自動車においても5つの事業のシナジーにより他社に負けない新製品開発に向け社内研究陣にはっぱをかけています。


 ちなみに写真は、昨年試作した超電導モーター搭載車、その実用化にはまだまだ時間がかかりますが、自動車をはじめとする移動体への超電導技術の開発にも注力中です。

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松本正義Profile

住友電気工業(株)
社長 松本正義


1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。

趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もあるスポーツマン。

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