2009年07月08日 11:10

七夕に想う


 光陰矢の如し、今年も半分が過ぎました。梅雨も本格的になり蒸し暑い毎日、眠れぬ夜をお過ごしの方も多いのではないでしょうか。そういうときは、夜空を眺めて、宇宙の真理に心馳せるのも乙なものですが、7月といえば、七夕、年に1度、彦星と織姫が天の川で出会う、あのロマンティックな話は、日本人なら誰でもがご存じでしょう。元来は中国の漢時代の牽牛・織姫伝説が元になっているとか、同じようなお話や行事はベトナム、台湾、韓国、日本の東アジアに広まっています。
 この七夕、明治6年の新暦への改暦後は、7月7日に行う地域、お盆の8月7日に行われる地域、そして旧暦の7月7日に行う地方に分かれたそうです。
 今年の7月7日、8月7日は満月のため、晴れても天の川はほとんど見えません。旧暦では必ず上弦の月となり、深夜には月が地平線に沈み天の川をはじめ夜空の星もよく見え七夕を身近に感じることができました。今年の旧暦7月7日は8月26日、興味のある方は一度、ぜひ、ご覧になってください。


 さて今年は、ガリレオの天体観測から400年を記念した「世界天文年」。それを記念するかのように7月22日に46年振りに日本で皆既日食をみることができます。大阪では、9時46分から12時25分の約2時間半、最大は11時頃の82%、太陽が月の影に隠れます。次は26年後の2035年9月2日、非常に珍しい現象、何とか晴れてほしいものです。そういえば、現在、若田光一さんが3月から宇宙ステーション「きぼう」で7月末まで長期滞在実験に取り組み中。当社もかつて92年毛利さんが日本人初の有人宇宙実験に飛び立った時、「無重力環境下における化合物半導体結晶の作成(InGaAs の研究)」の共同実験を実施、その後、対流制御技術の向上につなげました。今回もたくさんの研究成果をもって無事に帰還されることを祈念します。


 当社は、光通信、原子力、超電導と科学技術や社会の発展に貢献してきましたが、新しい理論、技術、製品の開発は、未知のものを解明しよう、誰もなし得なかったことをやり遂げようとする研究者の飽くなき情熱や探求心なしにはあり得ません。先日、新しくできた当社の研究新本館「WinD Lab」を視察する機会を得ました。研究者の皆さんが夢とロマンをもって仕事に取り組める環境整備がこれでできただろうか、ハードだけでなく、豊かな発想と自己実現を生み出す組織、風土づくりにも力を入れていかねばと考えさせられました。


 七夕といえば、短冊に願い事を書き葉竹に飾った思い出があります。空を飛びたいとか、宇宙に行ってみたいとか、海の底をみたいとか、かつてはできなかったことも可能になりつつある世の中ですが、今なら皆さんどんな願い事をされるでしょうか?いつまでも「これが夢!」と言える若い気持ちを持ち続けたいものですね。

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松本正義Profile

住友電気工業(株)
社長 松本正義


1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。

趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もあるスポーツマン。

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