2009年08月24日 17:00
グリーンレーザー、世界で初めて開発に成功
「住友電工、純緑色半導体レーザーの開発に世界で初めて成功」との記事が先月、日経新聞など各紙で紹介されましたが、皆さん、ご覧になっていただけたでしょうか。
光の3原色は、赤(Red)、青(Blue)、緑(Green)、この3色の混合によりあらゆる色が作られます。1985年に赤色レーザー、1996年に青色レーザーと10年おきに開発が進み、最後に残された「緑色レーザー」の実現が待たれていました。GaN(窒化ガリウム)系材料を用いた開発競争が激化していましたが、波長が500~600nm領域で発振効率の低下現象が発生、これを「グリーンギャップ」と呼び開発の大きな壁になっていました。
当社は、この問題を克服するGaN結晶を新たに開発、これを用いて半導体レーザーでは世界初となる波長531nmの純緑色レーザーのパルス発振に成功したものです。さらに、波長520nmでの連続発振も確認しています。
今回の開発をわかりやすく表現すれば、映像の通り、右側の従来結晶では電流を流すと緑色から青色へ大きく変化していますが、左側の新しく開発した結晶ではずっと緑色のままで色の変化はおきません、おわかりいただけたでしょうか。
これまでの緑色レーザーは、赤外レーザーを特殊な光学材料で緑色に変換する手法が一般的でしたが、半導体から直接発振できる緑色レーザーを使えば部品点数も減り、小型化やコスト低減が可能で、高性能なディスプレーなどへの応用に期待が膨らみます。
研究部門には、これまで何度も「研究、営業、事業部門が連係強化してニーズの把握を行おう」「社会の変化・技術の動向を先取りし出口と時間軸を明確にして取り組もう」とお願いしてきましたが、ようやく成果が出てきました。
中期経営計画「12VISION」では、2008年~2012年の研究開発費として4000億円を、厳しい経営環境にある今年度も730億円の研究投資を実行しております。新規製品比率30%を目指し今後もよい成果を期待しています。
松本正義|
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