2010年03月30日 08:50

卒業シーズン(2)


 学位記授与式において社会に巣立つ皆さんへのご祝辞としてお話した内容を、簡単にご紹介したいと思います。


学位記授与式の模様 充実した一回切りの人生を過ごすためには、志を高く持ち、誠心誠意、正々堂々とその実現に向けて努力することが自身に対する責務ではないかと思います。たとえ、なんらかの理由で志が達成できなかったとしても限りなく努力していく過程がとても貴重であり、納得性のある生き方であると思います。  
 そのためには、出口と時間軸を明確にし、陰日向なく忠実に真面目に目標(出口)に向かって努力すること、この積み重ねが当初胸に秘めた志を実現させる近道であると思います。


 次に、今後、皆さんが出会う尊敬できる人物、信頼できる有能なリーダーには教養を十分に積んだ人が多いことを発見するでしょう。皆さんも多忙な毎日に埋没することなく、切磋琢磨し教養を高めて幅の広い人格と力量を身につけるよう自己啓発に励んで頂きたいと思います。


学位記授与式の模様 三つ目は私が好ましく思っている人間像、「気骨ある異端児」についてです。いつの時代もパラダイムシフトが急速に進行する時は、不透明感、不確実性が将来のあるべき姿を見えなくしてしまいます。こうした変革時には、不思議なことに「気骨ある異端児」が歴史に出現しています。彼等は混沌とした中で、来る次の時代を確固たる信念をもって形成するべく歴史を力強く動かしてきました。皆さんも複数の歴史上の人物を思い浮かべるでしょう。
では「気骨ある異端児」の共通特性は何なのでしょう。私はこう考えます。気骨とは大困難に向かい、勇気と迫力を持って恐れずにそれをブレークスルーする能力といえます、異端児とは解決への道筋を人と違った角度から発想できる人材を意味します。まさに混迷を極める現在に求められる人間像は「気骨ある異端児」と言えます。
 皆さんも新しい世界で様々な問題・困難に遭遇していきます。教養の深耕と気合いをいれて問題解決を積み重ね、人格形成に努め、「気骨ある異端児」を目指して頂くよう祈念します。


 尚、最後に、時には母校のことを思い出し、成功した暁には後輩達のため、日本の将来のため、後援会や大学基金への浄財も忘れないでくださいねとお願いさせていただきました。

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コメント一覧 (2)

1

現在の日本も、過去の姿を取り戻しつつある中国やインドの台頭する中で、どういう立場を目指していくのかが、大きな問題として扱われているように思います。
世界の中で日本がどう存在感を出していくか、この問題に関しても社長の「気骨ある異端児」が解決に力を発揮するのではないかと感じています。
明治維新のころの坂本竜馬や岩崎弥太郎のような人が今の日本に求められているのでしょうか?

投稿者:シクロ  2010年04月03日 18:54

2

>シクロ様
コメントありがとうございます。ご指摘のとおり、「気骨ある異端児」の出現を期待したいですね。

投稿者:松本正義  2010年04月08日 17:19

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松本正義Profile

住友電気工業(株)
社長 松本正義


1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。

趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もあるスポーツマン。

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