2010年05月19日 15:41

IWCC(国際銅加工業会協議会)合同会議に参加
(於ブラジル・リオデジャネイロ)


 一年に一度開催されるIWCC合同国際会議(産銅、製錬会社と銅加工業社との合同会議)が、今回リオデジャネイロで5月9日から5月13日に亘りシェラトン・リオ・ホテルにて開催され、今回もプレゼンターとして出席致しました。


IWCC会場のホテルにて 今回は、一昨年来の世界経済の動揺が納まらず、更にギリシャの経済悪化が追い打ちをかける社会経済環境のなかで開催されましたので、参加人数は若干減っておりましたが、ブラジル政府高官の参加も頂き62社(約200名)の経営者が一堂に会しました。ブラジル経済の状況が政府より報告された後、産銅加工業社が抱えている諸問題をはじめLME(London Metal Exchange)の運営内容、変動極まりない銅価への対応報告等があり、会場からの鋭い質問も飛び交い、有意義な国際会議でした。


 世界の銅消費量は年間約19百万トン。他のコモディティ同様、中国がその内4百万トンから5百万トンと急激に消費量を増やしております。更に、投機資金が銅市場へ流れ込み、銅価の高騰及び変動が経営に対する影響は、昨今加工業界にとって耐え難く、経営に不透明感と不安定さをもたらしています。


プレゼン中の私 私のプレゼンテーションの内容は電線メーカーの立場から、従来通り、人間の知恵を働かし、銅にかわる代替品の開発を進めることが長期的に正解であることを、具体例を挙げて説明しました。
 かつて、データ伝送の大容量化、高速化の要求に応えるため光ファイバを開発し、銅から光ファイバに置き換わりましたが、今、地球温暖化が深刻かつ喫緊の課題になり、エネルギー効率化、CO2排出削減、自動車の軽量化のため、高温超電導材料、アルミ電線の開発が進展中であります。(将来的にはナノカーボン材、カーボンフィルム等)


 産銅各社にとっては、若干耳の痛いことと思いますが、銅では解決できない社会状況(情報社会の進展、CO2の削減、資源の枯渇、etc)も迫っており、内容は理解頂いたのではないかと思っております。
 環境エネルギーの分野に、今後も注力していく方針を弊社は掲げておりますし、銅を中心に長年経営を続けてきた電線業界にとって、将来に向け社会のニーズに応え、事業の発展をいかに実現していくか、まさに正念場にさしかかってきた、と痛感した国際会議でした。

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松本正義Profile

住友電気工業(株)
社長 松本正義


1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。

趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もあるスポーツマン。

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