2010年12月06日 13:09
一橋大学創立135周年・国立移転80周年記念講演会
先月末、一橋大学主催による「一橋大学創立135周年、国立移転80周年記念講演会」に、OB会の如水会理事長ということもあり、演者として出席しました。「変動する世界経済と日本企業の革新」がテーマで、当日は200名を超す聴衆にお集まり頂き、この場を借りて御礼申し上げます。
伊藤邦雄商学研究科教授の「日本企業、再飛躍の条件-グローバル競争に打ち勝つ知恵と戦略-」と題し、日本企業をアカデミックかつ俯瞰したお話の後を受け、私から、企業人としてこれまで経験してきたこと、今取り組んでいることを「パラダイムシフトとグローバル化する企業経営-変化への対応と事業精神-」と題し、約1時間お話させていただきました。
伊藤先生から、成果主義、個人主義、小さな本社、分社化等を通じて、視野が狭まり部分最適に陥ったことが、近年の日本企業の競争力低下の一因であり、本来高い日本人の全体を見る能力を取り戻し、自律的全体最適経営に戻す必要があるとのご指摘がありました。
私からは、当たり前の話ですが企業は社会の公器であり、様々なStake Holdersへのバランスある利益配分を基礎におく公益資本主義の考え方が大切なこと、時勢の変遷に応じて事業は変えていかねばなりませんが、根底となる事業精神、住友の場合は、「萬事入精」、「信用確実」、「不趨浮利」、「人材の尊重」、「自利利他、公私一如」等は不変であることをお話させていただきました。
講演の後、山下裕子商学研究科准教授の司会により3人でディスカッションを行いました。
私からは、全体最適経営の実践には、自由闊達な雰囲気、問題意識の共有化は欠かせず、双方向コミュニケーションを厭う人は経営者にはなれないこと。広い視野をもった人材の育成には、様々な経験を積むよう人事異動を徹底的に行う必要がある。また、新たなグローバリゼーションが進展する中、企業が成長発展していくためには、国内外の社員に処遇やキャリアパスを明確化し、これまで以上にダイバーシティを進めないといけないこと。そして、勇気と迫力を持って困難をブレークスルーする能力と、常に物事を人とは違った角度から見ることができる能力を持った「気骨ある異端児」を育てる環境整備が必要なことお話させていただきました。
時間の都合もあり、質問を受ける時間はありませんでしたが、皆さんのお役に立つことがあれば幸いです。後日、講演会の骨子をとりまとめたものが、主催事務局から発行される予定ですので、皆さんお楽しみになさってください。
松本正義|
コメント(0)|
トラックバック(0)|
トラックバックURL:http://www.sei.co.jp/cgi-bin/mt/mt-seiblog02-tb.cgi/487
※コメント・トラックバックについて
トラックバック(0)
この記事のトラックバックURL:

Profile