2011年06月28日 09:05
株主総会
第141期定時株主総会を6月24日(金)、大阪で開催、昨年を上回る600名超の株主の皆様にご出席頂きました。今年は照明の明るさを8割程度に抑え、空調温度も例年より高めに設定する等、節電に配慮した運営とさせて頂きました。
最初に、2010年度の事業報告、監査報告などをスライドでご説明し、その後、私から対処すべき課題をご説明し、ご質問をお受けいたしました。
昨年同様、初めは発言しにくそうな雰囲気でしたが、こちらから促しますと次々と質問を頂き、小一時間程でしたが、いいコミュニケーションができたように思います。いくつか主だったものをご紹介します。
まず、ご心配をおかけしている独占禁止法関係では、住友事業精神に則り、二度と起こさない対策をとっていることをお話しました。
震災復興需要に関するご質問には、政府の復興計画が遅れているが、いずれ需要が出てくる電力・通信関連需要は確実に捕捉していくこと、また、主力事業の自動車関連も、下期以降は回復が予想されるとご説明いたしました。
太陽電池など新エネルギーに関するご質問には、先日公表した大阪製作所内のマイクロスマートグリッド実証システム、自社開発の集光型太陽電池やレドックスフロー電池等をご紹介。当社グループ内にある様々なシーズを組み合わせ、今後もしっかりと世の中に提案していきたいとお答えしました。
また、3.11以降、話題の「リスクの分散化」や「海外移転の動き」についての質問も頂きました。現在、グループ会社の6割、約300社からなるグローバルネットワークがあり、震災ではお客様にほとんどご迷惑をかけることなく済んだこと。また、今後もグローバリゼーションは進展し、一方で日本経済・社会問題への懸念もあり、組織における異文化、人種、民族等のダイバーシティも進めなくてはならない。これら「グローバリゼーション、ダイバーシティ、祖国日本」という3つのキーワーズを解決する一つの解は、ビジネスモデルを含めたイノベーションにある。景気が悪くなっても研究開発の手綱を緩めず、新しいものを開発し日本で作る、そういった事業展開を目指していきたいとお答えしました。
その他、研究開発や人材開発、12VISIONでの事業ポートフォリオ、配当政策についてのご質問も頂きました。
会社の置かれた状況、諸課題、中長期的な会社の方向性について、経営者としての考えをざっくばらんにお話するよう心がけましたが、如何でしたでしょうか。いぶし銀の会社ではありますが、これからも積極的に情報を発信し、意思疎通に努めていきたいと思いますので、皆様宜しくお願いいたします。
松本正義|
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2011年06月23日 08:58
COPPER MAN OF THE YEAR 2011の栄に浴し
~ANKH(アンク)賞を受賞(5)
さて、何故、銅(COPPER)がANKHなのか?この質問が残っていました。答えは古代エジプトにまで遡ることになり、ややこしい話になりますが、(社)日本銅センター元専務理事の横井弘明さんが、日本銅センターのPR広報誌「銅」第158号で次のように解説されています。
『今は亡き大先輩、仲田進一さんが書かれた「銅のおはなし」の裏表紙には「古代エジプト人は、生命を象徴する象形文字としてTの上に○をのせた「
」を用いました。これをAnkh記号と呼びます。古代ローマ人は、占星術で銅を金星(ビーナス)になぞらえアンクマークを与えました。今日では、銅のシンボルマークとして+の上に○をのせた♀記号を用いています。」という解説がなされています。”(中略)“古代ローマの銅の主要産地キプロス(CYPRUS)島で、銅はCUPURUMと呼ばれていた。これがCOPPERの原語である。銅は別途、アンクとも呼ばれていた。それは、古代エジプトのアンク、つまり♀が永遠不滅の生命を表す印で、銅がリサイクルされ、何度も再生されるものであることから、そのイメージが重ねあわされたからだという。』
今日、米国のCOPPER CLUBや日本銅センターでも「♀」の記号が使われており、今回受賞の「COPPER MAN OF THE YEAR」も、正式名称は「ANKH Award」アンク賞であります。
ちなみに、授賞式で私が胸につけているバッジが「♀」アンクマークです。
古代から人類の歴史と深くかかわり、大切にされてきた銅について、色々と知れば知るほど、今回の受賞は本当に名誉なことと改めて感じさせられました。
(追伸)
COPPER CLUB では、大学生への奨学金給付も 実施しており、2011年は地震で被害の大きかった東北大学の学生にも奨学金が給付されます。
その奨学金は、晩餐会参加費用の一部や各社寄付で賄われますが、当社は、今回、COPPER CLUBに対して些少の寄付を行うことと致しました。
尚、当社には150名を超える東北大学出身者が在籍し、また、住友電工グループ社会貢献基金から毎年寄付講座を行う等、東北大学と当社は深い繋がりがあります。
松本正義|
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2011年06月20日 08:59
COPPER MAN OF THE YEAR 2011の栄に浴し
~ANKH(アンク)賞を受賞(4)
ANKH賞として頂いたブロンズ像は、特別にアーティストに依頼し作り上げたロダンの「考える人」でした。Miele会長から手渡されましたが、とても重たくカメラマンがこっちあっちと指示して写真を何枚も撮っている間、手にずっしりと重みを感じる程。しっかりと銅そのもので作られた「考える人」は、大変暗示的でその企画には恐れ入った次第です。
セレモニーが終わったと、ステージから下がろうとすると、Miele会長とKireta専務理事がまだステージにいるようにと。何だろうと不思議に思っていますと、なんとシカゴ・カブス(シカゴに本拠を置くメジャーリーグ)の帽子と私の名前が刻まれたバットを特別プレゼントとして頂いた次第。
1973年から1978年のシカゴ駐在時、カブスはお気に入りのチームでありましたが、何故こんなことを知っているのかびっくりしました。きっと事前に私の秘書にでも聞いていたのでしょう。感心すると同時に勉強になりました。アメリカ人のなかには、大雑把な様で細かいところまで用意周到に配慮する気持ちを持っている人達がいることの再確認を致しました。
I told Mr.Miele,“Today is one of the happiest days in my life.”
He made a happy and comfortable smile.
松本正義|
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2011年06月17日 09:22
COPPER MAN OF THE YEAR 2011の栄に浴し
~ANKH(アンク)賞を受賞(3)
スピーチは、今の気分はメジャーリーグのオールスターゲームで先発投手に選ばれたルーキーのように高揚しているという枕に始まり、3つのセクションで構成しました。
今回のANKH賞は自分だけでなく広く世界の加工業者の皆さんと分かち合うもの、持論の銅価格を如何に安定化させ銅業界を更なる繁栄に導くこと、東日本大震災に対する温かい支援への御礼、の三部仕立てです。
内容は好評であったらしく、全員が(と思いますが)椅子から立ちあがり万雷の拍手喝采で、私のスピーチに応えて下さいました。今までの人生でこんなことは初めてでした。大変ありがたいことと思いました。
そうそう、授賞式の前に米国の国歌、日本の君が代、チリの国歌が順番に流されました。外地で拝聴しますと改めて君が代は日本人の心を思い出させる何かを秘めているとしみじみ感じた次第です。
松本正義|
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2011年06月15日 15:22
COPPER MAN OF THE YEAR 2011の栄に浴し
~ANKH(アンク)賞を受賞(2)
6月8日に授賞式と晩餐会がニューヨークのプラザホテルで開催されました。銅業界のトップの方々をはじめとして錚々たるメンバーが500名程参加されました。銅を少なくとも理解し、共通のベースを持った方々が大半を占めており、とても盛り上がりました。
今年はEXCELLENCE IN LEADERSHIP AWARDが特別に設けられ、2010年チリで起った銅鉱山事故を無事収束させたチリの鉱業大臣のMr.L Golborneが受賞されました。若くて元気がよさそうな大臣でした。
私の紹介が始まりました。いかに銅業界に会社を含め貢献したか、COPPER CLUB会長 Mr.Mieleの要領のよい説明の後に、私の生い立ちに始まり現在に至るまでの足跡を8分程度にまとめたビデオが会場に流れました。かつて、本ブログでも紹介したことのあるIWCC元専務理事のサイモン・ペイトン氏からもビデオを通じてお祝いの言葉を頂きました。お世辞を頂いたり学生時代のこともあり、私としては大変恥ずかしい思いを致しましたが、本当のことなのでスマイル(照れ笑い)で通しました。
さて、次は受賞スピーチです。
(ご参考)
2008年06月19日 IWCCサイモン・ペイトン氏の思い出(2)~機中にて~
松本正義|
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2011年06月15日 08:51
COPPER MAN OF THE YEAR 2011の栄に浴し
~ANKH(アンク)賞を受賞(1)
銅業界は、何千年もの銅の歴史を背景に世界に種々協会をそれぞれ目的に応じて設立しています。私が副会長を仰せつかっておりますロンドンに本部を置くIWCC(国際銅加工業者協議会)もその一つです。
ニューヨークに本拠を構えるCOPPER CLUBは、鉱山・精錬・加工・流通と銅産業を支える各層のプレーヤーがメンバーとなっており、1944年に設立され、こうした協会としては最大の組織と言われています。銅の安定供給を通じて世界平和に貢献する団体と言えますが、その活動の一つに銅業界で功績のあった人を毎年1名或いは2名選んでANKH賞の授与があります。
今回私が、COPPER MAN OF THE YEAR 2011に選ばれANKH賞を受賞することになりました。
(注)ANKHとは;古代ローマの銅の主要産地キプロス(CYPRUS)島で、銅はCUPURUMと呼ばれており、これがCOPPERの語源ですが、別名ANKH(アンク)とも呼ばれていた。何故ANKHなのか?この質問に答えるには、古代エジプトまで遡りますので、これは後日。
(ご参考)
当社HPのリリース「2011年カッパー・マン・オブ・ザ・イヤー」を受賞
http://www.sei.co.jp/news/press/11/prs899_s.html
松本正義|
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2011年06月13日 09:00
安全、環境、品質大会(2)
安全、品質に関する標語、ポスターの優秀作品を表彰しました。
安全:『小さな危険も「報」「連」「相」
すぐに手を打つ職場の風土 みんなで掴むゼロ災職場!』
(住友電工テクニカルソリューションズ(株) 高下 美薫さん)
品質:『何かが違う いつもと違う 小さな異常が不良のシグナル』
(SWS西日本(株)第2製造部田鶴浜工場 川崎 満氏)
今回、最優秀作品に選ばれた標語には、2つの共通点があり、現場に求められる基本姿勢をうまく言い当てています。一つは、センシビリティ、毎日、いろんなことが目の前を通り過ぎますが、自職場の課題につき常に問題意識を持っていないと気がつきません。もう一つは、クイックアクション、問題が大きくなる前に素早く対処することが必要です。長年取り組んできた活動が職場に根付きつつあると感じうれしくなりました。
それぞれの最優秀ポスターは、次の通りです。なかなか上手く書けています。

松本正義|
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2011年06月09日 10:28
安全・環境、品質、事務品質大会(1)
今年も、当社グループの最重要基盤、安全・環境、品質、事務品質の全社大会が開催され、私も参加しました。
2010年度活動の振り返りと優秀職場の表彰、そして、2011年度の課題や活動について、経営幹部から現場の管理監督者まで、全員でしっかりと情報と価値観の共有化を進めること、また優秀な活動事例のグループ横展開も狙いです。
年々、活動が細分化し報告の仕方も上達しているようですが、活動や組織が巨大になるにつれ、人が単なる一つの歯車になってしまい、組織の重圧に押しつぶされてしまう懸念があります。こうした活動の形骸化を防ぐには、現場のリーダーに権限を与えスピーディに諸課題を解決すると共に、コミュニケーションを通じて透明性と風通しのよい組織が底辺になければなりません。
職場の隅々に問題意識や諸活動が浸透し定着するためには、草の根運動が欠かせません。社長就任以来、現場を預かる工場長や管理監督者に、毎日2回、現場を巡回し、最低3つの指摘事項をメモするよう、機会を見つけてはお願いしてきましたが、初心忘るべからずと、改めて警鐘を鳴らしておきました。
また今回は、東日本大震災を受け、災害対策の再点検、最悪シナリオの検証など、いつもと違った視点からの報告もありました。世間では3月以降、「想定していない症候群」が流行りましたが、当社グループで、そうした事態が起きないよう、お願いしました。
環境では、省エネ、省資源、リサイクル、化学物質管理等の報告がありましたが、また、コジェネの導入等、電力規制への対応など、電力供給不安への備えについての報告もありました。また、環境にやさしいエコ製品については、今年から2012年までに売上高比率50%達成を目標に掲げて取り組むことになりました。
継続は力なりの通り、SEQCDD活動は、常に新たな課題に挑戦し克服する、そうした繰り返しのエンドレスキャンペーンだと認識して、辛抱強く取り組んでもらいたいと思います。

松本正義|
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2011年06月06日 08:48
IR説明会
2010年度決算発表を終えた5月下旬、恒例のIR説明会を東京本社にて開催、
100名を超える機関投資家の方々がお越し下さいました。最初に、私から、2010年度決算、2011年度業績見通しについて、概略お話しさせて頂きました。
そして、稲山常務による決算の補足説明の後、倉阪専務より産業素材事業の概況と題したプレゼンテーションをいたしました。同事業の主な製品は、切削工具、焼結部品、特殊金属線です。昨年度は、売上高2,775億円(前年比+22%)、営業利益は169億円(同18倍)と、体質強化と独自の材料開発、グローバル需要の捕捉に注力し、リーマンショック後の落ち込みから急激に業績を回復、2011年度も、売上高2,900億円(同+5%)、営業利益250億円(同+48%)、営業利益率8.6%と高い成長を見込んでいます。
質疑応答では、今期の業績見通しについて質問が集中しました。東日本大震災による影響が広範囲に亘り、先行き不透明なため、業績予想の公表を見送る会社も多いと聞いています。当社グループでも、発表時点で震災の影響を正確に想定するのは困難でしたが、会社の考えをできるだけお知らせすることが経営者の責務だと考え、震災の影響を割り切り慎重に見て、業績予想を公表いたしました。
上半期は売上高9,000億円、営業利益200億円と厳しい見通しですが、下半期は、売上高11,000億円、営業利益800億円で公表しています。世界に冠たる日本の自動車産業の実力は只者ではないはずで、早晩、サプライチェーン問題も収束し、夏を過ぎた頃から大増産の号令がかかるのでは、と期待を持っているとお答えしました。
また、溶融塩電解液電池への質問も頂きました。私自身、大いに期待していますが、まだまだ開発段階であり、将来は、超電導ケーブルとともに事業を立ち上げて皆さんの期待に応えていきたいとお答えしました。
震災や原子力事故により日本の技術力への信頼が揺らいでいますが、日本の復活、被災地の復興に全力で取り組み、新製品、新技術を世界に提案し、日本企業の存在感をアピールしたいと思います。
動画及び当日利用した資料をHPに掲載していますので、興味のある方はご覧になってください。
松本正義|
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2011年06月02日 08:54
卒業記念式&第6回ホームカミングデー
今年は、東日本大震災の影響により相次いで卒業式が中止となりましたが、母校、一橋大学も3月に予定していた学位記授与式が取りやめになりました。
卒業式は、大学4年間を一緒に過ごした友と人生の門出を祝う大切なセレモニーです。2カ月遅れとなりましたが、毎年恒例となったホームカミングデーに合せて5月14日(土)に卒業記念式を開くことになり、人生の先輩としてご挨拶の大役を仰せつかり参加してきました。
当日は、好天に恵まれ、卒業式には、約200名の卒業生が集まっていました。
ご挨拶では、人生を有意義に過ごすには、出口と時間軸が大切なこと。信用と信頼を得るには、誠心誠意、真面目にそして正々堂々と仕事に取り組む姿勢が切り札になること。日頃から、自然体、平常心を心懸け、教養を高めて、偏狭な独断的思考に陥らない様な努力を続けて欲しいと、若干、人生訓めいたお話をさせて頂きましたが、4月にそれぞれ思いの会社に入社し、社会の洗礼を受けた皆さんは如何に感じてくれたことでしょうか。
勿論、如水会理事長として、OB会のPRと加入のお願い、そして、一橋大学100億円基金の募金委員長として、皆さんを育ててくれた大学への恩返し、後輩のため、人材の育成のために、募金活動へのご協力をお願いしました。
卒業式終了後、午後からの第6回ホームカミングデーにも参加してきました。
年輩の皆さんが久方ぶりに懐かしいキャンパスに戻り旧交を温めあっていましたが、ここでもご挨拶を頼まれましたので、私の大好きなサミュエル・ウルマンの詩「Youth(青春)」の一部を朗読させて頂きました。
皆様にも、ご紹介させて頂きます。
以下、米国雑誌『リーダーズ・ダイジェスト』1945年12月号の翻訳文です。
『青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。
若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、
安易に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。
人間は年齢を重ねた時老いるのではない。
理想をなくした時老いるのである。
歳月は人間の皮膚に皺を刻むが情熱の消失は心に皺を作る。
悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させ、
雲ひとつない空のような心をだいなしにしてしまう元凶である。
70歳になろうと16歳であろうと人間は、驚きへの憧憬・夜空に輝く星座の
煌きにも似た事象や思想に対する敬愛・何かに挑戦する心・子供のような
探求心・人生の喜びとそれに対する興味を変わらず胸に抱くことができる。
人間は信念とともに若くあり、疑念とともに老いる。』
松本正義|
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