2012年01月27日 16:15 地方分権の意義と課題


 先日、公益社団法人関西経済連合会・地方分権委員会の主催で、東京大学名誉教授・神野直彦氏による「地方分権の意義と課題」と題する講演会があり、私も地方分権委員会担当副会長として参加し、お話を伺ってきました。


 神野先生は、ご存知の通り財政学・地方財政論の大家で、大阪市立大学や関西学院大学でも教鞭をとられ関西事情にも造詣が深く、機知に富み、熱のこもったお話を伺うことができました。関心を持った点をかいつまんでご紹介させて頂きます。
 

 冒頭、近視眼的な見方ばかりでは、待つのは暗黒の世界。大変化にも必ず予兆があるはずで、日常では気付かないことに大事なことが隠れており、逃さないことが大切だと、自身の体験を踏まえ含蓄のある言葉を述べておられました。 
 

 先生によれば、本題の地方分権の意義は、手短に言えば、分権によって地域が発展していけるかどうかに掛っており、優秀な人材が、その地域に住みたいと考える地域づくり、地方分権のあり方を考えるべきだとのこと。
道州制の導入も、人口が欧州の一国に相当するほど多いからというだけでは意味がない。財政的な裏付けや、現状の問題をどう修正するか、その地域の良い点をどう伸ばすか等、VISIONを描いてやらなければいけない。そうでなければ単なる効率化の議論だけになってしまう。と、警鐘を鳴らされていました。


 最後に、聴講者として意見を促されましたので、2点ばかり感想のような質問をさせてもらいました。まず、飛行機から見下ろす大阪の街は緑が少なく、都市計画が遅れていると思う。都市計画には、生活者と生産者の2つの視点が必要だと思うが、如何でしょうかと。もう一つは、産業人の責務を忘れ東京一極に流れる姿勢や現状についてお考えは如何でしょうかと。


 先生より、トラム(LRT)導入により都心の歩行者専用ゾーン化と景観整備などを行い、先進事例として評価が高いフランスのストラスブールや、森と公園が多いパリを例に挙げて、人が集まる街づくりのあり方を説明頂きました。
 また、日本は、室生犀星の『ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの』が有名になったせいか、人は都会に出る一方で、地方が忘れ去られている。また、都市も地方も地域の生活様式が均一化してしまっている。地域の発展には、地域の内部で回る経済と、外に売っていく経済の両方が必要であるが、生活様式が均一化してしまうと、地域の内部に市場が生まれない。それぞれの地域、関西なら関西の良い点を問い直して、それを発展させるためには何が大切かを、もう一度考え直してみてはいかがだろうかと、示唆に富んだお話を頂きました。


 全くその通りだと思います。本当にありがとうございました。

2012年01月24日 09:55 伊丹市中学生陸上教室も4シーズン目


生徒に混じって体操をする私 伊丹市陸上競技協会との共催による伊丹市中学生陸上教室も早4シーズン目。今年度も4回の実施ですが、先日その3回目に参加しました。


 生憎の曇り空で、底冷えのする天気でしたが、先生方を含め、多数の生徒の皆さんに参加頂きました。
 私も生徒の皆さんに混じり、ストレッチやダッシュ、ランニングなど、1時間余り体を動かし、厳しい寒さ故、汗はかきませんでしたが、良い気分転換となりました。


関西大学・伊藤選手とともに 残念ながら今回は、甲南大学准教授の伊東浩司先生は、所用につきご欠席でしたが、当社陸上競技部メンバーの指導のもと、短距離、長距離、ハードルの競技別に分かれトレーニングを実施、最後はリレーで締めくくりとなりました。
 また、今春入社予定の関西大学・伊藤愛里選手が駆け付けて頂き、早速、専門のハードルを指導してくれました。


 さて、地域スポーツの振興を目的に社会貢献の一環として始めたこの陸上教室ですが、3年前の初年度に参加した中学生選手が、今春、高校を卒業し当社に入社することが決まりました。伊藤選手ともども、引き続き精進され、記録を伸ばしてくれることを期待しています。


 陸上教室の後、指導にあたった陸上競技部の皆さんを慰労するため、伊丹製作所の社員倶楽部で昼食会を開きました。一人ひとりに、具体的な目標(数字)を明確化し、記録達成に向け檄を飛ばしておきましたので、皆様、当社陸上競技部へのご声援のほど、宜しくお願いいたします。


記念撮影

2012年01月17日 08:52 『それは、笑顔を創る技術。』


 昨年11月から、関東地区での知名度向上のため、『それは、笑顔を創る技術。』という広告看板(※)を掲出しています。


広告看板 モチーフは、昨年6月に発表したマイクロスマートグリッド実証システムで開発中の集光型太陽光発電装置。シリコンよりも発電能力の高い化合物半導体を発電素子に用い、集光レンズと太陽の動きに合せパネルを回転させる追尾装置により、晴天時には固定型シリコンパネルの2倍の発電能力を有しています。


 再生可能エネルギーの活用が急がれる今、当社は、再生可能エネルギーと蓄電池を組み合わせたマイクロスマートグリッドシステムを早期に実用化すべく、研究開発を進めており、現在、1年後の本格上市を目指し、レドックスフロー電池等とともに、大阪製作所でフィールド試験を進めている期待の製品です。

 
 そのパネルの中心に笑顔。開発者の遊び心が光っています。技術開発に苦労は多いと思いますが、『夢を信じて、明るく楽しく元気良く!』新しい価値創造に向け、研究、企画、営業の皆さんが力を合せ、頑張って欲しいと思います。  
 

 さて、看板を掲出しその評判は如何?と担当部門に尋ねると、社員や学生の方から、看板を見ましたという声がいくつか寄せられているとのことでした。小さな看板でもあり、知名度向上効果はそれほど大きくないかもしれませんが、お見かけになられたら、開発陣へのエールをお願い致します。


 尚、同様の広告が、今週1月16日発行の日経ビジネスでも掲載されています。

 
(※)東急東横線・日吉駅(渋谷方面行ホーム)、東急目黒線・大岡山駅(日吉方面行ホーム)、東京メトロ東西線・早稲田駅(中野方面行ホーム)に掲出しています。

2012年01月11日 10:28 賀詞交歓会


 日頃お世話になっているお取引先や商社、特約店の方々をお招きし、恒例の賀詞交歓会を、大阪、東京、名古屋で開催しました。年始のご多用のなか、大勢の皆様にお越しいただき、この場をお借りし、改めて御礼申し上げます。


挨拶中の私 冒頭のご挨拶では、まず、本当に大変な年であった昨年も、皆様のご支援、ご協力により、上期業績は年初見通しを上回る結果を出せたことにつき、御礼を申し上げました。
 恒例の安岡陽明学によりますと、今年「壬辰(みずのえ・たつ)」は、「長期的視野に立ち、困難に耐えて、着実に目標を達成する年」(関西師友協会の資料を参考にしました)とのこと。昨年の東日本大震災、そしてグローバリゼーションが様々なパラダイムシフトを引き起こしている中、積極進取の精神を発揮し、社会のニーズを捉えた新製品・新技術の創出に努め、ダイバーシティを組織にビルトインして、世界から多様な人材が集まる魅力ある企業を目指してまいりますので、倍旧のご指導、御鞭撻をお願いしました。


 皆様からは、年末の春日大社若宮おん祭りのことを、既に聞き知って頂いていたのか、「よかったよ」と御世辞を言って頂けましたが、自分なりに精一杯、精進をして務めましたので、そういうお声を頂けることは、本当にうれしく思いました。


締めくくりの挨拶

   
 天下泰平、五穀豊穣、万民和楽、そして、被災地の復興を祈って、日使の大役を務めましたが、当社は海外にもたくさんの拠点があり、外国人社員も多数いますので、グローバリゼーションのご時世に合せ、神様には、住友電工グループとその関連の皆様の末長い発展も祈念し「All happiness forever(末長く幸多かれ)」と心の中でお願いしていたことをご紹介し、今年がその通りの年となりますようにと、締めくくりの挨拶をさせて頂きました。
 年初から、お取引先やグループ企業の皆さまと、一致団結、絆を深めるよい機会となりました。

2012年01月05日 09:50 社員への年頭要望事項


 当社では、毎年初出の日に、社長メッセージを放送しています。既に、社員の皆さんは聞いて頂いたことと思いますが、改めて「本年の要望事項」を紹介させて頂きます。


 先行き不透明、不確実で、厳しい事業環境ではありますが、辰年の本年は「Glorious Excellent Company」の登竜門、中期経営計画「12 VISION」の達成に向けて、残り1年余り、画竜点睛を欠くことがないよう、次の3点を要望しました。


【1】12 VISION達成へのラストスパートをかけよう!
立案時の想定と比べ、現在は非常に厳しい事業環境ですが、全員が業務、組織目標、12 VISIONの達成に向けて、最後までベストを尽くすようお願いします。一人ひとりが動力となり、仕事・役割を全うすることが、「一隅を照らす、これ国宝なり」の通り、住友電工グループ全体を照らす大きな力に繋がります。
変化に揺るぎない強靭な企業体質の構築に向け、一層のSEQCDD(*)体質の強化が不可欠です。絶対に事故・クレームを発生させないという意識を常に持ち、基本の修得とその愚直な実行、自工程保証の徹底を改めてお願いします。
(*)S:安全、E:環境、Q:品質、C:コスト、D:物流・納期、D:研究開発


【2】変化への対応力を向上しよう!

昨今の社会構造変化は、成長発展へのチャンスでもあります。住友400年は、積極進取の精神により持続的な成長発展を遂げた歴史であり、今こそこのDNAを発揮する時です。
変化への対応力を磨くには、問題意識を常に持ち、情報を収集する力も必要です。そして複眼的思考により、問題点を注意深く設定し、進むべき方向を定めることも必要になります。
そのために、SEIユニバーシティや自己研鑽を通じ、幅広い知識・技術の習得に努めるとともに、発生した問題や変化には、平常心と自然体で、タイミングを逸することなく対処できるよう、日頃からの訓練をお願いします。


【3】夢を信じて、明るく楽しく元気良く!
公私ともに、小さくとも複数の夢を持って欲しいと思います。夢の実現に向かって、一歩一歩、上を向いて進むことが人生に活力をもたらします。
「一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂うること勿れ。只だ一燈を頼め」は、良心、信念、夢など一燈を持って人生を送ることの大切さを教えてくれます。
夢の実現に、そして明るく楽しく元気良く業務に取り組めるよう、健康に留意するとともに、メリハリのある働き方で生産性を高めるようお願いします。
風通しの良い明るく温かい面倒見の良い職場、健全な緊張感の中、全員が目標にベクトルを合わせ能力を存分に発揮できる職場・組織を目指し、自律的に取り組むことを要望します。

住友電気工業(株)社長 松本正義

1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。
趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もある。

最近のエントリー

最近のコメント

本ブログについて

RSSを登録する

本ブログでは更新情報をXMLを利用したコンテンツ配信フォーマット (RSS) でご提供しています。
RSSリーダーやRSS対応のブラウザにご登録ください。

会社案内動画版
住友電工チャンネル