2013年02月27日 18:30 偉大な先人の「気」をいただきました


 先日、出張の合間にうまく時間が取れましたので、大津市にある住友活機園を訪問しました。活機園は、住友の二代総理事 伊庭貞剛が引退後に住んだ屋敷で、現在は住友グループの関係者が、住友の事業精神を学ぶための施設になっています。

伊庭貞剛の扁額を説明頂いている様子。 江戸時代、別子銅山を柱に事業を拡大してきた住友は、明治期に入って、広瀬宰平などの尽力により、経営の近代化を進めました。伊庭貞剛は、広瀬の後に二代総理事に就任しましたが、「社会の公器」として住友の事業を育てた人物と言ってもよいでしょう。当社の前身である住友伸銅場を明治30年(1897年)に開設したのも伊庭貞剛です。

 社会制度もまだ十分には整っておらず、近代的な企業経営のやり方も手探りであったであろう時代に、住友の事業を任され、環境問題にも直面した伊庭の苦労は想像に難くありませんが、隠棲した活機園は、そのようなことを微塵も感じさせない穏やかな佇まいです。晩年には「幽翁」と名乗った彼の人柄や暮らしぶりについてのエピソードも伺いながら調度品に触れてみると、偉大な先人の「気」をもらえたような不思議な気持ちになりました。


注)住友活機園は、年に1回、特別公開を行っています。
詳細につきましては下記ウェブサイトをご覧ください。
住友活機園

2013年02月22日 17:40 GLP研修の最終報告会


 大学講座への寄付贈呈式を行った同じ日、GLPの最終報告会に出席しました。GLPは、当社の基幹職と海外関係会社の現地幹部社員を対象とした研修です。2007年に開始して8回目、今回を含め、これまでに200名以上が受講してきました。

「理想のリーダー」を形にする演習だそうです 今回は「強いチームをつくるために、リーダーは具体的に何をすべきか?」というテーマで、36名が5班に分かれて議論してくれました。抽象的なテーマに最初は苦労したようですが、自分たちの経験や悩みを紹介しあって話し合ううちに、考えを整理することができたとのこと。こういうテーマでじっくり話し合うことは、ふだんはあまりないでしょうから、よい機会になったようです。


報告会での質疑応答 報告会では、ある班から「リーダーにはpatience(辛抱、忍耐)も必要」というコメントがありましたので、思わず「どの程度まで辛抱すべきか?」と質問しました。事業運営にはますますスピードが必要であり、業績を上げることも求められる中、リーダーは、その時々の状況に応じてpatienceの許容範囲を判断し、最善の結果を導かなければなりません。

 以前、アメリカのある経営者と話したときに、彼が「リーダーの心構え」について語ってくれたことがあります。曰く、①指針を示せ ②目標を高く掲げよ ③周囲を活性化せよ ④創意工夫せよ ⑤経営理念を実践せよ そして、⑥結果を出せ(Deliver the Result) と。爾来、私も、これらを座右の銘として自らを戒めています。

 一口にリーダーといっても、持ち場、立場によって、発揮すべきリーダーシップは異なってくるでしょう。しかし、企業活動である限り、どのような立場のリーダーであっても、結果は必ず問われます。
 結果を出すためにリーダーはいかにあるべきか、どこまで辛抱すべきなのか、受講者には、これからも実務の中で大いに悩んでもらいたいと思っています。

2013年02月18日 14:00 大学講座への寄付贈呈式


 私が理事長を務める「住友電工グループ社会貢献基金」では、2月14日に、大学講座への寄付贈呈式を行いました。
 2009年に設立したこの基金では、自律的、持続的な社会貢献をしようという考えから、内外のさまざまな分野における人材育成と学術振興を目的に、「大学講座への寄付」「学術研究の助成」「内外学生への奨学金支給」を行っています。

 「大学講座への寄付」については、今年度は、防災対策やエネルギー問題、被災地支援など、東日本大震災からの復興に資する研究講座を募集しましたところ、神戸大学の「津波マリンハザード研究講座」と一橋大学の「震災・原発事故からの復興に向けた環境法政策講座」の2講座を選ぶことができました。両講座の研究が今後大きな役割を果たされることを願っております。
 また、引き続き寄付を継続することになりました大阪大学の「次世代のものづくり人材育成のための問題解決型機械工学教育の実践」には、「日本のものづくり」の復権に向けて、大きな成果を期待しております。

ご出席下さった皆さまと

 贈呈式では、先生方より講座の狙いや計画についてご説明頂き、その後の会食では、最近の学生の様子や大学改革などのお話も聞かせて頂きました。私からも僭越ながら、将来を担う人材の育成のためには、高校や大学での教育において「リベラル・アーツ(教養)」がもっと重要視されるべき、との持論をご披露したところ、「大学でも、最近そのような議論がなされている」とのことでした。

 世界を相手にビジネスをする時でも、最先端の研究を行う時でも、若い頃から培った幅広い知見や教養がベースにあるかどうかで、勝負の行方が決まってしまうことも少なくないのでは、と思っています。日本では、「教養があるね」といわれると皮肉っぽく聞こえてしまいますが、「教養」という言葉は本来はそういう意味ではありません。若い皆さんには、貪欲に教養を深めてほしいと思います。

2013年02月15日 10:30 3月3日、いよいよ「びわ湖毎日マラソン」です


 当社が特別協賛する「第68回びわ湖毎日マラソン」が、いよいよ2週間後に迫ってきました。
 世界から認められた伝統ある大会であり、日本選手にとっては今夏の世界選手権(モスクワ)の代表を選考する最後のレースでもありますので、内外から有力選手が参加します。13日に発表された招待選手の自己記録を眺めましても、2時間5分台を筆頭に、2時間10分を切るタイムがずらりと並んでおり、一陸上競技ファンとしてもワクワクします。

 当社からも藤山哲隆選手がエントリーしています。
 自社がスポンサーをする大会に、社員が出場するのは大変うれしいことです。2時間12分台の記録の持ち主ですので活躍を秘かに期待していますが、そんな「社長の期待」などは気にせず、平常心で慌てず焦らず、「自分の走り」を心がけてくれればと思います。

 強い選手が必ずしも試合で勝つわけではないのがスポーツの妙。今回は、どんなヒーローが出てくるのでしょうか。私も当日は現地で応援するつもりです。みなさまも、沿道で、あるいはテレビ・ラジオで大きなご声援を下さると幸いです。
(テレビ・ラジオ中継 3月3日(日)12:15~ NHK総合テレビ・ラジオ第1)

当社の応援サイトもご覧下さい


びわ湖毎日マラソン大会2013 住友電工SPECIAL SITE

2013年02月12日 17:20 インド出張


 先のブログ記事と日付が前後しますが、1月末にIWCC(国際銅加工業者協議会)の理事会に出席するため、インド・デリーを訪問しました。

 最近、中国の大気汚染が心配されていますが、デリーも負けず劣らずでした。
 現地で同行してくれた駐在員によれば、市内では自動車がものすごい勢いで増えているそうで、その排気ガスも要因の一つだろうとのこと。出張中、カゼをひいてしまったのも、そのせいかもしれません。
 当社グループはグローバルに展開しておりますので、社員は、さまざまな環境の下で仕事をしてくれていますが、体調管理にはくれぐれも留意してほしいと改めて思いました。

会議があったホテル「The Oberoi, New Delhi」にて。遠くがかすんでいます。

 新興国で、経済が成長し国民所得が上がってきますと、工業化がますます進み、モータリゼーションも飛躍的に拡大しますが、環境対策は後手に回ってしまいがちです。日本には、高度経済成長期に大気汚染に悩まされた歴史がありますので、新興国もそこから学んでくれれば、と思うのですが、そうはうまく行かないようです。
 環境問題は、国境も越えて拡大拡散するグローバルな課題ですので、早く手を打たなければなりません。日本の技術の出番は多いと思います。

住友電気工業(株)社長 松本正義

1944年生まれ、兵庫県出身。
1967年住友電工入社。中部支社長、常務取締役、専務取締役を経て2004年6月社長就任。
趣味はジョギング、読書、絵画鑑賞など。中学時代は野球、高校では柔道、大学では陸上競技のやり投げ選手としてインターカレッジ出場経験もある。

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