2010年08月25日 09:04

関西経済同友会未来産業委員会


 本年5月から、関西経済同友会の常任幹事に就任すると共に、未来産業委員会の委員長をつとめることとなりました。未来産業委員会は、先進国の成長が鈍化しアジアを中心とした新興国が急成長する中で、関西地域の産業が持続的に成長していくために必要な未来産業とその発展モデル等について研究し提言することを目的としています。


 委員会活動のスタートに当たり、日本政策投資銀行の坂田枝実子氏を講師にお招きし、『関西における産業集積の事例としてのバッテリー・クラスター』と題した講演会を開催、お話を伺いました。


 氏によれば、オバマ大統領がグリーンニューディール政策を提唱して以来、世界で再生可能エネルギーやエコカー関連を中心に環境関連産業の機運が盛り上がっていますが、太陽光や風力などの自然エネルギーの利用やEVやPHEVの普及には、蓄電池開発が欠かせません。
 蓄電池は、「粉を混ぜる」「焼く」「塗工する」「乾燥させる」「プレスする」「カットする」「巻き取る」という技術の集合産業ですが、関西には、繊維、製薬等の伝統産業によって培われた技術があり、それら要素技術がこれまで関西での電池産業に展開されてきました。
 実際、リチウムイオン電池や太陽電池産業の集積拠点として、関西は「バッテリーベイ」と呼ばれていますが、認知度が今ひとつ足りず、また、韓国、中国をはじめとする新興国との競争も激しくなる中、新たな関連産業を呼び込みエリア一体での需要の創出を目指すためには、「バッテリーベイ」ブランドをこれまで以上に国内外に浸透させる必要があり、国・自治体・企業の連携が大切であろうとのこと。


 坂田氏は、一橋大学経済学部を2006年に卒業した大学の後輩になりますが、才媛と呼ぶにぴったりの方で、自分の若かりし頃に比べ、本当にしっかりしているなと感心させられました。具体的な事実を調べ上げ、説明も説得力があり、お陰さまで、委員会活動のスタートを飾るにふさわしいお話を伺うことができました。これを契機として、委員会メンバーの方々と共に、議論を深めていきたいと思います。


 委員会の活動期間は2年、私も微力ではありますが、精一杯、務めさせていただきたいと思いますので、皆さまのご指導ご鞭撻を賜りますようお願いいたします。

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2010年08月18日 10:15

中国蘇州訪問


 さて、夏休みの前半を利用し中国へ出張してきました。中国には当社グループの拠点が約70社ありますが、数日間ではとても全てを回ることはできません。   
 今回は、2007年4月に設立した住友電工(蘇州)光電子器件有限公司(SPEC社)を訪問しました。


SPEC社・唐内総経理(私の右隣)とSPEC社の皆さんと SPEC社は、光デバイス、光リンク等の光コンポーネント製品の製造・販売会社。成長目覚ましい中国光関連市場における重要拠点であり、多忙を極めていました。また、いつも感じることですが、中国の現地幹部社員の皆さんは、日本語が本当に上手で、皆さんの説明を通じて現地のことがよくわかりました。
 

 会社訪問後、蘇州のグループ会社幹部との会食では、現地情勢にアンテナを張り、社員の皆さんとしっかりコミュニケーションをとるよう激励してきました。


 蘇州には、SPEC社の他、住友電工(蘇州)電子線製品有限公司、住友電工(蘇州)超効能高分子有限公司、蘇州住電電子材料有限公司、そして、蘇州住電装有限公司、蘇州住電汽車電子線業有限公司など多くのグループ会社があります。
 2008年に、地域貢献の一環として、蘇州大学に奨学金制度を創設していましたが、今年の4月、その蘇州大学から2名がSPEC社に入社してくれました。嬉しいことであり、今後も継続して取り組んでいきたいと考えています。


 残念ながら上海万博には行きませんでしたが、帰国日の早朝5時頃、現地駐在員からの誘いの電話で「折角なので見に行こう」と、寒山拾得の故事で名高い寒山寺を訪問しました。中唐の詩人で政治家でもあった張継の七言絶句「楓橋夜泊」によっても広く知られており、早朝にも拘わらず観光客で一杯でした。


寒山寺にて楓橋を背に


 当日は、日本と同様、本当に暑かったですが、現地で生活をする駐在員にとっても、「東洋のヴェニス」蘇州は、とっても住みやすいとの評判でした。


 今回は、日本が休みの間を利用しての訪問になりましたが、活気にあふれる中国と5000年の悠久の歴史に触れ、今後の中国市場での事業戦略への思いを深めるに有意義な出張となりました。

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2010年07月30日 13:52

2010年度、第1コーナーを回って


 7月29日に2010年度第一四半期決算を発表しました。
 売上高は4,878億円(前年同期比+1,157億円)と31%の増収、営業利益は198億円(同+345億円)、経常利益は261億円(同+401億円)、純利益も192億円(同+295億円)と、スタートとしては、まずまずの滑り出しとなりました。
 中国、アジア等の新興国経済の成長にけん引されて、世界的に自動車関連を中心に需要が回復し、リーマンショック前の2008年度第一四半期に比較して、売上高も約8割程度まで戻ってきました。
 1年前は、世界同時不況の影響を強く受け需要が激減し一時期は水面下にありましたが、「身の丈にあった組織・コスト構造への再構築」「内部固めの深耕」に全員で取り組み、筋肉質な体質、利益が出る体制へと転換が進みました。


 市場予測では、このまま、ゆるやかに景気が回復していくとの楽観的な見方も一部にはあるようですが、経営者としては、気を緩めるわけにはいきません。内需の低迷と足元の円の高止まり、世間でも夏場以降の景気減速懸念がささやかれる等、先行きは予断を許さない状況もでています。


 グローバルワンマーケットの進展は、地球規模での競争激化を引き起こします。当社グループは、これまでトップメーカーとして技術開発、グローバル対応、M&Aにとアグレッシブな取り組みを進めてきましたが、油断は禁物です。
 決して慢心せず、どんな状況でも、は少し言いすぎですが、想定の範囲内であれば、乗り越えることができる体制づくりへと、SEQCDDの各課題に対して気を抜かずに、スピードをあげて、より筋肉質な企業体質の強化に努めるよう社内に檄を飛ばしています。


 米連邦準備制度理事会(FRB)バーナンキ議長が「異例なほど不確か」と発言し先行きの不透明さを強調した経済情勢ではありますが、先に公表しました通期業績見通し(売上高2兆円、営業利益1000億円、経常利益1200億円、当期純利益600億円)の達成に向けて、グループ一丸となって取り組んでまいりますので、今後ともご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

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2010年07月23日 09:06

IFRSについて


 皆さんもご存じの通り、日本の上場会社にも、IFRS(国際会計基準)が2015年~2016年頃に、強制適用となる見込みです。
 

 先日、会計学の大家であり、当社の社外取締役でもある関西学院大学商学部平松教授より、経営幹部向けに「IFRS導入をめぐる経緯と課題」と題する講義をしていただきました。IFRSについて、これまで紆余曲折を経てきた経緯などをわかりやすく説明して頂きました。


 経済のグローバル化が進む中、一国だけが独自の基準を用いることのデメリットは大きく、統一基準を受け入れることになったこともよく理解できました。


 さて、IFRS適用により、貸借対照表が財政状態計算書に、損益計算書が包括利益計算書に変わりますし、売上計上、有形固定資産の減価償却、退職給付債務、のれん、有給休暇引当金などが従来の日本基準と異なり、これらを把握する仕組みなどが必要になります。
 また連結範囲も、原則、全部連結となり、連結子会社数が大幅に増加しますので、決算業務は膨大になります。


 一方で、IFRSというグローバル・スタンダードの導入により、Stake Holdersの皆さんから国際的な信用を高めることが可能になる、グローバルなレベルでの他社との財務諸表の比較が可能になる、海外株式市場での上場がしやすくなる、といったメリットもあります。


 いずれにせよ、賽は投げられましたので、しっかりと準備をしていかねばなりません。


 冒頭の講義の中で、長年ブラッシュアップされてきた現在の日本基準のよいところが採用されるよう、国際会計基準審議会などへ人材を送り込むなど、積極的な働きかけをもっと行うべきだとのお話があり、私も同感です。最近よく言われる内向き志向を打ち破って、積極的に外に出て行くことの大切さ、グローバル・プレゼンス向上の必要性を痛感しました。

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2010年07月08日 10:33

G活報告会に参加して


 カイゼンはメーカー競争力の源泉。今年も、G活(グループ活動)発表・改善活動表彰大会を開催し出席しました。
 

優勝チームの皆様と一緒に 大会が事業本部対抗の形に変わって3年目、流石に700近い活動の中から事業本部大会を勝ち抜いてきただけあって、報告、テーマともに甲乙つけがたく審査も白熱しました。最優秀社長賞は、事実をシッカリ観察、治工具化でキッチリ対策、安全面でRA(リスクアセスメント)まで実施し、永年の課題に成果を出した、エレクトロニクス事業本部代表の住友電工ファインポリマー(株)ポアフロン掛「センサーグループ」に決まりました。 
 

 今年はベトナム、中国からの参加もあり本活動がグループ・グローバルに浸透しつつあり、本当に心強く感じました。ベトナムのSUMI-HANEL WIRING SYSTEMS CO.,LTD(SHWS社)からは、リーマンショック後、コスト削減をテーマに取り組み、G活を通じてチームワークの向上、目標達成の喜びを共有化できたこと等、自信に満ちた元気な報告がありました。


中央が発表者のSHWS社のNguyen Thi Thuy Hangさん 当社グループでは、安全、環境、品質をはじめ、多くの全員参加活動がありますが、報告会に参加する度、一人ひとりの問題意識に基づくこうした地道な活動が、住友電工グループの屋台骨を支えているのだと感じます。
 

 先日の株主総会では、株主の皆さまから建設的なご意見をたくさん頂戴し、温かい目でご支援をいただいていることに感謝すると同時に、その期待に応えなければならないことを強く心に感じました。先行きが不透明で不確実な時代と言われますが、利益を出せない会社は魅力がありませんし、企業には継続し存在する責任(Going concern)があります。
継続は力なりとはよくいったもので、グループ活動や改善活動を愚直に続けSEQCDDの向上に努め、12 VISIONの達成目指してStake Holdersの皆さまのご期待に応えていきたいと思います。


 報告会の後、報告者の労をねぎらうため、懇親会を開きました。明日も仕事がありましたので、ほどほどにしましたが、潤滑剤が入ることで、信頼関係も深まりました。今後も、最優秀賞を目指し、よい発表を期待します。


発表者の皆様と中国から参加の皆様と

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2010年06月28日 09:58

2010年6月定時株主総会


 6月25日(金)に定時株主総会を開きました。株主総会は、株主の皆さまの生の声を聞き、また率直に経営の考え方をお話できる、重要な双方向コミュニケーションの場です。今年は、100年に1度のマーケットの落ち込みを何とか乗り越えることができたことや、将来に向けた取り組みの状況など、例年以上に、懇切丁寧にご説明するよう心掛けました。


 最初は、なかなかお手が上がりませんでしたが、いろいろ準備してきましたので是非ご質問をと申し上げたところ、粗利益の改善に頑張って欲しいとのご発言を皮切りに、続いて多くの方からご質問を頂きました。


 スマートグリッド、クラウドコンピューティング、水ビジネスへの取り組みについての質問も頂きました。スマートグリッドについては、超電導やパワーデバイス等、主にハードの開発に向け、NEXTセンター、パワーシステム研究所を新設し、当社グループの持てる全ての技術を融合し長期的な視点で取り組んでいることご説明しました。


 ユニバーサルシティ駅に宣伝看板を出してはどうかというご提案もありました。BtoB企業ではありますが、会社のPRは重要なテーマであり、費用対効果を見極めて検討していきたいと思います。


 また、役員報酬を決める際、担当事業本部の業績をどう評価しているのかというご質問がありました。日頃から、役員には業績に対する結果責任があると言っていますが、人工ダイヤ、光ファイバ、化合物半導体等も10~20年という長期にわたる地道な取り組みの結果、花開いたものであり、短期的な業績のみでは評価していない旨をお答えしました。


 2009年度は、世界同時不況の影響で、実際、売上も最高時の7割程度にとどまりましたが、「身の丈にあった組織とコスト構造の再構築」、「内部固めの拡大と深耕」、「教育再武装運動の強化」にグループを挙げて取り組み、当初予想を大幅に上回る成績を残すことができたことは、経営を預かる立場として、株主の皆様に胸を張って答えることができました。


 また、公正取引委員会による立入検査等を受け、ご心配をおかけしたことについては、経営陣一同、心からお詫び申し上げ、今後、競争法コンプライアンス体制を一層強化し、社会から信頼される公正な企業活動の実践に真摯に取り組む覚悟を申し上げました。


 最後に、持続的な成長発展を通して社会に貢献し、また、同時に株主の皆さまにも利益の還元を図ることを目指し、経営陣一同、今後も身を粉にして頑張っていきたいと申し上げ、閉会とさせて頂きました。

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2010年06月22日 08:50

全社活動2010(2)


 安全、品質活動については、毎年、ポスター、標語を募集し、優秀作品はこの全社大会の場で社長表彰をしています。今回は、安全では、標語11,746件、ポスター240件、品質では標語2,413件、ポスター61件の応募がありました。自工程保証の大切を、分かり易く表現するなど、なかなかの出来映えですので、本ブログでも紹介させて頂きます。 
 実際の活動が、標語やポスターの通り、活発に展開されることを期待しています。

2010年度全社安全活動安全ポスター入選作品

2010年度 全社安全活動安全標語 入選作品

「止める」勇気と「呼ぶ」基本 急ぐ時こそ「待つ」姿勢 基本守って安全職場

災害は無理と油断と焦りから大きな事故の小さな予兆 基本に返って安全作業

異常を感じたその瞬間「止める 知らせる 処置を待つ」ルール厳守で無災害

2010年度全社品質活動ポスター入選作品


2010年度 全社安全活動品質標語 入選作品

いいだろう 安易な妥協がミスの元!  基本を守って確かな品質

だろう そのはず そのつもり 不良が生まれる思い込み 一人一人が確認を!!

現場力!知恵と工夫を標準化 足元固めて 自工程保証

谷津 ひろ絵藤本 美紀森本 普由
藤本 美紀鈴木 菜帆根来 雅司

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2010年06月21日 09:37

全社大会2010(1)


 6月初旬に、安全・環境、品質、事務品質活動について、昨年度の実績報告と、本年度の方針、目標、具体的活動の共有化を図るべく、全社大会を実施、私も出席しました。報告では、危険疑似体験キットや動画を用いた感性を磨く研修等、各本部の実態に応じ工夫を凝らした取り組みがあり、感心しました。
 また昨年1月に開始した、現実課題の解決を通じ、モノづくりの革新・改善を担うプロを育成する、モノづくり革新プロ実践道場(MKP)、現場改善プロ実践道場(GKP)により、SEQCDDに係る永年の課題を解決したという事例報告もあり、大変心強く感じました。


全社大会でのコメントの様子 一方、全社を挙げて耐震補強等の安全対策を推進していますが、流石に創業113年ともなれば、老朽化が進んでいる建屋、設備等もあり、先手管理の対策をとることが必要だと感じました。
 また、海外拠点200社超、海外従業員10万人超と、グローバル化が進むなか、精力的に諸活動の浸透を図ってきましたが、欧州のRoHS指令やREACH規則をはじめ様々な環境関連規制があり、少しの油断が事業に支障を来しかねません。日本人だけでなく、外国人の登用推進も課題の一つであろうと感じました。


 残念だったのは、管理監督者の皆さんに、1日3回の現場巡回と、また漫然と巡回するのではなく、その際に気付いたことは改善メモを書くようにとお願いしてきましたが、基幹職の巡回が少ない、記録も取っていないケースがあるとの報告がありました。生産現場はまさに生き物であり、常に変化しています。改めて、三現主義を徹底するようお願いしました。
 また、定めたプロセスや標準についても、顧客や社会の要求がスピーディに変化していることをよく勘案し、陳腐化しないよう不断の改善が必要です。他に例を求めるまでもなく、安全品質はメーカーの生命線であり、十分注意して取り組んでほしいとお願いしました。


参加者全員で安全コール 最後に、事務品質向上活動の報告では、社員一人ひとりの的確な事務処理、創意工夫と問題解決への真摯な姿が、会社を支えていることを再認識しました。この活動は、一般職の皆さんによる事務研究会が中心ですが、しっかり取り組むことで、職場内の意思疎通も深まり、チーム力も高まります。「基幹職はリーダーシップを発揮してやっているんだろうな。人任せにしていたら承知しないぞ」と喝を入れたところ、たくさんの方から笑いが出ました。心当たりがあるのだろうかと思いながらも、これで、少しなりとも活動の活性化につながればと思いました。


 大阪製作所のWinD Lab講堂を会場に、全国6拠点を結ぶTV会議で実施し、非常にたくさんの面々が参加。是非とも他部門の有益な活動について、積極的に横展開を図って欲しいと思います。

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2010年06月10日 10:59

IWCC合同会議に参加~番外編


 先月来の欧州、南米出張編の最後に番外編として、印象深いエピソードを皆さんにご紹介したいと思います。


サンパウロ美術館の前にて 最初は、サンパウロを発つ前に訪れた市内 Paulista Avenueにあるサン・パウロ美術館Museu de Arte de São Pauloです。レンブラント、ルーベンス、モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、エルグレコ、モジリアーニ、ピカソなど錚々たる巨匠の作品が展示されていました。南米でこれだけの西洋美術を集めた美術館は他になく、「奇跡の美術館」とも称されているようです。


 作品を皆さんにご紹介できない点は残念ですが、纏まった西洋美術のコレクションに圧倒されました。また、多くの絵が実業家から寄付されたものであることにも驚きました。数々の名画の中に、英国絵画史上、最大の風景画家としての評価を揺るぎないものとしているジョン・コンスタブルの絵が展示してありました。思いもよらぬ大作の遭遇に、大変感動しました。


機内にてワシントン選手と一緒に 次は、意外な人との出会いです。サンパウロからリオデジャネイロへのフライトに、強豪サンパウロFCの選手が同乗していました。
 写真はサンパウロFCのフォワード、Jリーグ浦和レッズ等でも活躍したワシントン選手です。スタープレーヤーでありながら、リクエストに快く応え、写真に収まり、とても気さくに会話をしてくれました。


 また、折しも、南アフリカで開催されるワールドカップに出場する代表選手が発表されるタイミングで、贔屓の選手の当落予想で大変盛り上がっていました。


機内にてワシントン選手と一緒に 最後は、絶景を紹介し終わりとします。リオデジャネイロの一番の名所、巨大なキリスト像がそびえ立つコルコバードの丘には登れませんでしたが、帰国の途につく直前、それと並ぶ名所ポンデアスーカルという海岸にそびえ立つ断崖絶壁の山に登りました。そのユニークな形から砂糖パンの山と名付けられました。


 標高400m、ロープウェイで上った頂上からは、リオデジャネイロの町全体を見渡すことができるすばらしい眺望でした。リオデジャネイロは、ポルトガル語で「1月の川」の意。ポルトガル人が1502年1月にポンデアスーカルの近辺に辿り着き、そこから見る現在のグアナバラ湾を川だと思いこみ、リオデジャネイロと名付けたことが由来のようです。


 今回の出張では、日本から遠く離れたブラジル・ドイツで、直向きに頑張っているグループ会社の皆さんから、逆にエネルギーをもらって帰国した次第です。また、ブラジルでは中国と違った新興国の熱気を体感でき、また予想外の出会いもあり、とても有意義でした。

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2010年06月07日 09:07

南米グループ会社訪問~SDB社編


 デュッセルドルフからパリ経由で約10時間かけてブラジル・サンパウロに到着、SUMIDENSO DO BRASIL INDUSTRIAS ELETRICAS LTDA.(SDB社)を訪問しました。


 SDB社は、四輪・二輪車用ワイヤーハーネスの製造販売会社で、売上高約320百万レアル、人員2400人、ブラジル国内ミナスジェライス州、サンパウロ州、アマゾナス州の6拠点で事業展開しています。
 今回は、ミナスジェライス州にあるポウゾ・アレグレ工場とトレス・コラソンエス工場の2か所を訪問しました。因みに、トレス・コラソンエスは、サッカーの王様ペレの生誕の地です。


ポウゾ・アレグレ工場の皆さんとトレス・コラソンエス工場の皆さんと 

 ブラジルは、人口2億人、鉄鉱石などの資源も豊富で世界景気を牽引する新興国の代表BRICsの一角を担い、リーマンショック後の金融経済危機も混乱無く乗り切り、ますますその存在感を増しています。2014年サッカー・ワールドカップ、2016年リオデジャネイロ・オリンピックの開催も決まり、今後の成長発展に大きな期待が寄せられます。


 ブラジルへの進出は、1978年、二輪車用ワイヤーハーネスの現地生産が目的でした。それから30年超が経過し、現在、ブラジルの自動車販売台数は314万台(2009年)、中、米、日、独に次ぐ世界第5位、数年後には500万台も近いという大市場に成長し、SDB社は、日系メーカー、欧州メーカー向けに受注拡大を目指しています。


工場視察の様子 ワイヤーハーネスの生産を担う住友電装グループでは、生産効率の向上を世界同一基準で推進すべく、ピカピカ運動を全世界で展開、SDB社のいずれの工場も、整理整頓がよく行き届いていました。


 SDB社はサンパウロ近郊にあり、名門サンパウロ大学卒業の優秀な社員がたくさん働いています。また、ブラジルには、日系ブラジル人150万の方々がおられ、100年に亘り築いてこられた信用の基盤があります。日本からの駐在員7名の遠く離れた地球の反対側での奮闘振りにも心強く感じました。


植樹の様子 当社社長によるブラジル訪問は、私が初めてとのこと。今後の発展を祈念して、ブラジルの桜と呼ばれる「IPE AMARELO(黄色いイペ)」の木を植樹しました。
 花の色は、赤、紫、白、黄、桃などありますが、黄色の花はブラジルの国花とされています。当社グループも、ブラジルの成長発展に貢献し、友好信頼づくりの一翼を担い、大きく育ってきれいな花を咲かせてもらいたいものです。

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2010年06月04日 09:07

IR説明会


 先月末、決算発表後、恒例のIR説明会を東京本社で開きました。欧州金融不安と円高の影響により株価が大変な状況にあるにも拘わらず、100名を超えるアナリスト・投資家の皆さまにお越しいただき、本当にありがとうございました。


経営状況を説明する私 最初に、私から、2009年度実績、2010年度業績予想、12Vision達成に向けての3つの方針「内部固めの深耕」、「グローバル市場への展開」、「新分野への展開」、そして、5つのセグメントの主要課題と取り組み状況について、その概要を説明いたしました。


 その後、経理担当の稲山常務取締役から決算の補足説明を、研究担当の吉海常務執行役員から、研究開発部門の取り組み状況、そして今年1月に新設したNEXTセンターとパワーシステム研究所の狙いについてPRしました。


 NEXTセンターは、30年後の社会を予測し、そこに到達するための社会動向や技術革新を調査・分析し、新事業領域を企画することを目的としたもので、New Frontier EXploration Taskの頭文字をとっています。
 また、パワーシステム研究所は、当社のコア技術である材料技術と情報通信技術の融合を図ることで、新たな技術や製品を生みだしていくことをターゲットとしています。


質疑応答の様子 ご参加頂いた皆さまからは、ワイヤーハーネスや光ファイバ市場の動向、超電導ケーブルの実用化の見通し等、たくさんの質問を頂き、精一杯お答えさせていただきました。


 当社Webサイトで、私のプレゼン模様の動画配信と配布資料もご覧いただけるようになっています。


■2009年度 決算説明会


 また、個人投資家の皆さまにも、より身近に当社のことを知ってもらうために、当社Webサイト内に「なるほど!住友電工」と題するコンテンツを4月に開設しました。当社を5つのステップで分かり易く解説したつもりですが、今後とも更にバージョンアップを目指して参りますので、皆さまからのご意見をお願いします。


■個人投資家の皆様へ「なるほど!住友電工」

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2010年06月02日 08:45

欧州、南米グループ会社訪問~SHG社編(その2)


 これは、今回の出張から帰国した後、現地から送ってもらった古い写真です。日付は、1990年9月14日とあり、私がロンドンに駐在していた頃、当時の川上社長が欧州出張にお越しになり、設立したばかりのSHF社を訪問したものです。私もまだ40代の頃で、懐かしさもあり皆さんにご紹介します。


SHF社訪問時の写真、真ん中が当時の川上社長、一番左が私

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2010年06月01日 08:39

欧州、南米グループ会社訪問~SHG社編


 次の訪問会社は、同じく独デュッセルドルフ近郊にあるSUMITOMO ELECTRIC Hartmetall GmbH.(SHG社)です。 
 欧州の切削工具関連会社は、SHG社の他、英国にSUMITOMO ELECTRIC Hardmetal Ltd.(SHL社)、独国にSUMITOMO ELECTRIC Hartmetallfabrik GmbH.(SHF社)社があり、今回は3社合同株主総会後のマネジャーミーティングに参加し、パワーランチを食べながら各営業・生産拠点の皆さんの報告を聞かせてもらいました。


 約30年前、米国シカゴ駐在から帰国し粉末合金事業部海外課長(※1)の頃、機械加工の本場であり超硬合金誕生の地、独国に切削工具の販売強化の必要性を痛感、営業拠点の設立に奔走しました。
 1981年に設立したSHG社は、現在、独、仏、伊、チェコ、ハンガリー、トルコの6拠点、約120名強の人員で、独を中心に東はロシア、西はポルトガル、南は南アフリカという広大なエリアを管轄、アウトバーンや飛行機を駆使して日々、切削工具の営業活動に奮闘しています。

 
 英国及びアイルランドでの切削工具の販売強化を目的に、1984年設立したSHL社では、現在、約20名の英国人社員が、日系カーメーカーも含め、頑張って営業活動に取り組んでいます。


 SHF社は、EU発足を睨み現地生産化と技術サービス強化のため、南独のシュトゥットガルト近郊に1989年に設立した欧州初の切削工具の生産拠点で、当時、私は欧州事業統括会社の責任者としてロンドンに駐在しておりました。現在では、チェコにも分工場があります。


 この3社とも、それぞれ関わりは若干異なりますがその設立に深く関係し、少し大げさかもしれませんが、自称「生みの親」として懐かしい気持ちで話を聞かせてもらいましたが、報告内容を聞くうちに、現場感覚が戻り、熱が入っていろいろと突っ込んだ質問もしてしまいました。
 

 報告会後、SHG社のMr.Sullot支配人、Mr.Kuhlmeier営業部長、Mr.Rizziイタリア支店長をはじめ欧州3社の幹部の面々と記念撮影しました。


SHG社をバックに集合写真

 
 SHG社には、独、仏、伊、蘭、チェコ、ルーマニア、ベルギー、ポーランド、ハンガリー、ウズベキスタン、トルコ、日本と12ヶ国の多彩な人材が集まっています。仕事での公用語は英語ですが、昼食の際には独語、トルコ語、仏語と、相手と話題によって飛び交う言語がクルクル変わり、欧州大陸の奥深さを感じさせてくれます。
 また、会社の周囲は、何処に行っても、森に木々が生い茂り、時折、会社の裏庭にも、ウサギ、リス、キジを見かけます。訪問した時期も新緑のまぶしいすばらしい時期でした。

 
 欧州市場は、火山の噴火あり、ギリシャ金融危機と難問山積ですが、最重要市場としての位置付けに変わりはありません。これまで培ったネットワークを活かし、明るく仲良く事業拡大を目指し頑張ってもらいたいと思います。


※1:現在のハードメタル事業部。

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2010年05月27日 08:47

欧州、南米グループ会社訪問~SEBN社編


 前々紹介しましたIWCC合同会議(リオデジャネイロ)にあわせて、久方ぶりに欧州、南米の当社グループ会社を訪問しました。三現主義も“経営TOPよりはじめよ”です。


 関西空港を出発しパリ経由で独ハノーファーに丸1日かけて到着、最初の訪問会社は、独ウォルフスブルグ市にあるSUMITOMO ELECTRIC BORDNETZE GmbH.(SEBN社)です。


 SEBN社は、2006年3月に買収した自動車用ワイヤーハーネスの製造販売会社。フォルクスワーゲン社の主要サプライヤーで、GOLFやPOLOのワイヤーハーネスは100%SEBN社製です。売上高500百万ユーロ、人員13000人を擁し、ポーランド、スロバキア、ブルガリア、ウクライナ、トルコ、モロッコ、メキシコ、中国など15カ国で事業展開し、現在、チュニジアにも新工場を建設中です。


 社長就任後の最初の大型買収案件だったこともあり、SEBN社には特に思い入れがあります。一昨年のリーマンショック時は、欧州自動車市場も大きな影響を受け生産拠点の再構築に苦労しましたが、昨年は徐々に回復、今年は南欧諸国の財政問題など懸念材料もありますが、大きな成長を期待しています。


 販売、生産、開発の状況について、それぞれの担当から説明を聞き、現状と課題について理解を深めました。その後、研究開発担当役員のMr.Bogner、財務担当役員のMr.Kloepffer、製造担当役員のMr.Winnenをはじめ現地の幹部や日本からの駐在員の皆さんと一緒に、夕食に出かけ、ソーセージとビールの伝統的なドイツ料理を食べながら大いに盛り上がりました。


夕食後、皆さんと一緒に記念撮影


【もう一枚】


 言語、文化や価値観など、生まれ育ったバックボーンの異なる皆さんと、心を合わせ一つの目標に向かっていくためには、仕事を離れ食事をしながら膝をつきあわせ、意見を交えお互いを知り信頼関係を深めることは大切なことです。
 欧州自動車市場も、今回の経済危機で厳しい経営環境にありますが、日欧の技術と英知を統合し、更なる成長発展を目指すことを誓いました。

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2010年05月19日 15:41

IWCC(国際銅加工業会協議会)合同会議に参加
(於ブラジル・リオデジャネイロ)


 一年に一度開催されるIWCC合同国際会議(産銅、製錬会社と銅加工業社との合同会議)が、今回リオデジャネイロで5月9日から5月13日に亘りシェラトン・リオ・ホテルにて開催され、今回もプレゼンターとして出席致しました。


IWCC会場のホテルにて 今回は、一昨年来の世界経済の動揺が納まらず、更にギリシャの経済悪化が追い打ちをかける社会経済環境のなかで開催されましたので、参加人数は若干減っておりましたが、ブラジル政府高官の参加も頂き62社(約200名)の経営者が一堂に会しました。ブラジル経済の状況が政府より報告された後、産銅加工業社が抱えている諸問題をはじめLME(London Metal Exchange)の運営内容、変動極まりない銅価への対応報告等があり、会場からの鋭い質問も飛び交い、有意義な国際会議でした。


 世界の銅消費量は年間約19百万トン。他のコモディティ同様、中国がその内4百万トンから5百万トンと急激に消費量を増やしております。更に、投機資金が銅市場へ流れ込み、銅価の高騰及び変動が経営に対する影響は、昨今加工業界にとって耐え難く、経営に不透明感と不安定さをもたらしています。


プレゼン中の私 私のプレゼンテーションの内容は電線メーカーの立場から、従来通り、人間の知恵を働かし、銅にかわる代替品の開発を進めることが長期的に正解であることを、具体例を挙げて説明しました。
 かつて、データ伝送の大容量化、高速化の要求に応えるため光ファイバを開発し、銅から光ファイバに置き換わりましたが、今、地球温暖化が深刻かつ喫緊の課題になり、エネルギー効率化、CO2排出削減、自動車の軽量化のため、高温超電導材料、アルミ電線の開発が進展中であります。(将来的にはナノカーボン材、カーボンフィルム等)


 産銅各社にとっては、若干耳の痛いことと思いますが、銅では解決できない社会状況(情報社会の進展、CO2の削減、資源の枯渇、etc)も迫っており、内容は理解頂いたのではないかと思っております。
 環境エネルギーの分野に、今後も注力していく方針を弊社は掲げておりますし、銅を中心に長年経営を続けてきた電線業界にとって、将来に向け社会のニーズに応え、事業の発展をいかに実現していくか、まさに正念場にさしかかってきた、と痛感した国際会議でした。

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2010年05月17日 16:47

2009年度決算発表、2010年度に向けて


 先週末、2009年度連結決算の発表を行いました。
 世界的な不況の影響により売上高は1兆8364億円と前期比14%減となりましたが、営業利益は前期比2.2倍の517億円、経常利益は81%増の682億円、当期純利益は67%増の287億円と、利益面は当初予想よりもそれぞれ大幅増益となりました。配当についても、業績の好転を反映し期末配当を年初予定の7円から2円増配し9円とし、年間では1株につき16円と致しました。


 昨年は、底の見えない市場縮小に大きな危機感を抱き、「身の丈にあった組織とコスト構造の再構築」、「内部固めの拡大と深耕」、「教育再武装運動の強化」の3つの方針を出し、この1年間、全員一丸となって非常事態対策と体質強化促進運動を推進しました。
 その後、需要は少しずつ回復してきましたが、グループを挙げて思い切った構造改善対策や徹底したコスト削減に取り組んだ結果、こうして決算発表を迎えることができました。感謝の気持ちとして社内の皆さんに「本当にご苦労さんでした」と声をかけさせてもらいました。


 2010年度は、中国、インドを中心として新興国経済がけん引役となり、緩やかに景気回復に向かうとの見方に大いに期待するところです。
 しかしながら、今月は、かねて不安視されていたギリシャ財政危機が一挙に顕在化し、世界的な金融システム不安が再燃、EUとIMFによる最大7500億ユーロの緊急支援策や日米欧当局の協調介入等でひとまず終息に向かいましたが、まだまだ危機は去ったと言えず、今後の予断を許しません。
 また、新興国でも景気過熱によるインフレと不動産バブル懸念など、先行き不透明な要因を抱えています。日本においても、ギリシャ問題は他人事ではなく、デフレギャップとGDPの2倍に膨れ上がった政府債務を抱え、有効求人倍率も0.5倍を切り、本格的な景気回復とはいえない状況にあります。
 加えて、国際的な価格競争の激化、資源・原材料価格の高騰も予想され、2010年度は、全体として景気は回復基調にあるとはいえ、厳しい経営環境が続く見込みです。


 2010年度の業績見通しは、売上高2兆円、営業利益1000億円、経常利益1200億円、当期純利益600億円として公表しました。 
 これは、Stake Holdersのご期待にこたえ、12VISION(売上高3兆円、営業利益2100億円、ROA10%)への一里塚となります。
 住友電工グループ全員が、総力を結集して強い達成意欲を持ち、気合いを入れて取り組んでまいりますので、皆さんもご応援よろしくお願いします。

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2010年05月12日 08:42

大阪産業創造館でのセミナー


 先月末、(財)大阪市都市型産業振興センター主催の「ものづくりトピックスセミナー」にて「躍進を続ける老舗企業、住友電工の次世代成長戦略」をテーマに約1時間半の講演をしてきました。


満員の会場 この財団は、大阪の経済を支える中小企業の経営者の方々向けにセミナーやビジネススクール、展示会等の機会を提供し、その活性化に寄与することで地域経済、産業の更なる発展を目指されているとのことです。
 今回は、大阪のものづくり企業を元気づけるような話をとの依頼でしたが、大阪産業創造館4階のイベントホールがほぼ満員の200名を超える方々にお越しいただき、皆さんのお役に立つお話ができたかどうか本当に汗顔の至りでした。


 最初に住友電工の会社概要を紹介するDVDをご覧頂いた後で、①これまでの会社生活を振り返って、②経営の基本理念、③「Glorious Excellent Company」構想について、④中長期的な成長に向けた経営戦略、の順に約1時間私なりに精一杯お話をさせていただきました。
 その後、ファシリテーターの北村氏を交え、質疑応答を通じて率直に意見交換をさせていただきました。


質問に答える私 12VISIONに向けての課題、新事業の創出、中国市場、今後のグローバル展開、人材育成等、多岐にわたる質問に対して、これまでの取り組みや日頃の考えをお話させていただきました。


 また、当社グループは海外比率が4割を超え、本社をどこにおいても支障がないが、住友という企業グループを育てていただいた大阪に本拠を置くことで恩返ししたいと申し上げたところ、皆さんからご賛同頂きました。


 皆さんに元気を与えるとの趣旨に対して、その目的にかなったものとなりましたでしょうか。熱心に話をしている内に予定時間を15分程度オーバーしてしまいましたが、最後まで、お付き合い頂いた皆さま、本当にありがとうございました。まだまだ、激動の経営環境が続きますが、世界のリーディングカンパニーを目指して頑張りますので、ご声援のほどよろしくお願いします。

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2010年05月06日 09:17

研究新本館「WinD Lab」開所式


Wind Lab全景 2007年の110周年を機に、研究新本館「WinD Lab」の建設と緑化事業の推進を目玉事業として、4年越しで進めてきました大阪製作所東地区の再開発プロジェクトが、昨年5月の「WinD Lab」の竣工に続き、隣接する講堂棟と庭園の完成を以て、ようやく一つの区切りを迎えました。


 4月28日に開所式を行い私も出席しました。幸い、当日は雲ひとつない晴天に恵まれました。近隣の産土神社の神主様による修祓式では、斎主として、工事が安全に終了したことへの感謝の気持ちと、今後の研究開発活動の活性化、ひいては会社・事業の発展を祈念し心をこめて玉串奉奠を行いました。参列した皆さんから、神主様の装束の素晴らしさと「当社研究開発の成功と事業の発展を祝う」祝詞に感激したとのお話を頂き、本当にありがとうございました。


 修祓式の後は、「WinD Lab」ロビーにて、建設に携わって頂いた関係者の皆さんと研究関連の幹部と一緒にテープカットをしました。


 今回完成した講堂棟は、2階建で、1階には約360㎡、最大400人を収容する大広間があります。早速、当日の午後、大阪地区の研究発表会に使用しました。大型のスクリーンが4つあり、発表会には打って付けの施設です。


テープカットの様子研究発表会の模様


 講堂棟の2階部分は、会議室、応接室を配置し、その上の屋上庭園は、先日、ご紹介しましたように、芝桜が植えられています。「WinD Lab」の3、4階の事務所ゾーンからの眺めもよく、また3階と屋上庭園はつながっており、仕事の合間にリフレッシュできる仕組みです。


 また、講堂棟の北側に隣接する庭園は、約800坪ほどの広さがあり、バラを中心に植栽し、よい憩いの場となることを期待しています。また、工場見学の際など、社外の方にもお越しの際は、楽しんでいただきたいと思います。


松杭を活用し製作したベンチ このベンチは、50年の長きにわたり旧研究本館を支えていた松杭を活用し製作したものです。時代の流れ、社会の要請という「風」を敏感に読み取り、独自技術という新しい「風」で社会に貢献していく、「風」をコンセプトにした「WinD Lab」では、研究者約500人が切磋琢磨して、研究開発活動に励みます。肝心の研究の成果がでずに画龍点睛を欠くことのないよう、ここから、次の50年を支える革新的な新技術、新製品が続々と生まれることを期待しています。

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2010年04月20日 09:08

北海道からのお客様(2)


伊丹製作所の表事務所前の集合写真 大阪製作所の後は、粉末合金事業と特殊線事業のマザー工場がある伊丹製作所をご視察いただきました。
 人工ダイヤを製造する超高圧プレスを視察いただいた際、単結晶ダイヤをご覧になり、「黄色以外はできないのですか。宝石には使えないのですか」といったご質問が出るなど、非常に興味をもって視察いただきました。当面は装飾用に進出する予定はないとお答えしておきました。


 慌ただしいスケジュールでしたが、当社事業へのご理解を深めていただけたのでないでしょうか。
 当日、会社では、ミネラルを豊富に含み健康によいと聞く北海道のミネラルウオーター「水彩の森」をご用意させていただきました。


屋上庭園の芝桜 また、WinD Labに隣接する講堂棟の屋上庭園は、ほぼ完成し艶やかに芝桜が咲いています。芝桜の植樹は、北海道住電精密(株)の構内で毎年催される桜祭の美しさに感動した社員が提案したものです。皆さんには、お時間の都合もあり、見ていただけなかったことは本当に残念です。本ブログを通じて、ご紹介させていただきます。まだ植えたばかりで小さいですが、当社と北海道との絆のように、しっかりと根を下ろし育つことを願っています。
 

 WinD Labは、当社研究の屋台骨を支えるために創業110年を記念に研究施設の統合再編に取り組んだものです。4月末にようやく完成、正式な開所式を開く予定です。改めてご紹介したいと思います。

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2010年04月19日 09:39

北海道からのお客様(1)


超電導実験をご視察中の高橋知事、北町長、そして私 当社グループ製造拠点の北海道への進出は、以前このブログでも紹介しました通り、今年で30年が経過します。奈井江町では、超硬合金関連製品を製造する北海道住電精密(株)と、電力ケーブルや蓄熱暖房機を製造する北海道電機(株)の2社、そして室蘭市では、弁ばね用オイルテンパー線を製造する北海道スチールワイヤー(株)が事業展開しています。


 先々週、北海道から高橋知事、北奈井江町長に、当社事業へのご理解を深めていただくため、それぞれのマザー工場がある大阪製作所、伊丹製作所のご視察にお越しいただきました。


超電導モーター車の前にて 大阪製作所では、研究新本館「WinD Lab」にて、当社製超電導電線に電流を流し、電磁誘導により物質が浮遊する実験を見てもらいました。原理は、リニアモーターカーと同じです。経産省ご出身の高橋知事は、さずがに超電導技術もよくご存知でした。


 この原理は、YouTubeに投稿した動画「超電導とは」でも、わかりやすく説明していますので、興味のある方は一度ご覧ください。


 ■YouTube「超電導とは」

 
 発電所でつくられた電力も送電中に5%が失われています。超電導は、2050年にCO2排出量50%削減目標を達成するためにはなくてはならない技術だと自負をしており、開発に鋭意努力しているところです。当社製の超電導モーター搭載車に乗っていただきました。エンジン音が無くスムーズな乗り心地はいかがでしたでしょうか。

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2010年04月09日 09:00

稲荷祭(Establishment festival)in OSAKA WORKS


神楽奉奏 当社の創業日は、住友伸銅場が設立された明治30年4月1日、今年で113年目を迎えます。各事業所では、4月の第1日曜日に創業を祝し稲荷祭を開催していますが、今年は、最も歴史がある大阪製作所で出席しました。
 早朝、所内の稲荷神社に近隣の産土神社から神主様にお越しいただき、事業の繁栄と安全を祈願しました。厳かにお神楽の音が響く中、私も心をこめて玉串奉奠をさせていただきました。


 当日は、天候に恵まれ、また稲荷神社の周りの桜もちょうど見ごろでした。社員やご家族をはじめ地域の方々をお招きして工場見学会や輪投げ、ヨーヨー等で遊べるキッズコーナー、起震車による地震体験のできる防災コーナー等、あちこちで賑やかな歓声があがっていました。


USJからお祝いにきてくれたウッドペッカー 私は、模擬店でお土産のお花を買って、恒例の懇親会に急ぎました。久方ぶりに懐かしいOBの方々にもお会いでき、楽しい一時を過ごすことができました。


 この稲荷祭、歴史をひも解くと、明治33年に、当時今の大阪市中央卸売市場の場所にあった住友伸銅場内に稲荷神社を建立し祭典をあげたのが始まりのようです。今年で丁度110回目。お祝い方法は、時代の経過とともに変わろうとも、創業と事業の発展継続を祝う気持ちは変わりません。住友の事業精神に立ち返り、足元を固め企業の持続的発展に取り組む決意を新たにした有意義な1日となりました。

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2010年04月05日 15:14

新入社員を迎えて


入社式の模様 4月1日は、当社も入社式を大阪の本社で実施しました。当日はあいにくの天気でしたが、これからの新しい時代を担う意欲と活気に満ち溢れた、そして、学校や社会で様々な学業・キャリアを積んでこられた方、留学生の方など、多士済々の193名を新たに当社グループの一員として迎えました。


 新たな門出に喜びと緊張の入り交じった表情を見せていた新入社員の皆さんには、当社の将来を担う人材に早く成長してくれることを期待し、毎年、要望事項は基本的に同じなのですが、次の3つのことをお願いしました。


1.仕事の基本を身につけ愚直に実行する。
2.たゆまぬ自己研鑽の努力をする。
3.気合いを入れていこう!


新入社員の皆さん 会社に入ったばかりの頃は、右も左もわからないことだらけだと思います。私自身そうでした。何をするにしても、まずは仕事の基本となるルールをしっかり習得し、愚直に実行することが重要です。また、私たちを取り巻く技術や市場は日進月歩であり、たゆまぬ向上心を持って自己研鑽の努力を続けることも大切です。そして、これは私の経験からですが、振り返ってみますと、誠心誠意、気持ちを込めて仕事に取り組めば、どんなに難しい問題も必ず克服できます。気合いの入った仕事からは、何物にも代えがたい充実感や達成感が得られます。


 以上を要望しましたが、まずは新しい環境、生活に適応し、健康と安全には十分留意して欲しいと思います。
 また、積極的に周囲の人と交流し、今後の会社生活の礎となる幅広い人間関係を構築し、周囲から信頼される社員として成長し、素晴らしい会社生活を送られんことを願っています。


<入社式挨拶骨子は、当社のプレスリリースに掲載しています>

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2010年04月02日 09:03

2010年度スタートに当たり


 恒例ですが、新年度のスタートにあたり、事業の根幹をなす「安全」、「環境」、「品質」に関する徹底した内部固めと、最終年度を迎えるSWITCH運動について、社内メッセージを発信しました。社員の皆さんは、すでにご存じだとは思いますが、改めてその要点をお伝えしたいと思います。


●安全
 2009年度目標「休業傷害ゼロ、不休傷害半減」に対し、前年度比で件数は4割低減することが出来ました。今年度については、各部門の弱点を明らかにして、その改善に取り組んで頂くよう、次の2点をお願いします。
1.「こだわりを持った日常活動の推進」
職場における「相互声掛け運動」「管理監督者による現場の巡回点検」「作業前KY(危険予知)の徹底」「作業環境改善」等の諸活動を、一人ひとりがこだわりを持って全員参加で進めるようお願いします。
2.「弱点補強の全社展開」
「安全・保全診断」「プラント防災活動」「人材育成・研修の活性化」を継続するとともに、「工事業者の皆さんの安全管理」を推進しますので、各部門とも積極的な対応と、たゆまぬ改善活動をお願いします。


●環境
 2007年度に開始した「アクションECO-21(フェーズⅢ)」運動が終了し、「地球温暖化防止」「省資源・リサイクル」「化学物質管理」等については、関係者皆さんの努力により成果も上がっています。
 今年度からはフェーズⅣとして、生産・事務所部門での省エネ活動、各家庭でのエコライフ活動及びグリーン物流活動を継続するとともに、環境監査、省エネ診断、環境教育といった内部固めに向けた活動を更に充実させますので、一人ひとりが積極的に参画するようお願いします。


●品質
 2008年度から取り組んでいる「QR1運動(フェーズⅢ)」では、クレーム撲滅と全ロス徹底改善に取り組み、設計・外注における課題では一定の成果が得られました。「なぜなぜ真因追求」活動や「モノづくり革新プロ実践道場」などを通じて、懸案課題を大幅に改善した事例もあり、改善の進め方などのノウハウも蓄積できてきました。
 2010度からはフェーズⅣとして、開発・設計・製造の全部門が一体となり「工程内不良ゼロを目指した自工程保証活動」を進推します。危機感をもってグループ・グローバルに改善活動の推進をお願いします。


●SWITCH運動
 運動の最終年度となる今年度は「仕事のやり方を見直し、より創造的な仕事をしてパフォーマンスを上げる」ことを重点に、3つのムダ「業務プロセスのムダ」、「コミュニケーション・ロスによるムダ」、「探す時間のムダ」の削減に向け、全部門が具体的な目標を掲げて取り組むこととしましたので、各職場・組織のチームワークを発揮し、全員参加で運動を盛り上げて欲しいと思います。


 以上、「安全第一」、「品質第一」、「環境保全」、「仕事も生活も共に充実」の企業文化、風土づくりは、「Glorious Excellent Company」の実現に必須の取り組みです。トップが自ら姿勢を示すとともに、社員の皆さん一人ひとりが、積極的に参画し、目標達成への強い熱意をもって活動を推進するようお願いします。

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2010年02月24日 09:08

Global Manager Development Program


 昨年も紹介いたしましたが、今年も2月の中旬に海外関係会社の現地幹部社員を日本に招いて、4日間にわたる研修を行いました。


最終日の懇親会の模様 今回は、アメリカ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、オーストラリア、タイ、中国、ドイツ、ポーランド、モロッコの11カ国から計16名が参加。私も、2日目のメンバーへの講話とウェルカムパーティ、最終日の報告会に参加しました。ウェルカムパーティはSecond round(二次会)まで、最終日の懇親会も大いに盛り上がり、日本の本社への距離も縮まったのではないでしょうか。


 この研修は座学や見学会だけでなく、参加者には、住友電工グループ全体に関する課題を与えられ、2班に別れて議論、最終日に報告するというプログラムがあり、ホスト役の私は、毎回どんな提言が出てくるのか楽しみにしています。
 今回のテーマは、「優秀な人材の確保」、「グループ意識、Motivationの向上」。
これに対して、キャリアパスの明確化、コーポレートブランディングの重要性など、両班から気持ちの入った提言をもらい、大変心強く感じました。また、活発な質疑応答も行われ、関係者の意思疎通を深めることができました。提言内容が今後さまざまな施策に活かされていくことを期待しています。


集合写真 住友電工グループの海外売上高比率は約4割、そして連結従業員15万人のうち、10万人超が海外の方です。
 世界のマーケットを見ますと、今後大きく成長するのは中国、インド等の新興国であることは間違いなく、一方、欧米は、足元の状況は厳しいものの、完成されたマーケットの規模は依然と大きく、決して無視はできません。相対的に比重が小さくなる傾向の日本については、こうした「世界のなかの日本」という視点で考え、私たちは行動していく必要があります。
 今回の研修は、海外の幹部社員を対象としたものですが、海外からの参加者と流暢に意思疎通ができる人もたくさん育っていますが、まだまだそうでない人もいます。今後、グローバルプレイヤーと伍していくためには、改めて日本の人材教育も必要だと思った次第です。

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2010年02月15日 08:56

関西財界セミナー


 2月4日(木)、5日(金)に、「関西が時代を拓く~機に臨み、変に応ずる」をテーマに、第48回関西財界セミナーが京都で開催されました。産官学のメンバーが集い、経済の再生、国と地方のあり方、環境、グローバル化、地域活性化、企業経営などの面から、7つの分科会に分かれ討議が行われました。


会場風景 私は、4日の午後、第6分科会(「企業の経営戦略」)に参加しました。4日の議長はバンドー化学・小椋会長、意見発表者は、三井住友銀行・奥頭取、丸一鋼管・鈴木社長、当社の社外取締役にも就任いただいている関西学院大学・平松教授、そして私の4人でした。
 第6分科会では、世界経済危機に対する企業の突破策と中期的な競争力強化のための経営改革、更には企業経営に影響を与える企業税制、国際会計基準などについて討議することを目的としていました。私の役割は、中期的な成長に向けた経営戦略に関する議論の口火を切ることにあり、「中期的な成長に向けた当社の経営戦略と課題」と題して、住友電工グループの取り組みをご紹介させていただきました。


 報告の骨子は、最初に、当社が掲げる事業目標である2012年度までの5カ年計画「12 VISION」(売上3兆円、営業利益2100億円、ROE10%)、そして、その達成に向けた課題と対応方針として、①モノづくり力の強化を中心とした内部固めの深耕、②アジア・新興国を中心としたグローバル市場への展開、③コア技術を活用した環境・エネルギー分野や次世代を見据えた研究開発への取り組みなど新分野への展開、について報告しました。


 今後の経営戦略の基軸は、日本のモノづくりの強みを活かした競争力強化とアジアをはじめとする新興国市場の開拓であると言われています。雇用のあり方、人材の育成、海外進出に際しての企業連合の必要性等、第6分科会の参加者約50名の皆さんにより、活発な意見交換が行われました。


 一昨年来、世界同時不況を機に大転換期を迎え、また、資源・エネルギー問題が顕在化する中で、改めて環境分野や中国、インドをはじめとする新興国市場への関心の高さが窺えました。また、関西らしく自立心の強い、ざっくばらんな意見交換ができたように思います。

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2010年02月01日 13:47

第3四半期決算、体質強化の成果あり


 先週末、第3四半期決算を公表しましたので、ご紹介いたします。
 売上高は1兆2826億円、営業利益は122億円、経常利益は214億円、四半期純利益は47億円と、前年同期比では大幅な減収減益となりましたが、グループを挙げての非常事態対策と体質強化促進運動の成果に加え、自動車関連を中心に海外での増益もあり、黒字転換を果たすことができました。


 特に、2009年度10-12月の業績をクローズアップしますと、売上高は4703億円、営業利益は192億円、経常利益は253億円、純利益は144億円ですが、2008年度の同期と比較しますと、売上高は777億円の減収ですが、営業利益は+188億円、経常利益は+224億円、純利益は+251億円と、大幅な改善が達成できました。
 次の成長発展に備え、筋肉質な組織を目指し、一人ひとりが体質強化に取り組んだ成果が出てきています。関係者の皆さんには、改めて感謝申し上げます。



 通期の業績予想は、先行き不透明なところもあり、今回は据え置きました。
 当社グループの事業は、グローバルかつ幅広い領域に拡大しており、セグメント間で回復の足取りにはバラツキがあります。今後の経営環境は、景気の二番底懸念やグローバルな競争激化、円高、原材料価格の上昇など不安材料もあります。また、操業回復により間接コスト上昇の兆候があることから、たゆみない経費の削減に取り組む必要があります。


 2月1日、全部門長を集め、当面の重点課題として、【1】既存分野でのシェアアップや新製品開発・新市場開拓による売上の拡大、【2】身の丈に合った組織とコスト構造の見直しの早期完遂、【3】合理化投資の推進・生産性向上による損益分岐点の更なる引き下げ、海外生産シフトの推進による更なる体質強化、の3点に取り組むようハッパを掛けたところです。


 本年度も残すところ2カ月ではありますが、Stake Holders皆様のご期待にお応えできるよう、計画達成への強い完遂意欲をもって、聖域のない構造改革の徹底に取り組んでまいりますので、ご支援よろしくお願いします。

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2010年01月13日 08:59

賀詞交歓会(2)


 前回に続き、賀詞交歓会の話題をご紹介します。
今年も、お集まりいただいた方々へのPRとして、当社グループの最近のトピックスを写真パネルにとりまとめ掲示しました。


 材料、情報通信という当社のコア技術が生み出した「世界初の純緑色半導体レーザ」と「近赤外光による組成イメージングシステム」、また、「ワークアンドライフの推進」「障がい者雇用の促進」のための整備を進めてきましたが、託児所、独身寮、特例子会社であるすみでんフレンド㈱の紹介をさせていただきました。

 2010年も新たな取り組みを通じて、皆さまに新しい夢を提供していきたいと思います。ご期待願います。


タペストリCSR編タペストリ技術編

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2010年01月12日 09:34

賀詞交歓会(1)


賀詞交歓会の模様 今年も、4日大阪、5日東京、6日名古屋と賀詞交歓会を開催、年初のご多忙のなか、たくさんのお客様にお越しいただき、この場を借りまして改めて御礼申し上げます。さて、開会にあたりご挨拶をさせていただいたのですが、その要点をご紹介したいと思います。
 

1.今年の経営環境 
先進国経済は自律回復の足取りが鈍く停滞が続く一方、GDP世界第二位を窺う中国などの新興国の存在感がますます高まり、世界経済の多極化は一段と進行、グローバリゼーションは新段階を迎えています。また、地球温暖化や食料・資源問題が地球規模の大きな課題として顕在化するとともに、円高の恒常化に加え、コモディティ価格の高騰も懸念されます。また、政治の世界でも日米の政権交代など、大きなパラダイムシフトが起きようとしています。


2.「安岡陽明学による十干十二支」から本年「庚寅(かのえ・とら)」を占う
「庚」は、両手で杵を持ち、臼で実を脱穀精白する様を表し、前年を反省し紀律を正し、沈滞を一掃し思い切って新しいものに変え、発展させるという意味があります。一方、「寅」は、相対して手を差し伸べている様を表し、志を同じくする人が手を取り合って仕事をするという意味と、身を清くして旧弊や惰性を排除するという意味があるそうです。
そこで本年「庚寅」は、やり残したこと、着手したことを継承し、創造的に発展させ、紀律道義に則り、伸ばすものを残し、廃すものを慎重に選別し廃することで、発展のチャンスが訪れる年ということです。但し、障害を取り除く努力を怠り、筋道を誤ると思わぬ混乱をきたす、注意を要する年でもあるそうです。(本項目では、関西師友協会の資料を参考にさせて頂きました。)


3.これを当社グループの状況にあてはめますと、
今年は、「一致協力して新しい創造活動を始める年」であります。すなわち、昨年来取り組んでいる体質強化活動を継続し、さらに創造的に発展させ、この正念場の年を乾坤一擲、飛躍の年に変えるべく、「庚寅」の字義通りグループ社員一同が心を一つにして不易流行を実践し内外の課題に取り組まねばなりません。


鏡割り 社員への年頭挨拶で「たゆまぬ改善活動と結果へのこだわり」、「定量化の習慣を身につける」「気合いを入れていこう!」の3点を要望しました。パラダイムシフトに呑みこまれて衰退するか、或いはこれを奇貨として持続的に成長発展するのか、当社グループの真価が問われる年です。グループ社員全員が結果にこだわり、気合いを入れて、誠心誠意に取り組めば、必ず次の飛躍が待っている、その一心で取り組んでいきます。


 不易の精神である「萬事入精」、「信用確実」、「不趨浮利」を基盤に、「時勢の変遷、理財の得失を計る」という積極進取の精神を発揮し果敢に事業変革に取り組み、如何なる環境変化に柔軟に対応できる強靭な企業体質の構築、ひいては「Glorious Excellent Company」の実現を目指してまいりますので、何卒、本年も皆さんのご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。


 少し長くなりましたが、この後、鏡割りを行い、皆さまと新年の祝杯を挙げました。

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2010年01月05日 08:55

社員への年頭要望事項


 会社では、例年、初出日の朝一番に社長の新年メッセージを放送しています。今年は、本社(大阪、東京)、支社は4日、製作所は5日の初出日に、「社員への年頭要望事項」をお伝えしました。
 今年は、今起こりつつあるパラダイムシフトに呑みこまれて衰退するか、或いはこれを奇貨として持続的発展、成長するか、当社の実力、真価が問われる年。そういう気持ちを込めて、「【1】たゆまぬ改善活動と結果へのこだわり」、「【2】定量化の習慣を身につける」「【3】気合いを入れていこう!」の3点を要望しました。そのエッセンスについては、当社ホームページでも掲載していますが、私のブログファンの方もおられるかもしれませんので、念のためこのブログでも紹介させていただきます。


【1】たゆまぬ改善活動と結果へのこだわり
グループ社員全員が、顧客や社会のSEQCDDに対する要求がスピーディに変化していることを認識し、常に自身の業務への問題意識に磨きをかけ、現場・現物・現実の三現主義の徹底により潜在的な問題点を発掘し、後戻りしない対策のたゆまぬ実行をお願いします。
密接なコミュニケーションを基礎に、適度な緊張感と思いやりの精神を保持し、全体最適を考えた「自工程完結」の実現に向け、結果へのこだわりを持ち、SEQCDDをはじめとする改善活動の展開をお願いします。


【2】定量化の習慣を身に付ける
事業環境がダイナミックかつスピーディに変化し、また当社グループも拡大、グローバル化が進展する現在、目標達成のプロセスにおいて、数量や時間を明らかにし、具体的な対策を考える「定量化」が重要です。関係者間で、出口と時間軸を明確化し、共有化を進めることで、ベクトル合わせを進めよう。
暗黙知については、標準化を検討するとともに、マニュアル化するなど、形式知化を図り、関係者による共有化を進めましょう。また形式知化の推進により、真に重要な暗黙知を浮き彫りにし、その研鑽と継承について粘り強く取り組むようお願いします。


【3】気合いを入れていこう!
この激動期においては、皆さん一人ひとりの心の持ち方で結果は大きく変わります。一国の繁栄の基礎は、国民一人ひとりの精神、気概に拠ると言われますし、スポーツでも、気合い次第で勝敗は変わります。「進取の気性」、「旺盛なる冒険心」、「革新的指向」、「目的達成意欲」をもって、「萬事入精」の精神で業務にあたるようお願いします。また、気合いの入った仕事をするためにも、各職場でSWITCH運動を進展させるとともに、日常の健康管理にも留意しましょう。


 以上、年頭要望3点をご紹介しましたが、当社グループ一人ひとりが結果にこだわり、気合いを入れて、誠心誠意に取り組めば、どんな難局、困難も乗り越えられる、そして次の飛躍が待っている、その一心でこの1年精一杯取り組みたいと思いますので、皆さま、ご支援、ご鞭撻をよろしくお願いします。

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2010年01月04日 14:19

迎春


 明けまして、おめでとうございます。
皆さん、お休みは、いかがお過ごしされましたしょうか。中には、10日間近くお休みがあった方や、円高で海外旅行へ行かれた方もおられるようですが、私は6日間休ませてもらい、今日が初出です。


 あっという間の休みでしたが、当地の天候もまずまずで、お節料理をいただき、初詣にもちょうどよかったように思います。我が家は恒例により京都の賀茂御祖神社(下鴨神社)に今年の幸運を祈願するためお参りしてきました。
また、この休暇中には緊急事態もなく、比較的穏やかに過ごすことができ英気を養うことができました。


 一転、スイッチを切り換え、今日は会社に着くなり猛ダッシュです。社員の皆さんの元気な顔を見ると、活力がみなぎってきます。書類の決裁、Eメールの処理にと、てきぱきとこなし、すぐに、新年の挨拶回り、互礼会に出発です。
 1月は、行事の多い月になりますが、「虎は千里往って千里還る」に倣って、今年も「気合いを入れていこう!」を合言葉に張り切ってまいりますので、皆さん、ご声援よろしくお願いします。


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2009年11月16日 17:46

IR説明会


 先日、恒例のIR説明会を本社(東京)で開催しました。当日は、あいにくの雨にもかかわらず、100名を超えるアナリストの方々にお越し頂きました。田町の芝浦ルネサイトタワーに移転後、初めての開催、新会場は、これまでの1階から12階に変わり窓からの眺めもよく、会場の天井もこれまでより高くなり、お集まりいただいた皆さんの表情もよくわかりました。


当社ブース 最初に、私から、「成長軌道への回帰と12Visionの実現に向けて」と題し、構造改善策やコスト低減の推進状況、成長に向けた重点テーマ、各セグメントの課題と今後の取り組みについてご説明しました。下期は、これまでの体質強化促進運動の効果により、身の丈にあった筋肉質な組織への転換が進み、リーマンショック前の利益率を何とか確保できる見通しです。今後の成長に向けた重点テーマとして、(1)中国、インド、ブラジルなどの新興国対応、(2)電力及び通信関連のインフラ需要の捕捉、(3)低燃費車向け製品、リサイクルエナジー、超電導、パワーデバイス技術などの環境対応技術への取り組みについてご説明させていただきました。
当日の資料や発表の様子はこちらに掲載しています。


 私の後、経理財務担当の稲山常務取締役から第2四半期決算の補足、そして情報通信事業担当の矢野常務取締役から光・電子デバイス事業の取り組みについてご説明させていただきました。光・電子デバイス事業は、本年8月にユーディナデバイス(株)との間で、当社に営業・企画、研究機能を、同社に開発・製造機能等を集約する再編を実施し、併せてユーディナデバイス㈱は住友電工デバイス・イノベーション㈱に社名を変更しました。
先日は、米国Cisco社から2009年度最優秀サプライヤー賞を受賞するなど、お客様からもご愛顧をいただいておりますが、再編によるシナジーと、材料(化合物半導体)からデバイス、光モジュールまでの垂直統合の強みを活かし、世界№1を確固たるものにしてまいります。


 質疑応答では、ワイヤーハーネス事業をはじめ、光ファイバ、電子デバイス、電力事業の市場動向や今後の見通しなどについてご質問があり、会社の考えを精一杯回答させていただき、よいコミュニケーションの機会となりました。


 今後も、円高の進行、コモディティ価格の上昇、雇用・消費の低迷など、経営環境は予断を許さない状況にありますが、Stake Holdersの皆様のご期待にこたえるべく、体質強化と新規事業の創出に注力してまいりますので、引き続いてのご声援をお願いします。

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2009年11月09日 14:51

第41回東京モーターショー


当社ブース 先日、最終日になりましたが東京モーターショーに行ってきました。
 今年は、昨年秋以降の経済危機の影響で2年前とは様変わり、出展数も来場者も半減以下に減り、残念ながら装飾やショーの雰囲気も、世界3大モーターショーと称された頃と隔世の感を感じました。特に、海外からの出展企業の大幅減少は、拡大成長を続ける中国市場に比べ、成熟している日本市場への位置付けが低下しているからでしょうか。
 そうした中でも、世界のトップを走る日本の自動車関連企業各社が、HV・PHV・EV・燃料電池自動車、そしてその実現を支える環境エネルギー技術などを、それぞれの趣向を凝らして紹介していました。


当社ブースにて 当社グループも、HV車用の高圧ハーネス、モータ巻線、ニッケル水素電池向けの電極素材、軽量化を進めた防振ゴム、交通管制・安全運転支援などのITSシステム、そして超電導技術など、安全・快適で地球にやさしいクルマ社会の実現に貢献する製品・技術を幅広い分野にわたり展示、紹介させて頂きました。
 展示の主役はフレームカー。自動車の実物大の輪郭をパイプで組み上げ、そこに当社グループの自動車関連製品を取り付けたフレームカーは、なかなか人気で、たくさんの人にご覧頂きました。この場をお借りして、御礼申し上げます。


すみでんフレンドの観葉植物 ブースは、白と緑色を基調に曲線を活用した明るく開放的なデザインで、居心地の良い空間とすべく、観葉植物を多く置き、床面はクッション素材を用い、アロマディフューザーで気分を和らげるなど演出にも腐心したようです。
 脇役の観葉植物には、当社の特例子会社「すみでんフレンド」で育てたものを使いました。今後、このような活躍の場も増えていくものと期待しています。


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2009年11月02日 13:22

2009年度第2四半期決算


 先週、10月30日に、2009年度第2四半期決算を発表しました。売上高は8,123億円と昨年度比35%の減収、営業利益は▲70億円、経常利益は▲39億円、純利益は▲97億円となりましたが、通期業績予想は、売上高1兆8000億円(年初公表比+200億円)、営業利益は330億円(同+180億円)、経常利益は400億円(同+230億円)、純利益は130億円(同+30億円)へと上方修正し、当期の中間配当金についてきましては、年初予想の通り、前期末と同額の1株につき7円とすることで公表しました。

 
 振り返ってみますと、強烈な逆風のもとスタートした2009年度は、「身の丈にあった組織・コスト構造の再構築」「内部固めの拡大と深耕」「教育再武装運動の強化」という3つの方針を打ち出し、グループ一丸となって体質強化につとめてきました。グローバル規模での生産最適化、生産効率の向上、市場変化に即した新技術・新製品の開発・拡販に注力しました。そうした中、需要環境も、徐々に回復、政府によるスクラップインセンティブの効果や中国、アジアをはじめとする新興国経済の好調もあり、お陰さまで何とか目標値をクリアすることができ、通期予想も増益を見込めるところまで回復しました。改めて皆さんのご支援に感謝申し上げます。


 今後の経済見通しは、景気の足腰は弱く、経済対策の息切れ、雇用悪化による消費の低迷が懸念されることや、円高の進行、原油、銅などコモディティ価格の上昇など、経営環境は予断を許さない状況にあります。
 こうした厳しい環境下、Stake Holdersの皆様の期待に応えるためには、当面は、SEQCDD活動の強化などによるBreak-even Pointのさらなる引き下げと共に、環境変化に合わせて事業の姿をいち早く変えられるようスリムで強じんな体制を維持することが大切です。


 そして、これらの活動を推進していく上で、最後の決め手となる「人」のやる気を一段と高め、各人の持てる能力のベクトルをあわせることが今後の成長発展の鍵になります。緊密な意思疎通、コミュニケーションを通じ、互いに尊重、信頼しあえる関係づくりを目指し取り組んでまいりますので、今後ともご支援をよろしくお願いします。

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2009年10月29日 14:54

SEQCDD活動、継続は力なり


全員参加で安全コール 先日、半期毎に実施している安全環境、品質、事務品質の全社グループ大会に出席しました。伊丹製作所にグループ幹部が集まり、各拠点もTV会議で参加し、上半期の取組報告と今後の方針について丸1日かけてベクトル合わせをしました。各部門の担当者による発表は、苦労話や工夫の様子など生の現場の声が聞けて、社長就任以来、この日を楽しみにしています。
 継続は力なりで、いずれの活動も、当社のDNAとして脈々と受け継がれてきたScientific Approachに立脚した報告でしたが、今回は、環境と事務品質活動からピックアップして紹介いたします。


プレゼントの観葉植物 環境活動では、製品開発で培ってきたCAE(Computer Aided Engineering)技術を用い、回転物の空気抵抗を最小化し省エネにつなげたという報告がありましたが、横展開が進むことで、さらなる省エネが期待できそうでした。
 また、昨年スタートした社員家庭の省エネ活動を推進する「ECOライフ活動」では、参加者が4416家族まで増加、その中の優秀事例の報告がありました。こまめな電気消灯、TV・エアコンの使用制限、給湯温度の引き下げ、それぞれ効果を定量化し、家族で知恵を出し合い協力して取り組んだとのこと。私から感謝状を贈呈しました。このほか、家庭からのCO2排出量1人1日1kg削減の目標を達成した方に達成賞として特例子会社「すみでんフレンド」で育てた観葉植物をプレゼントしています。一人一人の意識を変えることが環境問題解決の第一歩、多くの家庭にこの活動の輪が広がることを期待しています。


 事務品質活動では、活動の進捗状況が一覧できるようゴルフコースを模した図を職場に掲示。課題の共有・見える化と参加意識の向上、活動の活性化を図りながら、業務の改善・効率化を実現したとの報告でした。発表者のユーモアを織り混ぜた報告はわかりやすく印象的で、地道な活動も工夫次第でマンネリ化を防ぎ楽しく取り組めるという典型例でした。


 「メリハリのある働き方でワークもライフも充実」を目指すSWITCH運動は、2年目の今年は事務所部門の業務効率化をターゲットにしています。次回は、ITの面から業務改善と事務の信頼性を高める取り組みを期待しています。


慰労会で発表者と3ショット 報告会の終了後、社員倶楽部「GENKIクラブ」で報告者の慰労会を開き、苦労話やうまくいった時のうれしかった話など聞かせてもらいました。潤滑剤(アルコール)が入ることで、よいアイデアも出てきます。


 今後も、S(安全)E(環境)Q(品質)C(コスト)D(物流・納期)D(研究開発)の強化のため、「暗黙知の形式知化」を目指して全員参加で進めていきたいと思います。

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2009年10月14日 08:49

システムソリューションはスリーS(SSS)におまかせ!


鷲野SSS社長と一緒に受付にて 先週、住友電工システムソリューション(株)(以下SSS社)の大阪支社を訪問しました。従来、大阪市内にあった船場と酉島の事業所を統合し、9月末に営業を開始ました。私のいる淀屋橋から車で5分とかからない、7月末に竣工したばかりの土佐堀ダイビルの8階、9階に居を構えています。ビルのエントランスは、高さ9mの吹き抜けで非常に開放感がありました。エレベーターで上がった8階の受付には、オープン記念にお取引先様から多数のお花を頂戴していました。この場を借りて御礼申し上げます。


 SSS社は、2006年10月に住友電工ハイテックス(株)と住友電工フィールドシステム(株)が合併した会社で売上357億円、従業員770人の当社グループのIT関連の中核会社です。「シングルコンタクトで特色あるソリューションの提供」をモットーに、長年培ってきた情報通信技術を活かした基板・電子機器の設計、製造をはじめ、ソフトウエアパッケージ・組み込みソフトの開発、システム構築、運用・保守まで、幅広く事業を展開しています。


プレゼンを受けている様子 早速パワーランチにて経営幹部の皆さんから、会社の状況、経営課題、今後の計画について報告を受けました。


 交通、ナビ、地図、サーバ、ソフトの全ての技術を持つ唯一の企業として、DSSS(※1)やテレマテックス(※2)など、安全性や利便性の向上、省燃費・低炭素化に対応した技術開発への取り組み状況を聞きました。カーナビゲーションシステム事業からは撤退しましたが、そこで培った要素技術がITS事業に活かされていると聞きうれしくなりました。
また、FTTH(Fiber To The Home)技術を会社の生命線となる工場系ネットワークへカスタマイズするFTTF(Fiber To The home solution for The Factory)ビジネスの取り組みについても説明してもらいました。


 その後、事務所を見学しましたが、さすが新ビル、気持ちのよいものです。大きな窓からは土佐堀川を隔て、すばらしい眺めが広がっています。そして、事務所の広いフロアーには、大勢の技術者が机を並べて働いていました。その様は、まさにIntelligent Labor Intensive Industryの観であります。 
 拠点の統合によって、プロフェッショナルな技術者の相互交流が深まり、技術や情報の共有化が進み、切磋琢磨することで、お客様のご要望、ご期待に応えられるような新製品、新技術の開発が進みますことを期待しています。 


※1 DSSS:「DSSS試乗体験」参照
※2 テレマティクス:自動車、輸送車両などへ携帯電話などの移動体通信システムを利用してサービス提供し、安全・安心機能の実現と、情報配信による利便性の向上を2大目的とする。 

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2009年10月06日 16:53

新メンバーを迎えて


入社辞令を交付 10月1日は行事の多い忙しい一日でした。前回のブログで社内放送の話をしましたが、各本部、事業部からの下期事業計画報告会の前後、早朝には入社式、夜には内定者懇談会を開催し、私も参加しました。

 早朝の入社式(激励式)は、凛とした雰囲気のなか、秋入社3名とキャリア入社6名に私から辞令を交付しました。


 入社式の挨拶は、いつもと同じ内容ですが、新入社員への要望事項として、次の3点をお願いしました。


 ●仕事の基本を身につけ愚直に実行する
 ●たゆまぬ自己研鑽の努力をする
 ●コミュニケーションを大切にする


 まずは、新しい環境、生活への適応と、健康と安全が第一であり、十分に留意をして欲しいと思います。そして、当社グループ社員として、持てる能力を存分に発揮して、充実した会社生活を送ることを期待しています。


乾杯の挨拶をする私 夕方は、来春入社予定の100名を迎え全役員が出席し内定者懇談会を開催しました。今年の就職活動は、学生の皆さんにとっては全国的に大変厳しい状況であったと聞いていますが、優秀な方に来ていただき大変うれしく思っています。


 乾杯の挨拶では、当社は大阪に本社を構えていますが、つねに世界を睨んで経営を行っていること、そして昨年の金融危機以来、厳しい経営環境となっていますが、こういう時こそ「疾風に勁草を知る」、困難に負けない意志の強い人物を目指し頑張ってほしいと申し上げ、幕を開きました。


 皆さん元気、溌剌とされており、そこかしこに人の輪が出来、多くの方から一緒に記念撮影を求められ、また固い握手をするなど、当社の将来を担う若い人からエネルギーと元気を分けてもらいました。


 内定者の皆さんは、これから卒業までの間、研究や論文などで忙しい毎日かと思いますが、勉強やクラブ活動、そして友人やご家族との交わりを大切にし、残り少ない学生生活を有意義に過ごして欲しいと思います。来年4月の入社式には、元気な皆さんに会えることを楽しみにしています。

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2009年10月01日 13:16

2009年度下期スタートにあたり


 早いもので、今日から2009年度下期がスタートしました。振り返ると、上期はグループを挙げての体質強化と拡販に取り組んだことにより、先週金曜日に上期業績予想値を、売上高8100億円(+200億円)、営業利益▲100億円(+200億円)、経常利益▲130億円(+200億円)、四半期純利益▲140億円(+80億円)に上方修正し発表することができました。依然として水面下ではありますが、事業構造改革や体質強化の成果に手ごたえを感じています。
 通期の業績については、景気の二番底も懸念されるなど事業環境の先行きが不透明なこともあり、現在、見直しを進めており、第2四半期の連結業績とあわせて10 月30 日に公表する予定です。皆様のご期待にお応えできるよう、引き続き邁進してまいりますので、ご支援よろしくお願いします。
 さて、恒例ですが下期スタートにあたり、今朝一番、社内放送で企業活動の基盤となる「安全」「環境」「品質」「SWITCH運動」について檄を飛ばしました。いつも同じことを言っていると思われるかもしれませんが、方針や価値観を共有するためには、トップが繰り返し語りかけることが大切と考え、実行しています。特に、新しい方向性を浸透、共有するためには、コミュニケーション、情報発信と対話が必要になってきます。それは、今、政権交代で起こりつつあることにも当てはまるのではないでしょうか。
 最後は少し脱線しましたが、そのメッセージのエッセンスをご紹介します。


1.安全(S)活動について
上期は、夏期の労働災害防止など一定の成果ありましたが、「不安全行動」、「管理面の不備」に課題がありました。下期は、「モノづくり基盤強化研修(KKP)」や「グループグローバル安全・保全診断活動」を通じ、「完全無災害」を目指し、作業環境・方法の確立と設備の安全化など、全社で抜け漏れ無く着実に推進するようお願いします。


2.環境(E)活動について
CO2の削減は地球市民の義務。アクションECO-21活動を通じて、省エネ、省資源・リサイクル、有害化学物質の削減等は順調に成果がでました。事務所ECO活動や家庭でのエコライフ活動をさらに進め、環境への意識改革や環境活動の見える化を進めるようお願いします。


3.品質(Q)活動について
上期は、全ロスなど品質目標の改善スピードが鈍化しました。下期は、対策が対症療法に終わらないよう、設計から製造までの「仕組みを正しく決める」「守る」「チェックし直す」のサイクルを確実に回し、課題と時間軸を明確にして徹底した真因追及を行い、後戻りしない改善活動の推進をお願いします。


4.SWITCH運動について
定時退社日や有給休暇の計画的取得については着実に浸透しました。活動2年目の今年は、事務所部門における「業務の見直し」「効率化の推進」に取り組み、効率的かつ高品質な業務遂行を目指し、ワークもライフも充実させる企業風土づくりを推進しましょう。

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2009年09月28日 08:53

IWCC総会に出席して(2)


 帰国日(18日)は、午前中、時間が空きましたので朝食もそこそこに、歴史のある花の都フローレンスの観光に出かけました。


アルノ川にかかるヴェッキオ橋にて サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂をはじめとする数々の歴史的建造物も名残惜しいですが、途中にヴェッキオ橋を経由して目指すはウフィツィ美術館。メディチ家の援助を受けて15世紀から16世紀に花開いたルネサンスを美の側面から勉強することにしました。


 とても1時間では全部回りきれないので、前もってボッティチェリの「ヴィーナス誕生」「春」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ラファエロの「ヒワの聖母」、ティツアーノの「ウルビーノのヴィーナス」等、重要作品に的を絞りました。いつもながら古典的な日本人観光客の鑑賞手法でこなしてきました。
 キリスト教の奥深い教義と西洋文化の幅広い知識がなければ、これら美の巨人が大作に込めた信念、知恵、工夫を十分に理解できないと思います。予習をし、又、時間を掛けて鑑賞するのが美の巨人達に対して最大の敬意を払うことになると思いますが、今回も気持ちだけにさせていただきました。


ウフィツィ美術館の隣、シニョリーア広場に面したヴェッキオ宮殿前のネプチューンの噴水を背に

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2009年09月25日 15:08

IWCC総会に出席して(1)


日本からの出席メンバー、右から2人目が私 去る9月16日、17日の二日間に亘り、イタリアのフローレンス(フィレンツェ)で開催されたIWCC(国際銅加工業者協議会)の2009年度総会に出席し、旧知のメンバーと世界経済の今後と銅加工業界のあるべき姿を中心に忌憚のない意見交換をして参りました。各国の代表が興味あるプレゼンテーションを行い質疑応答もそれなりに時勢を反映した内容でとても勉強になりました。


 各国・地域の経済、需要動向については、「昨年後半からの経済危機による最悪期は脱し回復しつつあるものの、その足取りは確かなものではない」という見方が、欧米をはじめほとんどの国・地域に共通しているように感じました。


日会議終了後のパーティ、前列左から2人目が私 また、いつものことながら、銅価の急激な変動が加工業者に与える影響の大きさにメンバーから異口同音に根本解決がないものかと苦悩の表現が多くありました。投機対象となったコモディティへの対応には代替品の開発が有効な対策のひとつであると。世界の銅消費量の60%を占める電線業界に限ってみれば光ファイバーが通信ケーブルの材料として銅を代替しているように、電力ケーブル分野では高温超電導材料、カーボンナノチューブ等の材料開発を鋭意進め最終ユーザーに安定した価格で、より性能の良い製品を供給できる体制を確立する必要があるとの意見もあり、意を強くした次第です。


 来年の総会は、中国、上海で開催される予定です。次回は、今年よりも明るい話が聞けることを楽しみにしています。

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2009年08月07日 09:24

住友電工デバイス・イノベーション(株)発足式
~光・電子デバイス事業で世界NO.1を目指せ


 去る8月4日、住友電工デバイス・イノベーション株式会社の発足式が同社の山梨事業所で行われましたので、出席してきました。
 前身のユーディナデバイスは、2004年4月に富士通カンタムデバイス(当時)と当社の電子デバイス事業部門を統合し、富士通と当社による折半出資の合弁会社として発足しました。当時、私はボードメンバーの一人でしたが、最終的には折半出資という形態ではなく、統一したガバナンスの下で会社を運営するのが望ましい、と考えていましたので、5年越しで実現にこぎつけたというわけです。

 
発足式で挨拶する私 発足式には、当社幹部をはじめ新会社の役員、海外販売会社の代表者、山梨事業所の従業員約500名が参加。式の冒頭、私から、新たな船出の餞として、「新会社の発足により世界No.1プレーヤーになる道筋ができた。技術力トップ・売上トップを目指し、持てる力を十二分に発揮して欲しい。光部品市場のシェア1番手に踊り出たが、2番手以下とはまだ僅差の状況にある。コンペティターを大きく引き離し、皆で力を合わせて新会社を立派な会社にしていきましょう。」という趣旨の話をしました。


 また、山梨事業所には旧富士通カンタムデバイス出身の社員の方が多くおられるとのことでしたので、この機会に、当社グループの精神的基盤である住友事業精神の根本である「萬事入精」「信用確実」「不趨浮利」についても簡単に説明しました。 
 発足式の後、社名看板の除幕式、記念植樹を行い、夜には管理職との懇親会にも参加し、今後の成長発展に向けて心を一つにして頑張ろうと、大いに激励してきました。


新看板のもとに集う新会社の幹部の皆様記念植樹に向かう高田新社長と私

 住友電工デバイス・イノベーションは当社グループの光・電子デバイス事業の中核を担っていく重要な会社です。高田新社長も「数年後には断トツの1番になることを目指す」と発足式で力強く決意表明してくれました。
 住友電工デバイス・イノベーションのこれからの発展にご期待頂きますとともに、皆様の温かいご支援をよろしくお願いします。

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2009年08月03日 15:29

第一四半期決算


 先週、2009年度第一四半期決算を発表しました。売上高は3,721億円と前年同期比36%の減収、営業損失147億円、経常損失140億円、純損失103億円と大幅な減収、赤字決算になりました。STAKE HOLDERSの皆様には心配をおかけしていると思いますが、最悪だった今年の1~3月に比べれば、需要は徐々に回復しつつあり、また、年初来取り組んできました体質強化促進運動、「身の丈にあった組織とコスト構造の再構築」「内部固めの拡大と深耕」「教育再武装運動の強化」の効果にも徐々に手ごたえを感じています。
 といっても、手綱を緩めるわけにはいきません。本格回復はもう少し先になるとし、持続的な成長軌道に戻していくために、次の3点に注力しようと社内ではっぱをかけています。


 第一には、「変革の時、総合力とチャレンジ精神の発揮」です。今は、政治経済社会のあらゆる分野・地域で大きな変換点、この変化をビジネスチャンスとしてとらまえて、当社グループの持つ総合力、素材、環境・エネルギー、情報通信に至る幅広い技術を有機的に結集して、チャレンジ精神を発揮し、新市場の開拓、ビジネスチャンスの捕捉に努めよう、と。
 第二には、先程の「体質強化促進運動の徹底」です。全社員が危機意識を共有し、S(安全)E(環境)Q(品質)C(コスト)D(物流、納期)D(開発)の全てにおいて全員参加による活動を推進し、強固な企業体質を作り上げましょう、と。
 第三には、「コンプライアンスの徹底」です。「信用確実」「不趨浮利」「自利利他、公私一如」。企業活動を単なる利益追求に終わらせず、公益との調和を図り社会での永続性を目指せとする住友事業精神の原点に立ち返り、業務に精励するように、と。


 そして、幹部社員には、「リーダーシップの発揮による組織・職場の変革」をお願いしています。このような激動期には、困難をブレークスルーする迫力と勇気を備え、人とは違った角度から物事を発想できる「気骨ある異端児」が活路を切り開きます。リーダーに求められる気概のようなものです。幹部社員は、「気骨ある異端児」たらんとしてリーダーシップを発揮し、自然体、平常心、正々堂々、誠心誠意の姿勢で、社員全員の変革へのモチベーションを高めて、この変化をチャンスに変える、活気に満ちた組織・職場を構築しよう、と。


 ということで、これからもまだまだ不透明な状況が続きますが、内部固め、筋肉質な体質づくりに邁進してまいりますので、ブログの読者の皆さんもご声援お願いします。

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2009年07月22日 09:46

住友電工グループ「G活」発表会


 日本の製造業の競争力を支えてきた「カイゼン」活動、当社では、「G活」と称しグループグローバルに展開しています。先日、伊丹製作所で開催した08年度住友電工グループ「G活」発表大会に委員長として参加しました。約700チームの中から、事業本部、研究開発本部、中国の華東地区、華南地区の各大会を勝ち抜いた合計8チームの活動報告がありました。
 複雑な手作業のスキルレス化、作業部品の在庫削減、異物の混入防止、原材料の再利用、フールプルーフ、作業標準の徹底等、S(安全)E(環境)Q(品質)C(コスト)D(物流・納期)D(研究開発)の向上にむけた様々な活動の報告がありました。職場メンバーが話し合い決めた管理項目を定量化し、作業標準としてとりまとめ、「決める、守る、直す、守る」を繰り返し、管理の定着、「歯止め」の徹底に工夫を凝らしていました。

 
 今年は、中国の2チームに加えフィリピンからの参加もあり、グローバル化が進展していることを心強く感じました。残念ながらフィリピンのチームは、現地の近隣地域で新型インフルエンザが発生したため、急遽、来日を見合わせましたが、現地で撮影した報告ビデオを会場でみせてもらいました。日本語、英語、中国語と国際色豊かな大会になりました。


 いずれも甲乙つけがたい報告でしたが、最優秀社長賞は、前工程を巻き込んだ積極的な活動と発表者の元気な気迫が印象的だった三重県津市の住電エレクトロニクス㈱のチームに決定しました。


当日出場者の皆さんとの記念写真優勝チーム(住電エレクトロニクス㈱)と一緒の写真、左は報告者の世古さん
 これまで何度も社員の皆さんに「暗黙知の形式化」や「定性的なものを定量化」するようお願いしてきましたが、報告の随所にその成果が見ることができ、満足しています。また、全員参加活動を通じて、以前はうまくできなかったことが可能になり、無駄がなくなるなど、喜びや充実感が得られチームワークの向上につながったといった声も聞くことができました。


 リーマン・ショック以降、需要が急激に落ち込み、今まさしくパラダイムシフトを迎えていますが、激動期には「気骨ある異端児」が活路を切り開きます。壁にぶつかっても打ち破るバイタリティ、時流にながされない独創性、住友電工に脈々と流れるIngenious Dynamics(独創性ある変革のエネルギー)の力が今こそ試されています。メーカーにおいて工場・現場は会社の宝、ここでの一つ一つの地道な活動の積み重ねが会社に利益をもたらしてくれます。当日の皆さんの創意工夫がこもった活動報告の中に、その力の出現を期待させてくれそうな予感を感じ大満足でした。

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2009年06月29日 08:57

株主総会


 先週25日、昨年に続き梅田のザ・リッツ・カールトン大阪にて定時株主総会を開催、400人を超える株主の皆様にお越しいただきました。
 株主総会は、直接、株主の皆様に、社長としての考えを交えながら、昨年度の事業経過と業績内容、現在の経営課題と対策についてご説明できる、また、経営に対するご要望やご期待をお伺いできるよい機会であり、今年もいつも通り誠心誠意の気持ちで臨みました。


 昨年よりも多い8名の方からご質問をいただきました。何点かご紹介しますと、「身の丈にあった事業構造改革と教育再武装運動のバランスのとり方は?」「次世代の研究開発テーマであるライフサイエンスでは、どんなものを考えているのか?」「新製品比率30%を目指しているとのことだが、期待の製品は?」「障がい者雇用促進に関して、現状と今後の目標は?」といった旨のご質問、また、「厳しい事業環境の中、緊急対策は必要だと理解しているが、落ち込んだ需要もいずれ必ず戻る、構造改革をやりすぎて、後で困ったということのないようにしてほしい」というご意見も頂戴しました。改めて貴重なご意見・ご質問に心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。今後の経営に必ず役立てていきたいと思います。
 最後に「多くの企業が本店機能を東京へ移す中、大阪に置く理由は何か?」とのご質問を頂き、会社の見解ではなく私個人の意見として「住友電工グループは売上高の約40%が海外となるなどグローバル化しており、極端に言えば本店の場所はどこでも構わない、それであれば住友という企業グループを育ててくれた大阪の地にいることで大阪に恩返しできると考えています」とお答したところ、思いもかけずたくさんの方々から拍手をいただきました。大阪の方々の当社に対する強い期待に改めて感じ入り、元気をいただきました。 


 午前10時のスタートからあっと言う間に1時間半が経過、私自身は株主の皆様と色々な意見交換ができたのではと満足しています。
 経営者の役割の中でコミュニケーションは、最も大切なものであり、会社がどこへ向かっているのか、どういうポリシーで経営をしているのか、自分の言葉で率直にお話する、そうしたことを通じて相互理解が深まると考えています。
 勝海舟は「氷川清話」において「幕府よりも国家が大事」「政治は正心誠意のみ」と述べていますが、企業経営も同じことが言えます。利益第一主義であってはならない。事業を進めるにあたり「義」があるかどうか。奇をてらったことをしても長続きしない。短期的よりも長期的な視点での判断が大切。常に住友の事業精神の原点、「萬事入精」「信用確実」「不趨浮利」に立ち返り、経営にあたるよう心がけてきましたが、短い時間でしたが、私の考えが株主の皆様に伝わったでしょうか。


 最後になりますが、皆様のご期待に応えられるよう、役員一同、誠心誠意、会社経営に取り組んでまいりますので、今後とも、ご理解とご支援のほど、宜しくお願いいたします。

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2009年06月10日 08:50

経団連関西会員懇談会


 先日、日本経団連主催の関西会員懇談会に1年半振りに出席しました。前回は、「地域社会経済活性化」について関西会員を代表して意見を述べさせてもらいましたが、今回は、関西の主要会員の一人として参加させてもらいました。
 懇談会では、関西会員からは4人の方々が、地球温暖化対策、地域活性化、観光振興などについて意見を述べられていましたが、そのうちの一人に当社グループの日新電機㈱位高会長が京都経営者協会会長として、京都の経済、雇用情勢、若者の勤労観への問題提起、京都ジョブパークの取組を紹介されていました。詳細は、経団連のホームページに掲載されると思いますので、興味のある方はそちらをご参照願います。


 一部新聞の見出しには「“儀式化”関西なじまず」とありましたが、会員懇談会に先立って開かれた昼食会では、活発な意見が飛び交いました。地域経済の活性化に関しては道州制や地方分権の議論などがなされていますが、私も、関西に地盤を持つ企業の一つとして、日頃考えていることを率直に述べさせてもらいました。


 政府の景気判断も5月に続き6月も上方修正が囁かれるなど、少しずつ明るい兆しが見えてきたという噂を耳にしますが、まだまだ先行き予断を許さない状況が続いています。世界の産業を代表してきたビッグ3のクライスラー、GMが相次ぎ破綻、破産法申請に踏み切り、株主資本主義を代表する米国で政府(GM)や労働組合(クライスラー)が筆頭株主となる巨大企業が誕生、世界的な環境・資源問題を背景に需要喚起策としてグリーンニューディール施策が各国に広まるなど、今まさに歴史的な転換点(パラダイムシフト)にあります。
 GDPでは世界第2の経済大国、日本は、長期的には10倍の人口を持つ中国に追い越されることは自明のことかもしれませんが、資源が少ない日本の成長発展を支えてきたものは、「進取の気性」、「旺盛なる冒険心」、「革新的指向」、「目的達成意欲」といった日本人の精神的特性であり、これらを次世代に引き継ぎ、そして若者が将来に希望を持てるような活力ある社会を築くため、日本経済が抱える諸課題や日本の将来ビジョンの明確化に向け、これからも微力ではありますが産業人として、積極的に発言をしていきたいと考えています。

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2009年06月05日 09:10

知財大会2009


 プロパテント時代が到来、自社の知的財産権を守り、他社の権利を侵害しないことの重大性は今更言を俟たないところでしょう。
今年も、グループ内への横展開を図るため、研究開発、知財部門の関係者約250名が参加し、伊丹製作所で知財大会を開催、この1年間の優れた知財活動の表彰、特許出願や権利化の事例報告がありました。

 
知財大会での集合写真 報告に先立ちポスターセッションを拝見しましたが、商標権・特許権のしくみ、出願権利化状況、出願手続きなど、基本的事項から専門的なものまで、知財関係者がわかりやすくとりまとめ情報共有化に工夫が凝らされていました。
 その後、優秀特許出願者、特許出願活動の活発な職場に対して私から表彰状を授与しこの1年の活動を称えましたが、表彰台に上がる皆さんの、これまでの苦労が実って誇らしげな様子を見ていますと、渡す方もうれしくなってきます。
 事例報告では、特に成果が顕著であった4つの活動事例の報告がありました。困難や課題をいかに克服したか、粘り強く取り組んだかの報告があり、地道な活動が当社を支えてくれていることを改めて感じさせられました。
 

 知的財産権は、企業にとっての最後の砦のようなもの。今回伺った活動事例はいずれも、Legal processとBusiness processがからみあって迫力のある報告で、しっかりやってくれているなと心強くさせられました。詳しい話をお知らせできない点はご容赦をいただきたいと思いますが、Businessは闘いだということを再認識するよい機会になりました。
 
平成20年度全国発明表彰「21世紀発明奨励賞・貢献賞」受賞風景 思い返しますと、次世代DVD用青紫色レーザーに用いられる高品質の「窒化ガリウム基板」を世に送り出し、昨年、社団法人発明協会から「21世紀発明奨励賞」と「貢献賞」を受賞しました。


 厳しい事業環境が続くなか、長期的スパンで取り組む研究開発、知財活動の重要性は高まっており、活動の活性化を通し独創的な技術・製品を生み出していくことが企業の成長発展の明暗を分けます。研究者のインセンティブとして発明者への支払い対価は実績に応じて青天井にするなど、職務発明取扱い規定を改定し特許出願活動の活性化に取り組んでいます。
 今後も、研究部門、事業部門、知財部門が三位一体となって、アンテナを張りコミュニケーションを綿密にとって、他社に負けない成果を生み出してくれることを期待しています。

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2009年06月01日 09:45

決算発表


 先日、2008年度決算を発表しました。その内容は、当社ホームページでも掲載していますが、昨秋以降の世界同時不況のなか、グループを挙げてコスト低減、品質向上、新製品の拡販などの収益基盤強化に注力しましたが、連結売上高2兆1220億円、営業利益235億円、経常利益378億円、当期純利益172億円と、なんとか黒字を確保するも、ITバブル崩壊後の2002年度以来となる非常に厳しい業績となりました。また、今期見通しも、売上高1兆7800億円、営業利益150億円、経常利益170億円、当期純利益100億円と前年比減収減益の予想を公表しました。


 こうした非常事態ともいえる状況下、グループ内には喫緊の経営課題として次の3点に取り組むようハッパをかけています。
 一つ目は、現在取り組んでいる3つの全社方針「身の丈にあった組織とコスト構造の再構築」、「内部固めの拡大と深耕」、「教育再武装運動の強化」に徹底的に取り組み、企業体質の強化を進め早急にその効果を出す、二つ目は、三現主義(現場・現物・現実)に徹し、思いやりと緊張感を持って目標達成に向け組織総合力の最大化を図る、そして三つ目は、今起きようとしている産業構造変化・パラダイムシフトへの感度を高め、研究、営業、事業本部、コーポレートスタッフが一体となり新規事業を早期に創出する、ということです。


説明会の様子 決算発表に続き、先週開催したIR説明会では、業績改善に向けた取り組みやR&Dについてご説明しました。自動車や情報通信関連事業の見通しや超電導の将来性など多くの質問をいただき、誠心誠意お答えしたつもりですが、有言実行が大事、ご期待に応えられるよう、反転攻勢に決意をあらたにしました。
 IR説明会の模様は、本ホームページの「株主・投資家情報」に動画を公開していますので、是非ご覧ください。


■2008年度 決算説明会の模様


OB会で挨拶中の私、周囲は「すみでんフレンド」で育成した観葉植物 また、300名強が参加された当社OB会でも、現役を代表して会社の近況報告をしましたが、先輩の皆さんからは、「大変な時期に御苦労さん」といった暖かいエールをたくさんいただき、感激しました。


 「困った時こそ、人間知恵がでるものだ。」こんな時節こそ、悲観的にならず、昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日がよくなることを思い、人事を尽くして天命を待つ心境で、住友電工グループのあるべき姿「Glorious Excellent Company」の実現に邁進します。

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2009年04月30日 17:03

活動に感謝、安全、環境、品質、事務品質の合同大会


 私は、S(安全)、E(環境)、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)、D(開発)はメーカーの生命線であり企業の優勝劣敗を分ける鍵だと、ことあるごとにその重要性をグループ内で訴えています。
 そのレベルアップのためには、各部門が抱える様々な課題や問題点に対して、生産技術、研究、営業、コーポレートの関係各部門と緊密に情報を共有し、解決に向け一体となって注力することが大切であると確信し、社長就任以来、年2回、春と秋に全社的な情報交換の場を開催しています。
 その11回目となる「安全、環境、品質、事務品質」の全社合同大会を、先日、伊丹製作所で開催しました。各事業本部の2008年度活動実績のレビュー、そして2009年度に向けての各本部長による決意表明があり、取り組み方針や活動の進め方等についての報告を受け、しっかりと情報共有、意見交換をしてきました。

 
 11回目ともなると各本部での取り組みも、それぞれに創意工夫し、着実に成果もあがってきていますが、安全や品質の最終目標は、「ゼロ」であり、そういった点では、永遠に続くテーマであり、繰り返し且つマンネリ化しないようにキャンペーンを行う必要があると感じています。
 また、難しい話になってしまいますが、これらの対策には、原則論と方法論があり、原則をうまく具体的かつ実施可能な方法に導き、それを粘り強く継続させる精神論へと昇華させるための教育、研修を繰り返すことが不可欠です。
 また、トップの迫力、リーダーシップも欠かせません。


 今回は、環境についても、省エネ活動、ゼロエミ推進活動、化学物質管理活動といった主だった活動の進捗状況の報告も受け、ROHS指令やREACHに対応した管理体制に抜かりはないかなどを確認しました。環境問題の高まりの中、気を緩めずに目標を高く掲げて取り組んでいってもらいたいと思っています。


 事務品質活動においても、執務書、BRなどのマニュアル整備、改善活動を通じた事務基盤整備など、地道な活動に、社員の皆さんが知恵を出し合い細かな工夫を積み重ね、事務ミス撲滅、コスト削減に取り組んでいる真摯な報告を伺いました。


 全ての報告が終わり、一人一人が地道な活動を継続することで会社は成り立っているということを改めて実感させてくれる一日でした。今日一日、皆さんの真摯な取り組み発表を聞いて、本当にうれしく感じましたし、すばらしい勉強をさせてもらい力が湧いてきました。
 最近、世の中は大変厳しい状況が続いていましたが、今日の3つの大会を終えて、改めて「一隅を照らす。すなわちこれ国宝なり。」と感じました。

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2009年04月28日 13:15

第318回USフォーラム


 先日、社外の皆さんが集まる勉強会で講演をしてきました。
 きっかけは、取引先の経営者から依頼を受けたものでしたが、官界・経済界の明日の指導者の育成、ヒューマンネットワーク、変革集団づくりが目的とのことで、それなら一肌脱ぎましょうということで引き受けることにしました。
 この「USフォーラム」は、1984年に開始、今回で318回目、政官民の私もよく知った方々が講師をしており、当社OBの亀井が1回、川上が2回、話をさせていただいたことがあるようでした。


会場風景 形式ばる必要なく自由に話して下さいということでしたので、「この大不況に思う-幾多の不況を乗り越えて」のテーマで約1時間話させてもらいました。 
 海外勤務の思い出に始まり、住友事業精神の真髄である「萬事入精」、当社グループの新中期経営計画「12VISION」、「事業は人なり」経営の基本である人材育成、これまでの不況時における構造改革の取り組み、そして、今回の大不況を乗り越えるためグループ内に号令をかけ取り組んでいる3つの全社方針「身の丈にあった組織・コスト構造の再構築」「内部固めの拡大と深耕」「教育再武装運動の強化」についてなど、社長として心がけてきたことも交えながらざっくばらんに話しをさせてもらいました。


講演中の私 皆さんから反響のあったことを一つ紹介しましょう。
 企業経営には、バランスが難しいところですが、行き過ぎた「選択と集中」よりも組織のDNAをベースとした「多様化」が大切という話です。少し前「選択と集中」が流行りましたが、結局、推し進めた会社はうまくいっていないところが多いように思います。私の7代前の北川社長は、私が会社に入る前から「多様化」が大切と言って多角化を進めました。お陰で、当社は電力ケーブルに始まり、通信ケーブル、光ファイバー、そして自動車部品へとこれまで世の中の流れにうまく乗ってこられました。いかに保険をかけるか、未来を見通し自らの組織に合った「多様化」を図るかが経営にとって大切なことです。
 とはいえ、今回は出口が見えない状態、「超電導」も時期尚早。こんな時は、人材が競争力の源泉、人材の育成こそ、大切だと思っています・・・といった話をしました。

  
 集まった皆さんは官庁や企業から推薦を受け又は自主的に参加されている役員や管理職の方々で、約1時間にわたり多くの質問をいただき楽しく質疑応答をさせていただきました。


 さて、最後に、フォーラムの後日談をほんの少しだけ披露します。
 集まってもらった130名ほどの皆さんに有意義に感じてもらえたかどうか気になっていましたが、この週末、受講アンケートがUSフォーラムから届きました。更に、多数の方々から自筆の礼状をいただきました。内容を拝見、ほんのちょっとお役に立てたようで、こちらもうれしくなりました。皆さんへは、今後のご活躍を祈念することで返礼とさせていただきます。
 「お互いに頑張りましょう」

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2009年04月06日 09:15

新入社員を迎えて


 恒例の入社式を、4月1日に本社で行いました。今年は、キャリア入社者も含め合計で305名のニューフェースを当社グループの一員として迎えました。


 ピンと張りつめた空気のなか、人事担当者が305名一人ひとりの名前を読み上げます。元気のよい返事とともに起立してもらうのですが、緊張や希望などが顕れたそれぞれの表情を見ていると、42年前の自分の姿を思い起こすとともに、新しい仲間を迎えた喜びと将来への期待、そして社長として大切な人材を受け入れた責任の重さに改めて思いを深くしました。


入社式の模様 国内外の高校・大学の卒業者、海外からの留学生など、それぞれの個性はもちろん、様々な知識技術、専門性をもち、意欲と希望にあふれたこれからの住友電工グループを背負って立つ期待のルーキーです。今後、それぞれの個性を生かしつつ、これまで培った専門性、知識に磨きをかけ、切磋琢磨して欲しいと思います。


 入社式では、彼らへの期待と激励を込めて3つの要望事項を申し上げました。内容は、入社式に限らず社内でも何度も申し上げていることであり、新入社員に限らず、住友電工グループ社員としての基本事項と言えるものです。


1.仕事の基本を身につけ愚直に実行する。
2.たゆまぬ自己研鑽の努力をする。
3.コミュニケーションを大切する。


<入社式挨拶骨子は、当社のプレスリリースに掲載しています>


 これら3つのお願いをしましたが、まずは、住友電工グループの一員として新たな第一歩を踏み出した新入社員の皆さんにおいては、健康に十分注意され、すばらしい会社生活を送って頂くことを念願しています。
 入社おめでとう、心より歓迎します!

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2009年04月03日 08:52

安全、環境、品質、SWITCH運動(2) -2009年度社長メッセージより-


 「品質」については、今年度も「QR-1運動フェーズⅢ」を推進し、グループ一丸となって、「重大クレームの撲滅」、「全ロスの徹底的な低減」に取り組みます。
 昨年度は、デザインレビューの強化などの品質保証体系の再整備、「品質管理ガイドライン」や「監査マニュアル」などの作成と監査活動の強化を行いしました。さらに、各部門トップによる重大クレーム未然防止点検や「なぜなぜ分析」による徹底した真因追求活動を展開した結果、前年度比で件数が3割強低減しました。今年度も設計段階の問題改善に徹底して力を注ぎ、成果を確実なものとするようにお願いします。
 次に全ロスについて昨年度は「重点課題を明確にし、全員が緊張感をもって、その解決に取り組むこと」、「現場主義を基盤とし、他部門の力も借り、全社一丸となって活動すること」という方針のもと、研究部門、生産技術本部も参画したプロジェクト活動により、何年も未解決であった慢性不良の発生メカニズムが解明できるなど、大きな成果が得られました。今年度も、問題解決の推進にあたり、他部門の知見も取り入れ、あらゆる角度から、網羅的に現状の問題点を見直して欲しいと思います。
 またモノづくりのキーパーソンを育成する「モノづくり革新プロ実践道場」(MKP)と「現場改善プロ実践道場」(GKP)、そして、製造拠点の全員を対象にした「モノづくり基盤強化研修」(KKP)を積極的に活用、参画し、課題の明確化とその解決のための時間軸と推進体制を整備し、全社員一丸となり何としても目標を達成することを強く希望します。


 最後に「SWITCH運動」について、昨年度は社報やポスターを通じた全社キャンペーンを実施し、各部門長のリーダーシップのもと、「スイッチのON-OFFがはっきりした働き方の達成」を目指し取り組んだ結果、定時退社日の設定や有給休暇の計画的取得などの取り組みが各職場で展開されるなど、運動が着実に浸透していったものと考えます。
 本年度は、昨年度から更に一歩踏み込んで、例えば上司から部下への業務指示の明確化、ToDoの明確化、情報の共有化、ファイリングの確実な実施などの基礎的事項の徹底など、部門毎に「業務の見直し」「効率化の推進」に実効のあがるアクションプランを立案、実行し、ワークもライフも充実させることのできる企業風土の醸成という、最終的な目標達成を目指して積極的な参加をお願いします。


 「安全第一」、「品質第一」ならびに「環境保全」、さらに「仕事も生活も共に充実」という企業文化、風土をつくっていくことは、当社グループが「Glorious Excellent Company」へと飛躍するために、必要不可欠な活動であります。生産部門、事務所部門を含めた全社員一丸となった活動の推進を期待しています。

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2009年04月02日 09:01

安全、環境、品質、SWITCH運動(1) -2009年度社長メッセージより-


 米国のサブプライム問題に端を発した金融危機の影響で、需要環境の低迷が現在も続き、当社グループも大変厳しい状況となっています。
本日は2009年度のスタートにあたり再度、事業の根幹をなす「安全」、「環境」、「品質」に関する徹底した内部固めと、本年度2期目を迎えるSWITCH運動について4月1日の早朝に社内放送で社員の皆さんにお話をした内容について、本ブログでご紹介させていただきます。


 まず「安全」ですが、昨年度は「安全は全てに優先する」風土作りを目指し、「休業傷害ゼロ、不休傷害半減」の目標を掲げましたが、休業件数は前年度比3割強低減と一定の成果は表れてきましたが、休業不休の総件数目標は未達という残念な結果となりました。「不安全行動」「不安全状態」「管理面の不備」等の改善のためには、徹底した全員参加の安全活動の継続が必要であり、2009年度は以下の2点を重点実施項目として活動を推進するようお願いします。
 1点目は各部門の基盤強化です。「全員参加活動の活性化」を目指し、「相互声掛け」「現場巡回・点検」「危険予知」「リスクアセスメント」活動等に取り組んで頂いており、基盤固めは徐々に進んできました。今年度は更に自部門の弱点を把握し、災害ゼロに向け、ゼロに拘った活動の拡充をお願いします。
 2点目は、全社の弱点補強と体質強化の取り組みです。「人の不安全行動」をカバーする設備を作り上げる活動をグループグローバルに展開するべく、「グローバル安全診断」活動をスタートさせます。また、人材育成・教育の充実を目指し、「モノづくり基盤強化研修(KKP)」等を1月から全員対象にスタートしています。安全の基本を習得し、「やるべきこと」の改善に向けて、徹底した取り組みの強化をお願いします。


 次に「環境」についてですが、企業活動はもとより社会生活全般に亘って排出されるCO2を削減していくことは、地球市民としての義務です。
当社グループでは「アクションECO―21活動」を通じて、省エネ、省資源・リサイクル、有害化学物質の削減に取り組んでおり、成果をあげてきました。
 また2008年度からはエコライフ活動、事務所ECO運動をキックオフし、家庭とオフィス部門での環境活動をスタートしました。2009年度も、全社員一丸となって引き続いて「アクションECO―21活動」に積極的に取り組んで頂くようお願いします。

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2009年03月06日 08:51

「すみでんフレンド(株)」を訪れて


  「こんにちは!」「こんにちは!」・・・元気のよい大きな声が出迎えてくれます。伊丹製作所にある「すみでんフレンド(株)」を訪問しました。同社は、プレスリリースでも紹介していますが、障がい者雇用を促進するべく昨年7月に設立したグループ企業で、10月からは5名の知的障がい者の方々を採用し事業を開始しています。


仕事中の様子 主な業務内容は、当社およびグループ企業内の観葉植物や花壇のメンテナンス等の緑化作業、そして当社製品の梱包用緩衝材の袋詰め作業等を担当していただいています。緑化作業では、毎週定期的に事業所内に点在する植物への水やり作業がありますが、一人一人の担当場所も覚え、作業も順調に進んでいるようです。5名とも非常に真面目でやる気があり朝のラジオ体操にも欠かさず参加し、寒い日が続きますが体調管理にも気を配りこれまでのところ無欠勤が続いているとのことです。設立当初は、はじめての社会人生活で戸惑いもあるでしょうしうまくいくかどうか心配する声もありましたが、冒頭の明るく元気な声を聞き、希望に満ちた笑顔に触れると、設立してよかったなと思います。


 おかげ様で、今年の2月下旬には障害者雇用促進法に基づく特例子会社(*1)の認定を無事取得することができました。
 当社は、これまで身体障がい者の方の採用を中心に、地道な取り組みを続けてきたこともあり、2008年3月時点の障がい者雇用率は2.0%と法定雇用率1.8%を達成できていますが、今後は、同社を軸としてグループ適用制度(*2)を活用し、住友電工グループ全体としての障がい者雇用の一層の促進と障がい者雇用率の向上を目指していきたいと考えています。


すみでんフレンド(株)大樂社長 写真は、会社設立準備を担当し、本人からの志願もあり、社長になってもらった大樂社長です。日頃の業務指導など、社長をはじめ指導員の方々には、何かとご苦労が多いと思いますが、使命感をもって取り組んでもらいたいと思っています。
 足もとは、世界不況の影響もあり需要が落ち込み操業が低下するなど、強烈な逆風環境にありますが、サステナビリティー(Sustainability)を念頭に、一昨年策定した住友電工グループ社会貢献基本理念の灯をしっかりと堅持し、まずは一人一人の職場定着に力を注ぎ、それから一歩ずつ事業の掘り起こしを行い、着実に雇用数の増加に向けて前進していけるようにしたいと思います。


(*1) 特例子会社:障がい者の雇用の促進等に関する法律に基づき、企業が障がい者雇用を目的に設立する子会社。国の認可が必要。

(*2) グループ適用制度:特例子会社に雇用されている労働者(障がい者)を親会社(または企業グループ)に雇用されているものとみなし、法定雇用率を計算することが出来る制度。

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2009年03月03日 08:40

しっかりやろう防火対策、安全対策


 この週末は、天気がよく外出された方も多かったのではないでしょうか。
宝塚市の中山連山縦走路は、阪急宝塚線の中山寺駅から中山寺~奥之院~中山山頂(478m)~送電線の鉄塔下~満願寺を経由して阪急山本駅までの約13kmほどのメタボが気になる人向きのほどよいハイキングコースです。


中山寺の梅林 中山寺の梅林にはじまり、大阪から六甲方面のパノラマ眺望、急な岩場下り、最後は、清涼な滝で終わるコースの途中、平成14年3月に42haの山林を焼失した山火事の後を通ります。7年経過した今もまだ、焼け焦げた木が残り、その傷跡は完全に癒えていません。
 オーストラリア南東部ビクトリア州メルボルン近郊で発生した山火事は35万haに延焼、200人を超える犠牲者を出す大惨事となっています。あれほどの規模になると人的被害や経済的な損失だけでなく環境面への影響もはかりしれないものがあります。


 国内では、3月1日からの1週間、「春の全国火災予防運動」が実施されています。今年の全国統一防火標語は、「火のしまつ 君がしなくて 誰がする」とのこと。当社でも、3月12日に全社一斉の防災訓練を予定しています。被災工場の危険物への対処を柱とした訓練ストーリーを拠点毎にまとめ、それに則り設備点検や処置訓練、情報伝達訓練を行うこととしています。


 残念ながら当社グループでも、昨年来少なからず小火が続き、防火責任者の再教育、重点設備の再点検、作業マニュアルの見直し、危険物マップの作成などの再発防止対策を進めており、今回の防災訓練でこうした対策をチェックすることになります。万が一の災害・事故の発生は、人的・経済的な損失はもちろん、人と人との信頼関係を損ない、地域社会の皆様にはご迷惑、ご心配をおかけするなど、諸先輩をはじめ皆で永年苦労し築いてきた社会的な信用も台無しになるため、毎回真剣に取り組んでいます。


 足許の事業環境がますます厳しくなるなか、身の丈にあった組織・コスト構造の再構築を進める一方で、S(安全)E(環境)Q(品質)に関わる内部固め対策や人材の育成ついては、創意工夫を重ね、愚直に進めていくようハッパをかけています。必要な対策は漏らさず行い、決して「貧すれば鈍す」にならないよう、気を引き締めて、防災対策、安全対策の徹底を図っていきたいと思います。

 防災活動は、自治体をはじめ地域社会との協力なくしては進みませんし、それぞれの家庭でも対策が必要です。
余談ですが、消防法の改正により個人の住宅にも火災警報機の設置が義務づけられていますが、グループ会社のSEIビジネスクリエイツ(株)では、地域支援の一環でこの火災警報器の斡旋販売を行っています。

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2009年03月02日 09:45

萬さん 百寿おめでとうございます(2)


 人と人との出会い、そこから生まれた信頼関係が、企業と地域への信頼関係、更に地域と地域の信頼関係へと発展します。昭和55年のNSS社操業開始の前日、札幌グランドホテルで行われた創業記念パーティの席上での話題がきっかけで、当社が仲立ちする格好で、海を越え、山を越え、当社グループ会社住友電工焼結合金㈱がある岡山県の旧成羽町(高梁市)と奈井江町との友好都市提携契約の調印へと発展していきます。現在も、小中学生の教育文化親善交流事業や備中神楽伝承事業など、交流が連綿と続いているとのことで、うれしい限りです。


贈呈式後の記念写真 さて、写真は、ご多忙な中、奈井江町の北良治町長、三本副町長にもご出席をいただき行いました感謝状の贈呈式後に記念に撮ったものです。


 贈呈式の席上、北町長から、経営されている牧場の子牛に町長のお名前とNSS社で製造している製品ブランド名から「ノーザンRイゲタロイホープ号」と名づけたところ北海道での最優秀ホルスタインに選ばれ「エクセレント賞」を受賞されたとの話がありました。そして、次に生まれる子牛の名前は「グローリアス号」にしようかなという話に皆で盛り上がりましたが、ここまで、当社のことを愛していただいているのかと感謝感激であります。


萬さん さて、お話を伺ってわかったことですが、萬さんと北町長とはお隣さんで、萬さんのご両親、そして、北町長のお母様も奇遇にも私と同郷の淡路島のご出身とのこと、不思議なご縁で結ばれていると感じずにはおられません。北海道の開拓、発展に生涯を捧げてこられた皆さんのフロンティア精神を受け継ぎ、厳しい事業環境に負けずに、目指す「Glorious Excellent Company」への挑戦を続ける決意を新たにした次第でした。


 萬さん、百寿おめでとうございます。これからも益々お元気で、そしてご活躍を祈念します。

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2009年02月27日 09:29

萬さん 百寿おめでとうございます(1)


 2月上旬に北海道に行ってきました。恒例の新年ご挨拶に加え、今年は、百寿を迎えられた元奈井江町長の萬敏夫さんに感謝状を贈呈させていただくことが大きな訪問目的です。萬さんは、住友電工グループとして北海道での初の事業拠点である北海道住電精密(株)(以下NSS社)設立以来、大変お世話になった方で、北海道における当社の事業発展に多大なご支援をいただいた大恩人であります。今回は、萬さんと当社とのかかわりについて、少し長くなりますので2回に分けて、皆さんにご紹介をしたいと思います。


 萬さんの自伝「萬敏夫100歳の青春」によりますと、萬さんは明治42年に奈井江町でお生まれになり、昭和14年のノモンハン事件に遭遇、九死に一生を得て、その後太平洋戦争を経て戦後は奈井江町に戻り農業協同組合設立に尽力。昭和42年5月に奈井江町長にご就任4期16年にわたり高邁な理想を掲げ卓越した見識と先見の明で町勢の発展にご尽力され、昭和59年に奈井江町名誉町民に推戴、昭和60年に勲4等旭日小綬章を受賞。今年満100歳を迎えられる今も吉住炭鉱(株)会長、奈井江開発(株)社長としてご活躍の大偉人であります。豪放磊落の半面、優しい人情家でユーモアがあり、清廉潔白なお人柄に、会う人をその魅力の虜にしてしまう、私も人生の大先輩として尊敬してやみません。


NSS社操業開始、テープカット、左から亀井社長、田淵NSS社長、萬さん 当社との邂逅は、萬さんが奈井江町長として住友石炭奈井江鉱閉山後の地域活性化ため企業誘致に力を注いでおられたとき、当時の住友石炭の尾高社長と当社の田淵専務とが中学、高校、大学と同級生であったという知己もあり同じ住友グループの当社に進出依頼がありました。その際、萬町長から、用地、用水、交通の便、そして気候風土が粉末合金の製造に適していると熱心に勧誘いただき、当時の亀井社長がその人柄にひかれたこともにあり進出を英断、昭和47年にNSS社を設立するきっかけを作ってくださったと伺っています。


NSS社、HKE社の航空写真 NSS社は、石油ショックの影響で操業開始は8年遅れの昭和55年となりますが、遅れた分、技術開発が進み世界最新鋭の工場としてスタートすることができ、その後、粉末合金事業の中核会社として大きく成長発展することになります。更に、その縁で、昭和63年、当社は同地に北海道電機㈱(以下HKE社)を設立することになりました。以来、萬さん、そして現在の北町長を初めとする奈井江町の皆さん、地域の皆さんのあたたかいご理解とご支援をいただき、今ではNSS社、HKE社の両社で計約500人を有する地域ではトップクラスの会社に育っています。

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2009年02月25日 16:32

沖縄での新年交流会


緋寒桜 少し前の話になりますが、沖縄の緋寒桜が満開となる1月末、住友電工グループ主催(協賛10社※)の新年懇談会を那覇で開催しました。これは、30年以上も継続している行事であり、毎年100名ほどの沖縄地区の主要なお客様にご参加いただいているものです。私が初めて参加したのは九州・沖縄サミットが開催された2000年なので、今年で10回目、以来、この時期に沖縄を訪問することを楽しみにしています。


嶺井様のご挨拶 振り返りますと、ご承知のように沖縄が日本に復帰したのは1972年、住友電工が沖縄に営業所を開設したのはその直後です。当時の沖縄はまだ十分なインフラが整備されておらず、社会・経済とも混沌としていたと聞いています。以来、電力・通信をはじめとする社会インフラ整備のお手伝いなどをさせていただく中で、お客様からのご要望もあり、当時の亀井社長がこの新年懇談会を発足させたということであります。
 今年、乾杯のご発声をいただきました嶺井様(元沖縄県副知事、元沖縄電力会長)は、御年86歳でおられますが、「県の発展に貢献した住友電工の新年懇談会には、何よりも優先して出席したいし、毎年参加するのが楽しみである」との過分なお言葉を頂戴しました。


 このようなお言葉をいただけるのも、「信用確実」、「自利利他、公私一如」といった住友事業精神をもって、当社の諸先輩が事業に取り組んできたからではないかと考えています。沖縄の地域経済は、さまざまな問題をかかえてはいるようですが、年間の観光客が600万人を越え、情報通信などの新産業も育ちつつあるといったニュースも目にします。これからも、社会インフラの整備を中心に、沖縄の発展に貢献できれば、と考えているところです。


主催者を代表してご挨拶 さて、沖縄といいますと、毎回感じるのが、沖縄という共同体ならではのホスピタリティーといいますか、人の温かさであります。家族制度の変化や地域社会における連帯感の喪失、そしてコンピュータ・ネットワークの発達により、リアルなコミュニケーションが希薄になっているように見受けられる現在の世の中だからこそ、このホスピタリティーの精神に学ぶところが多いように思うのです。
 今年、私が社員の皆さんに向けて掲げた年頭の3つの要望事項のひとつに、「思いやりの精神と明るい職場づくり」があります。現在のような厳しい状況であるからこそ、互いの立場を理解、尊重する、思いやりの精神をもって業務に取り組んでもらうことが必要である、という強い思いからです。厳しい時代の中を生き抜いてこられた沖縄の方々が、明るさを失わずにお互いを思いやる精神を育んでこられたように、当社社員の皆さんが、互いに思いやりの精神を発揮することで、この難局を乗り越えていくことができればと思っています。


 沖縄には、冬から春に移行する旧暦の2月頃、「ニンガチ・カジマーイ」(二月・風廻り)と呼ばれる大荒れの天気となる日があるそうです。現在の経済環境は、天気にたとえるとまさに大荒れでありますが、思いやりの精神をもつことでこの強風を耐え抜き、不況の冬のトンネルを抜けた向こうに、沖縄で「うりずん」と呼ばれるような、春の爽やかな豊穣の季節を迎えたいものです。


※:住友電気工業(株)、日新電機(株)、住友電設(株)、(株)コミューチュア、(株)ブロードネットマックス、住友電工システムソリューション(株)、住友電工スチールワイヤー(株)、住電トミタ商事(株)、(株)ジェイ・パワーシステムズ、大電(株)

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2009年02月23日 08:40

グローバルマネージャー日本招聘研修を終えて


 先々週、海外関係会社のマネージャーを日本に招聘して、3日間にわたる研修を行いました。この研修は、正式にはGlobal Manager Development Programと言い、2007年にスタート、今回で2回目となります。


参加メンバー 今回の参加メンバーは、アメリカ、インドネシア、シンガポール、ドイツ、ハンガリー、フィリピンの6カ国から計8名。初日は、横浜製作所で光ファイバ・ケーブルなどの工場を見学したのち、南箱根セミナーハウスへ移動し、当社グループの概要、歴史と事業精神、「12 VISION」などの講義を受講。2日目は、午前中はグローバル人事制度や研究開発の動向、コンプライアンスに関する講義、午後からは4名ずつ2チームに分かれ、「住友電工グループとして、グローバルな視点で人材を活用・育成・活性化するためには何をすべきか」、「住友電工グループの理念を全社員が共有するために、何をすべきか」という二つのテーマについてディスカッションし、提言として取り纏め。3日目(最終日)は、京都に移動して住友ゆかりの地である住友有芳園を見学した後、本社(大阪)に移動し、前日に取り纏めた内容を当社幹部に対し報告会で提言してもらいました。
 非常に駆け足でのスケジュールで、参加メンバーは大変だったと思います。私も、初日にメンバーへの講話を行い、その日の歓迎パーティと最終日の報告会、懇親会に参加しました。


グループディスカッションの様子 2日目のグループディスカッションでは、日本人のマネージャーにもファシリテーターとして各チームに参加してもらいました。終了予定時刻の18時を大幅に超過し、22時過ぎまで白熱した議論が行われるなど、大変熱心に取り組んでもらったと聞いています。
 また報告会では、人材マネジメントに関するグローバルな基準制定の必要性やそれとあわせた教育の充実、さらに、現地法人での住友事業精神の具体的な浸透策など、それぞれのチームが短時間のなか、意気込みが伝わる提言をしてくれ、大変心強く感じました。また、活発な質疑応答も行われ、ここでの提言・議論が今後さまざまな施策に活かされていくものと期待しています。


 現在、当社グループは約30カ国で事業を展開しており、日本からの駐在員以外にも約300人のGlobal Managerが活躍しています。この研修では、参加メンバーが当社グループの理念・事業精神や全体像への理解を深め、それぞれの会社に戻ってそれらの浸透に力を注いでもらうことも大きな目的のひとつでしたが、今回、地域や事業分野、業務内容が異なるため日頃は接点のないメンバーが、3日間という短期間ながら一堂に会して講義を受け、議論し、酒を酌み交わしたことにより、住友電工グループとしての一体感が高まり、グローバル企業としての取り組みの加速に繋がればと思います。

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2009年02月06日 09:22

3つの経営方針


 先週1月29日に、第3四半期決算と同時に、08年度通期業績予想の大幅な下方修正、そして、期末配当予想を未定とする修正の発表をしました。Stake Holderの皆様には、本当に申し訳のない気持ちで一杯です。まさに世界同時不況の荒波に飲み込まれてしまったといわざるを得ない状況ですが、手をこまねいている訳にはいきません。
 2月2日に会社の幹部に対して、この難局を乗り越えるための当面の経営方針を伝えました。今回は本ブログをとおして、住友電工グループの社員とご家族の皆さんにその内容を改めてお伝えします。


「身の丈にあった組織・コスト構造の再構築」
 振り返りますと、当社グループもこの4年で売上が1兆円急増し、兵站線が伸びきった状態で今回の不況、そして、さらには需要構造の一大転換期を迎えています。先ずは、この状況を乗り越えるために、全ての事業において、人・モノ・金という全ての経営資源が、現在の市場に合致した適正なレベルかどうかを再検討し、迅速かつ果断の対策が必須です。すなわち、2009年度は全ての部門が利益を出せるよう、各部門・各社において、身の丈にあった組織・コスト構造への再構築をお願いします。


「内部固めの拡大と深耕」
 一方では、この厳しい事業環境下こそ、S(安全)E(環境)Q(品質)C(コスト)D(納期)D(開発)面での違いが、企業の優勝劣敗を分ける鍵となると確信しています。そこで、この機会に、全事業本部におけるSEQCDD課題の棚卸し・見える化を実施し、解決の時間軸・体制も設定し、明確になった課題を徹底的に解決する活動をスタートしました。また、この活動の推進を加速化するために、モノづくりのキーパーソンを育成する「モノづくり革新プロ実践道場」(MKP)と「現場改善プロ実践道場」(GKP)、そして、製造拠点の全員活動を推進する「モノづくり基盤強化研修」(KKP)を立ち上げましたので、グループグローバルに各拠点で積極的に参画し、大いに活用してください。


「教育再武装運動の強化」
 住友事業精神にも、事業は人となりとある通り、この逆境から抜け出せるかどうかの、最後の決め手は人にあります。社員の皆さん一人一人が新たな知識、技能を身につけ戦闘能力を高める、言うなれば「教育の再武装」を強化し、人材、ひいては組織体質の大改革、大改造の実行をお願いします。
 皆さん全員が、昨年10月に開設した「テクニカルトレーニングセンター」をはじめ「SEIユニバーシティ」の研修プログラムを積極的に活用し、能力・スキルアップに切磋琢磨して欲しいと思います。



 本年2月より、緊急措置として、取締役、執行役員は20%~7%、主幹・主席については5%の月報酬の減額措置をお願いしました。グループ全員で痛みを分かち合い、心を一つにしてこの難局を乗り越えていきたいと思いますので、ご理解をお願いします。


 朝の来ない夜はないといわれるように、この暗いトンネルも必ず明ける時が来ます。この未曽有の経済危機を抜け出した先には、これまでとは全く違ったパラダイムが待ち構えており、強じんな体質を有する会社のみが生き残っているはずです。その時点で、勢いよくスタートダッシュができるかどうかは、「身の丈にあった組織・コスト構造の再構築」「内部固めの拡大と深耕」「教育再武装運動の強化」の3つの経営方針の実行にかかっているということを肝に銘じ、元気を出して前向き取り組んで欲しいと思います。

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2009年01月09日 09:39

新年賀詞交歓会


新年賀詞交歓会の模様 新年を迎え年始のご挨拶の場として、当社グループでは、大阪をかわきりに、東京、名古屋の3か所で新年賀詞交歓会を開催しております。
 今年は、前回のブログで書きましたように、お祝い気分ではいられないような経営環境でありまして、お会いする方のほとんどの皆さんも、今年は厳しい、今までの不況に比べものにならない、質も規模も全く違うといった強い危機意識を持っておられました。
 とはいえ、悲観的な気分にひたっているわけにはいきません。ハードルが高ければ高いほど、アドレナリンが高まってくるわけで、恒例の鏡割りも行い、ご参会いただいた皆さんと気持ちをあらたに、気を引き締めて一年の健闘を誓い合いました。


「超電導電気自動車」「水処理膜」 その機会を利用して、グループの最近のトピックスを写真パネルにまとめて掲示しました。PRも兼ねて、読者の皆様にもご紹介させていただきます。


 最新技術としては、世界で初めて試作に成功しました「超電導電気自動車」と今後の可能性が期待される「水処理膜」を取り上げました。


「テクニカル・トレーニング・センター」「すみでんフレンド株式会社」 もう一つは、本年の大きな課題であるSEQCDD活動の強化や人材育成を実行に移していくための、モノづくり教育の拠点として伊丹製作所に設立した「テクニカル・トレーニング・センター」、そして、CSR活動の一環で、障がいのある方の雇用を促進するべく設立した「すみでんフレンド株式会社」です。


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2008年12月19日 10:15

生駒の経営幹部研修にて


 先週末、一泊二日で、当社の生駒セミナーハウスにおいて、経営幹部研修アクションラーニングの最終報告会に参加しました。この研修は、SEIユニバーシティの一環として2005年度からはじめており今期で4期目になります。私はいつもこれを楽しみにしています。


 当社のアクションラーニングは、住友電工グループ内の新進気鋭の執行役員や部門長を対象とした実践型の研修です。まったく異なる部門から集まった5名程度を一つのグループとして、各グループにその時々の経営に関わる重要テーマを与えます。グループのメンバーは全国に散らばっており、通常の業務もこなしながら、テレビ会議や場合によっては土日に集合するなど、足かけ6ヶ月にわたり精力的に課題に取り組みます。日頃交流のないメンバーが集まりコミュニケーションすることでグループ内の結束力が高まり日常業務でもシナジー効果が出てくるところもこの研修の良いところです。もちろん、検討のための活動費用も与えられます。
 また、実践型と申し上げましたが、その理由は、提案は単なるケーススタディに終わるのではなく、有益な提案は更に検討を深め、実際の経営施策に採りあげているからです。これまでも、「モノづくり力強化(テクニカルトレーニングセンター開設など)」「社内活性化(グループグローバル表彰など)」「事業環境変化への対応(リスク管理室の設置など)」といったさまざまな施策につなげてきました。
 そういう点もあり、指名されたメンバーはいいチャンスを与えられたと、懸命なようです。専門外のテーマに対して新鮮な視点で議論を尽くし、私をはじめとする経営幹部に対して、独創性のある提言、提案を行おうという意欲に満ちた姿が見られます。出てくる意見、提案はユニークで聞いているだけでも楽しいものです。


研修風景 今回のテーマは、「地球温暖化に対する対応策」「マーケティング・営業力の強化」「総原価低減への取組み」といった永続的な経営課題や、「アフリカビジネス」「ライフサイエンス」といった新ビジネス、新事業領域についての検討、そして「各事業本部が描いている12ビジョン(経営計画)に対する新付加価値の創造」として、現下の経営の方向性、課題の再点検を行うといったものでした。その最終報告会を迎え、それぞれに新しい切り口の提案が出てくることを大いに期待していました。


 皆さんに具体的な内容をご紹介できないことは残念なことですが、私自身、今回も2日間にわたり、有意義で実りあるディスカッションができたと感じました。特に、「各事業本部が描いている12ビジョンに対する新付加価値の創造」というテーマでは、それぞれ、異分野のメンバーから客観的な視点を通して各事業本部の描くビジョンに対し、いくつもの新たな提言がありました。
 私の頭の中でも、ふだんからおおよそ、そういう方向だろうということは、整理はしているつもりですが、意見を聞いていて、自分の考えの整理が進み、一つの姿に昇華していくようなケースがあります。そういう提案は、報告会のその場で、更に深掘りの検討を行うよう関係の経営幹部に頼んでいます。
 また、思わぬ提案、少々奇抜な感じを受ける意見が出ることもありますが、新技術・新事業というのは、そういった違った視点からブレークスルーされることがあります。提言に関係する各本部・部門では、出てきた貴重な意見について専門家の立場からの再検討を行い、次なる事業発展の足がかり、突破口として大いに活用してもらいたいと思います。


 さて、昼間の報告会も良いものでありますが、議論を尽くした後で役員と部門長とが酒を酌み交わして親密なコミュニケーションの機会を持つことの意義も大きいものがあります。昨年とは様変わりした経営環境になってきましたが、どんな荒波も、皆で徹底的に議論して方向性を定めがっちりとタッグを組んでいけば乗りきれないものはないと考えています。私も、大いに刺激を受けることができました。少々強がりなところがあるかもしれませんが、どんなことでもドンと来いといった気分になれた生駒での研修でした。

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2008年12月04日 08:45

第2四半期決算とIR


 既に公表しております通り、10月31日に、当社08年度第2四半期決算を発表致しました。
 残念ながら、上半期としては、6年ぶりの前年同期比減益となりましたが、これは、年初公表の上期予想値と比較しますと、営業利益だけは未達という水準であります。
 しかしながら、今年度の業績見通しについては、売上高も純利益も引き下げており、年初公表の業績予想をそれぞれ修正公表しています。すなわち、下期の業績は残念ながら下ぶれすると予想したということであります。
 発表以来1か月が経過しましたが、日々伝えられる、政治そして社会経済の状況は、昨年度までの上昇基調・拡大基調とは様変わりしており、全世界がリセッションに足を踏み入れたと言っても良いような状況下であります。
 昨年の秋以降のサブプライム問題以降「米国の金融証券危機は、グローバル実体経済に悪影響を与える」と警告してきたことが、不幸にして短期間でそれも最悪のシナリオとして現実味を強めています。
 当社グループにとっても正念場であり、通期業績予想公表値のクリアというハードルが高くなってはいるものの、全グループ社員の精一杯の頑張りで、当面は徹底的に企業体質を強化することで乗り切って行かねばならないと考えています。


IR説明会の模様 そして、恒例のアナリストの皆さんに向けたIR説明会は、いつもの通り当社の東京本社で行いました。多くの方々にご来社頂いたことを感謝します。
 私から、2008年度の上半期の決算と今後の見通しについて、中期計画「12 VISION」と重ね合わせながら説明するとともに、決算内容について経理担当の稲山常務取締役より補足説明、そして、当社グループのトピックスとして、情報通信・システム事業本部の現状と戦略について、田中常務取締役事業本部長よりプレゼンテーションを行いました。
 様々な課題はあるものの、このセグメントは大きく発展する可能性、つまり将来的、潜在的な成長力に満ちていると信じています。その萌芽はこの時期にも見えており、幾つかの製品や技術は、ビジネスチャンスが膨らみ引き合いも盛んです。当面の当社グループを牽引する力として、早期の拡大成長に向けて取り組んで行き、12 VISION達成時には大きく規模を伸ばした形にして行きたいと考えています。


 質疑応答では、アナリストの皆様から多くのご質問を頂戴しました。当然のことながら、この世界的リセッションの中で当社がどのような状態に置かれ、適切な対策をとっているかどうか、独自の詳細な分析をもとに厳しくクールな質問が続きました。 
 いつもは、景気よく気持ちよくお答えするところですが、こういう後退局面では後ろ向きの回答も増え、また正直なところ周囲の環境が不透明な現況下では、答えるのに困るような質問もありましたが、それでも、例によって逃げることなく、住友の事業精神に則り、正々堂々、愚直且つ真摯にお答えしたつもりです。


 なお、このIR説明会の模様は当社のホームページの中に、上記質疑応答部分を除いては、決算説明会として公開していますので、是非その雰囲気を見て頂きたいと思います。

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2008年11月21日 08:45

JIMTOF2008(2)


JIMTOF 2008 前回述べたように、JIMTOFは国内で行われるイベントとしては屈指の大展示会です。従って、全世界から多くの企業が、その魅力をPRするべく工夫をした展示を行っています。
 前回では、主に住友電工グループのブースの話をしましたが、自社讃ばかりではいけません。他社でも非常に独創的且つ迫力のある展示がなされているところが多かったことは、ここで触れておきましょう。製品のアピールをするコンパニオンの巧拙一つでも印象はぐっと変わりますが、さすがに大手はそのあたりは抜かりがないように見えました。
 当社グループも、次回以降は、さらに意匠を凝らした来場者に喜ばれるブースを目指して行きますので、是非ともご贔屓にお願いします。


 会場でぐるりと周囲を見回しますと、以前に比べて雰囲気が若返ったような気がしています。比較的地味に思える工作機械関連業界ですが、昨今の活況で若返りが図られつつあるのでしょうか。
 今回の展示会では、入り口に人気漫画「ナッちゃん」を使ったJIMTOFのPR冊子が置いてありましたが、好評だったようです。工作機械や工具といった業界は、なんとなくイメージ的には男の世界且つベテラン職人の世界をイメージしてしまいますが、実は様々な分野で、様々な層の人材が活躍できる非常に有望な業界でもあるのです。
 漫画で見た「ナッちゃん」は若い女性のようですが、老若男女に拘わらず優秀な人材が活躍することで、日本を代表する業種としてさらに飛躍して欲しいと願います。

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2008年11月19日 13:20

JIMTOF2008(1)


 JIMTOFとは日本国際工作機械見本市のことであります。2年に1回の開催で今回は第24回ということですから、非常に歴史のある展示会です。このところは有明の東京国際展示場「ビッグサイト」で行われるのですが、コミックマーケットや東京インターナショナルギフト・ショーといった展示会と並んで数少ないビッグサイト全館利用の展示会であり、その規模がわかるというものであります。


共同ブース全景 我々住友電工グループでは、住友電工ハードメタル社が超硬工具を中心内容として、そしてアライドマテリアル社が機能部品や工具等を中心として、展示を行いました。
 展示会の日程は、10/30(木)~11/04(火)の6日間の開催ですが、その間に延べでは17万人近い入場者ということですから、その凄まじい規模がお判りいただけると思います。
 わたしも、休日を返上して3日(月)に見て回ることができました。 


ブースにて 住友電工ハードメタル(SHM)社は、前回から(株)不二越との共同ブースで展示を行っています。前回は、黒を基調に大きな舞台装置で来場者の度肝を抜いたのですが、今回は白を基調にして、スタイリッシュで機能的な展示に仕上がっていました。
 特に、用途別の展示では、航空機、自動車、建設機械といった各分野への不二越、SHM両社の得意分野での貢献が一目瞭然になっていて、判りやすかったのではないかと思います。お客様に喜んでもらえる展示であったら何よりですが、こういう機会を通じて両社の緊密な関係がより深まることは喜ばしいですね。
 また、アライドマテリアルのブースも、技術の特長を良く出したわかりやすいブースであり、高松塚古墳壁画の切り取りに実力を発揮したワイヤーソーなどの、同社ならではの高い技術力が窺えたのではないかと思います。
 少々長くなりましたので次回にもう少し感想を述べましょう。

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2008年11月12日 08:43

安全、品質を徹底する


 以前から、住友電工グループは、SEQCDDすなわちS(Safety:安全)E(Environment:環境)、Q(Quality:品質)C(Cost:価格)D(Delivery:物流、納期)D(Development:開発)という会社事業の戦略要素について、全ての項目について質の充実を求めていくという話をしていますが、そのためにも、実際に全社活動をいろいろ行っています。
 今回も、あらためて会社幹部やそれぞれの関係者に対してその重要性を訴えるとともに、現在の活動状況や今後の見通しといった内容を発表、評価するために、安全、品質、事務品質に関する全社大会を開催しました。


 大会そのものは立派に行われましたが、当然ですが事前に準備した予定調和の中で進みます。そのこと自体は悪いことであるとは申しませんが、安全にせよ品質にせよ年度初の目標はクリアできないとのことでしたので、途中少々きつい言葉も交えながら、関係者にハッパを掛けました。


「安全、品質は、内部固めの大事な要素で、現在は重要な時期に来ている」
「利益は、SEQCDDできちんと成果を出せば付いてくる」
「定量的にコスト計算を考えながら踏み込んでいくこと」
「システムそのものに問題があると考えて、現状や過去例から脱却せよ」
「新システムを整えて飛躍的な結果につなげよ」
「事業部門へのお願いでなく、自ら横串となって方法論を詰めろ」
「『時代が変わった』という認識のもと、スピードアップして対応せよ」


 と、刺激的な言葉でいろいろなことをお願いしましたが、全員がそれにvividに反応して対策をとってくれるかどうかを注視したいと思っています。


 決算も発表しましたので、別途お話ししたいとは思いますが、ITバブル崩壊後の屈辱の赤字決算以来、順調に発展してきた当社グループも、12 VISIONのスタートである本年は、外部環境の悪化もあり少々苦しい決算を余儀なくされそうです。
 しかし、こういう時こそがチャンス。安全や品質といった要素を徹底的に優れたものにすることで、企業体質を一層高めていきたいと思います。
 徹底した内部固めこそが、より筋肉質で利益の上がる会社にするための一里塚であると信じて、当社グループ運営に取り組みます。

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2008年11月07日 09:52

テクニカル・トレーニング・センター開所式(2)


 さて、テクニカル・トレーニング・センター(TTC)の内容については前回に書いたとおりで、実際の開講に当たっては、モノづくりの基礎から最新の技術・技能や原理原則を、実機・現物に触れながら原理原則と五感を通じて体得することを基本コンセプトに、「ライン改善講座」や「計量管理講座」など約100コースの規模の講座が開設されます。


模擬製造ラインスタート そのさわりだけでも見てみたいところですが、なかなかそうもいきませんので、開所式の時には、施設の実際の様子や設置された実機などを見せてもらいました。
 詳しくは企業秘密ですが、電線をつくる模擬ラインや産業ロボット、クリーンルームに至るまでの各種設備、管理技術向上のための仕掛け、安全管理のための危険予知訓練設備等、バラエティに富んだ内容に瞠目しました。
 模擬ライン立ち上げのセレモニーも行いましたが、実際にこういう実機で勉強することにより、グループ社員一人一人の現場力が随分レベルアップするのではないかと期待しています。


立食パーティーの様子 夕刻から関係者で行った記念立食パーティーでも、様々な会社の経営幹部の方々から、当社のモノづくり力の底上げに対して、本TTCが果たすであろう役割の大きさに期待が寄せられていました。
 従来の教育研修に加え、実践重視の「テクニカル・トレーニング・センター」の開講により、当社の歴史の中で脈々と受け継がれたモノづくり技術・技能を、形式知として、次世代に向けてグループグローバルに伝承し、当社グループのモノづくりを支える人材の育成に取り組むことで、Glorious Excellent Companyに向けてまた一歩近づくことが出来ると確信しています。

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2008年11月04日 09:49

テクニカル・トレーニング・センター開所式(1)


 住友電工グループは、主にその製品を通じて社会に貢献するメーカーであり、従って「モノづくり」という基本概念を大切にしています。
 勿論、従来から製造技術については、その向上及び標準化を目指して様々な取り組みを行っており、例えば品質管理のノーベル賞と称えられるデミング賞を過去に受賞するなど、多くの実績を積み上げてきました。


TTC外観 しかしながらグローバル戦略を踏まえてGlorious Excellent Companyを目指していくためには、一層のモノづくりへ注力していくことが必須であり、今般、より幅広く住友電工グループ社員への教育研修を行うための中心施設となる「テクニカル・トレーニング・センター(TTC)」を伊丹製作所にオープンしました。
 これまで個々に実施してきた当社グループのモノづくり研修を集約し、グループグローバル展開を視野に、モノづくりのコアセンターとしてソフト・ハード両面の充実を図っていく予定です。


開所式の模様 開所式は、10月7日、関係者を中心に行われました。TTCは伊丹製作所の敷地内に置かれていますが、ご覧の写真の通りでなかなかモダンな外観でスタイリッシュと言っても良いかも知れませんね。製作所敷地の北西部分になりますが、塀を隔ててお住まいの方や民間の施設などもありますので、景観や防音といった観点にも十分に気を配ったつもりです。


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2008年10月24日 11:40

富通集団有限公司と光ファイバ、光ケーブル分野での合作事業調印を終えて


調印式会場前にて 弊社プレスリリースで既にご承知かと思いますが、中国は浙江省富陽市に本拠を構える富通集団有限公司と、光ファイバ、光ケーブルの事業を合作で杭州、成都、香港深圳と一挙に三地点で進めることとし、杭州市で調印式を10月16日にとり行いました。式には、省・市の最高幹部、関係者多数のご来臨を賜りました。
 晩餐会も盛大で乾杯乾杯の声で会場が包まれました。双方が合意の得られる内容にたどりつくまでには、協議交渉メンバーによる一年間にも及ぶ大変熱心なワーキンググループ活動により練り上げる必要があったものであり、心より感謝と敬意を表するものです。
 ITバブルが破裂し、世界の情報産業は甚大な被害を受けましたが、その後復調を遂げ、光ファイバの需給関係は、中国、アメリカ、欧州を含め海外市場が活況で需要が供給を上回る状態です。中国は今や世界一の市場となっており、この時期に信頼のおけるパートナーと合作を進めることは大きな意味をもっていると信じています。
 サブプライムローンに端を発した想像を絶する金融経済の破綻が実体経済に多大なる悪影響をおよぼしている状況下でありますが、中国情報産業の潜在成長力を信じて、これまで培ってきた住友電工の力を中国でも大きく華を咲かせたいとの想いで調印式に臨んだ次第です。


工場建設予定地を視察 事業は当然山有り谷ありであります。Going concern としてパートナーと共に緊張感をもって事に臨み、思いやりの気持ちを忘れずに相互信頼を念頭に、合作事業を拡大させていくことをお互いに誓い合いました。
 翌朝は杭州から車で約1時間、杭州の南西に位置する富陽市を訪問し、富通集団の本社と整地が進行中の工場建設地の視察を致しました。一泊二日の出張でありましたので、杭州では朝早く起き、有名な西湖を一時間強かけて早足で楽しんで参りました。
 次回は下手な即興七言絶句の紹介とともに西湖報告を致します。

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2008年10月21日 09:08

入社式と内定式(3)


 昨年もこのタイミングで掲載しましたが、新しく新入した皆さんや内定者の皆さんへの参考のために、わたしが以前に新入社員に贈ったメッセージを掲載します。


「新入社員に贈るメッセージ」


 長年の会社生活を振り返りますと、楽しいこともあり苦しいこともあり、転職はしませんでしたが、社内を転々とし様々な仕事をこなしてきました。二度の海外駐在を含め転勤も十回程経験しました。常に新しい環境と異なった分野に身を投じてきたといえます。
 最初は戸惑う事も多々ありましたが、与えられた仕事の内容を早く把握するため、引継書を熟読し上司の方々との対話を通じ、三日・三週間・三ヵ月・三年と区切りをつけ、自分なりのキャリアパスを想定し、達成すべき目標を自分なりに作成してきました。置かれているポジションの一つ先の立場に身を置いて具体的な目標を立てることにより、少しは視野の広い計画が得られました。又、実行してきた個々のプログラムをこなす上で、周到な準備と目標達成への情熱と執念が必要なことを痛感します。
 組織内での地位が上がっていくにつれ、より広い影響を及ぼしていく必要性に迫られ手法はより高度化していきますが、基本は完遂意欲を自他ともに示していくことで関係者の共感と活性化を呼び起こし、予想した結果が得られます。諸般の事情により常にそうなるとは限りませんが、プロセスにおいて陰日向なくベストを尽くしている姿、言い換えれば誠心誠意、真面目にそして正々堂々と仕事に取り組む姿勢が、社会生活の切り札ともいえる「信用」と「信頼」を得る大切なポイントです。一つの企画が不首尾でも別の機会はあります。私の経験でも、この二つは必ず望む結果をもたらしてくれました。計画を立てるときに常に念頭においてきたことは、原則論なき手法論を極力避けるということです。この実践はなかなか難しいことですが、中長期的に見ますと自分の思考訓練にもなりますし、不幸にも主張する原則論が受入れられない場合でも、周囲から時には一目置かれることにもなるでしょう。
 少し具体的な話になりましたので、私なりにあるべき、またありたいと思ってきました人生訓を申し上げ結びと致します。それは「自然体」と「平常心」です。人生には思いもよらないことも起こって参ります。その時に一貫した反応を示しその対応が付焼刃であってはならない、という信念を意味しています。  
 これには日々の自己鍛練が必要で、でたとこ勝負では話になりません。是非とも頭の一隅に置いて下さい。新しい人生の一歩を踏み出す皆様に若干なりともお役に立つメッセージとなれば幸いです。呉々も健康に留意され、堂々と人生を歩まれますよう祈念致します。

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2008年10月17日 09:17

入社式と内定式(2)


 そして、午後から夕刻にかけては、内定式でした。
来春入社予定の専門職内定者は、全部で161人でした。まだまだ比率は低めですが、それでも女性は増加しましたし、外国籍の人も含めて、“Diversity”という観点からは、少しずつグローバル化が進んでいます。
 実際に全員の顔を見渡すと、魅力的な個性が伝わってきます。これからの住友電工グループを背負って立つ逸材であって欲しいと念願しました。


懇親パーティーでの挨拶 懇親パーティーでは、全役員が出席して、出来る限り親しく会話をして、それぞれの社会人になることに対しての抱負や期待を聞くとともに、我々が思う会社生活のあり方について、ざっくばらんに語ることができたのではないかと思っています。


 スタートの挨拶では、当社の風通しの良い社風、昨今の経済情勢や今年の方針とその進展についても述べましたが、強調したのは、「必ず単位を揃えて卒業して来春入社式に顔を揃える」ということであります。単純に卒業しろという意味ではなくて、残り少ない学生生活をしっかりと勉強等で有意義に過ごし、その努力により実力を蓄えるようにお願いしたつもりですが、きっとわかってもらえたとことと思います。


懇親パーティーの様子 先日、本ブログの英語版の方で、「日本の若い社員の働く意欲の欠如と成果主義による外国人社員登用の勧め」とのご意見がありました。ことはさほど単純と言うことでもなく、いろいろ考えることもありますが、「住友電工グループはグローバル企業であり、日本という枠組みで物事を考えるのではなく、global perspectiveに柔軟に対応するから心配ない」と返答をしています。
 若い内定者の皆さんも、すぐに全世界的に業務に邁進してもらうことになるでしょう。しっかりとグループ社員のバックボーンである住友の事業精神や企業理念、グループ企業行動憲章などを身につけて、一人一人がその個性を生かしながら活躍して欲しいと心から期待しています。

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2008年10月14日 10:40

入社式と内定式(1)


 先日のブログにも書きましたが、景気は昨年度までの上昇基調・拡大基調とは様変わりして、全世界的にリセッションに向けての大きな津波が襲いかかっています。
 再々注意を促してきましたが、サブプライムローンに端を発するアメリカ経済の金融バブル崩壊は、実体経済にも凄まじい勢いで影響を与えています。
 当社だけが無縁でいるなどということは勿論不可能であり、下期以降の経営は大変に難しいものとなると思われますが、全グループ社員一丸となって乗り切っていきたいと思っています。


辞令交付 さて、このような厳しい状況下、10月1日に、当日そしてこの上期に入社した社員の入社式・激励式を行い、併せて来春の入社予定者の内定式及び内定者懇談会を挙行しました。
 入社式・激励式は、秋入社6名とキャリア入社64名、既に当社で働いている人も多いためか、引き締まった面持ちに見つめられる中で式を挙行しました。


 新入社員へのはなむけの言葉は、毎年変えるものでもありません。
本年も例年と同様に、
 1.「仕事の基本を身につけ愚直に実行する」
 2.「たゆまぬ自己研鑽の努力をする」
 3.「コミュニケーションを大切にする」
という3つのことをお願いしました。
 特に、3点目のコミュニケーションについては、ネットワークが普及した今日、瞬時にグローバルな情報交換が可能になりましたが、「Face To Faceコミュニケーション」の重要性がむしろ高まっていることを伝えました。
 新しい環境、生活に適応するとともに、健康と安全には十分に留意をして、当社グループ社員として、全員が大いにその実力を養成し、発揮して、充実した会社生活を送ることを期待しています。

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2008年10月03日 09:37

安全、品質、SWICTH運動<2> -下期社長メッセージより-


 品質については、本年度より開始した「QR-1活動フェーズⅢ」で、不具合の再発防止を重点課題として、「全ロスの徹底的な低減」及び「重大クレームの撲滅」の2つの活動を進めるようにお願いしました。
 まず、「全ロス」については、年初に計画いただいた重点実施項目に関しては、絶対金額、売上高比率ともに改善傾向にありますが、まだまだなすべきことは山積しています。
 <1>で述べた厳しい経営環境にあって、「全ロス低減活動」による、抜本的な体質改善は、当社グループの喫緊の課題であり、技術課題について今までのやり方や考え方にとらわれず、あらゆる角度からメスをいれ、精力的な課題解決をお願いしています。
 次に「重大クレーム」については、ゼロを目標にした活動をお願いしていますが、残念ながら結果としてはクリアできませんでした。そこで、これ以上の発生を防ぐべく、グローバル全部門に対し、トップによる緊急点検を指示しました。
 重大クレームを起こすことは、お客様の信用だけでなく今後のビジネスチャンスを失うことにつながりかねないだけに、最優先で徹底的に改善するように指示をしています。
 各部門とも、責任者はもちろん全員が緊張感を保持して改善のスピードをあげ、生産技術本部中心に一丸となって現場主義の徹底により困難を克服し、顧客の信頼を勝ち得る品質体制を確立しなければなりません。


 最後に「SWITCH運動」ですが、「仕事は徹底してするが、休むときは思い切って休むメリハリのある働き方」で仕事の効率を向上させ、長時間残業を減らし、「仕事での高い成果」を出しながら同時に「充実した生活」を営んでいける、そんなグローバルカンパニーを目指す運動です。
 私は過去、シカゴ、そしてロンドンに駐在した経験がありますが、日本と比較して「仕事と生活のメリハリ」をより意識していると感じました。善し悪しを問うつもりはありませんが、仕事の効率を第一に考えた余裕ある働き方という点では、当社グループも更に工夫すべきではないかと考えます。
 4月の運動開始以降、各職場にて、実態に見合った目標を自身で考え、部門長のリーダーシップのもと職場一丸となって進めていますが、より実効を高めていくために、「効率的な仕事の進め方」について、全員参加で具体的な取り組みを着実に実行していきます。


 「安全」、「品質」、そして「SWITCH運動」といった全社運動に真正面から取り組むことで、「12ビジョン」の実現、ひいては「グロリアス・エクセレント・カンパニー」への成長・発展につながる企業体質や風土を創造するという気概で、全グループ社員がこの難局に立ち向かうことを期待しています。

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2008年10月02日 13:10

安全、品質、SWICTH運動<1> -下期社長メッセージより-


 昨年度までの上昇基調・拡大基調とは様変わりして、全世界的にリセッションに向けての大きな津波が襲いかかっています。本件については、再三再四注意を促してきましたが、サブプライムローンに端を発する米国の金融危機は、グローバル実体経済にも凄まじい勢いで影響を与えています。
 殆どの企業が、その中で対応策を講じ、にも拘わらずその悪影響により、事業内容や決算予想の修正を余儀なくされる事態に陥っています。米国はいずれ間違いなく立ち直ってくるとは思いますがその時期は不明であり、当面は経営の舵取りは難しいものとなります。


 こういった状況下で始まった2008年度下期でありますので、グループ社員の皆さんには、従来以上に体質強化への取り組みに注力してもらうことを期待しています。
 そこでスタートにあたり、「安全」、「品質」、そしてこの4月からスタートしている「SWITCH運動」について、お願いを致しました。


 まず「安全」についてですが、「安全」はSEQCDDの筆頭であり、「安全は全てに優先する」と念頭に置くことをお願い致しました。5月の全社安全大会において、この考え方にもとづいた安全コミットメントを各本部長が宣言、取り組んでもらっています。
 今年度上期の休業不休傷害の発生件数は、昨年度比で約3割低減することができ、皆さんの日頃の安全に対する取り組みの成果が出てきたことに感謝しています。
 しかし一方で、今年度、グループ全体で掲げた休業傷害、不休傷害件数の削減目標については、既に上期時点で未達となってしまいました。
この7月から8月にかけては連続で発生しており、夏期に労働災害が集中するというここ数年の経験則が、十分に活かされない結果になったことは誠に残念であります。
 事故の内容も、ルール未整備などの「管理面での不備」、決めごとを守らない「不安全行動」など、改善が未だ不十分であることが原因であることが多く、また経験の浅い作業者の事故が増加傾向で「未習熟者への教育の強化と見える化」が不徹底と言わざるを得ません。
「安全」は自分のため、家族のため、職場のため、との考えのもと、『ルール』を明確化し、周知し、確実に守っていくこと、そして「これくらいはいいだろう」との甘えをゆるさない活動を愚直に進めていただきたいと思います。 
 加えて、今年度の活動のもう一つの柱である、「設備の安全対策」も着実に推進し、「絶対ゼロを目指す」という覚悟で、気持ちを引き締めて下期こそ完全無災害を目指すことを強くお願いしています。

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2008年09月12日 14:52

英国IRにて


 9月の上旬に恒例のIRに英国に行きました。
 IR(Investors Relations)を大切にするという考え方は、以前からもこのブログでいろいろ伝えていますので繰り返しませんが、当社への株式投資を考えて下さる方々への説明は、我々のような上場企業にとっては、何よりも優先すべき課題の一つであり、会社経営の責任を持つ社長として、今までもそしてこれからも、機会を捉えて種々の活動を行っていきたいと考えています。


 海外でのIR活動は、大口の投資家が多く存在する米国と欧州を中心に、行っているのですが、今回は英国にじっくりと腰を据えて、じっくりと投資家の皆さんと懇談して来ました。会う機会はさほど多くは無いのですが、顔なじみのメンバーもいますし、年一回直接語りかけてPRする機会は大切にしたいと思っています。


 その、英国IRでの話題ですが、米国のサブプライムローン崩壊以降の景気低迷が全世界に影響する中で、特にカーメーカー、big3の落ち込みが顕著であり、自動車関連に売り上げや利益の約5割を依存する当社グループの現状と今後の見通しについての質問がやはり多かったですし、これは予期されるところでした。
 自動車生産台数も年初予想から大きく後退する中で、もちろん全く影響が無いと言うことはできないものの、幸いに当社グループには様々な新しい自動車関連の新製品、新技術が開発されており、また5つの事業ポートフォリオが、バランス良く中期的に成長することを見越しており、その順調な伸展を見て欲しいという説明に、皆さんから「安心した」とコメントをもらいました。


 今年度スタートの中期経営計画「12 VISION」を中心に、当社業績の見通しについて述べていたところ、産業素材部門の堅調さを評価する声やエレクトロニクス関連特にFPCの当社実力発揮に向けての提言等もあり、過去から真摯に取り組んできた内容が評価されているように感じ、嬉しく思いました。


 既に公表しているように、本年度の当社は売り上げこそ横ばいですが経常利益は微減の予想であります。しかしながら、その内容には今年度限りの特殊要因も含まれており、それを除けば増益基調であると繰り返し説明しています。
 自動車関連を中心に非常に厳しい環境が続くことは間違いありませんが、グループが全力をあげてこれを乗り越えて、中長期的・持続的な成長が十分に見込める優良企業として、投資家が安心して推薦できる企業であり続けるようにしたいと思っています。

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2008年09月02日 10:15

住友電工グループグローバル表彰世界大会(3)


 表彰式典が終了したあとは、記念レセプションとなります。会場を大阪国際会議場に隣接したリーガロイヤルホテルに移して、関係者による立食パーティーです。こちらも、勿論式典参加者が殆ど参加しましたので、相当に大きな会場であるにも拘わらず、ほどよく混み合った状態で有意義な交流会になったようです。


レセプションスタート 簡単に挨拶をして、その後に威勢良く四斗樽で鏡開き、最近の経済情勢は国内外ともに今ひとつといった感があるだけに、これで当社グループの先行きも開けてくれば結構なことです。
 その鏡割り、日本では見慣れた風景ですが、海外のグループ社員にはちょっと面白いイベントかも知れませんね。ちなみに海外からの皆さんには次の日以降、当社の製作所の見学や住友の歴史の一つ京都有芳園の訪問等のスケジュールをこなしてもらいました。住友電工という会社が積み重ねてきた歴史の重みを汲み取ってくれればと思います。

 
 パーティーのあちこちで話に花が咲き、直接話しかけたり、通訳の人を介していろいろ話したりする中で、今回の大会で一つだけ残念に思ったことは、やはり言葉の問題です。
 今回の大会では、式典開始前に流れているグループ紹介映像は英語のナレーションのものでしたし、式典の模様は(1)で述べたように、同時通訳で誰もが理解することが出来ました。発表者も安心して自国語で説明できたという点では、なんのぬかりもありませんでしたが、考えてみれば、社長であるわたしが、殆ど日本語を使用したのは、当然のように見えますが違う選択肢もあったかなと少しだけ反省しています。


記念撮影 真のグローバル企業が行うイベントは、基本的に英語を使用しています。わたしが行った挨拶や“12 VISION”の説明、そして司会などは「英語」で行うべきだったかも知れませんね。


 次回以降の課題はできましたが、大変良い大会でありました。当社グループがますます隆盛になり、参加者が一層増えて行くことを大いに期待したいと思います。

レセプションスタート鏡開き

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2008年08月26日 09:18

住友電工グループグローバル表彰世界大会(2)


 3件の活動事例報告がなされたことは前回に申し上げましたが、それぞれが立派な発表であり、聞きながら大いに感心しておりました。そしてその中でも、幹部全員が異口同音に褒めちぎったのが、中国は恵州からエクセレント賞の代表として発表を行った女性であります。
 堂々とした発表振りは際だったものであり、発表内容を完全に理解し読み込んである自信からくる落ち着きと余裕は、その良く通る声と相まって、600人の聴衆を魅了しました。


発表の模様 聞けば、まだ弱冠17歳だそうで、その年ですでにワイヤーハーネスを製造する中国現地工場のラインのグループリーダーを任されているとのこと。
 初めての訪日を前にしての周囲のアドバイス、実際来日した後の感想や感謝なども交えた発表でしたが、本当に素晴らしい内容でありました。


 その後のパーティー等でも人気者の彼女は、私も含めてあちこちで話をして、ぐんぐん有益な知識と人脈を入手していたようです。その進取の気性があれば、これからさらに活躍してくれることでしょう。


「谢谢」「感谢」 住友電工が現地生産等の海外展開を本格的に始めて約40年、比較的早くに今日のグローバリゼーションを予見して、対策をとってきたのではないかと思います。
 結果として、海外での当社グループのプレゼンスは年々向上し、200社に届こうかという海外関係会社は、売り上げの4割を占めるまでに成長しました。
 発表した社員を含めて海外の優秀な人材が、当社グループで活躍するようになったことは喜ばしいことでありますが、その背景として、グローバル化を進め、その対策を的確に行ってきたことを忘れてはならないと考えています。


 当社グループの人材育成システムも年々充実してきています。世界中から、彼女のような優秀な人材が数多く入社し、その能力に組織的に磨きをかけて、きら星のごとくに育ち、当社グループの屋台骨を背負ってくれることを期待しています。

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2008年08月22日 09:49

住友電工グループグローバル表彰世界大会(1)


 我々住友電工グループでは、このところ様々なセレモニーを開催していますが、その中でも最も重要であり、最大の大会である「住友電工グループグローバル表彰世界大会」がこのほど行われました。


表彰者と記念撮影 7月31日にグランキューブ大阪(大阪国際会議場)のメインホールで行われたこの大会には、世界各国から、表彰に関連した当社グループ社員が集合し、表彰に臨席した住友電工の経営幹部も含めると、全部で600人を超える出席者は圧巻でありました。
 さしもの国際会議場メインホールも参加者で超満員と言いたいところですが、実はこのホールは2000人超が収容可能の大規模施設ですので、1階部分にほどよく集中してもらって、開催致しました。


表彰式の模様 定刻通りに始まった大会は、前半は表彰の審査委員長である竹中専務の挨拶の後に、「グロリアス」賞、「エクセレント」賞、「インジーニアス・ダイナミクス」賞、「グロリアス・エクセレント」賞の4賞について、合計87件の表彰を行いました。
 わたしは、全ての表彰者に、自ら賞状や盾、副賞を渡しながら、ねぎらいの言葉を掛けて参りました。
 「ありがとう」「おめでとう」「Thank you」「Congratulations」「谢谢」「感谢」と、出来る限り母国語で伝えていると受賞者の顔が「ぱっ」と輝くことが多いですね。グローバル化というのは避けて通れない道筋ですが、こういう簡単にできるところからでも進めていきたいものです。


 表彰と記念写真の撮影が終わった後には、3件の活動事例報告が行われ、最後にわたしから簡単に当社グループの新中期経営計画“12 VISION”について説明を行って、表彰式は閉会となりました。


 国際会議場だけに、参加者全員が同時通訳機を耳にしての会合となりましたが、翻訳者の方もある程度は勉強されていたものとは思いますが、立て板に水のごとくなスムーズな通訳で、司会のF君も含めて流れるような進行であったと喜んでいます。

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2008年08月19日 15:25

大企業病をしりぞける


 先日ある経営者の方と話しました折りに、企業経営の苦悩、特に大企業病と言われるような事例について、伺った内容について深く考えるところがありました。
 ビジネスルールやマニュアルに沿うだけの教条主義がはびこり、新たな変化に対応出来なくなっており、小さな稟議にも1~2か月を要するものがあるといった大企業病の症状には、経営者は悩まされます。
 当社グループではそのようなことは無いと信じていますが、新規分野への挑戦の進行具合や、安全、品質への取り組み状況などには、まだまだ満足とは言えない点も多く、全く危機感無しで大丈夫と断言するまでには参りません。


 私自身は、基本に忠実に、そして愚直に守り続けることを社員の皆さんには何回もお願いしてきました。そして基本の明確化のために、様々な形で職場に存在する「暗黙知」を出来る限り標準化し、マニュアル化することにより「形式知」として表面化して、グループ全体の底上げを図るとともに次の世代への知の蓄積を行っていくことこそが、今後の当社グループ発展に繋がるということを再三申し上げてきました。
 その方針は変わっていませんし、特に安全や品質については、これからも行うべきことが種々残っています。


 しかし、次に一歩踏み出すとすれば、変化する現実に既存体制が対応できていかない事態が到来してきているにも拘わらず、綿々と既存のルールを守り続けることの弊害をいち早く察知し、対応することが重要なのであります。
 但し、基本を変更するには関係者の納得性が無くてはなりません。手続きに則って早く変更をすることが肝要です。
 自分の仕事に常にポジティブな問題意識を持つことが緊張感をもたらし、改善を継続することにより、確立された組織の壁を打ち破る感性が研ぎ澄まされていくと思っています。
 発展して組織が大きくなればなるほど、事なかれ精神が蔓延し、「変化」を受け入れようとしない職場の雰囲気が、深刻な問題としてクローズアップされてくるわけですが、その萌芽が当社グループにも生まれていないかどうか、職場の隅々まで目を配り、問題が発見された場合は速やかに適切な対策をとって行きたいと思います。


 大企業病対策に特効薬はありませんが、経営幹部が自ら三現主義を貫き、特に現場の隅々まで熟知すれば、そのような事態にはならないと考えます。
 リーダー層は、健全な問題意識のもとに現状を把握する感性を養ってもらうとともに、決して大企業病に陥らないように、しっかりと各職場を熟知して、風通しが良く、チャレンジングな組織作りを行って下さい。

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2008年07月18日 09:24

住友電工グループ・パートナーズ・ミーティング


 4日に、住友電工グループのパートナーズ・ミーティングを開催しました。我々の事業にとって欠かせないパートナーである、主に原材料、部品、設備等を納入して頂いているお取引様をお迎えして、グループの購買関係者との交流を図って頂くとともに、当社グループの長期戦略や調達方針をご説明する場として、今回新たにスタートすることにしました。住友電装を始め東海ゴム、日新電機等主要なグループ会社のお取引先様にもご出席頂いております。
 企業を取りまく環境は、ダイナミックに変動していますが、その中でも原油や鉄鉱石、銅、レアメタルその他に至る、まさに資源の奪い合いとも言うべき、憂慮すべき状態が続く中、企業としての社会的責任である製品の安定供給を行うために、パートナーとなる企業の方々との交流が出来たことは非常に有意義であったと思います。


12 VISION説明中 当日は第一回目ということもあって、私から「住友電工グループ 12 VISION」について短い時間ではありましたが説明を致しました。
 また、資材調達方針のほか、研究開発の動向についても担当役員より伝えましたが、短い時間で全ての説明を行うことはなかなか難しい部分もありましたので、今後も様々な形で誠意を尽くして、情報や価値観の共有を図っていきたいと考えています。


 また、今回は出来ませんでしたが、こういうミーティングで一方的押しつけは許されません。参加の方々からも意見が伺えるようなインタラクティブなものとなるように、内容についても色々改善を重ねていきたいと思っています。


パーティー風景 プレゼンテーション終了後は、粗餐ながら立食パーティーにて、しばし参加頂いた皆さんと懇談を致しました。出席者数は200人を大きく超える規模だけに、残念ながら全員と親しくお話しさせて頂くのは不可能でしたが、それでも初めてご挨拶することが出来た方も多く、喜んでいます。


 立食パーティーの良さは、このように比較的多くの人と話を交わすことが出来る点だと思います。今回のパーティーでも短時間ではありましたが、大いに会話を楽しむことができました。
 次回を楽しみにしたいと思います。

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2008年07月15日 09:17

超電導電気自動車のインパクト(3)


 超電導自動車は、6/19~21に行われた北海道洞爺湖サミット記念「環境総合展2008」に展示され、また実際に会場で試乗もしてもらいました。
 わたしは、残念ながら会場の札幌ドームに足を運ぶことはできませんでしたが、展示の説明員を兼ねて参加した社員に聞いたところ、多くの入場者で会場は超満員だったとのことで喜んでいます。


高橋知事の北海道環境宣言

 北海道の高橋はるみ知事がオープニングセレモニーで開会を宣するとともに、「北海道環境宣言」を力強くしなやかに国内外に向けて発表して、この総合展を盛り上げました。

 
 わたしどもの展示ブースでは、超電導をわかりやすく説明したデモ機と電力ケーブルや今回のモータといった応用例を示しましたが、特にデモ機は実際に液体窒素を使って超電導状態をわかりやすく説明したこともあって人気があり、地元テレビ局の取材も受けたそうです。


ブースにお見えの深野北海道経済産業局長 / 超電導自動車に試乗される北奈井江町長 ブースにお立ち寄り頂いたのは、北海道経済産業局の深野局長(当時)です。以前にもお話ししましたが、住友電工グループは北海道への貢献を大切にしており、多くの製造子会社を展開しています。そのご縁でお見え頂いたのですが、ブースに詰めていた畑常務執行役員(当時)以下の説明に、熱心に耳を傾けて頂き、実際に超電導自動車に試乗もして頂きました。


 また我々の子会社の北海道住電精密(株)と北海道電機(株)が位置する空知郡奈井江町からは、北町長も足を運ばれて熱心に環境展を見学しておられました。やはり当社ブースをご見学の後、当社の超電導自動車にご試乗頂きましたが、その滑らか且つパワフルな走りをご堪能頂けたことと思います。


 超電導自動車は、その目新しさもあって、会場での試乗会では、なかなかの人気だったようです。実際に乗って頂くと、その性能・長所がよく理解できるのでは無いかと思っています。


 冷却の必要性があり、すぐに一般家庭で利用することは難しいかも知れませんが、Totalで考えれば、エネルギーロスが少なく、環境に優しい乗り物である超電導電気自動車。その実用化に向けて、これからも努力していきます。

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2008年07月08日 09:57

超電導電気自動車のインパクト(2)


 超電導自動車は、2台製作されました。
6/12にニュースリリースを行うと、大きな反響を呼んでおり、マスコミを始めいろいろな場所で紹介されています。
 実際に乗ってみないと、車としての特性や乗り心地はわかりませんし、大げさに言うならば事業としての将来性に判断も下せません。そこで、研究発表会に合わせて、試乗をしてみました。


試乗に臨んで

 電気自動車ですから、本当に静粛です。ゴルフ場のカートを始め昨今のハイブリッドカーに至るまで、電池から供給される電気で動く乗り物はいろいろありますが、その静粛性には何ものにも代え難い魅力があります。
 そして、さすがは超電導モータです。超電導はエネルギーが熱等で外に逃げませんので、線材が過負荷で焼き付くような心配がありません。発進時になんの心配もなくアクセル全開ができますので急加速が可能です。ごく短い距離なら、スポーツカーにも楽勝かも知れません(笑)。


 超電導カーの最大の特色は、性能と言うより燃費向上であり、そのためには一般消費者向けの車というより、業務用のバスやトラック、或いは配送会社等が利用する電気自動車への応用が最初のターゲットにはなるでしょう。
 しかしながら、プロトタイプとはいえ、こういう夢の車に乗ってみると、実際にその夢が現実となる日がぐっと近づいたような気がしてきます。


 こうやってボンネットの中をのぞきながら説明してもらうと、(1)で書いたとおりの技術がよくわかります。いかに関係者が苦労して、この自動車を作ったかが理解できて有意義な試乗体験でありました。


<この超電導自動車は、6/19~21に札幌ドームで開催された環境総合展2008にて展示及び公開試乗されました。また、7/7~9に開催される北海道洞爺湖サミットの国際メディアセンター内の環境ショーケースにて超電導モータが展示されます。>

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2008年07月07日 10:19

超電導電気自動車のインパクト(1)


 高温超電導技術は、今世紀大きく飛躍して、特に環境、エコロジーといった地球規模で対応すべき諸問題を解決していくための、一つのキーテクノロジーと認められることになるであろうと思っています。


 高温超電導は1986年に発見され、「超電導フィーバー」と言われるまでの技術ブームを呼び、社会現象と呼んでも過言ではないほどのもてはやされ方でしたが、その後一気にブームが冷め、一部の研究機関や企業が取り組むだけの、いわば冷遇視された期間が続きました。


 住友電工という会社は、そういった中でも綿々と研究を積み重ねて来たわけであり、社長のわたしが言うのもなんですが、今や超電導技術に関しては世界一の実力であると思います。


 ビスマス系と呼ばれる高温超電導線材は既に実用化に十分のレベルとなっており、日刊工業新聞社の10大新製品賞を始め様々な賞を頂戴するなど、我々の高い到達点を示す看板技術の一つであります。その応用製品は、特に電力ケーブルや船舶用モータ等に活かされています。具体的には、こちらをご覧下さい。


 さて、今回は従来以上に身近な存在への超電導技術の応用として、超電導電気自動車を試作してみました。具体的な内容は、当社の6/12のニュースリリースを見て頂きたいと思いますが、実用化に近づいた技術として、裾野の広い自動車分野への応用例として、世界で初めて超電導モータで駆動する電気自動車を試作したものです。

超電導自動車  超電導モータ冷却中

 見た目はご覧の通りで普通の自動車です。ただしボンネットを開けて見るとご覧の通りで、通常の自動車とは全く違うことがよくわかるのではないかと思います。原理は電気自動車ですが、モータに使われた線材は超電導線であり、モータごと液体窒素が充填された容器内に格納されています。
 折角ですし、わたしも試乗してみました。その話を次回に。


<この超電導自動車は、6/19~21に札幌ドームで開催された環境総合展2008にて展示及び公開試乗されました。また、7/7~9に開催される北海道洞爺湖サミットの国際メディアセンター内の環境ショーケースにて超電導モータが展示されます。>

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2008年06月30日 08:54

株主総会を終えて


 住友電工の株主総会は6月26日に無事終了致しました。事務方にとって、準備は大変でしょうが、年に一度、当社の株主の皆様方に対して、現況の事業報告を行うとともに、特に今後対処すべき課題について、企業集団を率いていくTOPとして、夢のあるビジョンを具体的にわかりやすく説明したつもりです。わたしが議長として実力を発揮できたかどうかは、実際にその場に出席された株主皆様の評価を伺ってみたいと思ったりしています。


 実際に声を張って語っていく中で、今後の進むべき道がよりクリアになっていくようなところもあり、経営者としてのMissionと責任を果たすことに身が引き締まる思いもしますが、わたしは株主総会は決して嫌いではありません。ある意味、大いに楽しんでいると言えましょう。


 本年の総会は、所要時間1時間15分。ご出席の株主様は390名でした。
最近は株主の皆様から、多彩なご質問を頂戴するようになっています。今期も「環境問題への関わり」、「技術・製品開発への取り組み」、「セグメント見通し」、「従業員、スキル継承」といった幅広い視点からの質問に、経営陣より精一杯回答させて頂きました。
 いずれも当社グループへの深い関心と、そして手前味噌ですが経営への信頼に基づいたご質問であり、最終ユーザー向け商品が少ないためになかなか知名度が上がってくれない我がグループではありますが、こういった熱心な株主の皆様が支えてくださっていることを深く感謝したいと思います。


 実は、今年の株主総会は会場を変更致しました。昨年までこの数年間行っていた場所が少々手狭になってきており、また交通の便は必ずしも良いとは言えない部分もあったので、大阪でも最も格式高いホテルの一つ、梅田の『ザ・リッツ・カールトン大阪』ホテルにて行いました。
 結果的には、ご出席者は昨年比70%以上増加したようであり、使用しない予定だった座席を急遽開放したようです。大変に嬉しい話であり、株主の皆様に喜んで頂けたのなら良かったなあと心からほっとしています。


 去年にも書きましたが、株主総会は株式会社の最高の議決機関であります。株主の皆様が心から賛同してもらえるような会社運営を行うことが、我々取締役に課せられた責務であり、そのことを念頭に置いて業務執行に取り組んで行きたいと思っています。

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2008年06月10日 09:09

IR説明会(2)


 さて、このIR説明会ですが、今回は、2007年度決算及び2008年度の見込みについて、新たにスタートした中期計画「12 VISION」の進捗状況と併せて説明するとともに、決算内容について経理担当の西村専務より補足説明、そして、当社グループのトピックスとして、産業素材事業本部の粉末合金関連事業について、鴻野常務取締役事業本部長よりプレゼンテーションという内容で行いました。
 プレゼンそのものは、それほど奇を衒ったものではありませんが、なるべくわかりやすく、精一杯当社の現在の姿をPRし、将来的、潜在的な成長性について述べたつもりです。


説明会の模様 例によって、その後の質疑応答では、アナリストの皆様から様々なご意見・ご質問を頂戴しました。毎度のことながら厳しくクールな分析に感心してしまいます。 
 特に今年度の予想が減益であることと絡めて、なかなか的確にお答えするのに困るような質問もありましたが、それでも、わたしもそれ以外の回答者も、逃げることなく、正々堂々、愚直且つ真摯にお答えしたのではないかと思っています。


 今後も、特に海外を中心に、種々の場でIR活動を行い、当社が投資先としてふさわしい優良企業であると認められるように、なお一層の努力をしていきたいと考えています。


 なお、このIR説明会の模様は当社のホームページの中に、上記質疑応答部分を除いては、決算説明会として公開していますので、是非その雰囲気を見て頂きたいと思います。

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2008年06月06日 09:21

IR説明会(1)


 決算を終えると、恒例の投資家・アナリスト向けのIR説明会を行うことにしています。今回はわたしがIWCCに出席していたこともあって、少々遅くなりましたが、手始めに5月21日に東京で開催致しました。


説明会の模様 前回のブログでも、IRに関して種々思うところは申し上げましたが、当社の株主の皆様や当社株式への投資を考えておられる個人或いは法人等の方々に対して、会社情報を適時適切に開示することは、上場企業として当然のことであります。
 住友電工では、決算内容や財務データ、或いは中期計画の進捗状況や主要事業の動向等の内容を、特に機関投資家の方を中心により詳細に説明することで、幅広く当社の現在の姿と今後目指すべき姿をPRして行きたいと思っており、以前からIR説明会を様々な形式で、全世界対象に開催しています。


 決算後の日本国内でのアナリストの皆さんに向けたIR説明会は、いつもの通り当社の東京本社で行いました。前回は参加者が少々少なめで残念だったとお伝えしましたのですが、今回は本当に超満員の盛況でありまして、後ろで記録を取っていた事務局が、慌てて事務局机を後からお見えの方に用意するなど、150人ものご出席者があったようです。
 後ろの方にお座り頂いた皆様は少々見えにくかったかも知れませんがお許し下さい。説明では、マイクの力を借りながらも、精一杯わかりやすく話をさせて頂いたつもりです。


 なお、このIR説明会の模様は当社のホームページの中に、決算説明会として公開していますので、是非その雰囲気を見て頂きたいと思います。

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2008年05月29日 13:32

決算発表より


 住友電工は5月9日に2007年度決算を公表しました。
 業績についてですが、国内外の競争激化や市場ニーズの変化に対応して、収益基盤の強化に取り組んで頂いた結果、
 売上高、2兆5409億円 前期比+6.6%  営業利益、1490億円 前期比+15.7%
 経常利益、1696億円 前期比+16.7%  当期純利益、878億円 前期比+15.5%
と、5期連続で増収・増益となり、過去最高を達成することが出来ました。


 昨年度は、07 VISIONの総決算の年であり、また12 VISIONのスタートの本年に向けて、拍車をかけて、各部門精一杯の取り組みをお願いした結果、最終的にこれだけの成果を達成し、余裕を持って第一次5カ年計画をクリアしたことを関係する皆様方とともに感謝したいと思います。
 岡山会長が策定し、当社グループが全力で取り組んできた07 VISION、その内容には、構造改革等の一部厳しい施策もありましたが、グループ社員の真摯な取り組みがあればこそのこの結果であると確信をしています。


 さて、今年度の年間業績見通しですが、世界経済については、米国ではサブプライムローン問題の長期化による景気後退が懸念され、また、欧州、アジア経済においても、新興国需要の下支えにより、影響は限定的と見込まれるものの、米国経済の余波が及ぶことが懸念されています。
 日本経済についても、円高や原材料価格の高騰などにより、減速が強まることが予想され、企業収益を取り巻く環境は予断を許さない状況にあります。
 今年度の当社各部門の見込みには厳しさが増しており、悲観することはないものの、当社グループにとって舵取りの難しい1年になることは間違いないと思われます。
 様々な戦略を立案し、実行するつもりではありますが、業績見通しは、売上高2兆5500億円、営業利益1300億円、経常利益を1500億円、純利益を780億円と公表しました。
 売上高は横ばい、営業利益、経常利益、純利益については、前期比で減益となる見通しとなっていますが、『円高、年金数理差異、償却等の制度変更といった今年度に限った特殊要因を除く実質は、増収増益水準である』と少々苦しい説明を決算発表時にはさせて頂きました。
 しかしながら、当社に期待されている増収増益基調とは異なる目標を提示しなければならないのは真に残念であり、Glorious Excellent Companyと自他共に認められるように、12 VISIONのスタートの1年として、最低限クリアすべき目標である業績見通しの達成に向け、グループ社員全員が総力を結集して誠心誠意取り組んで頂きたいと思います。

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2008年05月19日 14:08

IWCC(*)に参加して (1)


 ウィーンで5月10日から5月14日に亘り開催されたIWCC合同国際会議に久方振りに参加致しました。私とIWCCの関係は随分と長きに亘り続いており、ロンドン駐在時(1985年-1992年)に端を発しています。
 IWCCは、公的機関でなく私的な国際組織で、現在は15ケ国の銅・銅合金加工業界及びコーポレートメンバー17社を以て構成されています。すなわち、世界の主要な銅加工業社(伸銅製品製造会社、電線製造会社)100社以上が参加して、「会員メンバーの利益と便益のために密接かつ合法的に協力し、またメンバーを代表して外部の諸産業界組織及び政府間組織との交渉に当たること」という目的で種々の活動を行っています。
 合同国際会議は年1回開催され、加工業社と鉱山精練会社が統計関連を含む一般情勢及びその時々の重要なテーマを取り上げ討論することを目的としています。今回の参加社数は約100社、参加員数は約200名でした。


 私は現在副会長の重責をおおせつかっております。冒頭に“久方振り”と申しましたのは、IWCCの会議は世界各地で開催されますが、欧州地域で行われることが多く、会社を預かっています今の私の日程からしますと合わすのがなかなか難しく、他の方に代理出席を依頼しているのが現状で、若干申し訳ない気持ちもありました。


 今回は、タイミングも合い、気合い十分で参加しました。
 旧くからの友人との語らいも勿論楽しみのひとつです。しかしながら、昨今の銅価の高騰と極端な変動が、私ども加工業者に与えている大きな混乱と打撃を、会議に参加している世界的なスケールで事業を拡大している鉱山会社の幹部、さらには特別参加のLMEの幹部に実情を訴え、加工業者の対応を説明するべくプレゼンターの役を自ら買って出たことが、今回のウィーン会議に出席した背景にありました。
 今まさに八千草薫る欧州の5月、会議の合間に計画されたウィーン郊外の観光もあり、数回に亘ってご報告致したいとおもいますので、今回はこれでひとまず筆をおきます。


(*) IWCC (ITERNATIONAL.WROUGHT.COPPER.COUNCIL 国際銅加工業者協議会)

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2008年04月11日 09:17

「QCD」を特にしっかりと行い体質強化を


 以前にSEQCDDすなわちS(Safety:安全)E(Environment:環境)、Q(Quality:品質)C(Cost:価格)D(Delivery:物流、納期)D’(Development:開発)という会社事業の戦略要素について、全ての項目について質の充実を求めると全社員にお願いをしました。
 内容の具体化(組織の構築、目標の設定、トレース方法、時間軸、インセンティブ、定義の標準化等)を全員参加運動として展開し、参画意識を浸透させるように努めてきたつもりであり、じわじわとではありますが効果があがっているように思っています。
 しかしながら、新しい年度が始まった中で、取り組みは万全かというとまだまだ不十分な点も多く、特にお客様と密接に関係するQCDに関しては、具体的な施策の実施と今一歩の努力が必要と感じています。


 新しい年度は、我々にとっては12 VISIONのスタートに当たる年であり、この新中期計画の達成に向けて、初年度としてふさわしい実績を示す必要があります。
 世界情勢は不透明感を増しており、あらゆる資材の高騰、不安定な為替、そしてサブプライムローン問題に端を発した米国景気の後退、日本も含めた政情不安定等々、当社グループの事業に悪影響を与える可能性がある事象がひしめき合う状態です。
 こういった中では、まず自らの足元を固め、徹底的にQCDを追求して企業体質を強化することが何よりも肝要であります。
 すでに、先日の経営会議等でも伝えましたが、グループ社員一人一人がQCDについて、職場での目標を十分に理解し、早急に達成することが喫緊の課題であることを承知した上で、ベクトルを揃えて取り組んで下さい。


 厳しい情勢の中、残念ながらのんびりしている時間はありません。QCDの徹底そしてその究極目標としての「絶対への挑戦」に住友電工グループ全社で取りかかりましょう。

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2008年04月08日 08:48

SWITCH運動スタートに向けて


 今回は主に住友電工グループ社員の皆さんにお話ししておきます。
既に、1日には放送し、また社報にも掲載致しましたので、社員の皆さんは知っているはずですが、住友電工では、新たに「SWITCH運動」という全社運動をスタートしました。
 これは、仕事と生活の更なる充実と活き活きとした職場づくりにむけた、労働時間管理に関する全社運動であります。
 社員の皆さんは、日頃から強い責任感のもと業務に取り組んでいますが、一方で残業が多い職場があったり、有給休暇の取得がなかなか難しい職場があるのも事実です。社員が活き活きと自律的に働くことができるように、仕事と生活の両方を充実させていくことが重要であると考えています。
 そこで、4月から「メリハリのある仕事をすることで、ワークもライフも充実させよう」という運動を「SWITCH運動」と名付けて全社で展開することとしました。
 この運動は、「仕事は徹底してするが、休むときは思い切って休むメリハリのある働き方」、即ち「スイッチのON-OFFがはっきりした働き方」をすることで仕事の効率を向上させ、残業を減らし、有給休暇取得を進め、「仕事を通じた自己実現」をはかりながら「充実した生活」を営んでいける、そんな会社を目指していこうという運動です。
 今後、部門長のリーダーシップのもと職場毎に「業務の見直し」や「定時退社日」、「有給休暇の計画取得」など、それぞれの職場の実態に合った取り組みを考え、職場一丸となって進めます。会社としても勤務時間管理に関する研修やワーク&ライフに関する制度の更なる充実、人員配置の適正化や業務効率化などに向けた施策を講じて行く計画です。
 こういった全社を通じた「12 VISION」を筆頭とする様々な行動計画は、全員にきちんとコミュニケーションよく伝わっていて欲しいものですが、残念ながら、ともすれば自分のことではないとばかりに、協力しないどころか知ろうともしない社員も散見されるようです。
 SWITCH運動は非常に重要な全社運動です。全社員がこの課題に真正面から取り組むことにより、安心して活き活きと働き、「12VISION」、ひいては「Glorious Excellent Company」への成長・発展につながる企業体質や風土をつくっていくことができるということを心に刻み込んで、この活動を盛り上げていきましょう。        

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2008年04月03日 14:29

入社式を迎えて


入社式の模様 4月1日は、当社の入社式が本社で行われました。キャリア入社者も含めると、合計で349名を当社グループの一員として迎えることになりましたが、本社ビル内最大の会議室も椅子で埋まる状態であり、頼もしく感じました。


 当社では、一人一人名前を読み上げ返事とともに起立してもらうので、全員の顔に視線を合わせていきましたが、希望に燃える目を見ていると、こちらも新たなやる気が湧き起こり、一層働きがいのある会社にしていかなければと改めて思いました。
 国内外の大学の卒業者、海外からの留学生、まだ18歳と初々しい若者など、それぞれの個性はもちろん、様々な知識技術、専門性をもった期待のルーキーでありますが、これからの勤務を通じて一層実力を貯え、それを大いに発揮して、住友電工グループの新しい時代を担う社員となって欲しいと思います。


 さて、入社式では期待と激励を込めて、新入社員に3つのことを要望事項として申し上げました。内容は毎年ほぼ同じことをお願いしているのですが、それだけ、この要望が社会人としての基本であるということです。
 様々な機会に、この基本的な考え方をグループ社員の皆さんに伝えているつもりですが、もう一度確認の意味でコンパクトに掲載しておきます。


1.仕事の基本を身につけ愚直に実行する。
2.たゆまぬ自己研鑽の努力をする。
3.コミュニケーションを大切する。


<入社式挨拶骨子は、当社のプレスリリースに掲載しています>


 何れの項目も、さして突飛なことを言っているつもりはありません。当社グループに脈々と伝わる「住友の事業精神」に精通し、その具体的な発露である当社の「経営理念」と「企業行動憲章」を肝に銘じ、そして上記3つの基本的な考え方を念頭に置いて行動すれば、どのような事態に陥っても社員としてふさわしい行動が取れるはずであります。


 さりながら、社会人としての生活の第一歩を踏み出し、新しい環境、生活に適応することは大切です。新入社員の皆さんが、健康に十分注意され、すばらしい会社生活を送って頂くことを当社グループ全体が念願しています。
 入社おめでとう。心より歓迎します。

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2008年03月07日 09:15

日本経団連関西会員懇談会


 少々前の話になりますが、2/6に大阪のリーガロイヤルホテルにて、日本経済団体連合会の関西会員懇談会が開催されました。


 日本経団連については、皆さんもよくご承知のことと思いますが、日本を代表する企業や団体から構成される総合経済団体であり、「民主導・自律型の経済社会」の実現に向けて、企業の付加価値創造力の向上、その活動を支える個人や地域の活力の向上を促し、わが国経済ならびに世界経済の発展を促進することを使命としています。


懇談会風景 この関西会員懇談会は、御手洗会長以下トップの方々が各地方との交流・意見交換を行うことを目的に行われている懇談会の一つであり、関西でも半年毎に行われて、会員企業・団体から多数が参加し、種々懇談をおこなっています。
 今回も400人を超える規模の参加者があり、大変に盛会でありました。


 今回の懇談会は「成長創造~関西の潜在力を強化し日本の新たな発展につなげる~」をテーマに実施され、御手洗会長の開会挨拶及び年初に公表した提言「成長創造-躍動の10年へ」の概要説明に続いて、各副会長からの活動報告がなされました。
 その後に関西地区会員との意見交換ということで、5名が発言したのですが、今回はその1名として、わたしも発言を致しました。


発言時の様子 内容について詳細は記しませんが、「地域社会経済活性化」について考えるところを、端的に述べたつもりでいます。特に関西の活性化について、道州制も含め改めて考えをまとめていると、行うべきことは多いと痛切に感じるところでもありました。
 今回の懇談会の内容は、簡単にではありますが、日本経団連タイムスにまとめられて掲載されています。WEB上でもこちらで見ることができますので、参考にして下さい。


 関西経済だけに拘るつもりは毛頭ありませんが、当社グループのお膝元として本社を含め事業所も多いだけに、その成長や活性化には大いに期待しているところです。潜在能力を活用したダイナミクスの向上により、ますます世界的に魅力的な地域となるようにしたいものです。

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2008年02月27日 09:09

北海道に貢献する(2)


 前回に書きましたように、北海道の空知郡奈井江町にある2つのグループ企業「北海道住電精密株式会社」と「北海道電機株式会社」に北海道の高橋はるみ知事と奈井江町の北良治町長にご訪問頂くという、大変に名誉なことがありました。当日は、例年になく寒さが厳しく、雪が降り積もるなかのご訪問であり、本当に恐縮しました。
 わたしは、以前から様々な機会にお二人にお会いしたことがありますし、大変良く存じ上げておりますが、それでも北海道の拠点でお迎えするということでありますし、是非とも2社の現況についてご理解を深めて頂こうと思っておりました。
 お二人を筆頭にご関係の方々に大変に熱心にご視察頂いたのですが、何より有り難いのは、両社とも比較的順調に業績を伸ばしており、実際に様々な形で地元に貢献しているという実績を残せていることであります。
 

知事・町長ご視察の模様 これは北海道住電精密でのご視察の様子ですが、特にこの会社は湿気を嫌う粉末状の金属を扱いますので、この乾燥した北海道の地が製造する粉末の品質にとってもぴったりの場所であります。
 世界一の超硬合金チップの製造工場として、今後とも経営していきたいと考えていますが、最新の技術を導入し今回新たに金属粉末製造工場を増設する運びとなりました。
 粉末と言ってもイメージが湧きにくいでしょうが、非常に硬いタングステンやコバルトといった金属を微細な丸い粒にして混合した粉末を製造しているのです。
 最終的には、その粉末を成型し焼き固めることによって、NC旋盤やマシニングセンターなど工作機械の刃先として、鉄その他の産業素材を削るために使用される超硬工具といった製品が生み出されていくのであります。


新工場起動式典の模様 今回の訪問に併せて、新工場増設部分のオープニングセレモニーを行いながら、一層この地での発展を心から祈念しておりました。
 粉体技術を駆使した製品づくりは、人工ダイヤモンド製品にまで発展、拡大した潜在力のある技術であり、この北海道の工場が世界水準を引き上げ続けることを期待しています。






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2008年02月22日 08:58

北海道に貢献する(1)


 北海道と聞いて皆さんはどういうイメージをお持ちでしょうか。 以前にこのブログでも、釧路湿原の美しさについて書きました。多くの方々がその大地と景観、景勝地としての北海道を思い浮かべることと思います。
 また、豊富な海産物をはじめ、お寿司やジンギスカン、はたまたビールやウィスキーなどを想像してのどを鳴らす人もいらっしゃるかも知れませんね。
 雪祭りやYOSAKOIソーラン祭りのような行事、或いは雪虫なども北海道ならではのものでしょうか。


 その北海道の経済は、残念ながら非常に厳しい状態が続いているといって良いかと思います。特に有効求人倍率は、全国平均の半分強の0.5倍台といったところでしょうか。
 旭山動物園を始め多くの観光資源や施設のPRで、来道者の数では健闘しているのですが、肝腎の足元の雇用がなかなか厳しいと言うことになると、徐々に北海道経済そのものが疲弊していくことになりかねません。
 高橋知事をはじめ多くの関係者がその対策に腐心していますが、やはり一番重要な問題の一つは、道内の産業構造の変革と新たな産業や企業の誘致ということになるのではないでしょうか。裾野の広い産業が北海道に生まれれば波及効果は大きいと思われます。


 我々住友電工グループも、口幅ったいようですが、北海道への貢献を忘れているわけではありません。特に産業構造転換に伴う石炭鉱山の閉鎖に伴う跡地利用ということもあり、道央に位置する奈井江町では、地域ではNO1の企業である北海道住電精密(株)(※1)を1972年から経営するとともに、その隣には北海道電機(株)(※2)という別事業の会社も立ち上げています。そして、MADE IN 北海道の工業製品を北海道の力で道内外に出荷しています。
 5月末、敷地内の芝桜が美しく咲き始める季節になると、地元の皆さんとともにお祭りをしていますが、風物詩として定着した感もあります。楽しみにして下さっている方が年々増えているという報告も聞きますが、地域企業として貢献してくれていることを大変に喜ばしく思っています。
 住友電工グループでは、他にも室蘭に北海道スチールワイヤー(株)を2005年に設立するなどしています。


 実は、高橋 北海道知事と北 奈井江町長を奈井江町の両社に先日ご訪問頂いたのですが、ここまで相当に長くなってしまいましたので次回に廻したいと思います。


※1

北海道住電精密(株):住友電工グループとして初となる北海道での事業拠点として、1972年7月に設立。現在では、住友電工グループの刃先交換チップのグローバル生産拠点として、世界各国に製品を供給しています。

※2

北海道電機(株):北海道内唯一の電線メーカーとして、1987年5月に設立。現在では、電線ケーブルをはじめ、電気蓄熱暖房器や光関連製品を製造販売しています。

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2008年02月06日 13:30

3/四半期決算の発表が終わり


 3月が期末の当社ですので、この1/31には第3/四半期が終了したところでの現在の会社の状況を発表致しました。
 発表した内容については、当社Webサイトのこちらを参照願いたいと思いますが、幸い比較的順調であり、昨年度比増収、そして大きく増益の内容でありました。
 本年度は、当社の中期経営計画として推し進めてきた07 VISIONの最終年度であります。目標としてきた数字は昨年度にほぼ達成済みでありますので、今年度にどこまでそれを上積みして達成するかということが重要であると繰り返して、幹部を始めグループ社員一人一人にお願いしてきた成果が表れているのではないかと喜んでいます。


 とはいうものの、残り2か月を切りましたが、グローバリゼーションの急展開のなかで、世界の片隅で生じる諸現象が瞬く間に有機的な拡がりを見せ、経営に大きな影響を及ぼす現状を考えますと、経営を預かる身にとって更に身が引き締まる思いで一杯です。特にグローバル経営を標榜する住友電工グループにとっては、各地のお得意様の状況から国の景気動向、果ては気象に至るまで、様々な要因が経営そのものに密接に絡み合ってきます。
 12 VISIONという次の経営計画は、既に公表していますが、その達成に向けて、高いハードルを越えていくためには、スタート地点がなるべく良い位置にあるほうが望ましいのは自明のことです。
 現在公表している2007年度の決算予想をなるべく上回る良い決算を行い、胸を張ることができるように、グループの力を結集して事業を進めて参ります。

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2008年01月21日 13:53

賀詞交歓会の挨拶から


 年始にいろいろなところで挨拶をする機会がありました。
 その場その場の状況、雰囲気にふさわしい挨拶をしようと心掛けていますが、なかなか難しいものではあります。
 その時に、話題にしたことを3点ほどご紹介致しましょう。


・昨年の漢字
賀詞交歓会の模様 昨年を振り返ってみますと、1年を漢字一文字で表すと「偽」だそうであります。
 清水寺(きよみずでら)の森貫主が大きく揮毫した報道をご覧になった方も多いと思いますが、2007年にふさわしい漢字として、圧倒的多数の投票があったそうです。
 食肉、菓子、建材等々様々な業界での偽装や改竄(かいざん)が相次ぎ、安倍政権の崩壊を始めとする政治不信も含めた国民の不安の象徴である漢字でありました。
 しかし、評論家的立場から少し考えますと、古今東西、人の為すことは、偽が多しであり、マキャベリ的に2007年を振り返りますと格別に悪い年でもなかったのではないかと思います。
 つまり、住友400年で培われた住友事業精神、「万事入精」「信用確実」「不趨浮利」からしますと、とんでもない輩が百鬼夜行し、厚顔無恥にも跋扈しているということになりますが、「偽り」が表面に出て、それを大半の日本人が断罪したということで、逆に少しはほっとしてもいいのではないでしょうか。
 但し、一般的、宗教的には質の悪い年であったと断じてもいいと思います。


・安岡陽明学による十干十二支
 碩学、故安岡正篤が陽明学から捉えた十干十二支について、少し説明させて頂きますと、2007年は丁亥(テイガイ、ひのと・い)となり、これは「日新と核心革正の年」と表すことができると去年申し上げました。
 さて、「戊子」(ボシ、つちのえ・ね)の本年は、しげる、ふえると意味が二つ重なっており、万事万物が繁栄し発展していく年と解釈するのが順当ですが、そのどちらにも「繁栄しすぎることにより難しい問題が発生する」という意味を内包することを、重要視すべき年と考える必要があります。
 本年は「繁栄と果決果断実行の年」と言い表すことができると思いますが、繁栄と発展の過程の中に破綻を招く兆しを見抜き、素早くそして私心なく、対策を果決・果断し、実行していくことが経営にとって必要な年であります。
(本項目では、安岡正篤「干支新語」、及び関西師友協会の資料を参考にさせて頂きました。)
 

・本年の状況と当社グループ
 迎えました2008年は、引き続き中国やインドを中心に、世界的には拡大基調が継続するものと期待されますが、米国市場の落ち込み、原材料価格の高騰や国内建築着工の減少など不安要因は数多く、わが国経済の先行きは予断を許さない状況にあります。
 本年は、中期経営計画「12 VISION」が本格的にスタートし、当社グループのあるべき姿「Glorious Excellent Company」の実現に向けて重要な第二段階に入った年と位置付けております。
 戦略性の強化を掲げる「12 VISION」では、2012年度に連結売上高3兆円、連結営業利益2,100億円、ROE10%の実現を目標としておりますが、その達成に向けて、本年もグループの総力を挙げて既存事業のさらなる効率化、競争力強化を図るとともに、将来の成長を担保する新規事業の創出、育成にも積極的に取り組んでまいります。
 また、新たな研究開発の拠点として「WinD Lab」(ウィンド ラボ)を大阪製作所に建設するとともに、当社グループのモノづくり教育の中心となる「テクニカル・トレーニング・センター」を伊丹製作所内に設置するなど、今後もお客様のご要望の実現に向けた事業基盤の強化に努めてまいります。

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2008年01月17日 09:23

年頭方針の要望事項


 既に公表していますが、2008年度から、当社グループは「12 VISION」という新たな中期計画の実現に向けて、様々な施策を実行していくことになります。
 そのために、本年、特に注力して頂きたいことをもう少し具体的に、3つの内容として要望を致しました。


 既に、本年のプレスリリースの第一号として、その内容は簡略化してオープンにしていますし、社報等でも詳細に述べました。
 初出の日には、録音したものとはいえ、多くの方がわたしの肉声で内容を聞いてもらったはずです。
しかしながら、この方針、特に3点の社員向けの要望事項は、あらゆる機会を使って、社員皆さんにそして、当社グループに関係する皆さまに見て頂きたいと思っており、この場でもしつこいようですが、もう一度確認の意味で掲載しておきます。


【1】SEQCDD活動の活性化
 第一は、『SEQCDD活動の活性化を行う』ということです。
「SEQCDD」とは、安全(Safety)・環境(Environment)・品質(Quality)・コスト(Cost)・物流(Delivery)・研究開発(R&D)の頭文字をとったものですが、現在、それぞれについて、当社グループ横断的なものから職場毎など、様々なフェーズで活動に取り組んで頂いており、その成果も着実に現れています。
 しかしながら、こうした活動は、しばしば時間の経過や状況の変化により、マンネリ化し、当初想定した成果・目的が曖昧になるなど形骸化しがちであり、本年は今一度その活動の原点に遡って活性化を心掛けるようお願いします。
 また、活動を進めるにあたり、あらためて出口と時間軸の明確化を肝に銘じ、すなわち、目標・目的を明確にし、様々な障害や問題点に対する周到な準備を行い、達成までのスケジュールを念頭に置いて、取り組むようお願いします。
 当初の危機意識や改善意欲を保持し、活動の実効があがるよう創意工夫を凝らし、各人においては目標達成への強い意欲をもって、それぞれの活動の活性化に取り組んで頂きたいと思います。


【2】緊張感の維持
 次にお願いしたいことは、『緊張感を維持する』ということです。
 住友事業精神の源流である、住友家初代 政友が残した「文殊院旨意書」の冒頭に由来する言葉で、「萬事入精」という言葉があります。これは、人生すべての事柄において緊張感をもって誠心誠意ベストを尽くす人であれと、理想の人間像について書き表した言葉です。
 人生萬事に亘って緊張感とまでは、さすがに言えませんが、職場において適度な緊張感を維持することは、業務品質を高めることは勿論、業務に対する充実感や達成感を得られるものです。他社の世評の高い職場には、必ずピンと張りつめた空気が漂っており、是非、そういった凛とした緊張感のある職場環境づくりをお願いします。
 特に、長年にわたり全員参加の安全・品質向上活動を継続していますが、最後のよりどころは、一人ひとりの業務に対する緊張感ある心構えであり、他のどんな対策よりも、効果的であることを全員が心に刻んで欲しいと思います。
 安逸に妥協することなく常に問題意識を持ち、緊張感を意識して、基本の修得と愚直な実行により、日々の業務にあたるようお願いします。


【3】思いやりの精神を育む
 3点目にお願いしたいことは、『思いやりの精神を育む』ということです。
 「仁」、「愛」、「Compassion」といった言葉は、意味するところは同じであり、グローバルに事業を展開する企業にとっては、普遍的に育むべき思いやりの精神です。
 「Glorious Excellent Company」の構築という大きな目標のもと、「12 VISION」の達成に向けて、現在それぞれの組織でベクトルの共有化を図り、戦略性の強化を含め種々具体策の実現に邁進頂いています。
 当社グループは、従業員13万人超、400を超える関係会社から構成される巨大な企業体となりました。このような大集団が大いなる目標を掲げ、積極果敢な行動を起こすとき、往々にして組織内で過酷で厳しい遣り取りがなされ、ぎすぎすした、かつ、時には独善的な雰囲気が蔓延します。
 こうした事態を避けるため、各人が思いやりの精神を常に念頭に置き、相手の立場や主張を十分に理解し、建設的な意見を交わし、全体最適の対応をすることが組織に潤いとやる気をもたらし、目標達成への近道となると信じています。
 緊張感と思いやりは、決して相反するものではありません。敢えて言うならば、頭には「緊張感」、そして心には「思いやり」を持って業務に精励してください。

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2007年12月20日 08:59

コンプライアンスの徹底(2)


 コンプライアンスの徹底(1)で長々と他社の話を致しましたが、ひるがえって当社グループに関して言えばどうでしょうか。
 前回のブログにて冒頭述べたように、わたしは、従来から様々な機会に、当社グループは住友の事業精神を具現する企業であり、そのためには高い企業倫理の保持が必要であると訴えて来ました。
 それを常に聞いてきたグループ幹部も、当然のことながら自部門ではコンプライアンスの堅持を訴えるとともに、様々なかたちで社員にその実践を依頼していることと思います。


 残念ながら、わたしが社長であったこの3年に限っても、広い意味でのコンプライアンス違反が、既に社内外で公になっています。勿論、本質的な意味で悪質なものは殆どありませんし、多くは過去には許されていた行為や、その結果に伴うものであります。
 しかし、従来は容認され、ある意味で賞賛されていた企業行動が、一転社会的に許されない行為となることが当然である時代に、経営者として会社を切り回していくためには、コンプライアンスの徹底を常に心掛けなければならないということは是非とも念頭に置く必要があると考えています。
 経営者の思いと裏腹に、実際の職場では、過去の慣習からこの位なら許されるだろうと、時勢の変遷を的確にとらえきれず、コンプライアンス問題を引き起こす可能性が常に存在すること、そして、組織のトップにとっては、自らの判断とは関係なく、コンプライアンス問題が起こった場合には、その責めを負わねばならないということ、その二点を銘記するようにグループ幹部に対しても伝えました。
 よく言われることですが、コンプライアンス=遵法という考え方では不十分であり、もっと広い概念で自らを律することが大切であります。
 そして、住友の事業精神には400年の昔からこの正しいコンプライアンスの精神が書き記されており、それに即して行動し判断すればよいと思っています。
 改めて、コンプライアンス違反が行われていないか、自社での不正行為排除の徹底を呼びかけて、高い企業倫理の保持を、幹部を始め社員全員に再確認させました。

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2007年12月10日 10:17

コンプライアンスの徹底(1)


 わたしは、グループや社内での会合で挨拶をする度に、しつこいほどに、コンプライアンスの徹底について、お願いしています。
 最近のマスコミ報道を見ていると、よくこれだけ新たに問題が出てくるものだと感心するくらいに企業、それも名門企業の不祥事が続いています。


 赤福、船場吉兆、NOVA、ニチアス、東洋ゴム、栗本鐵工所といった著名な企業で、考えられないような偽装が行われていることが発覚しています。NOVAは少々肌合いが違いワンマン経営者の暴走の末路のように報道されていますが、食品業界や、建材業界では、未だに過去の偽装事件が記憶に新しい中で、発覚した場合は、会社そのものがたち行かなくなる可能性があることを知っていながらの不祥事であります。


 一例でありますが、「赤福」はお菓子としては名門中の名門、1707年創業の300年企業であり、その社是は「赤心慶福(せきしんけいふく)」。簡単にいうと、「真心をつくし、他人の幸せを喜ぶことで、自ら幸福になる」ということだそうです。
 その素晴らしい社是を追求することが忘れられ、利益のみが追求された結果がこれであり、赤福餅の製造・販売は中止されたままになっていますが、たった一人の病人が出たわけでもないにもかかわらず、一旦地に落ちた信頼の回復は極めて厳しいものになってしまいました。
 伝統ある企業として敬意を払っており、また「赤福餅」そのものの一ファンとしても真に残念な事件でありました。


 その他の企業の建材の試験結果改竄についても、問題が起きたわけではないのですが、企業が行ってはならない偽装を行ったと厳しい責任追究がなされて、トップの進退問題にまでなった企業もあるのはご承知の通りです。


コンプライアンスの徹底(2)

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2007年12月06日 14:23

IR説明会(2)


説明会の模様 さて、IR説明会ですが、先日プレゼンテーションの重要性を説いた以上は、きちんとやらせてもらったつもりです。実際にご覧になった方からどのように評価頂いているのかはわかりませんし、わたし自身は専門的訓練を受けたことがあるわけでもありませんが、少なくともわかりやすく落ち着いてそして自信を持って臨んだつもりです。


 実際に動画で見てみると、最初のプレゼンの説明は、どうしても正確性を大切にするために、原稿に目を落とし下を向きがちであるのが少々不満ではありますが、その後のQ&Aに入っての応答はまずまずではなかったかと自賛しています。
 残念ながら、ご質問された方の了解を頂いておりませんので、その部分は動画の中には出て参りませんが。


 但し、先日のコメント欄のご意見にて、『余分な語りや演出を嫌う』と鋭い分析をしてもらっていますが、その点に関しては全くその通りかも知れません。
 IRですから、数字をもって或いは具体的な事実をもって、当社の今ある姿をPRしていくのは当然のことですが、もう少しアウトラインをくっきり浮かび上がらせるような演出ができないかどうかは今後の課題とさせてもらいましょう。


 当日お見えになったアナリストの方からの質問は、例年通り的確且つ厳しいものでありましたが、当方としても精一杯真摯に答えさせて頂いたつもりです。
 当社の現在の収益力を中心とした会社としての実力、そして今後の成長性、潜在的な能力を、冷静に時によっては冷酷に分析して、レポートする必要があるわけで、参加された方々の放射する鋭くクールな視線に感心しつつも、こちらからは負けじと成長戦略を熱く語りかけたつもりです。
 悠久400年の歴史を持つ住友の事業精神を基盤に、いかに長期的視野からの成長戦略を描いているか、大いなる情熱を持って説明致しました。


 玄人受けする会社と言われて久しい住友電工ですが、こういった説明会なども含めて、種々の場でPRを行い、投資先としてふさわしい株式と認められるように、更に一層の努力をしていきたいと考えています。


 なお、このIR説明会の模様は当社のホームページの中に、決算説明会として公開していますので、是非その雰囲気を見て頂きたいと思います。

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2007年12月03日 09:16

IR説明会(1)


説明会の模様 松本です。
 ホームページで掲載していますが、中間決算を終えました。
 それに伴ってというわけではないのですが、恒例の投資家・アナリスト向けのIR説明会を11月12日に開催致しました。


 このブログでは、以前に欧州IRの際のこぼれ話を致しましたが、その時に申し上げたように、IR(Investors Relations)という言葉自体は、相当に一般化されたように思いますが、当社の株式を持って頂いている株主の方々や投資を考えておられる方々に対して、会社情報を適時適切に開示することは必須のことであります。
 住友電工でも、決算時等に報告する財務データの内容を、機関投資家の方を中心により詳細に説明して行くことを非常に大切に考えており、古くからこういったIR説明会を開催しています。


 決算後の日本国内でのIR説明会は、東京で百人を大きく越える規模で行っています。参加者も随分増えてきました。
 残念ながら、今回は日程的なこともあったのか、参加者数は前回を若干下回ったようですが、それでも数多くの方にご参加頂いたことを本当に有り難いと思っています。


 内容は、わたしから当社が公表している12 VISIONの進捗状況について説明するとともに、決算内容について経理担当の西村専務より補足説明、そして当社グループのトピックスとして自動車関連の新技術・製品開発について、オートネットワーク技術研究所の千葉社長よりプレゼンテーションを行わせて頂きました。
 その後の質疑応答では様々なご意見を頂戴しましたが、わたしなりに色々感じたことを次回に述べてみたいと思います。


 なお、このIR説明会の模様は当社のホームページの中に、決算説明会として公開していますので、是非その雰囲気を見て頂きたいと思います。

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2007年11月29日 08:44

第40回東京モーターショー


住友電工グループブース 松本です。
 ちょっと前の話題になりましたが、東京モーターショーに行ってまいりました。
 ご存じの方も多いですが、当社の売上高2兆4000億円のうち、自動車関連はざっと1兆1000億円、半分弱を占めています。
 自動車部品業界には、日本では、デンソーさん、アイシン精機さんを筆頭に、海外ではボッシュというように、ガリバー企業が多いため、威張ることはできませんが、それでも相当に大きいですし、年々伸びています。
 東京モーターショーでも部品業界のゾーンで、毎回住友電工グループとしての展示を単独ブースで行っています。


当社ブースにて 訪問したのが、10/29(月)と開催期間の早い時点であったこともあり、例によって、大変な入場者数でありました。最終的には142万人ということで、前回よりは下回ったようですが、それでも相当な人数であり、関係者の情熱と自動車産業の底力を感じることができました。
 種々説明を聞きながら、それ以外にも、自動車産業の来し方行く末について考えることがあったのですが、機会があればまたここに書こうかなと考えています。


 最後に、こぼれ話ですが、当社ブースのコンパニオンをお願いした方が、その美貌とお人柄で大変に人気があり、製品ではなく、コンパニオン目当てで来場頂いた方も多かったようです。
 真面目一方で少々入りにくい当社ブースの来場者数の増加に大変に貢献して下さったということでありまして、会社を代表して改めて感謝しています。


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2007年11月26日 10:45

11/5に発表した公開買付について


 11/5に当社グループに関連して、2件の株式の公開買付を行うことに致しました。現在TOB応募期間ということで、両社株主の皆様にご応募頂くように呼びかけを行っています。その日新電機株式会社、トヨクニ電線株式会社への公開買付の内容について、決算説明会等で補足致しました内容を掲載しておこうと思います。


 まず、日新電機へのTOBですが、現在、持分法適用関連会社である同社の連結子会社化、株式の過半数取得を目的とし、2000万株を買付上限として実施することを決定しました。
 当社は、本年5月に新中期経営計画「12 VISION」を公表しましたが、その達成には、現在の5つのセグメントをそれぞれ強化するとともに、次の成長に資する新たな事業をグループ一丸となって育てていく必要があります。
 既存のセグメントである電線・機材・エネルギー関連事業について言えば、今後拡大が期待できる中近東、アジア、米国で電力ネットワークの整備などに対応した独自の新技術・新製品を開発し、市場への投入を加速化する必要がありますし、これまで以上にグローバルな営業ネットワークを強化する必要があると考えています。
 一方、新規事業の創出という点では、2012年度に、新製品売上高比率30%を目標としており、新たな研究開発テーマとして「環境・資源」を掲げるなど、従来の事業範囲を越えた新分野へのチャレンジが必須であります。
 日新電機は、「コンデンサの日新」として、電力機器の分野で確固たる地位を築かれており、長年にわたり当社と協力してきましたが、その絆を一段と強固なものとし、両社相互に技術リソースや販売チャンネルなどを活用していくことで、より効率的かつ効果的に、申し上げたような課題に対処できるものと考え、同社の連結子会社化を目的にTOBを実施することを決定しました。


 また、トヨクニ電線につきましては、連結子会社である同社を完全子会社化することを目的としていますので、買付数の上限は設定せずにTOBを実施し、その後「全部取得条項付種類株式」を使ったスキームで、完全子会社化を実施する予定です。
 情報通信分野では、技術革新のサイクルは短く、アメリカ、中国など海外でのFTTxサービスの立ち上がりや、国内での次世代ネットワーク(NGN)構築など、市場の変化はこれまでにない速度で進んでいます。
 トヨクニ電線は、当社グループの一員として光通信ケーブルに加え、ビル・住宅向けに、工事の省力化に寄与するユニットケーブル等を提供していますが、製品価格の低下、技術開発の高度化、製品ライフサイクルの短期化、そして原材料価格の高騰など、事業環境は今後一層厳しさを増すものと思われます。
 こうした事業環境に鑑み、当社グループの経営資源の活用を一段と進め、開発、モノづくり、販売面等での連携強化を行うことが望ましいと判断しました。
 今後は、統一したガバナンスの下で、当社との一体運営による経営の機動性の確保、そしてさらなる事業競争力の強化を目的に、同社の完全子会社化を目指す一環としてTOBを実施するものであります。


 尚、いずれの案件も詳細な内容は、この当社Webサイトのプレスリリースに掲載致しておりますのでご参照頂きたいと思います。


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2007年11月13日 08:54

見事なプレゼンテーション


 唐突な話でありますが、先日、ある米国の会社(名前は秘しますが、きっと皆さんご存じの会社)の幹部が来訪され、同社のトップ自らにより、わたしも含めて当社の関係する部門のメンバーに対して、滔々と自社PRをしてもらいましたが、その見事なこと!
 パワーポイントを使ったビジュアルに訴えるプレゼンテーションには、昨今それだけで驚くようなことはありませんが、そのスタイルといい、見やすさ、過不足無い説明とテンポの良さ、そして何よりも訴えかけるトップ自らの語り口そのものが魅力的で、時間の経つのを忘れて聞き入ってしまいました。


 内容はIR(投資家)向けに作成したものを若干リバイスしたのだろうと思いますが、明らかに専門家が作成したもので、高度なテクニックも相当に使っているようでありました。社内のIRセクション等の専門チームが業者を使って作成したのでしょうが、米国でのこういったプレゼンテーションに対する力の入れ方は、大統領の一挙手一投足や大統領選挙の候補者を見ていても、日本にいる我々とは比較にならないレベルであり、大学等で専攻してそういうプレゼン業界の人気企業に就職する優秀な人が多いというのもむべなるかなという気がします。
 こういう素晴らしいものを見せてもらいますと、今後のトップの条件には、プレゼンテーション能力が必須であるし、SEI universityの教育の一環として、全社員のプレゼンテーション能力に磨きを掛ける必要があるかも知れませんね。


 ただ、その後の話もありまして、プレゼンが終わった後に、「研究部門の活性化が当社では重要なテーマであり、いろいろな施策を実施しているが、なかなか効果が見えてこない。そちらではどうか?」と質問したところ、「それは我が社でも重要な課題であり、有効な対策が無いのが実情だ、よい方法があったら教えて欲しい」と。
 「事業はプレゼンテーション通りにはいかない。実態は少しちがうな。」との言、お互いに顔を見合わせて苦笑した次第。


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2007年10月30日 09:13

安全&環境について(10月の社内メッセージより)


 松本です。
 下期がスタートするにあたって、従来から最重点課題の一つとして取り組んでいる「安全」「品質」に関する全社運動について、今後の取り組みについて、改めてお願いをしました。
 社内ネットワークが閲覧可能な社員は、既にその内容を熟読玩味してくれたと思いますが、ブログでもかいつまんで伝えておきたいと思います。


 まず安全についてですが、「安全は全てに優先する」の風土づくりをめざし、今年度こそは“完全ゼロ災を達成する”という強い気持ちをもって安全活動の推進をお願いしました。
 しかしながら、今年度上期の傷害事故発生件数は、改善度合いが薄く、件数では、昨年度を上回るという非常事態になっています。8月以降は、かかる状況をストップさせるべく、「傷害事故防止キャンペーン」でビラやワッペンの直接配布を通じて、FACE TO FACE のコミュニケーション強化による、傷害事故の発生防止をお願いしましたが、過去に発生した事故と同様の事故が繰り返し発生し、安全に関する様々なルールが、機能していない状態と言えます。
安全についての緊急強化対策開始以降4年目を迎え、マンネリ化を防ぐ目的で、管理監督者には、現場で働く社員の感性に響き続ける活動をお願いします。
 私は巡回と対話が一番大事だと考えています。管理監督者は、1日3回の工場巡回を目指して、資源投入、権限委譲はどんどん実施してください。
 対話により、危険作業や不安全設備等を洗い出し、間髪をいれずに対策をお願いします。事故が発生した場合には、「ナゼナゼ分析」を繰り返し、不具合は勿論、不安全行動を行った背景にまでメスをいれ、徹底的な再発防止をお願いします。
 本年の全国労働衛生週間のスローガンは、「心にゆとり からだに余裕 みんなでつくる 健康職場」でした。皆さん一人一人が健康管理を再認識し、当社の企業行動憲章にもあります「働きやすい職場環境の構築」に努めていただきますよう強くお願いします。


 次に品質についてです。2006年度から2年間の活動としてQR-1運動フェーズⅡに取り組んできましたが、いよいよこの下期が最後の半期となります。
 07年度上期の品質成績を振り返りますと、わたしはクレームというものは、本来起こしてはならないと思っていますが、理想のゼロという目標にはまだまだほど遠いのが現状です。
 設計段階からの問題も多く、改めて過去のトラブルのレビューを行い、製造段階では異常処置作業が決められたルール通りに実施できているか、再確認するよう強く要望します。
 クレーム件数や全ロスは改善していますが、各部門とも下期活動のスタートにあたり、設計段階から製造段階の全工程にわたり、今一度、重要課題、共通課題に抜け漏れが無いか確認した上で、ラインとスタッフが一体となってクレームゼロ、不良ゼロの「絶対ゼロ」にこだわる活動を愚直に展開して下さい。
 この下期は、部門長の強力なリーダーシップの下、目標に向かって粘り強く活動することをお願いします。


 「安全」、「品質」に関する全社運動は「住友事業精神」と「住友電工グループ経営理念」に含まれる最重要課題の一つです。グループ一丸となってこのことを理解し、12ビジョン達成に向けて「Glorious Excellent Company」としての礎を築いていきましょう。


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2007年10月26日 09:36

2000年の社報から<2>


2000年の社報から<1>の続きです。
最後に付け加えてお話ししたいと思います。


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住友電工社報より
 次に、博士は企業存立の大前提として、住友の「伝統的精神は国家的であり奉仕的」と言及する。「国家的」とは、現代ならば、さしずめ「社会的」と言い換えることができようか。現在の企業環境からすると、時代錯誤的でもありユートピア的に響くかもしれない。
 だが、企業目的の大前提が転々とする昨今、この種、骨太で歴史の試練を受けてきた指導的精神に新しい息吹を吹き込み、異文化の優れた精神を注入する必要がある。堅実と安逸を取り違えることなく、使命感をもって、より強固で発展性を秘めた会社基盤を創成していくことが、私ども現役部隊に課せられた大きな責務といえる。
 祝辞は、最後に「・・・(人格者が)工業道徳に重点を置いてすれば・・・上下同心一体となり誠心誠意各々その職務を忠実に遂行することになるから良品を安価に製造し得る(中略)住友の伝統的精神を体せられ工業道徳を重んじ一致協力して会社の為に尽瘁されんことを切望して止みませぬ」と結ばれている。

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 ここまで読んで頂いて、皆さんどのように感じられたでしょうか。もちろん相当に以前の祝辞ですので、表現に古色蒼然とした部分はありますが、本多博士の凛とした姿勢、時代の波にも身動ぎもしない精神には、きっと皆さんも賛嘆し、そして心の深い部分で共感してもらえたのではないでしょうか。
 「工業道徳」という今や使うことのない古めかしい言葉ですら、我々住友に従事するものには、二条からなる営業の要旨以外に住友の事業精神を表すとする「技術の重視」「人材の尊重」「企画の遠大性」そして「自利利他、公私一如」といった言葉を意識すれば、すっと頭にしみ入るような気がしています。


 博士が危惧した「工業道徳の観念に乏しい」危機的状況は、以前のバブル期や昨今のマネーゲーム全盛期に残念ながら日本という国にも蔓延し、大きな爪痕を残しました。
 「金さえあれば」と狂奔するIT成金の何と醜かったことか!
 不易流行という言葉がありますが、当社グループにとっては、本多博士の祝辞の精神、そして「住友の事業精神」に沿って事業を行うことは『不易』であることを、是非とも銘記して頂きたいと思っています。


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2007年10月23日 11:02

グロリアス エクセレント カンパニー表彰式


表彰式の模様 当社グループの関係会社は、連結子会社だけでも国内外併せて270社に及び、その従業員だけでも13万人を越える状況であります。手前味噌ですがそれぞれに特色もあり、ユニークな製品、サービスを提供するとともに、雇用も含めて広く社会に貢献していると自負しています。
 わたしは、当社グループの理想像、あるべき姿を「Glorious Excellent Company」と定め、その実現に向けてひたむきに努力していくつもりであることは何回も申し上げてきましたが、これにはグループ各社の一致協力が必要であります。
 そこで、少し前の話になりますが、当社グループの中で、利益、ROA等々の経営指標、そして安全成績、コンプライアンス等も含めて目標達成の状況を公正に評価した上で、優秀な成績を収めたと認められた会社について、一体感と求心力醸成の意味も込めて表彰を行うことを本年より制度化し、グロリアス エクセレント カンパニー表彰式と名付けることとしました。


 第一回目には、18社が優秀な成績と認められ、そのトップ参加のもとで表彰式を開催しましたが、受賞社の半数を超える11社が海外関係会社であり、グループのグローバル経営が伸展していることを改めて再認識しました。
 全世界の住友電工グループ社員が、経営理念やビジョンを共有し、グループのさらなる成長に向かって一生懸命努力していることを心の底から嬉しく思っておりますし、今回の受賞社はそういった中から、いわば代表として選ばれたわけであり、今後一層表彰を競って各社レベルの高い競争となることを大いに期待しています。


 表彰式で一つだけ残念に感じたことを最後に。
 各国各社から社長が駆けつけてくれたのですが、残念ながら全員男性、そして掲載写真は米国のWyatt社長の表彰風景にしましたが、他は日本人の社長でありました。当社グループは、グローバルマネジメントについて、種々の対策を取り積極的に進めようとしています。現地化を進め多様な人材が表彰式に臨んでくれる経営環境を整えていくことが重要と思っています。


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2007年10月19日 08:48

2000年の社報から<1>


 松本です。

 皆さん、特に当社グループ社員の皆さんにブログで伝えたいことはいくらでも頭に浮かんでくるのですが、時間の制約もあって、なかなか文章にすることが出来なくてもどかしいことも多いですね。なんとか最低週に1度は更新しようと思っています。

 今回は、机の中から出てきた2000年7月号の住友電工の社報をそのまま、掲載してみましょう。わたしが常務取締役として送ったメッセージです。


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住友電工社報より

 住友グループの一員であるトーキン(株)を訪問した折、歴史を感じさせる黄ばんだ四枚の原稿を拝見した。KS鋼(※1)の発明者、本多光太郎博士の自筆の祝辞である。行間の推敲に呻吟も伺える貴重な物で、そこに現代社会にも通じる普遍性と不易性を発見し、感銘を受けた。この祝辞は、前身の東北金属工業(株)の竣工式(昭和13年)で述べられたものである。

 この会社は国家の要請を受け、官学産の協力のもと、通信用の材料及び機器の製造販売を目的として設立された。住友家とは関係の深い、博士の金属材料研究所(※2)が電気通信研究所(※3)と共に全面的に技術援助を行った。


 国家存亡の危機感漂う当時と、六十有余年経た現在では、取り巻く社会経済環境は同質とは言い難い。だが、大きな構造変革を迫られている今だからこそ、先達の言に耳を傾け、あるべき基本精神を心して問い直すことが肝要ではなかろうか。博士の原稿からキーワードを拝借し、思うところを述べてみたい。

 まず、日本の企業が置かれている現状を分析し、極端な捉え方、とのそしりを覚悟で敢えて表現すれば、以下の如きか。

 精神的堕落と危機感欠如をもたらした豊かな経済大国日本では、「工業道徳」が欠如し、「自己の従事する工業が社会に対して如何に重要な関係を有するかを理解し、自己の責任の重大なるを自覚し陰日向なく忠実に働き優良なる製品を安価に製作し得る良品廉造」への気迫に欠けている。それは、「従業員の技能を重んじその人格を顧みない者」を輩出し、「工業道徳の観念に乏しい」危機的状況が混沌として忍び寄っている社会、と表現できる。

 グローバル化により、異文化異体制から波状的に未曾有の規模で挑戦を受けている現在、組織において各人が置かれた状況を正確に受け止め、会社の運命を決定していく「核」である、との明確な自己オリエンテーションを実行すべきものと思う。


※1

強力磁石鋼。大正5年創立の臨時理化学研究所第二部(現 金属材料研究所)の寄付者、住友吉左衛門の頭文字をとったもの。

※2, ※3

共に東北帝国大学(現 東北大学)付属の研究所


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2007年09月25日 08:42

欧州IRにて <2>


 欧州IRでの投資家の方々の、わたしのプレゼンテーションに対する反応は好意的なものでしたが、特に12 VISIONそのものに否定的な意見が無かったことには正直にほっとしました。
 会社の成長を願わない経営者はいませんが、それをきちんと明文化し、その計画の意義や目標、そして実施手段、途中での実施状況評価や計画変更、最終的な達成度合いや評価まで、出来る限りオープンかつクリアに提示することで、株主や投資家の方から信頼してもらえるのであろうと信じています。そして、少なくともそういう精神で当社はIRを行っています。
 IRでは様々な目標となる指標を公表する必要がありますが、それを以て、対外的なコミットメント(約束)であり、達成できなかった場合は全て責任を取らなければいけないからという理由で公表を控え、出来る限り表に出ない方もいるようですが、それは間違っているとわたしは思います。
 目標の達成に向けて会社一丸となって努力を行ったか、それも綿密に計画された戦略に沿って行ったかどうかは、第三者の目でチェックされるべきとは思いますが、結果については、ある程度その時の周囲環境や外部要因も踏まえた上で判断されるべきであり、必ずしも数字の上下だけで判断されるものではないし、むしろ行ってはいけないのではないでしょうか。
 精一杯努力しても、結果があまりにも公表と違うとなった場合には、先般申し上げたposition obligationのステージとなることを覚悟しておけばいいのではないかと思っています。
 そういった考え方のもとに説明を行った結果として、投資家の皆さんからは、当社の12 VISIONの目標設定に向けての進め方には全く問題ないという判断、そして当社株の購入に対して肯定的な判断が概ね頂けたことには大変喜ばしく思いました。


 会社は法人格というステータスを与えられた生物であり、バランスのとれた構成、そして成長を理想とします。
 IRの説明はstakeholderのうち最もプライオリティを与えられているのは株主であるとの大筋で構成されてい