2011年11月28日 11:49
第4回パートナーズ・ミーティング
今年も、お取引先様との相互信頼と連携を深めるため、住友電工グループ・パートナーズ・ミーティングを開催しました。震災の影響もあり、本年は11月中旬の実施となりましたが、原材料・設備等で日頃お世話になっている皆様に大勢お集まり頂きました。
今年は、東日本大震災やタイの大洪水により、設備、サプライチェーンに甚大な被害を受け、その重要性が大きくクローズアップされました。
また、戦後最高値となる超円高の常態化は、海外品の購入ではメリットがある反面、製品輸出を中心として、大きな逆風となっています。また、銅、塩ビ、レアメタル等、新興国市場の成長と共に、調達価格は中長期的には右肩上がりのトレンドが予想されます。
私たち住友電工グループも、今後益々、グローバルな競争が激しくなるなか、海外現地での調達や競争力のある資材調達が必要となり、お取引先様との協力関係の構築は、最重要の経営課題であります。
さて、式次第は二部構成となっており、まず第一部では、冒頭、私が「2011年上期業績と12VISIONに向けた取り組みについて」、次いで稲山常務取締役が「グループ・グローバル調達方針」、最後に、伊藤執行役員・パワーシステム研究所長が「マイクロスマートグリッド実証システムの開発について」を説明致しました。
そして第一部のトリとなるセレモニー、VA優秀パートナー表彰では、JSR株式会社様に感謝状と記念品を贈呈致しました。
また、今年は、震災により大混乱した状況の中、迅速な復旧や生産の安定確保へ多大な貢献をいただいた26社のお取引先様に、特別賞をお贈りすることに致しました。当日は、お時間がなく直接お渡しできませんでしたが、本当に感謝しております。改めて、厚く御礼を申し上げます。
その後の第二部では、日頃の感謝を込めて心ばかりの懇親会です。こちらの方でも、皆様との相互信頼を深めることができたのではないでしょうか。
今後も、皆様との信頼関係をベースに住友電工グループの事業拡大・成長発展を通じて、皆様のご期待にお応えしたいと思います。
松本正義|
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2011年09月26日 10:07
中国G活大会優勝チームが来日
先日、中国でのグループ活動(G活)発表大会金賞受賞チームが、大阪(本社)に活動報告に来てくれました。華東地区優勝の蘇州住電装有限公司(SDM-S社)と華南地区優勝の恵州住潤電子装備有限公司(SDM-HZ社)の2チームで、来訪を楽しみに待っていました。

SDM-S社のチームは自動車用ワイヤーハーネス、SDM-HZ社のチームは太陽光発電用ワイヤーハーネスについて、それぞれ生産性向上を目指したG活を展開、活動内容や苦労談を聞きました。それぞれに、現地・現場ならではの苦労があるなか、メンバーの工夫と熱意で、素晴らしい成果をあげて頂きました。
かつて1992年に、ロンドン駐在から帰国して自動車企画部長(当時)に着任。自動車用ワイヤーハーネス事業を世界的に拡大させ当社の中核事業に育て上げようと取り組んだ思い出もあり、改めて大きく成長した中国事業に、感慨深いものがありました。
現在、東日本大震災によるサプライチェーンの混乱によって急減した生産量が急速に立ち上がるなか、生産現場の皆さんには大変なご苦労をお掛けしていることを労うとともに、グローバルシェア30%を目指すうえで、中国の生産販売拠点は非常に重要なポジションとなっていること、また、太陽光発電用についても、そのニーズが増えてきており、昨今の再生可能エネルギー導入の機運を見ても、将来性のある事業であり、是非とも頑張って欲しいと激励しました。
前日、中国チームを交えて大阪・伊丹・横浜製作所の各最優秀賞受賞チームが、それぞれの活動を紹介し合い、意見交換を実施したのこと。参加者皆さんには良い刺激になったものと思います。
私たちメーカーの原点は生産現場であり、今後も、こうした活動をグローバルに展開し、住友電工グループ全体としてのモノづくりの向上に取り組んでまいります。
松本正義|
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2011年08月30日 10:04
第5回グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)(2)
今回のグループディスカッションのテーマは、「住友電工グループが発展していくために、各地域及び各拠点で自分たちができることはなにか」です。5つのグループに分かれ、日中韓の社員が膝詰で計13時間に亘り議論、提言をまとめ、3日目の報告会で、役員、部門長にプレゼンテーションをします。
各グループとも、自身の経験や日頃の考えを踏まえ、具体的かつ建設的な提案・報告をしてくれました。
ローカル社員のキャリアパス、教育研修体系、福利厚生など人事諸制度、情報の共有化や権限移譲等、現地社員のモチベーション向上対策、また、設備導入による自動化・システム化、さらには現地調達や複数拠点の業務共通化等を通じた資材物流生産コスト低減策など、彼らの真剣さと情熱がひしひしと伝わる提案であり、いずれのグループの報告にも、グローバリゼーションとダイバーシティという2つのKey Wordsが底流にありました。
貴重な提案をファイルするだけではいけません。研修からにじみ出てくるアイデアを会社の発展に結び付けることが大事です。今度は、日本の人事、人材開発、資材、物流、生技など本社部門や事業本部が、提案を真摯に受け止めて、受講生の熱意を無駄にせず、一つ一つ着実に実行に移していくことを望みます。
今後の企業発展の成否は、ダイバーシティを如何に様々な会社のファンクションにスペックインできるかに左右されます。GLP修了者の皆さんが、最前線でその任を担ってくれることを大いに期待するとともに、今回の提案のうち、各拠点できるものは帰国後スピーディに実行に移し、良い職場づくりをお願いしました。
恒例の懇親会では、淀屋橋で「乾杯(かんぺい)!」が連呼、受講生の熱意で真夏の夜も更にヒートアップ、インフォーマルなコミュニケーション強化もできたのではないでしょうか。

松本正義|
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2011年08月29日 09:55
第5回グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)(1)
GLP研修を開催、講義をするとともに、報告会その後の懇親会に出席しました。この研修は前回から、日本人社員と現地社員合同の研修となり、今回は日本、中国、韓国のマネージャークラス32名が受講生です。
日程は4日間で、経営幹部講話、中期経営計画、グローバル人事戦略、コンプライアンス等の講義、住友ゆかりの施設や大阪製作所の見学、そして、一番の肝はグループディスカッションです。
初日は、本社に集合し真っ先にトップ講話です。半時間程度、経営の根幹である住友事業精神とリーダーへの期待について、直接語りかけました。
7年前、社長に就任しSEI UNIVERSITYを創設、住友電工グループの理念や基本的価値軸をまとめさせたテキストを元に、「萬事入精」「信用確実」「不趨浮利」をはじめ「技術の重視」「人材の尊重」「企画の遠大性」「自利利他公私一如」のキーワードについて、ポイントを絞って説明をしました。
また、リーダーには、ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)、立場に応じた責務と義務が求められること、リベラルアーツ(教養)を深め、人間性を磨くようお願いしました。
(報告会の様子については、次回紹介します)
松本正義|
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2011年08月08日 17:10
役員夏合宿
先週、恒例の役員合宿を行いました。20人程の役員が一堂に会し、中長期的な経営課題について1泊2日で徹底的に議論をします。いくら忙しくても年2回はこうした機会を設け、経営の方向性について経営陣が頭合わせをすることは大事だと考え、社長就任以来実行しています。
大学のクラブやサークル等で、こうした合宿を経験された方が多いと思いますが、「会議は踊る、されど進まず」では困ります。事前のテーマに対して、議論のたたき台となる資料やデータは、関係部門が準備し、合宿当日に提言報告します。その後、討議に入ります。こうしたことを通じて、組織の企画力が鍛えられ、経営幹部人材の育成につながるものと期待しています。
徹底的に議論した後は、食堂に移り食事をしながら、報告してくれた社員をねぎらう意味も込め懇親会です。インフォーマルな交流の中で夢や本音を大いに語り合い、そうした意見を皆でシェアして、意見に磨きをかけ、フォーマルな提案へと昇華させていくプロセスを日頃から大事にしています。
上司と部下の距離も近くなり、相互の信頼関係が深まりスピーディーな意思疎通が可能となります。また、意思決定プロセスの透明性も高まります。こうしたことを通じて、私が理想とする「クリスタルなピラミッド組織」になればと思います。
テーマや議論した内容は、企業秘密につき皆様にお知らせすることはできませんが、経営環境がダイナミック且つ加速的に変化している折、今回も有意義な議論ができたと満足しています。
8月は時期的にも、会社や学校のクラブ、サークル等いろいろな集まりにおいて、夏合宿を予定されている方が多いと思いますが、そうした皆様におかれましても、合宿の目的を明確化し、実りある合宿になることをお祈りしています。
松本正義|
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2011年07月29日 13:04
2011年度第1四半期決算を公表
昨日、2011年度第1四半期決算を公表しました。
当期の連結業績は、売上高4,416億円、営業利益24億円、経常利益114億円、当期純利益42億円と、前年同期比で減収減益となりましたが、黒字を確保することができました。
年度当初は、サプライチェーンに大きな被害を受けた自動車関連需要が大幅に落ち込み、赤字を覚悟しましたが、減収幅が想定内に収まったことに加え、震災復興関連需要の捕捉やコスト低減を徹底的に推進したことにより、当初想定を上回る結果で報告することができました。
第2四半期以降の経営環境は、米・欧・新興国それぞれに、財政問題、金融不安、景気減速、インフレ、不動産バブル等の懸念材料があり、日本でも一段と進む円高や電力不足問題等、先行き楽観視できる状況にないため、上期及び通期の業績予想は据え置きとさせて頂きました。
巷間でも、日本の産業界は、【1】円高、【2】高い法人税、【3】通商政策の遅れ、【4】地球温暖化対策、【5】労働規制強化に、【6】電力不足を加えた6重苦に直面し、更に政治の迷走もあり、非常に厳しい事業環境と言われています。
しかし、こういう時こそ、住友電工グループが率先して元気を出し、危機をチャンスに変える気概を持って、未来を切り開かねばなりません。各部門には、今後期待される復興需要を最大限取り込むことに加え、既存分野や成長市場への拡販活動を強化すると共に、グローバル最適生産の推進と間接経費の徹底圧縮によるコスト低減など、着実に成果を積み重ねるよう、発破をかけました。
当社グループのあるべき姿「Glorious Excellent Company」の実現に向けて、「なでしこJAPAN」に倣って、最後までやり抜く執念と気概、情熱をもって頑張っていく所存ですので、皆様、ご支援をよろしくお願いします。
松本正義|
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2011年07月27日 14:47
G活発表会
先週、2010年度グループ活動(G活)発表大会を改善表彰と併せ、大阪製作所のWinD Labで開催しました。伊丹、横浜地区とTV会議で中継、役員、部門長、現場関係者を含め300名程のメンバーが参加しました。
全社(国内)700テーマから各本部大会で選抜されただけあって、6テーマとも、三現主義、チームワーク、リーダーシップという、生産現場のエッセンスが詰まったよい報告でした。少し大げさではありますが、シャーロックホームズの謎解きを見ているようでワクワクしながら聞くことができました。
各グループの発表後、私を含めた審査委員会の厳正な審査の結果、山形県酒田市から参加した産業素材事業本部アライドテック社のヒートシンク第一工場チームを最優秀賞に選びました。メンバーで現象分析と議論を徹底的に行い、試行錯誤を繰り返し、真因を追究し、目標の「工程内不良ゼロ」には惜しくも届きませんでしたが、当初12%の不良率を0.05%に低減させたことが選考理由です。
その他のチームの報告も、PDCAを回したQCストーリーに則った、第三者にも理解しやすい報告でした。事実の把握、しっかり観察、明確で皆に分かり易い対策とオーソドックスな手順を踏んでいました。粘り強く、最後まで諦めない姿は、大袈裟に言えば「なでしこジャパン」に相通ずるところがあるように感じました。このあたりが、日本のモノづくりの強さの源泉だと感じます。
事務局によれば、G活や改善活動の成果を金額換算すると、億単位に上るようで、本当に日頃から感謝していますと皆さんに申し上げました。
現在、当社グループは、売上、拠点、人員等、事業の半分以上を海外、外国人の皆さんに支えられています。グローバリゼーションの進展と共に、異文化、性別、国籍を問わないダイバーシティをもっと進めないといけないと思っています。今日は、日本国内の皆さんの発表会でしたが、既に、中国、東南アジア(インドネシア、マレーシア)では、同様のG活大会が開催されており、今後は、インテグレーションによる相乗効果も見込んで、グローバル大会の開催を計画したいと思います。

松本正義|
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2011年06月28日 09:05
株主総会
第141期定時株主総会を6月24日(金)、大阪で開催、昨年を上回る600名超の株主の皆様にご出席頂きました。今年は照明の明るさを8割程度に抑え、空調温度も例年より高めに設定する等、節電に配慮した運営とさせて頂きました。
最初に、2010年度の事業報告、監査報告などをスライドでご説明し、その後、私から対処すべき課題をご説明し、ご質問をお受けいたしました。
昨年同様、初めは発言しにくそうな雰囲気でしたが、こちらから促しますと次々と質問を頂き、小一時間程でしたが、いいコミュニケーションができたように思います。いくつか主だったものをご紹介します。
まず、ご心配をおかけしている独占禁止法関係では、住友事業精神に則り、二度と起こさない対策をとっていることをお話しました。
震災復興需要に関するご質問には、政府の復興計画が遅れているが、いずれ需要が出てくる電力・通信関連需要は確実に捕捉していくこと、また、主力事業の自動車関連も、下期以降は回復が予想されるとご説明いたしました。
太陽電池など新エネルギーに関するご質問には、先日公表した大阪製作所内のマイクロスマートグリッド実証システム、自社開発の集光型太陽電池やレドックスフロー電池等をご紹介。当社グループ内にある様々なシーズを組み合わせ、今後もしっかりと世の中に提案していきたいとお答えしました。
また、3.11以降、話題の「リスクの分散化」や「海外移転の動き」についての質問も頂きました。現在、グループ会社の6割、約300社からなるグローバルネットワークがあり、震災ではお客様にほとんどご迷惑をかけることなく済んだこと。また、今後もグローバリゼーションは進展し、一方で日本経済・社会問題への懸念もあり、組織における異文化、人種、民族等のダイバーシティも進めなくてはならない。これら「グローバリゼーション、ダイバーシティ、祖国日本」という3つのキーワーズを解決する一つの解は、ビジネスモデルを含めたイノベーションにある。景気が悪くなっても研究開発の手綱を緩めず、新しいものを開発し日本で作る、そういった事業展開を目指していきたいとお答えしました。
その他、研究開発や人材開発、12VISIONでの事業ポートフォリオ、配当政策についてのご質問も頂きました。
会社の置かれた状況、諸課題、中長期的な会社の方向性について、経営者としての考えをざっくばらんにお話するよう心がけましたが、如何でしたでしょうか。いぶし銀の会社ではありますが、これからも積極的に情報を発信し、意思疎通に努めていきたいと思いますので、皆様宜しくお願いいたします。
松本正義|
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2011年06月09日 10:28
安全・環境、品質、事務品質大会(1)
今年も、当社グループの最重要基盤、安全・環境、品質、事務品質の全社大会が開催され、私も参加しました。
2010年度活動の振り返りと優秀職場の表彰、そして、2011年度の課題や活動について、経営幹部から現場の管理監督者まで、全員でしっかりと情報と価値観の共有化を進めること、また優秀な活動事例のグループ横展開も狙いです。
年々、活動が細分化し報告の仕方も上達しているようですが、活動や組織が巨大になるにつれ、人が単なる一つの歯車になってしまい、組織の重圧に押しつぶされてしまう懸念があります。こうした活動の形骸化を防ぐには、現場のリーダーに権限を与えスピーディに諸課題を解決すると共に、コミュニケーションを通じて透明性と風通しのよい組織が底辺になければなりません。
職場の隅々に問題意識や諸活動が浸透し定着するためには、草の根運動が欠かせません。社長就任以来、現場を預かる工場長や管理監督者に、毎日2回、現場を巡回し、最低3つの指摘事項をメモするよう、機会を見つけてはお願いしてきましたが、初心忘るべからずと、改めて警鐘を鳴らしておきました。
また今回は、東日本大震災を受け、災害対策の再点検、最悪シナリオの検証など、いつもと違った視点からの報告もありました。世間では3月以降、「想定していない症候群」が流行りましたが、当社グループで、そうした事態が起きないよう、お願いしました。
環境では、省エネ、省資源、リサイクル、化学物質管理等の報告がありましたが、また、コジェネの導入等、電力規制への対応など、電力供給不安への備えについての報告もありました。また、環境にやさしいエコ製品については、今年から2012年までに売上高比率50%達成を目標に掲げて取り組むことになりました。
継続は力なりの通り、SEQCDD活動は、常に新たな課題に挑戦し克服する、そうした繰り返しのエンドレスキャンペーンだと認識して、辛抱強く取り組んでもらいたいと思います。

松本正義|
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2011年06月06日 08:48
IR説明会
2010年度決算発表を終えた5月下旬、恒例のIR説明会を東京本社にて開催、
100名を超える機関投資家の方々がお越し下さいました。最初に、私から、2010年度決算、2011年度業績見通しについて、概略お話しさせて頂きました。
そして、稲山常務による決算の補足説明の後、倉阪専務より産業素材事業の概況と題したプレゼンテーションをいたしました。同事業の主な製品は、切削工具、焼結部品、特殊金属線です。昨年度は、売上高2,775億円(前年比+22%)、営業利益は169億円(同18倍)と、体質強化と独自の材料開発、グローバル需要の捕捉に注力し、リーマンショック後の落ち込みから急激に業績を回復、2011年度も、売上高2,900億円(同+5%)、営業利益250億円(同+48%)、営業利益率8.6%と高い成長を見込んでいます。
質疑応答では、今期の業績見通しについて質問が集中しました。東日本大震災による影響が広範囲に亘り、先行き不透明なため、業績予想の公表を見送る会社も多いと聞いています。当社グループでも、発表時点で震災の影響を正確に想定するのは困難でしたが、会社の考えをできるだけお知らせすることが経営者の責務だと考え、震災の影響を割り切り慎重に見て、業績予想を公表いたしました。
上半期は売上高9,000億円、営業利益200億円と厳しい見通しですが、下半期は、売上高11,000億円、営業利益800億円で公表しています。世界に冠たる日本の自動車産業の実力は只者ではないはずで、早晩、サプライチェーン問題も収束し、夏を過ぎた頃から大増産の号令がかかるのでは、と期待を持っているとお答えしました。
また、溶融塩電解液電池への質問も頂きました。私自身、大いに期待していますが、まだまだ開発段階であり、将来は、超電導ケーブルとともに事業を立ち上げて皆さんの期待に応えていきたいとお答えしました。
震災や原子力事故により日本の技術力への信頼が揺らいでいますが、日本の復活、被災地の復興に全力で取り組み、新製品、新技術を世界に提案し、日本企業の存在感をアピールしたいと思います。
動画及び当日利用した資料をHPに掲載していますので、興味のある方はご覧になってください。
松本正義|
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2011年04月28日 14:22
復旧支援者にグロリアス特別賞を贈呈しました
甚大な被害をもたらした東日本大震災、当社グループでも、被災地での不自由な生活を厭わず、復旧作業に多くのメンバーが誠心誠意取り組んでくれており、本当に感謝しています。
中でも、日本経済を支える電力の一大危機、原子力事故という国難に際し、社会的責任を果たすという強い使命感で自ら志願し、原子力発電所の復旧関連作業に携わって頂いた9名の栄誉を称え、当社と住友電設(株)の連名でグロリアス(Glorious)特別賞をお贈りしました。
当社グループでは、2006年度からグループ・グローバル表彰制度をスタート。
今回は、住友事業精神、経営理念に合致した社会貢献活動を称えるグロリアス賞に初めて特別賞を創設し、感謝状、トロフィー、副賞をお贈りし、労をねぎらうため、ささやかな慰労会を開きました。
表彰者は、当社・石山氏、住電電業(株)・寺田氏、ラインエンジニアリング(株)・豊島氏、尾島氏、秋田氏、武田氏、菅沼田氏、倉谷氏、勝間田氏の合計9名の方々です。

福島第一原子力発電所と政府機関及び東京電力本店間を結ぶ通信回線が不通となり、緊急復旧要請を受け、3月18日に避難区域の福島第一原発から10km地点で、送電鉄塔の最上部に張られたOPGWの復旧工事を行いました。
OPGWは、高圧送電線を落雷から保護するための避雷用アース線(架空地線)に通信用光ファイバを収容したもので、非常に重要な通信回線です。
余震が続き、寒さも厳しい中、地上70m超の高所作業も含め工事には15時間程かかりましたが、皆さん本当によくやってくれました。
慰労会では、緊急避難はどの程度でできるのかの問いに、本当は1時間かかるところを「ほんの数分で」と、また、「この程度の高さなら逆立ちもできますよ」と事も無げに言うあたりは、仕事への自信・自負があるからでしょう。
また、日頃の信頼関係があったからこそ、今回の緊急復旧要請に志願したと。しかし、心配させないよう家族に内緒で向かった方もおられたそうで、無事業務完了後、皆さん健康に問題はなく、送り出した我々も一安心でした。
世界を震撼させた痛ましい災害が二度と起きないことを祈りつつ、自らの任務を全うする強い責任感を持つ皆さんに当社グループをはじめ日本の社会は支えられていることを痛感し、改めて感慨を深くした1日でした。

松本正義|
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2011年04月08日 10:00
伊丹製作所70周年
4月3日(日)に、恒例の稲荷祭(創業祭)を大阪、伊丹、横浜の3製作所にて行いました。当社の創業は1897年、今年は115年目となります。
私は、開所70年を迎えた伊丹製作所に出席しました。当日は、80名程の幹部が集まり、全員で安全と繁栄を心からお祈りしました。
稲荷祭の終了後、開所70周年を記念し、「いちい(一位)」(別称アララギ)の木を植樹しました。葉は濃緑色で線形をし、4月ごろ小形の花が咲き、初秋に赤い実をつけます。寒さに強くゆっくり着実に成長するそうです。名前にあやかり、当社事業が各業界で1位になれるようにと選びました。
伊丹製作所は、当社2番目の製作所として、1941年3月、超硬工具「イゲタロイ」及び航空機の弁ばね用高級ピアノ線の製造を目的に開設しました。
以来、非電線事業の中核拠点として事業の多角化を支え、現在は、特殊金属線、粉末合金、合成ダイヤモンド、焼結部品、化合物半導体事業のマザー拠点であり、これら事業に関連した研究開発部門を有しています。
また、特例子会社の「すみでんフレンド(株)」や、モノづくり教育・研修の中心施設「テクニカル・トレーニング・センター」も伊丹製作所内にあります。
植樹の後、私達が生を受けるより前、70年に亘る歴史を、更に次の70年の成長発展へと結びつけるべく、今、ここにいる私達が、誠心誠意、精一杯、努力していこうではないかと、皆さんとともに誓い合いました。
当日は、花冷えの1日でしたが、咲き誇る桜のもとで、皆さんと未来を明るいものにしようという決意を共有することができたいい創業祭でした。

松本正義|
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2011年04月05日 17:29
新入社員を迎えて
好天に恵まれた4月1日に、様々な学業・キャリアを積まれた方、留学生の方など、総勢217名を迎え、春の入社式・激励式を大阪本社で実施しました。
当社グループの将来を担う人材に早く成長してくれることを期待し、本年は次の3つのことをお願いしました。
1.仕事の基本を身につけ愚直に実行する。
法令や社会規範の遵守はもちろん、事務ルールや作業手順等、業務を遂行する上で基本となる会社の規則・ルールについて、その意味を理解し、愚直に実行するということをお願いします。
2.コミュニケーションを大事にする。
組織においては、一人ひとりの力のベクトルをあわせ、チームワークを発揮し、組織さらには当社の目標達成に取り組まねばなりません。
そのためにも、上司や先輩、同僚をはじめ、様々な関係者と、メールや電話だけでなく、時にはFace to Faceも含めて、活発なコミュニケーションを心掛けて、仕事を進めて欲しいと思います。
3.複眼的思考を身に付ける。
リーマンショック後、あらゆる分野でパラダイムシフトが発生し、またその変化スピードは加速化し、複雑化しています。こうした状況下では、可能な限りあらゆる方向から事象を観察し、複数のアプローチを試し、考察を重ね、進むべき方向を定めるという複眼的思考が必要になります。
そのためには、まずは、常に自分の業務について問題意識を持ち、様々な情報に対するアンテナの感度をあげるようお願いします。
以上を要望しましたが、まずは新しい環境、生活に適応することが大事であり、健康管理には十分留意して欲しいと思います。
また、積極的に周囲の人と交流し、今後の会社生活の礎となる幅広い人間関係を構築し、周囲から信頼される社員として成長し、素晴らしい会社生活を送られんことを願っています。
<入社式挨拶(要旨)は、当社のプレスリリースに掲載しています>
松本正義|
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2011年03月07日 09:52
大学講座寄付贈呈式
当社グループは、「Glorious Excellent Company」を目指すに相応しい社会貢献を実現するため、国内外の様々な分野における人材育成と学術振興を目的に、2009年に住友電工グループ社会貢献基金を設立、私が理事長をつとめています。2010年度は、大学講座寄付は6件・総額8400万円、学術研究助成は16件・総額2000万円、国内外学生への奨学金は総額1170万円を計画しています。
先日、公募・選考の結果、2010年度から新規に講座寄付させて頂くこととなった以下4講座の贈呈式を開催しました。

いずれも、環境、食糧、高齢化など、人類が直面する最重要課題の解決に向け大変意義深いものであり、その研究に大きな期待を寄せています。
当日は、先生方から研究内容についてプレゼンテーションをして頂きましたので、簡単にその中から2件をご紹介したいと思います。
大阪大学福井先生の研究は、バイオ燃料として期待されるジャトロファのゲノム解析・品種改良により耐乾性、多収性を高めることでエネルギー問題の解決を図ろうというものですが、当社がかつて開発したサンドポニックスの技術がその生苗に活用されていることを知りました。
東北大学工藤先生のアルツハイマー病診断用プローブ開発については、同席した当社メンバーも、事業面から分析器の開発に興味を持つ一方で、高齢化という共通の悩みからか、早期開発を期待する声が強かったようです。
贈呈式後の昼食会では、先生方から大学の実情について色々お聞きしました。大学には教育・研究に加え、社会貢献という役割が求められていること。ある先生は、年間30程の試験を担当しないといけないこと。卒業者の就職が大変なこと。大学卒業時には英語くらいできるよう育てたいこと。それぞれ大変ですね、採用は積極的に行いますよと相槌を打ちながら、英語は、私のように米国にでも飛び込んでいけば大丈夫ですよ、と「習うより慣れろ」(Practice makes perfect)の実践主義の良いところもアピールさせて頂きました。
松本正義|
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2011年02月24日 15:32
グローバル・リーダーシップ・プログラム
現在、住友電工グループは、世界30数カ国で約18万人の社員が活躍してくれています。その内訳をみますと、約8割は外国人社員です。自慢ではありませんが、「太陽の沈まない会社」と言えないこともありません。
昨今のグローバリゼーションを乗り越え、さらに発展していくためのkey wordはダイバーシティであり、現在色々と対応を進めています。
先日、その一環として、当社基幹職社員と海外グループ会社の外国人幹部社員を対象とする、新たな研修プログラム「グローバル・リーダーシップ・プログラム」を開催しました。今回は、15カ国から36社41名が参加し、4日間の日程で、講義及び数名のグループ毎に「住友電工グループらしいマネジメント」をテーマにディスカッションをしてもらいました。
私も研修プログラムの一環として、30分ほど、「Glorious Excellent Companyに向けて」というタイトルで講話をしました。Glorious Excellent Companyのコンセプトは、社長に就任して以来、グループ内に掲げてきたもので、受講者も聞いたことがあるはずですが、直接語りかけることの効果は絶大と信じ、精一杯、英語で話をさせてもらいました。
グループディスカッションでは、「萬事入精」はdo your best everywhere、「不趨浮利」はno easy gainsなどと、英語の議論で、その意味や背景等についての認識を深めていたようです。住友事業精神は、グループ全員が共有すべき基本精神であり、私からもこの機会に改めて噛み砕いて話をさせてもらいました。
また、3C4D(3つのCommunicationと4つのDrink;コミュニケーションは大切だが、杯を交わし心情を深めることはより効果的)との話をしましたが、その後の懇親会では、参加者と大いに交流を深めることができ、まさに3C4Dを実践しての締めくくりとなりました。
今回参加した幹部社員たちが、それぞれの会社で研修の成果を活かして大いに活躍してくれるものと期待しています。
松本正義|
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2011年02月17日 13:13
関西財界セミナー
先週、京都国際会館で開催された関西財界セミナー(メインテーマは関西発アジアと共に栄える道)の第4分科会に議長役として参加してきました。
第4分科会では、「関西の産業進化戦略」をテーマに、グローバル化をはじめとするパラダイムシフトが進行する中で、30年後の未来社会を想定し、起こりうる環境変化にどう適応し、産業形態を如何に進化させていくべきか、特に関西地域における戦略を議論することが目的でした。
第4分科会の参加者は約50名、議長役は初日は私がつとめ、2日目は大阪ガス副社長の横川さんがつとめられました。
詳細は省きますが、自由討議の中では、韓国との比較論、ボリュームゾーン戦略と過剰品質、技術移転とブラックボックス戦術、高齢化が進む関西における新ビジネス展望、燃やさない文明など、様々な議論が出てきました。
また、大阪、京都、奈良、神戸、滋賀、瀬戸内海と観光資源が豊富にある関西・瀬戸内エリアの中心にある私の出身地、淡路島を観光、スマートグリッドのパイロットケースにしてはどうかという意見もありました。
初日の自由討議において、第4分科会に参加したのは、東京に本社を移す会社が多い中、大阪に本拠を置く私が議長だからだと、ある参加者から応援演説を頂き、皆さんからも大きな拍手をもらった時は、議論は脱線気味ながら個人的には大変勇気づけられました。
また、日本企業は、ダイバーシティが遅れている企業が多いという指摘がありましたが、グローバリゼーションとダイバーシティは表裏一体であって、日本企業の中には、海外グループ会社まで含めよくみると既にグローバル化もダイバーシティも進んでいる会社がたくさんある。もっと進める必要は勿論あるが、学者やメディアの方が言うほど、日本企業は遅れていない、卑下する必要はない。と議長役のはずが、持論を展開してしまうシーンもありました。
当初は2日間も議論が続くものかと半信半疑でしたが、皆さんから活発な意見をもらい、多忙な経営者の皆さんが集まった意義はそれなりにあったのかなと思いつつ、やはり有言実行が大事だと改めて感じました。
2日目の議長役の横川さんには、若干、発散した議論を何とかまとめてもらい本当にお疲れ様でした。
松本正義|
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2011年01月31日 13:17
第3四半期決算
先週末、2011年度第3四半期の連結決算を発表しました。
決算内容は、売上高は1兆4780億円(前年同期比+1,954億円+15%)の増収で、営業利益は680億円(前年同期比5.6倍)、経常利益は907億円(同4.2倍)、四半期純利益は620億円(同13.3倍)とそれぞれ大幅な増収増益となりました。お客様各位に心より感謝申し上げますとともに、全社を挙げてSEQCDD体質強化とグローバルに拡販活動に取り組んで頂いた社内関係者の努力に感謝いたします。
通期の業績予想は、12月頃から受注状況が一転、先行きの不透明、不確実さが増しつつあることから、据え置きとしました。
2011年は、世界全体では、昨年並みの経済成長が見込まれていますが、日本を含む先進国と新興国では、はっきりと明暗が分かれているようです。年始以降、全国のお客様へのご挨拶周りでも、異口同音に1~3月は厳しいという声を耳にします。売上数量の伸び悩みに加え、競争激化による価格低下、円高による輸出採算の悪化、銅、原油等の原資源価格の歴史的な高騰など、当面は厳しい事業環境を予想する見方が大勢を占めているようです。
社内では、今一度、筋肉質な組織づくりに努め、積極的な拡販活動に取り組むと同時に、こういう時こそ、思わぬクレームや事故等、たった一つの失敗が取り返しのつかない事態につながりかねない、気を引き締めていこうと、全部門に警鐘を鳴らしています。
2010年度も残すところ後2カ月となりました。計画達成に向けて強い完遂意欲を持って取り組んでまいりますので、温かいご支援をよろしくお願いします。
松本正義|
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2011年01月25日 09:06
スチールコード事業J/V、成功を誓う
昨年末、韓国の大手タイヤ補強材メーカーである株式会社暁星(以下、暁星)と自動車用タイヤの補強材であるスチールコード事業について、タイで合弁会社を設立するとともに、暁星の中国子会社の持分30%を取得することに合意し、合弁事業契約を締結し発表しましたが、先週、暁星から李相雲副会長をはじめトップの皆さんが来日されました。
冒頭、合弁事業の成功を祈念して、固い握手を交わし記念品の交換を行いました。暁星からは、太陽、雲、山、岩、川、松、亀、鶴、鹿、そして、不老長寿の薬草を象った純銀製の置物を頂きました。韓国では、これらの縁起ものが10個集まると願いが最強になると考えられているようです。これに対して、当社からは、合弁事業が末広がりに発展することを祈念して松竹梅を描いた純銀製の扇子をお贈りしました。
暁星は、テキスタイルコードで世界シェア4割強を占める最大手。暁星の持つタイヤメーカーへの強い営業力と当社の技術力を併せることで、成長発展する中国、アセアン市場での事業拡大を進める計画です。
当社グループのスチールコード生産拠点は、日本とインドネシアの2拠点体制から4拠点体制に拡大、生産能力も倍増する予定です。
具体的な取り組みは、今まさに始まったばかりですが、信頼関係を深め、この日の誓いが大きな実を結ぶよう、力を合せていきたいと思います。
松本正義|
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2011年01月18日 13:54
「萬事入精」研究部門に喝!
年始ご挨拶などで忙しい毎日が続きますが、基幹職社員向けの新年講話はトップの役目として当社の伝統行事の一つとなっています。先週の本社(大阪)を皮切りに、全国8箇所を巡回します。
話の詳しい内容は割愛しますが、人材の育成、リーダーシップ、コミュニケーション、コンプライアンスの徹底など、その時々のおかれた環境を考慮して基幹職社員への熱い期待を込めて30分程度話をしました。
大阪製作所での講話の後、昨年末に研究新本館(WinD Lab)の応接ゾーンに掛けた『萬事入精』の書の出来具合を確認してきました。
これは、昨年9月に中国・富通集団有限公司の王董事長から頂戴したものですが、中国の高名な書家である王介南先生、米寿の年の揮毫で、大変力強い、立派な書です。これに相応しい額と掛ける場所を熟慮した末、研究者に喝を入れるのが一番との思いに至り、昨年完成したWinD Labに掛けることとしたものです。
『萬事入精』は、400余年の歴史を持つ住友事業精神の根幹、仕事は勿論、全てにベストを尽くせとの教えです。この精神に従って、研究部門から新しい技術や製品が続々と出てくることを期待しています。
このホールクロックは、1985年に航空機事故で亡くなられた河添千里氏(元当社常務取締役、当時は日新電機専務取締役)のご遺族様から寄贈頂いたものです。氏は、当社研究部門の大先輩であり、お目付役ではありませんが、フロア入口の一番目立つところに設置してあります。
2011年の当社グループを漢字1字で表すと、『展』です。新製品・新技術の『展』開、事業の拡大発『展』です。グループ全員が「12 VISION」達成への挑戦を常に念頭において、『萬事入精』の精神で取り組みたいと思います。
松本正義|
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2011年01月12日 09:00
賀詞交歓会2
前回紹介した賀詞交歓会の会場では、昨年のトピックス(研究新本館「WinD Lab」完成、住友電工グループ社会貢献基金設立、中国での光ファイバ・ケーブル一貫生産開始、世界初200m超電導直流送電に成功)をタペストリーで紹介いたしました。

松本正義|
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2011年01月11日 11:29
賀詞交歓会1
当社では、今年も初出日から3日連続で大阪、東京、名古屋にて賀詞交歓会を開催し、日頃お世話になっている関係先、特約店、グループ会社の幹部の方々にご来駕いただきました。会の冒頭、新年のお祝いと今年の抱負を中心にご挨拶をしました。
安岡陽明学によりますと、昨年の庚寅(かのえ・とら)は、「一致協力して新しい創造活動を始める年」でしたが、今年の辛卯(かのと・う)は、前年の活動を継承し、「基本を踏み筋道を立て断固実行して、困難を克服し繁栄へと導く年」とのこと。(関西師友協会の資料を参考にしました)
現在、グローバリゼーションは新段階を迎え、あらゆる分野でパラダイムシフトが発生するなど政治・経済・社会情勢は極めて不透明、不確実な状況ではありますが、機に臨みて変に応ずれば、大きなチャンス。まさしく「困難を克服し繁栄に導く年」の様相にあります。
この2011年は、当社グループにとっても、2008年度にスタートした中期経営計画「12 VISION」(連結売上高3兆円、連結営業利益2100億円、ROA10%)の4年目。立案当時とは環境が激変し、極めて舵取りの難しい状況ですが、その達成のための足掛かりとなる正念場の年です。
当社グループは、世界30数カ国で約500社が展開し、20万人近い社員が働くグローバル企業となりましたが、Global Human Resource Policy (グローバル人事方針)を明確化しダイバーシティーを更に進め人材を活性化することで、全員が心を一つにして、モノづくり力の向上、グローバル市場への対応、新製品開発・新分野への展開に、世界を変える意気込みで元気に取り組んでいきたい、との抱負を述べさせていただきました。
中締めでは、新春の寿ぎとご参集の皆様のご健勝、ご発展を祈念し、皆様と一致団結して万歳三唱で締めさせて頂きましたが、良いスタートを切ることができました。
松本正義|
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2011年01月05日 08:58
社員への年頭要望事項
当社では、毎年初出の日に、社長メッセージを放送しています。既に、社員の皆さんは聞いて頂いたことと思いますが、改めて「本年の要望事項」を紹介させて頂きます。
現在、政治・経済・社会、あらゆる分野でパラダイムシフトが起こり、極めて不透明、不確実な時代です。こうした困難な時期ではありますが、本年を、これを乗り切り、次の成長発展に向けたSpringboard(跳躍台)とするべく、「12 VISION達成への挑戦」、「複眼的思考を身に付けよう!」「風通しの良い、温かい職場を育てよう!」の3点を要望しました。
【1】中期経営計画12 VISION達成への挑戦
本年は、12 VISION達成の正念場、さらにその先を見据え力を蓄える一年。全員が、12 VISION達成への挑戦を常に念頭に置いて、気合いを入れて、「萬事入精」の心構えで、各々の目標にベクトルをあわせ、持てる力を発揮することを要望します。
12 VISIONの基盤となるSEQCDD(*)体質の強化では、地道に改善活動に取り組み、目標が達成できたら次の出口(具体的な目標や方法)と時間軸(達成までのスケジュール)を明確化・定量化し実践する、というサイクルを繰り返すようお願いします。
(*)S:安全、E:環境、Q:品質、C:コスト、D:物流・納期、D:研究開発
【2】複眼的思考を身に付けよう!
経験や常識が通用しにくく、予測が困難な状況のなか、可能な限りあらゆる方向から事象を観察し、複数のアプローチにつき考察を重ね、進むべき方向を定めるという複眼的思考が必要。そのために、常に自分の業務に問題意識を持ち、従来以上に情報収集能力、情報に対するアンテナ感度を高めるようお願いします。特に新製品開発では、複眼的思考によって商品化を強く意識したアプローチを心掛けて欲しいと思います。また、出口と時間軸の立案では、想定される変化点を注意深く設定し、現れた変化に迅速なアクションが取れるようお願いします。
【3】風通しの良い、温かい職場を育てよう!
全員が活き活きと仕事に取り組める、温かい面倒見の良い職場。活発なコミュニケーションがなされる、風通しの良い職場。そして、業務に就けば、緊張感の中、全員が職場目標の達成にチームワークを発揮し、各人は一隅を照らす精神で自身の課題や目標に愚直に取り組む、という職場を全員で目指しましょう。特に、管理監督者はリーダーシップを発揮して欲しいと思います。
今から40数年前、米国の未来学者ハーマン・カーンは、「進取の気性」、「旺盛なる冒険心」、「革新的指向」、「目標達成意欲」を当時の日本人の中に指摘し、その後の経済大国を予想。皆がこうした気概で萬事にあたれば、必ず昨今の閉塞感も打破できます。日頃から気力の充実、健康管理に努めるとともに、周囲と積極的に交流し、互いに活性化しあえる関係を構築して欲しいと思います。
本年は、住友電工グループ17万人全員が、日本そして世界を変える、との意気込みで、元気を出していこうではありませんか。
松本正義|
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2010年12月17日 09:47
経営幹部研修アクションラーニングにもグローバル化の波が来た
記念植樹に次いで、今年も経営幹部研修「アクションラーニング」の最終報告会を開きました。
アクションラーニングは、SEIユニバーシティの一環として2005年度にスタート、今期で6期目になります。住友電工グループ内の新進気鋭の執行役員や部門長クラス5~6名からなるグループに、その時々の経営に関わる重要テーマを与え、ボードメンバーに課題解決に向けた提案を行わせる実践型の研修です。指名されたメンバーは、チャンス到来、足かけ6ヶ月にわたり精力的に課題に取り組みます。部門の垣根を越えてメンバーが集まりコミュニケーションすることで、グループ内の結束力が高まり日常業務でもシナジー効果が出てくるところもこの研修の良いところです。
また、有益な提案はさらに検討を深め、実際の経営に活かしています。「モノづくり力強化→テクニカルトレーニングセンターの開設」「社内活性化→グループグローバル表彰制度の創設」「事業環境変化への対応→リスク管理室の設置」などの施策につなげてきました。
新鮮な視点で議論を尽くし、そこから出てくる意見、提案はユニークで、聴いているだけでも楽しいものです。私はいつもこれを楽しみにしています。
今回は、米国ノースカロライナ、ウィスコンシン、テネシーのグループ会社の幹部も研修メンバーを加え「米国の住友電工グループにおけるモノづくり人材の育成」について取り組んでもらいました。
現地の視点から、モノづくりカルチャーの醸成についての提案がありました。
もちろん、米国チームの報告や質疑応答は英語で行い、日本のメンバーの報告も英文の要約資料を配布しました。一部は通訳の力を借りましたが、第一歩としては及第点かなという印象です。
ダイバーシティ(多様性)は、企業発展のキーワードの一つです。現在、当社グループには世界30数カ国で17万人に超える社員が働いています。今後もこうした研修などを通して、多様な人材が最大限の力を発揮できる環境づくりを進めていきたいと思います。
松本正義|
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2010年12月15日 09:15
生駒セミナーハウス開館20周年記念植樹
先週、小春日和の暖かい日差しの下、生駒セミナーハウスの開館20周年をお祝いし、経営幹部研修のため集まった皆さんと共に記念植樹を行いました。
植樹した木は、「八重紅しだれ桜」。八重桜の花ことばは、「理知に富んだ教育」「豊かな教養」、一方、しだれ桜は、百年を超える長寿の木として有名です。
学びの舎、生駒セミナーハウスがますます利用され、住友電工グループが「Glorious Excellent Company」という美しい花を咲かせ、末長く発展するように、との願いをこめ、セミナーハウス事務所の皆さんが選んでくれました。
生駒セミナーハウスは「教育は国家百年の計」、当時の亀井会長の肝いりで、住友電工グループの総合力強化のため社員研修の一層の充実を図ろうと創業90周年記念事業の一つとして1990年12月に開所しました。今では、南箱根セミナーハウスや伊丹のテクニカルトレーニングセンターとともに、SEIユニバーシティを支える研修拠点として、当社をはじめグループ会社の皆さんに幅広く活用されています。
金剛・生駒国定公園の「緑の文化園」に立地し、美しい自然の中で日常の業務を離れて研修に集中することができ、近隣の皆さまにもご愛用頂いています。
これからも、研修を通じた自己研鑽、コミュニケーションの場としてますます活用されますことを祈念しています。
松本正義|
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2010年12月09日 09:01
東京OB会
12月初旬、関東地区の当社OB会があり、現役を代表して社長就任以来、初めて参加しました。160名を越えるOBの方々が参加され、懐かしい元気なお顔を拝見することができました。
ご挨拶として、第2四半期決算の説明、研究開発の方向性、新事業の紹介、国内外の新拠点や事業再編の取り組み等、最近の当社グループの状況について、約30分間お話しをさせて頂きました。
私の後、吉海常務執行役員から、NEXTセンターやパワーシステム研究所の設立など、研究開発のトピックスについて、紹介させて頂きました。
総会の後、先輩の皆さんから、たくさんの激励のお言葉を頂きました。先行きの不透明さが深まる厳しい状況にありますが、勇気と元気を頂戴しました。
当社グループは、諸先輩が築かれた事業基盤をもとに、事業の多様化、グローバル化を推進し、現在では、関係会社が490社、人員も17万人を超えるまでに拡大しました。また昨今の新たなグローバリゼーションに対応し、売上、利益の半分は海外で稼いでいます。
今後も、グローバル企業として成長発展していくためには、更に、国内外の人材の登用等のダイバーシティ(多様化)を加速させなければならないとの決意を新たにしました。
今後とも、諸先輩の期待に応えるべく、萬事入精、精一杯取り組みますので、暖かいご声援をお願いします。
松本正義|
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2010年11月22日 10:49
IR説明会
中間決算発表後のIR説明会を東京本社で開きました。
最初に、私から、「2010年上期業績と5つのセグメント別に12VISION達成に向けた下期以降の取り組み」について、ご説明しました。
当日の資料や説明の様子は、こちらに掲載しています。
この上期は、1年前と比較すると、国際的な価格競争の激化と円高による影響もありましたが、自動車やエレクトロニクスを中心に世界的な需要の回復と、徹底したSEQCDD(※)体質の強化によるコスト低減に取り組んだ結果、営業損益ベースで、2009年度上期の▲70億円から、今上期は460億円と大幅に回復したことを報告できました。
12 VISION達成に向けての戦略としては、SEQCDDをはじめとする「内部固めの深耕」を徹底し、「グローバルな新市場への展開」及び「環境など新事業領域への展開」を図り、それぞれ、セグメント毎に、具体的な対策、方向性について、説明させていただきました。
その後、グループ会社の㈱オートネットワーク技術研究所の千葉社長から、当社の主力事業である「自動車関連の新製品、新技術開発」について、若干、技術的すぎたかもしれませんが、精一杯PRをさせて頂きました。
今後、自動車関連市場のトレンドは、環境対応、小型・低価格車シフト、情報化対応に向かうものと推測しますが、この変化をビジネス拡大の好機ととらえ、経営資源を集中し、当社グループがこれまで開発・蓄積してきた、材料技術、電子技術、ソフトウェア技術、そして、モノづくり力等の総合力を発揮した研究開発を加速する所存です。
ご出席頂いた機関投資家の皆さんからたくさんのご質問を頂き、私をはじめ出席していた、各役員からお答えすることで、コミュニケーションも深まったのではないかと思います。12 VISIONの旗に向かって、今後も、グループの総力を挙げて、継続して取り組んで参りますので、皆様、何卒、あたたかいご支援をよろしくお願いします。
(※)S:安全、E:環境、Q:品質、C:コスト、D:物流・納期、D:研究開発
松本正義|
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2010年11月08日 09:00
安全・環境・品質・事務品質活動、中間報告会
先日、安全・環境・品質・事務品質活動の上期実績と下期の重点課題を全社で共有化するため報告会を開催し、出席しました。今回も、その中からとトピックスをご紹介したいと思います。
安全活動では、新人教育の一環として作業標準理解度テストの導入や異常発生時の「止める、呼ぶ、待つ」の意識付け訓練、また、グローバル化に対応し海外拠点の安全巡視について報告がありました。安全は、一人ひとりの心の持ち方、体の調子、健康管理が大きく影響をします。私も毎朝、ラジオ体操をするよう心掛けています。仕事を始める前に、心と体の調子を整え、仕事に臨む、そうした姿勢が大切だと再認識しました。
環境活動では、省エネ、省資源やリサイクル活動の進捗状況について報告があり、優秀部門・個人を表彰しました。エコ製品(※1)では、大幅に高機能軽量化したワイヤーハーネス部品や、化合物半導体製造過程で得たノウハウを生かしたアンモニアガス分解除害装置の紹介がありました。また、個人の環境意識の向上を目指したエコライフ活動では、参加家族数も6787家族と徐々に拡大、CO2換算で1人1日1㎏以上削減を達成したご家族もありました。
環境に優しい生産、徹底的にムダを排除した生産を目指して、各部門とも目標達成に向けて頑張って欲しいと思います。
モノづくりの基盤を支える品質と事務品質活動は、車の両輪のようなもの。
各部門から創意工夫した活動の紹介がありました。お客様の要求に応じ製品の高度化、プロセスの複雑化が進みますが、品質向上には、全員が地道な改善活動を積み重ね、その定着を図ることが大切です。また、管理監督者は、設備を含めた職場環境の思い切った改善を計画的に進めることも大事です。
報告会後、関係者の慰労とコミュニケーション促進のため懇親会を開催しました。
昨年来、全社を挙げてSEQCDD・モノづくり力向上に注力したことが、市場の回復とともに、上半期の好業績につながりました。下期は、巷で生産縮小など気になる話が出ていますが、これまでの経験を活かし、いい成果を出せるよう「気合いを入れて取り組もう!」と全員に号令をかけました。
(※1)ISO14021に基づく社内基準をクリアした製品で、現在45製品あります。
松本正義|
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2010年11月01日 11:53
2010年度第2四半期決算
先週、第2四半期決算について、発表しました。
売上高は、9,906億円と前年同期比22%増、利益面では、営業利益460億円、経常利益は622億円、純利益は414億円と、それぞれ前年同期の損失から大幅に改善することができました。
通期業績予想は、円高等のリスク要因もあり年初公表値を据え置き、また、当期の中間配当金についても、上期業績並びに通期見通しを勘案し、年初公表通り前年同期に比べ1株につき2円増配の9円とすることで公表しました。
年初公表値を達成できたことは、自動車・エレクトロニクス関連市場を中心にグローバルに需要が回復したこともありますが、一昨年来のグループを挙げての体質強化とグローバルな拡販活動の成果によるものと感じています。
今後の見通しは、欧米での失業率の高止まりや景気停滞の長期化、新興国経済では欧米市場の低迷による輸出の減速や投機資金流入によるインフレ懸念、日本経済も、デフレ基調の長期化や円高を背景とした国内空洞化など、国際競争も激化する中、厳しい経営環境が続くものと見られています。
実際、お会いする方々の多くが、異口同音に厳しい見通しをされているように感じます。
しかしながら、当社グループは、12 VISIONの達成という大きな目標を掲げています。非常に舵取りの難しい局面が続きますが、メーカーの基本はSEQCDD・モノづくり力にあり、その原点に立ち返って体質強化の総点検を行い、筋肉質な組織の維持・向上に努め、新規市場開拓に全力で取り組もうと、決算発表と同時にグループ全体にメッセージを発信しました。
なかなか安心できる状況ではありませんが、「萬事入精」、誠心誠意取り組みますので、皆さまもご支援をよろしくお願いします。
松本正義|
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2010年10月25日 13:47
粉末合金事業部 50周年記念パーティ
光陰矢の如し、私が入社後、最初に配属されたのは「イゲタロイ®」(※)で有名な粉末合金事業部です。先日、事業部発足50周年を記念し、特約店の方々や大先輩の皆さんをお招きしてパーティが開催、私も参加しました。
当社の事業部制の導入は、1959年1月に特殊線部、粉末合金部、ゴム工業部、工事部を独立させ、翌1960年7月に、粉末合金事業部と特殊線事業部を正式に事業部としたことに遡ります。製品別に製造と販売を一貫して統括することで、事業を効率的に管理し、経営環境の変化にも機動的に対応できる組織を確立しました。
粉末合金事業の歴史は古く、1927年(昭和2年)に超硬合金の研究に着手し、翌年には銅線の伸線に必要なダイスとして利用できる合金を開発、超硬合金イゲタロイが誕生したことに遡ります。
その後、粉末合金事業は、超硬合金から人工ダイヤ、焼結部品、機能部品、光学製品など、製品群のバラエティも広がり、現在、ハードメタル事業部、焼結製品事業部、そしてグループ会社も国内外に30数社を抱える迄に業容も拡大、売上も、50年前は25億円から、現在はその約50倍を超える規模になりました。
当日は、大先輩の皆さんと、懐かしい話に盛り上がり、楽しく過ごしました。
50年前は、木造建屋でエアコンもなく、伊丹空港から離陸する飛行機の騒音で電話の声も聞き取れない田舎にいるような環境でしたが、皆、溌剌と事業拡大に燃えていたと、当時を懐かしむお話も伺うことができました。
最後に、先輩方のエールに応え、牛島執行役員の今後に向けての決意表明と、三枝執行役員による三本締めでお開きとなりましたが、皆さんから期待の声が大きかった5年後の再会が果たせますよう、更なる事業の成長発展を誓い合いました。
(※)住友の標章である井桁とアロイ(合金)を組み合わせたヰゲタロイ(後にイゲタロイ)の商標となった。
松本正義|
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2010年10月06日 10:50
新メンバーを迎えて
10月1日は、行事の多い忙しい一日です。前回ブログで社内放送の話をしましたが、下期事業計画の報告会の前後、早朝には秋の入社式とキャリア入社の激励式、夜には新入社員と内定者懇談会を開催、参加しました。
入社式・激励式は、前日までの雨模様が一転、秋晴れの清々しいなか、秋入社3名とキャリア入社14名に私から辞令を交付しました。
入社式では、新入社員への要望事項として、いつも通り次の3点をお願いしました。
●仕事の基本を身につけ愚直に実行する
●たゆまぬ自己研鑽の努力をする
●コミュニケーションを大切にする
まずは、新しい環境、生活への適応と、健康と安全が第一です。日常の健康管理によく留意し、知力、体力、胆力の養成に努めて欲しいと思います。そして、当社グループ社員として、持てる能力を存分に発揮して、充実した会社生活を送られんことを期待します。
夕方からは、来春入社予定の117名、秋入社の3名を迎えた懇談会。全役員が参加し、若い皆さんと盃を交わします。一緒に記念撮影を求められ、そこかしこに人の輪が出来、様々な話題に話が咲き、当社の将来を担う若い人からエネルギーと元気を分けてもらいました。
内定者の皆さんは、これから卒業までの間、研究や論文などで忙しい毎日かと思いますが、勉強やクラブ活動、そして友人やご家族との交わりを大切にし、残り少ない学生生活を有意義に過ごして欲しいと思います。来年4月の入社式には、元気な皆さんに会えることを楽しみにしています。
松本正義|
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2010年10月04日 08:49
後半戦も気合いを入れていこう!
今年度も早半年が経過しました。先日社内放送で、「安全」、「環境」、「品質」、そして「SWITCH運動」のレビューと下期の取り組みについて、メッセージを出しました。残り半年、これらを含めそれぞれの業務にあたるよう、従業員には以下の通りお願いしています。
1点目は、これまで何度も言ってきたことですが、改善活動の成否は、最後は一人ひとりの強い目標達成意欲にかかっています。生半可な気持ちでは進歩は生まれません。特に、安全・品質については、全員が「ゼロへの挑戦」に真摯に取り組んで欲しいと思います。期初に掲げた目標に向かって、もう一度、スタートを切る気持ちで、取り組みましょう。
2点目は、三現主義の徹底です。モノづくりの原点は、現場、現物、現実から事実をしっかり見極めることから始まります。何か大きな壁にぶち当たった場合も、何か大切な事実を見逃していることがあります。そういった場合、初心に帰って、三現主義に徹し、根本原因の究明、抜本対策の実行に取り組むようお願いします。
3点目は、年頭挨拶でも申し上げた要望事項の実践です。2010年もあと残り3カ月を切りました。3つの要望事項「①たゆまぬ改善活動と結果へのこだわり」、「②定量化の習慣を身につける」「③気合いを入れていこう!」が着実に身についているかどうか、再確認と徹底をお願いします。
最後に「SWITCH運動」について。「メリハリのある効率的な仕事をすることでワークもライフも充実させよう」というスローガンで実施している「SWITCH運動」も、本年度が最終年度です。本年度は、仕事のやり方を見直し、より創造的な仕事をしてパフォーマンスを上げることを重点に置いていますが、今後、永続的な仕組みとして私達のDNAに組み込まれるように、全員参加で取り組むようお願いしました。
「安全第一」、「品質第一」、「環境保全」そして「SWITCH運動」、これら体質強化促進に真正面から取り組み、12 VISIONの達成、ひいては「グロリアス・エクセレント・カンパニーへの飛躍」に向けて、皆さん一緒に気合いを入れて頑張りましょう。
松本正義|
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2010年09月29日 10:05
富通集団との合弁会社「富通住電光繊(杭州)有限公司」の始業式 (浙江省富陽市にて)
9月21日に挙行。翌22日は中秋節。満月を賞で月餅をいただき、家族の一体感を確認し、将来がお互いに幸せであることを祈る大切な休日。残念ながら9月22日は曇りがちで満月は望めず。
富陽市にて、富通集団有限公司(以下富通集団)との合弁会社「富通住電光繊(杭州)有限公司」が、プリフォーム(光ファイバ母材)から線引きまでの光ファイバ一貫製造体制を完成させ稼働に入ったのを記念し、全国人民代表大会、浙江省、杭州市、富陽市、中国通信協議会、銀行各行の多数の幹部をはじめ、関係者の皆様にご来駕頂き、工場見学、式典、招宴を執り行いました。
思い切って最新設備を導入した工場は、流石に目を見張るものがあります。日中合作の成功を祈念し、両国の若きエンジニアが協力し、必死の思いで短期間に創り上げたマスターピースと言っても過言ではありませんでした。
言うまでもありませんが、通信業界は、品質への要求は高く、また技術進歩が速く、市場価格の変動にはコストダウンが追随できない程、厳しい業界であり、巨大市場中国では尚更です。
多数の来賓からも、「これからが真のチャレンジ。全員一丸となって、富通住電光繊を中国一の光ファイバ・ケーブルメーカーに成長させて下さい」との激励の御言葉を頂きました。
日中相互の信頼関係と密接な双方向コミュニケーションを基に、今までの過酷な経験を、完全現地化した中国の地で如何に先手を打ってポジティブに生かしていくかが、ゴーイング・コンサーンとして肝要なことでありましょう。
平坦な道は期待してはいけません。切り拓く企業精神、初心不可忘、萬事入精、頑張っていきましょう。
■プレスリリース
「日本企業初! 中国において光ファイバ母材の量産を開始」
松本正義|
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2010年09月27日 09:04
パリ訪問
5月はトランジットで通り過ぎましたが、先々週、久方ぶりにパリを訪問しました。猛暑が続いていた日本とは違い、9月中旬ともなると、さすがにさわやかな天気でした。写真は、当社グループ会社Sumitomo Electric Wiring Systems(Europe)Limited(略称SEWS-E社)のパリ事務所を訪問した際のものです。
SEWS-E社は、英国資本のルーカス社との合弁会社として1990年1月に設立、当時、ロンドンに駐在し住友電工の代表として交渉にあたりました。
その後、1999年7月に100%子会社化し現社名に変更しましたが、私は、1990年の設立以来2004年迄、Directorをしておりましたので、欧州グループ会社の中でも最愛の息子の1人といったところでしょうか。
現在は、欧州を中心に、カサブランカで有名なモロッコやエジプトを含め14カ国において、ワイヤーハーネス及び関連製品の製造・販売事業を展開、従業員1万人超の規模に達しています。
欧州は、経済金融危機により、大きな変革の時にあります。こういう時こそ、当社グループの幅広い研究開発力や組織力を結集し、お客様第一の姿勢で、新技術、コストなど様々なニーズへの対応力を強化することで、グローバルサプライヤーとしての信頼を高めるチャンスです。グループが掲げる2012年度のグローバルシェア25%達成に向け、気を抜かず邁進するよう叱咤激励してきました。
ローソン社長をはじめSEWS-E社の幹部の皆さんとは、常日頃から意思疎通ができていると思ってはいますが、Face To Faceのコミュニケーションも大切です。お互いに共通認識を深め、目標に向かって頑張ろうと誓いあいました。
(ご参考)
SEWS-E社のWebサイト http://www.sews-e.com/
松本正義|
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2010年09月24日 14:08
中国(上海・蘇州)訪問(4)~関係会社訪問
蘇州・上海出張時に最後に訪問した、蘇州住電装有限公司(略称SDM-S)からも写真が届きましたので、遅ればせながらご紹介します。
同じ敷地内にある蘇州住電汽車電子線業有限公司(略称SZAW)の皆さんも一緒に記念撮影しました。
両社は、当社の主力事業であるワイヤーハーネス関連の製造会社で、SDM-S社は、6000名の従業員が働く世界トップクラス規模の自動車用・複写機用ワイヤーハーネスの生産会社です。SZAW社は、SDM-S社他のハーネス会社向け自動車用電線を製造する会社です。
私が行くということもあり、工場内は、本当にきれいに整理整頓が行き届いていました。今回は、駆け足のような形でしたが、皆さんの頑張りは、よくわかりました。これからも、一緒に頑張りましょう
松本正義|
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2010年09月21日 15:43
中国(上海・蘇州)訪問(3)~関係会社訪問
先週、蘇州訪問時の写真をご紹介しましたが、蘇州よりも先に訪問した上海の住電精密工具(上海)有限公司(略称SPT)を訪問した際の写真が届きましたので、皆さんにご披露します。
中国における切削工具の製造拠点は、上海のSPT社と天津の住電硬質合金(天津)有限公司(略称SCT)の2ヶ所があり、上海ではプリント基板用マイクロドリル及び鋼・鋳物加工用マルチドリルを、そして、天津では精密級刃先交換チップ(イゲタロイ)を、現地需要向けを中心に生産しています。

販売に関しては、当社の100%出資により、販売会社「住友電工硬質合金貿易(上海)有限公司」(略称SHMS)を設立し、広州、天津、長春に加え、大連にも支店を開設し、現地に進出している自動車メーカーなどの日系ユーザー及び、現地ローカルユーザーへのサポート体制を強化しています。
現地密着型の営業活動を展開することで、成長著しい中国における切削工具市場においても、信頼される会社を目指して頑張ってもらいたいと思います。
松本正義|
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2010年09月16日 08:42
中国(上海・蘇州)訪問(2)~関係会社訪問
9月8日の午前と9月10日の、1日半かけて、上海と蘇州の関係会社5社を訪問し、これに加えて2社から業務報告を受けました。時間が足りなくて現地会社の幹部には誠に申し訳ありませんでした。帰途機中で資料を読み返し、工場視察及び業績・問題点の内容は、頭に入った筈ですので安心して下さい。
写真は、住友電工(蘇州)電子線製品有限公司(略称SESZ)の玄関で、蘇州地区の皆さんに熱烈歓迎で出迎えてもらい、その後、住友電工(蘇州)超效能高分子有限公司(略称SFPZ)を訪問した際に撮影したものです。

言うまでもないですが、これからは中国を市場として位置づけ、中国民族会社とはイコールフッティングですので、負けない工夫をして市場拡大に努めて欲しいと。幸いにも、まだ日本企業には技術において一日の長があり、また、少なくとも弊社には海外関係会社280社の経営を世界で繰り広げてきた経営ノウハウもあります。現地調達をはじめ現地化を早急に拡大し、規模拡大、利益増を、時間軸と出口を定量的に明確にして経営を進めて頂きたいと伝えてきました。
最後に、蘇州地区のグループ会社幹部と日本からの駐在員の皆さんと一緒に撮りました。
まだまだ、暑い日が続きますが、健康に留意し、共に頑張りましょう(加油!)。
松本正義|
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2010年09月13日 13:42
中国(上海・蘇州)訪問(1) ~IWCC総会
以前に御紹介しましたIWCCの2010年総会が上海で開催(9月8日-9日)され、上海・蘇州の関係会社視察も兼ねて訪問致しました。
上海も36℃~37℃と、日本と変わらぬ程、猛暑日が続いていましたが、万博も開催されているとあって、相も変わらず活気のある大都会でした。空を見上げると、不思議なことに青空が拡がっており、いつもはどんよりと曇っている筈の上海に『大異変』が起きていました。かねて聞いておりました中国政府の上海万博効果です。国家権力は天地をも動かすのかと驚愕した次第。
IWCCの主議題は種々ありましたが、現会長が任期満了で韓国の伸銅会社の社長さんが引き継ぐことになりました。国際感覚もあり、米国留学も経験され、英語は達者で最適な方でした。世界の経済状況を反映し、中国、東南アジア、韓国、日本等、東洋の企業グループが勢いを増しており、今後のIWCC運営に人事を含め微妙な工夫が必要ではないかと愚考した次第。

松本正義|
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2010年08月25日 09:04
関西経済同友会未来産業委員会
本年5月から、関西経済同友会の常任幹事に就任すると共に、未来産業委員会の委員長をつとめることとなりました。未来産業委員会は、先進国の成長が鈍化しアジアを中心とした新興国が急成長する中で、関西地域の産業が持続的に成長していくために必要な未来産業とその発展モデル等について研究し提言することを目的としています。
委員会活動のスタートに当たり、日本政策投資銀行の坂田枝実子氏を講師にお招きし、『関西における産業集積の事例としてのバッテリー・クラスター』と題した講演会を開催、お話を伺いました。
氏によれば、オバマ大統領がグリーンニューディール政策を提唱して以来、世界で再生可能エネルギーやエコカー関連を中心に環境関連産業の機運が盛り上がっていますが、太陽光や風力などの自然エネルギーの利用やEVやPHEVの普及には、蓄電池開発が欠かせません。
蓄電池は、「粉を混ぜる」「焼く」「塗工する」「乾燥させる」「プレスする」「カットする」「巻き取る」という技術の集合産業ですが、関西には、繊維、製薬等の伝統産業によって培われた技術があり、それら要素技術がこれまで関西での電池産業に展開されてきました。
実際、リチウムイオン電池や太陽電池産業の集積拠点として、関西は「バッテリーベイ」と呼ばれていますが、認知度が今ひとつ足りず、また、韓国、中国をはじめとする新興国との競争も激しくなる中、新たな関連産業を呼び込みエリア一体での需要の創出を目指すためには、「バッテリーベイ」ブランドをこれまで以上に国内外に浸透させる必要があり、国・自治体・企業の連携が大切であろうとのこと。
坂田氏は、一橋大学経済学部を2006年に卒業した大学の後輩になりますが、才媛と呼ぶにぴったりの方で、自分の若かりし頃に比べ、本当にしっかりしているなと感心させられました。具体的な事実を調べ上げ、説明も説得力があり、お陰さまで、委員会活動のスタートを飾るにふさわしいお話を伺うことができました。これを契機として、委員会メンバーの方々と共に、議論を深めていきたいと思います。
委員会の活動期間は2年、私も微力ではありますが、精一杯、務めさせていただきたいと思いますので、皆さまのご指導ご鞭撻を賜りますようお願いいたします。
松本正義|
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2010年08月18日 10:15
中国蘇州訪問
さて、夏休みの前半を利用し中国へ出張してきました。中国には当社グループの拠点が約70社ありますが、数日間ではとても全てを回ることはできません。
今回は、2007年4月に設立した住友電工(蘇州)光電子器件有限公司(SPEC社)を訪問しました。
SPEC社は、光デバイス、光リンク等の光コンポーネント製品の製造・販売会社。成長目覚ましい中国光関連市場における重要拠点であり、多忙を極めていました。また、いつも感じることですが、中国の現地幹部社員の皆さんは、日本語が本当に上手で、皆さんの説明を通じて現地のことがよくわかりました。
会社訪問後、蘇州のグループ会社幹部との会食では、現地情勢にアンテナを張り、社員の皆さんとしっかりコミュニケーションをとるよう激励してきました。
蘇州には、SPEC社の他、住友電工(蘇州)電子線製品有限公司、住友電工(蘇州)超効能高分子有限公司、蘇州住電電子材料有限公司、そして、蘇州住電装有限公司、蘇州住電汽車電子線業有限公司など多くのグループ会社があります。
2008年に、地域貢献の一環として、蘇州大学に奨学金制度を創設していましたが、今年の4月、その蘇州大学から2名がSPEC社に入社してくれました。嬉しいことであり、今後も継続して取り組んでいきたいと考えています。
残念ながら上海万博には行きませんでしたが、帰国日の早朝5時頃、現地駐在員からの誘いの電話で「折角なので見に行こう」と、寒山拾得の故事で名高い寒山寺を訪問しました。中唐の詩人で政治家でもあった張継の七言絶句「楓橋夜泊」によっても広く知られており、早朝にも拘わらず観光客で一杯でした。

当日は、日本と同様、本当に暑かったですが、現地で生活をする駐在員にとっても、「東洋のヴェニス」蘇州は、とっても住みやすいとの評判でした。
今回は、日本が休みの間を利用しての訪問になりましたが、活気にあふれる中国と5000年の悠久の歴史に触れ、今後の中国市場での事業戦略への思いを深めるに有意義な出張となりました。
松本正義|
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2010年07月30日 13:52
2010年度、第1コーナーを回って
7月29日に2010年度第一四半期決算を発表しました。
売上高は4,878億円(前年同期比+1,157億円)と31%の増収、営業利益は198億円(同+345億円)、経常利益は261億円(同+401億円)、純利益も192億円(同+295億円)と、スタートとしては、まずまずの滑り出しとなりました。
中国、アジア等の新興国経済の成長にけん引されて、世界的に自動車関連を中心に需要が回復し、リーマンショック前の2008年度第一四半期に比較して、売上高も約8割程度まで戻ってきました。
1年前は、世界同時不況の影響を強く受け需要が激減し一時期は水面下にありましたが、「身の丈にあった組織・コスト構造への再構築」「内部固めの深耕」に全員で取り組み、筋肉質な体質、利益が出る体制へと転換が進みました。
市場予測では、このまま、ゆるやかに景気が回復していくとの楽観的な見方も一部にはあるようですが、経営者としては、気を緩めるわけにはいきません。内需の低迷と足元の円の高止まり、世間でも夏場以降の景気減速懸念がささやかれる等、先行きは予断を許さない状況もでています。
グローバルワンマーケットの進展は、地球規模での競争激化を引き起こします。当社グループは、これまでトップメーカーとして技術開発、グローバル対応、M&Aにとアグレッシブな取り組みを進めてきましたが、油断は禁物です。
決して慢心せず、どんな状況でも、は少し言いすぎですが、想定の範囲内であれば、乗り越えることができる体制づくりへと、SEQCDDの各課題に対して気を抜かずに、スピードをあげて、より筋肉質な企業体質の強化に努めるよう社内に檄を飛ばしています。
米連邦準備制度理事会(FRB)バーナンキ議長が「異例なほど不確か」と発言し先行きの不透明さを強調した経済情勢ではありますが、先に公表しました通期業績見通し(売上高2兆円、営業利益1000億円、経常利益1200億円、当期純利益600億円)の達成に向けて、グループ一丸となって取り組んでまいりますので、今後ともご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
松本正義|
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2010年07月23日 09:06
IFRSについて
皆さんもご存じの通り、日本の上場会社にも、IFRS(国際会計基準)が2015年~2016年頃に、強制適用となる見込みです。
先日、会計学の大家であり、当社の社外取締役でもある関西学院大学商学部平松教授より、経営幹部向けに「IFRS導入をめぐる経緯と課題」と題する講義をしていただきました。IFRSについて、これまで紆余曲折を経てきた経緯などをわかりやすく説明して頂きました。
経済のグローバル化が進む中、一国だけが独自の基準を用いることのデメリットは大きく、統一基準を受け入れることになったこともよく理解できました。
さて、IFRS適用により、貸借対照表が財政状態計算書に、損益計算書が包括利益計算書に変わりますし、売上計上、有形固定資産の減価償却、退職給付債務、のれん、有給休暇引当金などが従来の日本基準と異なり、これらを把握する仕組みなどが必要になります。
また連結範囲も、原則、全部連結となり、連結子会社数が大幅に増加しますので、決算業務は膨大になります。
一方で、IFRSというグローバル・スタンダードの導入により、Stake Holdersの皆さんから国際的な信用を高めることが可能になる、グローバルなレベルでの他社との財務諸表の比較が可能になる、海外株式市場での上場がしやすくなる、といったメリットもあります。
いずれにせよ、賽は投げられましたので、しっかりと準備をしていかねばなりません。
冒頭の講義の中で、長年ブラッシュアップされてきた現在の日本基準のよいところが採用されるよう、国際会計基準審議会などへ人材を送り込むなど、積極的な働きかけをもっと行うべきだとのお話があり、私も同感です。最近よく言われる内向き志向を打ち破って、積極的に外に出て行くことの大切さ、グローバル・プレゼンス向上の必要性を痛感しました。
松本正義|
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2010年07月08日 10:33
G活報告会に参加して
カイゼンはメーカー競争力の源泉。今年も、G活(グループ活動)発表・改善活動表彰大会を開催し出席しました。
大会が事業本部対抗の形に変わって3年目、流石に700近い活動の中から事業本部大会を勝ち抜いてきただけあって、報告、テーマともに甲乙つけがたく審査も白熱しました。最優秀社長賞は、事実をシッカリ観察、治工具化でキッチリ対策、安全面でRA(リスクアセスメント)まで実施し、永年の課題に成果を出した、エレクトロニクス事業本部代表の住友電工ファインポリマー(株)ポアフロン掛「センサーグループ」に決まりました。
今年はベトナム、中国からの参加もあり本活動がグループ・グローバルに浸透しつつあり、本当に心強く感じました。ベトナムのSUMI-HANEL WIRING SYSTEMS CO.,LTD(SHWS社)からは、リーマンショック後、コスト削減をテーマに取り組み、G活を通じてチームワークの向上、目標達成の喜びを共有化できたこと等、自信に満ちた元気な報告がありました。
当社グループでは、安全、環境、品質をはじめ、多くの全員参加活動がありますが、報告会に参加する度、一人ひとりの問題意識に基づくこうした地道な活動が、住友電工グループの屋台骨を支えているのだと感じます。
先日の株主総会では、株主の皆さまから建設的なご意見をたくさん頂戴し、温かい目でご支援をいただいていることに感謝すると同時に、その期待に応えなければならないことを強く心に感じました。先行きが不透明で不確実な時代と言われますが、利益を出せない会社は魅力がありませんし、企業には継続し存在する責任(Going concern)があります。
継続は力なりとはよくいったもので、グループ活動や改善活動を愚直に続けSEQCDDの向上に努め、12 VISIONの達成目指してStake Holdersの皆さまのご期待に応えていきたいと思います。
報告会の後、報告者の労をねぎらうため、懇親会を開きました。明日も仕事がありましたので、ほどほどにしましたが、潤滑剤が入ることで、信頼関係も深まりました。今後も、最優秀賞を目指し、よい発表を期待します。

松本正義|
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2010年06月28日 09:58
2010年6月定時株主総会
6月25日(金)に定時株主総会を開きました。株主総会は、株主の皆さまの生の声を聞き、また率直に経営の考え方をお話できる、重要な双方向コミュニケーションの場です。今年は、100年に1度のマーケットの落ち込みを何とか乗り越えることができたことや、将来に向けた取り組みの状況など、例年以上に、懇切丁寧にご説明するよう心掛けました。
最初は、なかなかお手が上がりませんでしたが、いろいろ準備してきましたので是非ご質問をと申し上げたところ、粗利益の改善に頑張って欲しいとのご発言を皮切りに、続いて多くの方からご質問を頂きました。
スマートグリッド、クラウドコンピューティング、水ビジネスへの取り組みについての質問も頂きました。スマートグリッドについては、超電導やパワーデバイス等、主にハードの開発に向け、NEXTセンター、パワーシステム研究所を新設し、当社グループの持てる全ての技術を融合し長期的な視点で取り組んでいることご説明しました。
ユニバーサルシティ駅に宣伝看板を出してはどうかというご提案もありました。BtoB企業ではありますが、会社のPRは重要なテーマであり、費用対効果を見極めて検討していきたいと思います。
また、役員報酬を決める際、担当事業本部の業績をどう評価しているのかというご質問がありました。日頃から、役員には業績に対する結果責任があると言っていますが、人工ダイヤ、光ファイバ、化合物半導体等も10~20年という長期にわたる地道な取り組みの結果、花開いたものであり、短期的な業績のみでは評価していない旨をお答えしました。
2009年度は、世界同時不況の影響で、実際、売上も最高時の7割程度にとどまりましたが、「身の丈にあった組織とコスト構造の再構築」、「内部固めの拡大と深耕」、「教育再武装運動の強化」にグループを挙げて取り組み、当初予想を大幅に上回る成績を残すことができたことは、経営を預かる立場として、株主の皆様に胸を張って答えることができました。
また、公正取引委員会による立入検査等を受け、ご心配をおかけしたことについては、経営陣一同、心からお詫び申し上げ、今後、競争法コンプライアンス体制を一層強化し、社会から信頼される公正な企業活動の実践に真摯に取り組む覚悟を申し上げました。
最後に、持続的な成長発展を通して社会に貢献し、また、同時に株主の皆さまにも利益の還元を図ることを目指し、経営陣一同、今後も身を粉にして頑張っていきたいと申し上げ、閉会とさせて頂きました。
松本正義|
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2010年06月22日 08:50
全社活動2010(2)
安全、品質活動については、毎年、ポスター、標語を募集し、優秀作品はこの全社大会の場で社長表彰をしています。今回は、安全では、標語11,746件、ポスター240件、品質では標語2,413件、ポスター61件の応募がありました。自工程保証の大切を、分かり易く表現するなど、なかなかの出来映えですので、本ブログでも紹介させて頂きます。
実際の活動が、標語やポスターの通り、活発に展開されることを期待しています。
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2010年06月21日 09:37
全社大会2010(1)
6月初旬に、安全・環境、品質、事務品質活動について、昨年度の実績報告と、本年度の方針、目標、具体的活動の共有化を図るべく、全社大会を実施、私も出席しました。報告では、危険疑似体験キットや動画を用いた感性を磨く研修等、各本部の実態に応じ工夫を凝らした取り組みがあり、感心しました。
また昨年1月に開始した、現実課題の解決を通じ、モノづくりの革新・改善を担うプロを育成する、モノづくり革新プロ実践道場(MKP)、現場改善プロ実践道場(GKP)により、SEQCDDに係る永年の課題を解決したという事例報告もあり、大変心強く感じました。
一方、全社を挙げて耐震補強等の安全対策を推進していますが、流石に創業113年ともなれば、老朽化が進んでいる建屋、設備等もあり、先手管理の対策をとることが必要だと感じました。
また、海外拠点200社超、海外従業員10万人超と、グローバル化が進むなか、精力的に諸活動の浸透を図ってきましたが、欧州のRoHS指令やREACH規則をはじめ様々な環境関連規制があり、少しの油断が事業に支障を来しかねません。日本人だけでなく、外国人の登用推進も課題の一つであろうと感じました。
残念だったのは、管理監督者の皆さんに、1日3回の現場巡回と、また漫然と巡回するのではなく、その際に気付いたことは改善メモを書くようにとお願いしてきましたが、基幹職の巡回が少ない、記録も取っていないケースがあるとの報告がありました。生産現場はまさに生き物であり、常に変化しています。改めて、三現主義を徹底するようお願いしました。
また、定めたプロセスや標準についても、顧客や社会の要求がスピーディに変化していることをよく勘案し、陳腐化しないよう不断の改善が必要です。他に例を求めるまでもなく、安全品質はメーカーの生命線であり、十分注意して取り組んでほしいとお願いしました。
最後に、事務品質向上活動の報告では、社員一人ひとりの的確な事務処理、創意工夫と問題解決への真摯な姿が、会社を支えていることを再認識しました。この活動は、一般職の皆さんによる事務研究会が中心ですが、しっかり取り組むことで、職場内の意思疎通も深まり、チーム力も高まります。「基幹職はリーダーシップを発揮してやっているんだろうな。人任せにしていたら承知しないぞ」と喝を入れたところ、たくさんの方から笑いが出ました。心当たりがあるのだろうかと思いながらも、これで、少しなりとも活動の活性化につながればと思いました。
大阪製作所のWinD Lab講堂を会場に、全国6拠点を結ぶTV会議で実施し、非常にたくさんの面々が参加。是非とも他部門の有益な活動について、積極的に横展開を図って欲しいと思います。
松本正義|
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2010年06月10日 10:59
IWCC合同会議に参加~番外編
先月来の欧州、南米出張編の最後に番外編として、印象深いエピソードを皆さんにご紹介したいと思います。
最初は、サンパウロを発つ前に訪れた市内 Paulista Avenueにあるサン・パウロ美術館Museu de Arte de São Pauloです。レンブラント、ルーベンス、モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、エルグレコ、モジリアーニ、ピカソなど錚々たる巨匠の作品が展示されていました。南米でこれだけの西洋美術を集めた美術館は他になく、「奇跡の美術館」とも称されているようです。
作品を皆さんにご紹介できない点は残念ですが、纏まった西洋美術のコレクションに圧倒されました。また、多くの絵が実業家から寄付されたものであることにも驚きました。数々の名画の中に、英国絵画史上、最大の風景画家としての評価を揺るぎないものとしているジョン・コンスタブルの絵が展示してありました。思いもよらぬ大作の遭遇に、大変感動しました。
次は、意外な人との出会いです。サンパウロからリオデジャネイロへのフライトに、強豪サンパウロFCの選手が同乗していました。
写真はサンパウロFCのフォワード、Jリーグ浦和レッズ等でも活躍したワシントン選手です。スタープレーヤーでありながら、リクエストに快く応え、写真に収まり、とても気さくに会話をしてくれました。
また、折しも、南アフリカで開催されるワールドカップに出場する代表選手が発表されるタイミングで、贔屓の選手の当落予想で大変盛り上がっていました。
最後は、絶景を紹介し終わりとします。リオデジャネイロの一番の名所、巨大なキリスト像がそびえ立つコルコバードの丘には登れませんでしたが、帰国の途につく直前、それと並ぶ名所ポンデアスーカルという海岸にそびえ立つ断崖絶壁の山に登りました。そのユニークな形から砂糖パンの山と名付けられました。
標高400m、ロープウェイで上った頂上からは、リオデジャネイロの町全体を見渡すことができるすばらしい眺望でした。リオデジャネイロは、ポルトガル語で「1月の川」の意。ポルトガル人が1502年1月にポンデアスーカルの近辺に辿り着き、そこから見る現在のグアナバラ湾を川だと思いこみ、リオデジャネイロと名付けたことが由来のようです。
今回の出張では、日本から遠く離れたブラジル・ドイツで、直向きに頑張っているグループ会社の皆さんから、逆にエネルギーをもらって帰国した次第です。また、ブラジルでは中国と違った新興国の熱気を体感でき、また予想外の出会いもあり、とても有意義でした。
松本正義|
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2010年06月07日 09:07
南米グループ会社訪問~SDB社編
デュッセルドルフからパリ経由で約10時間かけてブラジル・サンパウロに到着、SUMIDENSO DO BRASIL INDUSTRIAS ELETRICAS LTDA.(SDB社)を訪問しました。
SDB社は、四輪・二輪車用ワイヤーハーネスの製造販売会社で、売上高約320百万レアル、人員2400人、ブラジル国内ミナスジェライス州、サンパウロ州、アマゾナス州の6拠点で事業展開しています。
今回は、ミナスジェライス州にあるポウゾ・アレグレ工場とトレス・コラソンエス工場の2か所を訪問しました。因みに、トレス・コラソンエスは、サッカーの王様ペレの生誕の地です。
ブラジルは、人口2億人、鉄鉱石などの資源も豊富で世界景気を牽引する新興国の代表BRICsの一角を担い、リーマンショック後の金融経済危機も混乱無く乗り切り、ますますその存在感を増しています。2014年サッカー・ワールドカップ、2016年リオデジャネイロ・オリンピックの開催も決まり、今後の成長発展に大きな期待が寄せられます。
ブラジルへの進出は、1978年、二輪車用ワイヤーハーネスの現地生産が目的でした。それから30年超が経過し、現在、ブラジルの自動車販売台数は314万台(2009年)、中、米、日、独に次ぐ世界第5位、数年後には500万台も近いという大市場に成長し、SDB社は、日系メーカー、欧州メーカー向けに受注拡大を目指しています。
ワイヤーハーネスの生産を担う住友電装グループでは、生産効率の向上を世界同一基準で推進すべく、ピカピカ運動を全世界で展開、SDB社のいずれの工場も、整理整頓がよく行き届いていました。
SDB社はサンパウロ近郊にあり、名門サンパウロ大学卒業の優秀な社員がたくさん働いています。また、ブラジルには、日系ブラジル人150万の方々がおられ、100年に亘り築いてこられた信用の基盤があります。日本からの駐在員7名の遠く離れた地球の反対側での奮闘振りにも心強く感じました。
当社社長によるブラジル訪問は、私が初めてとのこと。今後の発展を祈念して、ブラジルの桜と呼ばれる「IPE AMARELO(黄色いイペ)」の木を植樹しました。
花の色は、赤、紫、白、黄、桃などありますが、黄色の花はブラジルの国花とされています。当社グループも、ブラジルの成長発展に貢献し、友好信頼づくりの一翼を担い、大きく育ってきれいな花を咲かせてもらいたいものです。
松本正義|
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2010年06月04日 09:07
IR説明会
先月末、決算発表後、恒例のIR説明会を東京本社で開きました。欧州金融不安と円高の影響により株価が大変な状況にあるにも拘わらず、100名を超えるアナリスト・投資家の皆さまにお越しいただき、本当にありがとうございました。
最初に、私から、2009年度実績、2010年度業績予想、12Vision達成に向けての3つの方針「内部固めの深耕」、「グローバル市場への展開」、「新分野への展開」、そして、5つのセグメントの主要課題と取り組み状況について、その概要を説明いたしました。
その後、経理担当の稲山常務取締役から決算の補足説明を、研究担当の吉海常務執行役員から、研究開発部門の取り組み状況、そして今年1月に新設したNEXTセンターとパワーシステム研究所の狙いについてPRしました。
NEXTセンターは、30年後の社会を予測し、そこに到達するための社会動向や技術革新を調査・分析し、新事業領域を企画することを目的としたもので、New Frontier EXploration Taskの頭文字をとっています。
また、パワーシステム研究所は、当社のコア技術である材料技術と情報通信技術の融合を図ることで、新たな技術や製品を生みだしていくことをターゲットとしています。
ご参加頂いた皆さまからは、ワイヤーハーネスや光ファイバ市場の動向、超電導ケーブルの実用化の見通し等、たくさんの質問を頂き、精一杯お答えさせていただきました。
当社Webサイトで、私のプレゼン模様の動画配信と配布資料もご覧いただけるようになっています。
また、個人投資家の皆さまにも、より身近に当社のことを知ってもらうために、当社Webサイト内に「なるほど!住友電工」と題するコンテンツを4月に開設しました。当社を5つのステップで分かり易く解説したつもりですが、今後とも更にバージョンアップを目指して参りますので、皆さまからのご意見をお願いします。
松本正義|
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2010年06月02日 08:45
欧州、南米グループ会社訪問~SHG社編(その2)
これは、今回の出張から帰国した後、現地から送ってもらった古い写真です。日付は、1990年9月14日とあり、私がロンドンに駐在していた頃、当時の川上社長が欧州出張にお越しになり、設立したばかりのSHF社を訪問したものです。私もまだ40代の頃で、懐かしさもあり皆さんにご紹介します。
松本正義|
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2010年06月01日 08:39
欧州、南米グループ会社訪問~SHG社編
次の訪問会社は、同じく独デュッセルドルフ近郊にあるSUMITOMO ELECTRIC Hartmetall GmbH.(SHG社)です。
欧州の切削工具関連会社は、SHG社の他、英国にSUMITOMO ELECTRIC Hardmetal Ltd.(SHL社)、独国にSUMITOMO ELECTRIC Hartmetallfabrik GmbH.(SHF社)社があり、今回は3社合同株主総会後のマネジャーミーティングに参加し、パワーランチを食べながら各営業・生産拠点の皆さんの報告を聞かせてもらいました。
約30年前、米国シカゴ駐在から帰国し粉末合金事業部海外課長(※1)の頃、機械加工の本場であり超硬合金誕生の地、独国に切削工具の販売強化の必要性を痛感、営業拠点の設立に奔走しました。
1981年に設立したSHG社は、現在、独、仏、伊、チェコ、ハンガリー、トルコの6拠点、約120名強の人員で、独を中心に東はロシア、西はポルトガル、南は南アフリカという広大なエリアを管轄、アウトバーンや飛行機を駆使して日々、切削工具の営業活動に奮闘しています。
英国及びアイルランドでの切削工具の販売強化を目的に、1984年設立したSHL社では、現在、約20名の英国人社員が、日系カーメーカーも含め、頑張って営業活動に取り組んでいます。
SHF社は、EU発足を睨み現地生産化と技術サービス強化のため、南独のシュトゥットガルト近郊に1989年に設立した欧州初の切削工具の生産拠点で、当時、私は欧州事業統括会社の責任者としてロンドンに駐在しておりました。現在では、チェコにも分工場があります。
この3社とも、それぞれ関わりは若干異なりますがその設立に深く関係し、少し大げさかもしれませんが、自称「生みの親」として懐かしい気持ちで話を聞かせてもらいましたが、報告内容を聞くうちに、現場感覚が戻り、熱が入っていろいろと突っ込んだ質問もしてしまいました。
報告会後、SHG社のMr.Sullot支配人、Mr.Kuhlmeier営業部長、Mr.Rizziイタリア支店長をはじめ欧州3社の幹部の面々と記念撮影しました。
SHG社には、独、仏、伊、蘭、チェコ、ルーマニア、ベルギー、ポーランド、ハンガリー、ウズベキスタン、トルコ、日本と12ヶ国の多彩な人材が集まっています。仕事での公用語は英語ですが、昼食の際には独語、トルコ語、仏語と、相手と話題によって飛び交う言語がクルクル変わり、欧州大陸の奥深さを感じさせてくれます。
また、会社の周囲は、何処に行っても、森に木々が生い茂り、時折、会社の裏庭にも、ウサギ、リス、キジを見かけます。訪問した時期も新緑のまぶしいすばらしい時期でした。
欧州市場は、火山の噴火あり、ギリシャ金融危機と難問山積ですが、最重要市場としての位置付けに変わりはありません。これまで培ったネットワークを活かし、明るく仲良く事業拡大を目指し頑張ってもらいたいと思います。
※1:現在のハードメタル事業部。
松本正義|
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2010年05月27日 08:47
欧州、南米グループ会社訪問~SEBN社編
前々紹介しましたIWCC合同会議(リオデジャネイロ)にあわせて、久方ぶりに欧州、南米の当社グループ会社を訪問しました。三現主義も“経営TOPよりはじめよ”です。
関西空港を出発しパリ経由で独ハノーファーに丸1日かけて到着、最初の訪問会社は、独ウォルフスブルグ市にあるSUMITOMO ELECTRIC BORDNETZE GmbH.(SEBN社)です。
SEBN社は、2006年3月に買収した自動車用ワイヤーハーネスの製造販売会社。フォルクスワーゲン社の主要サプライヤーで、GOLFやPOLOのワイヤーハーネスは100%SEBN社製です。売上高500百万ユーロ、人員13000人を擁し、ポーランド、スロバキア、ブルガリア、ウクライナ、トルコ、モロッコ、メキシコ、中国など15カ国で事業展開し、現在、チュニジアにも新工場を建設中です。
社長就任後の最初の大型買収案件だったこともあり、SEBN社には特に思い入れがあります。一昨年のリーマンショック時は、欧州自動車市場も大きな影響を受け生産拠点の再構築に苦労しましたが、昨年は徐々に回復、今年は南欧諸国の財政問題など懸念材料もありますが、大きな成長を期待しています。
販売、生産、開発の状況について、それぞれの担当から説明を聞き、現状と課題について理解を深めました。その後、研究開発担当役員のMr.Bogner、財務担当役員のMr.Kloepffer、製造担当役員のMr.Winnenをはじめ現地の幹部や日本からの駐在員の皆さんと一緒に、夕食に出かけ、ソーセージとビールの伝統的なドイツ料理を食べながら大いに盛り上がりました。

言語、文化や価値観など、生まれ育ったバックボーンの異なる皆さんと、心を合わせ一つの目標に向かっていくためには、仕事を離れ食事をしながら膝をつきあわせ、意見を交えお互いを知り信頼関係を深めることは大切なことです。
欧州自動車市場も、今回の経済危機で厳しい経営環境にありますが、日欧の技術と英知を統合し、更なる成長発展を目指すことを誓いました。
松本正義|
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2010年05月19日 15:41
IWCC(国際銅加工業会協議会)合同会議に参加
(於ブラジル・リオデジャネイロ)
一年に一度開催されるIWCC合同国際会議(産銅、製錬会社と銅加工業社との合同会議)が、今回リオデジャネイロで5月9日から5月13日に亘りシェラトン・リオ・ホテルにて開催され、今回もプレゼンターとして出席致しました。
今回は、一昨年来の世界経済の動揺が納まらず、更にギリシャの経済悪化が追い打ちをかける社会経済環境のなかで開催されましたので、参加人数は若干減っておりましたが、ブラジル政府高官の参加も頂き62社(約200名)の経営者が一堂に会しました。ブラジル経済の状況が政府より報告された後、産銅加工業社が抱えている諸問題をはじめLME(London Metal Exchange)の運営内容、変動極まりない銅価への対応報告等があり、会場からの鋭い質問も飛び交い、有意義な国際会議でした。
世界の銅消費量は年間約19百万トン。他のコモディティ同様、中国がその内4百万トンから5百万トンと急激に消費量を増やしております。更に、投機資金が銅市場へ流れ込み、銅価の高騰及び変動が経営に対する影響は、昨今加工業界にとって耐え難く、経営に不透明感と不安定さをもたらしています。
私のプレゼンテーションの内容は電線メーカーの立場から、従来通り、人間の知恵を働かし、銅にかわる代替品の開発を進めることが長期的に正解であることを、具体例を挙げて説明しました。
かつて、データ伝送の大容量化、高速化の要求に応えるため光ファイバを開発し、銅から光ファイバに置き換わりましたが、今、地球温暖化が深刻かつ喫緊の課題になり、エネルギー効率化、CO2排出削減、自動車の軽量化のため、高温超電導材料、アルミ電線の開発が進展中であります。(将来的にはナノカーボン材、カーボンフィルム等)
産銅各社にとっては、若干耳の痛いことと思いますが、銅では解決できない社会状況(情報社会の進展、CO2の削減、資源の枯渇、etc)も迫っており、内容は理解頂いたのではないかと思っております。
環境エネルギーの分野に、今後も注力していく方針を弊社は掲げておりますし、銅を中心に長年経営を続けてきた電線業界にとって、将来に向け社会のニーズに応え、事業の発展をいかに実現していくか、まさに正念場にさしかかってきた、と痛感した国際会議でした。
松本正義|
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2010年05月17日 16:47
2009年度決算発表、2010年度に向けて
先週末、2009年度連結決算の発表を行いました。
世界的な不況の影響により売上高は1兆8364億円と前期比14%減となりましたが、営業利益は前期比2.2倍の517億円、経常利益は81%増の682億円、当期純利益は67%増の287億円と、利益面は当初予想よりもそれぞれ大幅増益となりました。配当についても、業績の好転を反映し期末配当を年初予定の7円から2円増配し9円とし、年間では1株につき16円と致しました。
昨年は、底の見えない市場縮小に大きな危機感を抱き、「身の丈にあった組織とコスト構造の再構築」、「内部固めの拡大と深耕」、「教育再武装運動の強化」の3つの方針を出し、この1年間、全員一丸となって非常事態対策と体質強化促進運動を推進しました。
その後、需要は少しずつ回復してきましたが、グループを挙げて思い切った構造改善対策や徹底したコスト削減に取り組んだ結果、こうして決算発表を迎えることができました。感謝の気持ちとして社内の皆さんに「本当にご苦労さんでした」と声をかけさせてもらいました。
2010年度は、中国、インドを中心として新興国経済がけん引役となり、緩やかに景気回復に向かうとの見方に大いに期待するところです。
しかしながら、今月は、かねて不安視されていたギリシャ財政危機が一挙に顕在化し、世界的な金融システム不安が再燃、EUとIMFによる最大7500億ユーロの緊急支援策や日米欧当局の協調介入等でひとまず終息に向かいましたが、まだまだ危機は去ったと言えず、今後の予断を許しません。
また、新興国でも景気過熱によるインフレと不動産バブル懸念など、先行き不透明な要因を抱えています。日本においても、ギリシャ問題は他人事ではなく、デフレギャップとGDPの2倍に膨れ上がった政府債務を抱え、有効求人倍率も0.5倍を切り、本格的な景気回復とはいえない状況にあります。
加えて、国際的な価格競争の激化、資源・原材料価格の高騰も予想され、2010年度は、全体として景気は回復基調にあるとはいえ、厳しい経営環境が続く見込みです。
2010年度の業績見通しは、売上高2兆円、営業利益1000億円、経常利益1200億円、当期純利益600億円として公表しました。
これは、Stake Holdersのご期待にこたえ、12VISION(売上高3兆円、営業利益2100億円、ROA10%)への一里塚となります。
住友電工グループ全員が、総力を結集して強い達成意欲を持ち、気合いを入れて取り組んでまいりますので、皆さんもご応援よろしくお願いします。
松本正義|
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2010年05月12日 08:42
大阪産業創造館でのセミナー
先月末、(財)大阪市都市型産業振興センター主催の「ものづくりトピックスセミナー」にて「躍進を続ける老舗企業、住友電工の次世代成長戦略」をテーマに約1時間半の講演をしてきました。
この財団は、大阪の経済を支える中小企業の経営者の方々向けにセミナーやビジネススクール、展示会等の機会を提供し、その活性化に寄与することで地域経済、産業の更なる発展を目指されているとのことです。
今回は、大阪のものづくり企業を元気づけるような話をとの依頼でしたが、大阪産業創造館4階のイベントホールがほぼ満員の200名を超える方々にお越しいただき、皆さんのお役に立つお話ができたかどうか本当に汗顔の至りでした。
最初に住友電工の会社概要を紹介するDVDをご覧頂いた後で、①これまでの会社生活を振り返って、②経営の基本理念、③「Glorious Excellent Company」構想について、④中長期的な成長に向けた経営戦略、の順に約1時間私なりに精一杯お話をさせていただきました。
その後、ファシリテーターの北村氏を交え、質疑応答を通じて率直に意見交換をさせていただきました。
12VISIONに向けての課題、新事業の創出、中国市場、今後のグローバル展開、人材育成等、多岐にわたる質問に対して、これまでの取り組みや日頃の考えをお話させていただきました。
また、当社グループは海外比率が4割を超え、本社をどこにおいても支障がないが、住友という企業グループを育てていただいた大阪に本拠を置くことで恩返ししたいと申し上げたところ、皆さんからご賛同頂きました。
皆さんに元気を与えるとの趣旨に対して、その目的にかなったものとなりましたでしょうか。熱心に話をしている内に予定時間を15分程度オーバーしてしまいましたが、最後まで、お付き合い頂いた皆さま、本当にありがとうございました。まだまだ、激動の経営環境が続きますが、世界のリーディングカンパニーを目指して頑張りますので、ご声援のほどよろしくお願いします。
松本正義|
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2010年05月06日 09:17
研究新本館「WinD Lab」開所式
2007年の110周年を機に、研究新本館「WinD Lab」の建設と緑化事業の推進を目玉事業として、4年越しで進めてきました大阪製作所東地区の再開発プロジェクトが、昨年5月の「WinD Lab」の竣工に続き、隣接する講堂棟と庭園の完成を以て、ようやく一つの区切りを迎えました。
4月28日に開所式を行い私も出席しました。幸い、当日は雲ひとつない晴天に恵まれました。近隣の産土神社の神主様による修祓式では、斎主として、工事が安全に終了したことへの感謝の気持ちと、今後の研究開発活動の活性化、ひいては会社・事業の発展を祈念し心をこめて玉串奉奠を行いました。参列した皆さんから、神主様の装束の素晴らしさと「当社研究開発の成功と事業の発展を祝う」祝詞に感激したとのお話を頂き、本当にありがとうございました。
修祓式の後は、「WinD Lab」ロビーにて、建設に携わって頂いた関係者の皆さんと研究関連の幹部と一緒にテープカットをしました。
今回完成した講堂棟は、2階建で、1階には約360㎡、最大400人を収容する大広間があります。早速、当日の午後、大阪地区の研究発表会に使用しました。大型のスクリーンが4つあり、発表会には打って付けの施設です。

講堂棟の2階部分は、会議室、応接室を配置し、その上の屋上庭園は、先日、ご紹介しましたように、芝桜が植えられています。「WinD Lab」の3、4階の事務所ゾーンからの眺めもよく、また3階と屋上庭園はつながっており、仕事の合間にリフレッシュできる仕組みです。
また、講堂棟の北側に隣接する庭園は、約800坪ほどの広さがあり、バラを中心に植栽し、よい憩いの場となることを期待しています。また、工場見学の際など、社外の方にもお越しの際は、楽しんでいただきたいと思います。
このベンチは、50年の長きにわたり旧研究本館を支えていた松杭を活用し製作したものです。時代の流れ、社会の要請という「風」を敏感に読み取り、独自技術という新しい「風」で社会に貢献していく、「風」をコンセプトにした「WinD Lab」では、研究者約500人が切磋琢磨して、研究開発活動に励みます。肝心の研究の成果がでずに画龍点睛を欠くことのないよう、ここから、次の50年を支える革新的な新技術、新製品が続々と生まれることを期待しています。
松本正義|
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2010年04月20日 09:08
北海道からのお客様(2)
大阪製作所の後は、粉末合金事業と特殊線事業のマザー工場がある伊丹製作所をご視察いただきました。
人工ダイヤを製造する超高圧プレスを視察いただいた際、単結晶ダイヤをご覧になり、「黄色以外はできないのですか。宝石には使えないのですか」といったご質問が出るなど、非常に興味をもって視察いただきました。当面は装飾用に進出する予定はないとお答えしておきました。
慌ただしいスケジュールでしたが、当社事業へのご理解を深めていただけたのでないでしょうか。
当日、会社では、ミネラルを豊富に含み健康によいと聞く北海道のミネラルウオーター「水彩の森」をご用意させていただきました。
また、WinD Labに隣接する講堂棟の屋上庭園は、ほぼ完成し艶やかに芝桜が咲いています。芝桜の植樹は、北海道住電精密(株)の構内で毎年催される桜祭の美しさに感動した社員が提案したものです。皆さんには、お時間の都合もあり、見ていただけなかったことは本当に残念です。本ブログを通じて、ご紹介させていただきます。まだ植えたばかりで小さいですが、当社と北海道との絆のように、しっかりと根を下ろし育つことを願っています。
WinD Labは、当社研究の屋台骨を支えるために創業110年を記念に研究施設の統合再編に取り組んだものです。4月末にようやく完成、正式な開所式を開く予定です。改めてご紹介したいと思います。
松本正義|
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2010年04月19日 09:39
北海道からのお客様(1)
当社グループ製造拠点の北海道への進出は、以前このブログでも紹介しました通り、今年で30年が経過します。奈井江町では、超硬合金関連製品を製造する北海道住電精密(株)と、電力ケーブルや蓄熱暖房機を製造する北海道電機(株)の2社、そして室蘭市では、弁ばね用オイルテンパー線を製造する北海道スチールワイヤー(株)が事業展開しています。
先々週、北海道から高橋知事、北奈井江町長に、当社事業へのご理解を深めていただくため、それぞれのマザー工場がある大阪製作所、伊丹製作所のご視察にお越しいただきました。
大阪製作所では、研究新本館「WinD Lab」にて、当社製超電導電線に電流を流し、電磁誘導により物質が浮遊する実験を見てもらいました。原理は、リニアモーターカーと同じです。経産省ご出身の高橋知事は、さずがに超電導技術もよくご存知でした。
この原理は、YouTubeに投稿した動画「超電導とは」でも、わかりやすく説明していますので、興味のある方は一度ご覧ください。
発電所でつくられた電力も送電中に5%が失われています。超電導は、2050年にCO2排出量50%削減目標を達成するためにはなくてはならない技術だと自負をしており、開発に鋭意努力しているところです。当社製の超電導モーター搭載車に乗っていただきました。エンジン音が無くスムーズな乗り心地はいかがでしたでしょうか。
松本正義|
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2010年04月09日 09:00
稲荷祭(Establishment festival)in OSAKA WORKS
当社の創業日は、住友伸銅場が設立された明治30年4月1日、今年で113年目を迎えます。各事業所では、4月の第1日曜日に創業を祝し稲荷祭を開催していますが、今年は、最も歴史がある大阪製作所で出席しました。
早朝、所内の稲荷神社に近隣の産土神社から神主様にお越しいただき、事業の繁栄と安全を祈願しました。厳かにお神楽の音が響く中、私も心をこめて玉串奉奠をさせていただきました。
当日は、天候に恵まれ、また稲荷神社の周りの桜もちょうど見ごろでした。社員やご家族をはじめ地域の方々をお招きして工場見学会や輪投げ、ヨーヨー等で遊べるキッズコーナー、起震車による地震体験のできる防災コーナー等、あちこちで賑やかな歓声があがっていました。
私は、模擬店でお土産のお花を買って、恒例の懇親会に急ぎました。久方ぶりに懐かしいOBの方々にもお会いでき、楽しい一時を過ごすことができました。
この稲荷祭、歴史をひも解くと、明治33年に、当時今の大阪市中央卸売市場の場所にあった住友伸銅場内に稲荷神社を建立し祭典をあげたのが始まりのようです。今年で丁度110回目。お祝い方法は、時代の経過とともに変わろうとも、創業と事業の発展継続を祝う気持ちは変わりません。住友の事業精神に立ち返り、足元を固め企業の持続的発展に取り組む決意を新たにした有意義な1日となりました。
松本正義|
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2010年04月05日 15:14
新入社員を迎えて
4月1日は、当社も入社式を大阪の本社で実施しました。当日はあいにくの天気でしたが、これからの新しい時代を担う意欲と活気に満ち溢れた、そして、学校や社会で様々な学業・キャリアを積んでこられた方、留学生の方など、多士済々の193名を新たに当社グループの一員として迎えました。
新たな門出に喜びと緊張の入り交じった表情を見せていた新入社員の皆さんには、当社の将来を担う人材に早く成長してくれることを期待し、毎年、要望事項は基本的に同じなのですが、次の3つのことをお願いしました。
1.仕事の基本を身につけ愚直に実行する。
2.たゆまぬ自己研鑽の努力をする。
3.気合いを入れていこう!
会社に入ったばかりの頃は、右も左もわからないことだらけだと思います。私自身そうでした。何をするにしても、まずは仕事の基本となるルールをしっかり習得し、愚直に実行することが重要です。また、私たちを取り巻く技術や市場は日進月歩であり、たゆまぬ向上心を持って自己研鑽の努力を続けることも大切です。そして、これは私の経験からですが、振り返ってみますと、誠心誠意、気持ちを込めて仕事に取り組めば、どんなに難しい問題も必ず克服できます。気合いの入った仕事からは、何物にも代えがたい充実感や達成感が得られます。
以上を要望しましたが、まずは新しい環境、生活に適応し、健康と安全には十分留意して欲しいと思います。
また、積極的に周囲の人と交流し、今後の会社生活の礎となる幅広い人間関係を構築し、周囲から信頼される社員として成長し、素晴らしい会社生活を送られんことを願っています。
<入社式挨拶骨子は、当社のプレスリリースに掲載しています>
松本正義|
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2010年04月02日 09:03
2010年度スタートに当たり
恒例ですが、新年度のスタートにあたり、事業の根幹をなす「安全」、「環境」、「品質」に関する徹底した内部固めと、最終年度を迎えるSWITCH運動について、社内メッセージを発信しました。社員の皆さんは、すでにご存じだとは思いますが、改めてその要点をお伝えしたいと思います。
●安全
2009年度目標「休業傷害ゼロ、不休傷害半減」に対し、前年度比で件数は4割低減することが出来ました。今年度については、各部門の弱点を明らかにして、その改善に取り組んで頂くよう、次の2点をお願いします。
1.「こだわりを持った日常活動の推進」
職場における「相互声掛け運動」「管理監督者による現場の巡回点検」「作業前KY(危険予知)の徹底」「作業環境改善」等の諸活動を、一人ひとりがこだわりを持って全員参加で進めるようお願いします。
2.「弱点補強の全社展開」
「安全・保全診断」「プラント防災活動」「人材育成・研修の活性化」を継続するとともに、「工事業者の皆さんの安全管理」を推進しますので、各部門とも積極的な対応と、たゆまぬ改善活動をお願いします。
●環境
2007年度に開始した「アクションECO-21(フェーズⅢ)」運動が終了し、「地球温暖化防止」「省資源・リサイクル」「化学物質管理」等については、関係者皆さんの努力により成果も上がっています。
今年度からはフェーズⅣとして、生産・事務所部門での省エネ活動、各家庭でのエコライフ活動及びグリーン物流活動を継続するとともに、環境監査、省エネ診断、環境教育といった内部固めに向けた活動を更に充実させますので、一人ひとりが積極的に参画するようお願いします。
●品質
2008年度から取り組んでいる「QR1運動(フェーズⅢ)」では、クレーム撲滅と全ロス徹底改善に取り組み、設計・外注における課題では一定の成果が得られました。「なぜなぜ真因追求」活動や「モノづくり革新プロ実践道場」などを通じて、懸案課題を大幅に改善した事例もあり、改善の進め方などのノウハウも蓄積できてきました。
2010度からはフェーズⅣとして、開発・設計・製造の全部門が一体となり「工程内不良ゼロを目指した自工程保証活動」を進推します。危機感をもってグループ・グローバルに改善活動の推進をお願いします。
●SWITCH運動
運動の最終年度となる今年度は「仕事のやり方を見直し、より創造的な仕事をしてパフォーマンスを上げる」ことを重点に、3つのムダ「業務プロセスのムダ」、「コミュニケーション・ロスによるムダ」、「探す時間のムダ」の削減に向け、全部門が具体的な目標を掲げて取り組むこととしましたので、各職場・組織のチームワークを発揮し、全員参加で運動を盛り上げて欲しいと思います。
以上、「安全第一」、「品質第一」、「環境保全」、「仕事も生活も共に充実」の企業文化、風土づくりは、「Glorious Excellent Company」の実現に必須の取り組みです。トップが自ら姿勢を示すとともに、社員の皆さん一人ひとりが、積極的に参画し、目標達成への強い熱意をもって活動を推進するようお願いします。
松本正義|
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2010年02月24日 09:08
Global Manager Development Program
昨年も紹介いたしましたが、今年も2月の中旬に海外関係会社の現地幹部社員を日本に招いて、4日間にわたる研修を行いました。
今回は、アメリカ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、オーストラリア、タイ、中国、ドイツ、ポーランド、モロッコの11カ国から計16名が参加。私も、2日目のメンバーへの講話とウェルカムパーティ、最終日の報告会に参加しました。ウェルカムパーティはSecond round(二次会)まで、最終日の懇親会も大いに盛り上がり、日本の本社への距離も縮まったのではないでしょうか。
この研修は座学や見学会だけでなく、参加者には、住友電工グループ全体に関する課題を与えられ、2班に別れて議論、最終日に報告するというプログラムがあり、ホスト役の私は、毎回どんな提言が出てくるのか楽しみにしています。
今回のテーマは、「優秀な人材の確保」、「グループ意識、Motivationの向上」。
これに対して、キャリアパスの明確化、コーポレートブランディングの重要性など、両班から気持ちの入った提言をもらい、大変心強く感じました。また、活発な質疑応答も行われ、関係者の意思疎通を深めることができました。提言内容が今後さまざまな施策に活かされていくことを期待しています。
住友電工グループの海外売上高比率は約4割、そして連結従業員15万人のうち、10万人超が海外の方です。
世界のマーケットを見ますと、今後大きく成長するのは中国、インド等の新興国であることは間違いなく、一方、欧米は、足元の状況は厳しいものの、完成されたマーケットの規模は依然と大きく、決して無視はできません。相対的に比重が小さくなる傾向の日本については、こうした「世界のなかの日本」という視点で考え、私たちは行動していく必要があります。
今回の研修は、海外の幹部社員を対象としたものですが、海外からの参加者と流暢に意思疎通ができる人もたくさん育っていますが、まだまだそうでない人もいます。今後、グローバルプレイヤーと伍していくためには、改めて日本の人材教育も必要だと思った次第です。
松本正義|
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2010年02月15日 08:56
関西財界セミナー
2月4日(木)、5日(金)に、「関西が時代を拓く~機に臨み、変に応ずる」をテーマに、第48回関西財界セミナーが京都で開催されました。産官学のメンバーが集い、経済の再生、国と地方のあり方、環境、グローバル化、地域活性化、企業経営などの面から、7つの分科会に分かれ討議が行われました。
私は、4日の午後、第6分科会(「企業の経営戦略」)に参加しました。4日の議長はバンドー化学・小椋会長、意見発表者は、三井住友銀行・奥頭取、丸一鋼管・鈴木社長、当社の社外取締役にも就任いただいている関西学院大学・平松教授、そして私の4人でした。
第6分科会では、世界経済危機に対する企業の突破策と中期的な競争力強化のための経営改革、更には企業経営に影響を与える企業税制、国際会計基準などについて討議することを目的としていました。私の役割は、中期的な成長に向けた経営戦略に関する議論の口火を切ることにあり、「中期的な成長に向けた当社の経営戦略と課題」と題して、住友電工グループの取り組みをご紹介させていただきました。
報告の骨子は、最初に、当社が掲げる事業目標である2012年度までの5カ年計画「12 VISION」(売上3兆円、営業利益2100億円、ROE10%)、そして、その達成に向けた課題と対応方針として、①モノづくり力の強化を中心とした内部固めの深耕、②アジア・新興国を中心としたグローバル市場への展開、③コア技術を活用した環境・エネルギー分野や次世代を見据えた研究開発への取り組みなど新分野への展開、について報告しました。
今後の経営戦略の基軸は、日本のモノづくりの強みを活かした競争力強化とアジアをはじめとする新興国市場の開拓であると言われています。雇用のあり方、人材の育成、海外進出に際しての企業連合の必要性等、第6分科会の参加者約50名の皆さんにより、活発な意見交換が行われました。
一昨年来、世界同時不況を機に大転換期を迎え、また、資源・エネルギー問題が顕在化する中で、改めて環境分野や中国、インドをはじめとする新興国市場への関心の高さが窺えました。また、関西らしく自立心の強い、ざっくばらんな意見交換ができたように思います。
松本正義|
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2010年02月01日 13:47
第3四半期決算、体質強化の成果あり
先週末、第3四半期決算を公表しましたので、ご紹介いたします。
売上高は1兆2826億円、営業利益は122億円、経常利益は214億円、四半期純利益は47億円と、前年同期比では大幅な減収減益となりましたが、グループを挙げての非常事態対策と体質強化促進運動の成果に加え、自動車関連を中心に海外での増益もあり、黒字転換を果たすことができました。
特に、2009年度10-12月の業績をクローズアップしますと、売上高は4703億円、営業利益は192億円、経常利益は253億円、純利益は144億円ですが、2008年度の同期と比較しますと、売上高は777億円の減収ですが、営業利益は+188億円、経常利益は+224億円、純利益は+251億円と、大幅な改善が達成できました。
次の成長発展に備え、筋肉質な組織を目指し、一人ひとりが体質強化に取り組んだ成果が出てきています。関係者の皆さんには、改めて感謝申し上げます。

通期の業績予想は、先行き不透明なところもあり、今回は据え置きました。
当社グループの事業は、グローバルかつ幅広い領域に拡大しており、セグメント間で回復の足取りにはバラツキがあります。今後の経営環境は、景気の二番底懸念やグローバルな競争激化、円高、原材料価格の上昇など不安材料もあります。また、操業回復により間接コスト上昇の兆候があることから、たゆみない経費の削減に取り組む必要があります。
2月1日、全部門長を集め、当面の重点課題として、【1】既存分野でのシェアアップや新製品開発・新市場開拓による売上の拡大、【2】身の丈に合った組織とコスト構造の見直しの早期完遂、【3】合理化投資の推進・生産性向上による損益分岐点の更なる引き下げ、海外生産シフトの推進による更なる体質強化、の3点に取り組むようハッパを掛けたところです。
本年度も残すところ2カ月ではありますが、Stake Holders皆様のご期待にお応えできるよう、計画達成への強い完遂意欲をもって、聖域のない構造改革の徹底に取り組んでまいりますので、ご支援よろしくお願いします。
松本正義|
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2010年01月13日 08:59
賀詞交歓会(2)
前回に続き、賀詞交歓会の話題をご紹介します。
今年も、お集まりいただいた方々へのPRとして、当社グループの最近のトピックスを写真パネルにとりまとめ掲示しました。
材料、情報通信という当社のコア技術が生み出した「世界初の純緑色半導体レーザ」と「近赤外光による組成イメージングシステム」、また、「ワークアンドライフの推進」「障がい者雇用の促進」のための整備を進めてきましたが、託児所、独身寮、特例子会社であるすみでんフレンド㈱の紹介をさせていただきました。
2010年も新たな取り組みを通じて、皆さまに新しい夢を提供していきたいと思います。ご期待願います。

松本正義|
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2010年01月12日 09:34
賀詞交歓会(1)
今年も、4日大阪、5日東京、6日名古屋と賀詞交歓会を開催、年初のご多忙のなか、たくさんのお客様にお越しいただき、この場を借りまして改めて御礼申し上げます。さて、開会にあたりご挨拶をさせていただいたのですが、その要点をご紹介したいと思います。
1.今年の経営環境
先進国経済は自律回復の足取りが鈍く停滞が続く一方、GDP世界第二位を窺う中国などの新興国の存在感がますます高まり、世界経済の多極化は一段と進行、グローバリゼーションは新段階を迎えています。また、地球温暖化や食料・資源問題が地球規模の大きな課題として顕在化するとともに、円高の恒常化に加え、コモディティ価格の高騰も懸念されます。また、政治の世界でも日米の政権交代など、大きなパラダイムシフトが起きようとしています。
2.「安岡陽明学による十干十二支」から本年「庚寅(かのえ・とら)」を占う
「庚」は、両手で杵を持ち、臼で実を脱穀精白する様を表し、前年を反省し紀律を正し、沈滞を一掃し思い切って新しいものに変え、発展させるという意味があります。一方、「寅」は、相対して手を差し伸べている様を表し、志を同じくする人が手を取り合って仕事をするという意味と、身を清くして旧弊や惰性を排除するという意味があるそうです。
そこで本年「庚寅」は、やり残したこと、着手したことを継承し、創造的に発展させ、紀律道義に則り、伸ばすものを残し、廃すものを慎重に選別し廃することで、発展のチャンスが訪れる年ということです。但し、障害を取り除く努力を怠り、筋道を誤ると思わぬ混乱をきたす、注意を要する年でもあるそうです。(本項目では、関西師友協会の資料を参考にさせて頂きました。)
3.これを当社グループの状況にあてはめますと、
今年は、「一致協力して新しい創造活動を始める年」であります。すなわち、昨年来取り組んでいる体質強化活動を継続し、さらに創造的に発展させ、この正念場の年を乾坤一擲、飛躍の年に変えるべく、「庚寅」の字義通りグループ社員一同が心を一つにして不易流行を実践し内外の課題に取り組まねばなりません。
社員への年頭挨拶で「たゆまぬ改善活動と結果へのこだわり」、「定量化の習慣を身につける」「気合いを入れていこう!」の3点を要望しました。パラダイムシフトに呑みこまれて衰退するか、或いはこれを奇貨として持続的に成長発展するのか、当社グループの真価が問われる年です。グループ社員全員が結果にこだわり、気合いを入れて、誠心誠意に取り組めば、必ず次の飛躍が待っている、その一心で取り組んでいきます。
不易の精神である「萬事入精」、「信用確実」、「不趨浮利」を基盤に、「時勢の変遷、理財の得失を計る」という積極進取の精神を発揮し果敢に事業変革に取り組み、如何なる環境変化に柔軟に対応できる強靭な企業体質の構築、ひいては「Glorious Excellent Company」の実現を目指してまいりますので、何卒、本年も皆さんのご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。
少し長くなりましたが、この後、鏡割りを行い、皆さまと新年の祝杯を挙げました。
松本正義|
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2010年01月05日 08:55
社員への年頭要望事項
会社では、例年、初出日の朝一番に社長の新年メッセージを放送しています。今年は、本社(大阪、東京)、支社は4日、製作所は5日の初出日に、「社員への年頭要望事項」をお伝えしました。
今年は、今起こりつつあるパラダイムシフトに呑みこまれて衰退するか、或いはこれを奇貨として持続的発展、成長するか、当社の実力、真価が問われる年。そういう気持ちを込めて、「【1】たゆまぬ改善活動と結果へのこだわり」、「【2】定量化の習慣を身につける」「【3】気合いを入れていこう!」の3点を要望しました。そのエッセンスについては、当社ホームページでも掲載していますが、私のブログファンの方もおられるかもしれませんので、念のためこのブログでも紹介させていただきます。
【1】たゆまぬ改善活動と結果へのこだわり
グループ社員全員が、顧客や社会のSEQCDDに対する要求がスピーディに変化していることを認識し、常に自身の業務への問題意識に磨きをかけ、現場・現物・現実の三現主義の徹底により潜在的な問題点を発掘し、後戻りしない対策のたゆまぬ実行をお願いします。
密接なコミュニケーションを基礎に、適度な緊張感と思いやりの精神を保持し、全体最適を考えた「自工程完結」の実現に向け、結果へのこだわりを持ち、SEQCDDをはじめとする改善活動の展開をお願いします。
【2】定量化の習慣を身に付ける
事業環境がダイナミックかつスピーディに変化し、また当社グループも拡大、グローバル化が進展する現在、目標達成のプロセスにおいて、数量や時間を明らかにし、具体的な対策を考える「定量化」が重要です。関係者間で、出口と時間軸を明確化し、共有化を進めることで、ベクトル合わせを進めよう。
暗黙知については、標準化を検討するとともに、マニュアル化するなど、形式知化を図り、関係者による共有化を進めましょう。また形式知化の推進により、真に重要な暗黙知を浮き彫りにし、その研鑽と継承について粘り強く取り組むようお願いします。
【3】気合いを入れていこう!
この激動期においては、皆さん一人ひとりの心の持ち方で結果は大きく変わります。一国の繁栄の基礎は、国民一人ひとりの精神、気概に拠ると言われますし、スポーツでも、気合い次第で勝敗は変わります。「進取の気性」、「旺盛なる冒険心」、「革新的指向」、「目的達成意欲」をもって、「萬事入精」の精神で業務にあたるようお願いします。また、気合いの入った仕事をするためにも、各職場でSWITCH運動を進展させるとともに、日常の健康管理にも留意しましょう。
以上、年頭要望3点をご紹介しましたが、当社グループ一人ひとりが結果にこだわり、気合いを入れて、誠心誠意に取り組めば、どんな難局、困難も乗り越えられる、そして次の飛躍が待っている、その一心でこの1年精一杯取り組みたいと思いますので、皆さま、ご支援、ご鞭撻をよろしくお願いします。
松本正義|
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2010年01月04日 14:19
迎春
明けまして、おめでとうございます。
皆さん、お休みは、いかがお過ごしされましたしょうか。中には、10日間近くお休みがあった方や、円高で海外旅行へ行かれた方もおられるようですが、私は6日間休ませてもらい、今日が初出です。
あっという間の休みでしたが、当地の天候もまずまずで、お節料理をいただき、初詣にもちょうどよかったように思います。我が家は恒例により京都の賀茂御祖神社(下鴨神社)に今年の幸運を祈願するためお参りしてきました。
また、この休暇中には緊急事態もなく、比較的穏やかに過ごすことができ英気を養うことができました。
一転、スイッチを切り換え、今日は会社に着くなり猛ダッシュです。社員の皆さんの元気な顔を見ると、活力がみなぎってきます。書類の決裁、Eメールの処理にと、てきぱきとこなし、すぐに、新年の挨拶回り、互礼会に出発です。
1月は、行事の多い月になりますが、「虎は千里往って千里還る」に倣って、今年も「気合いを入れていこう!」を合言葉に張り切ってまいりますので、皆さん、ご声援よろしくお願いします。
松本正義|
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2009年11月16日 17:46
IR説明会
先日、恒例のIR説明会を本社(東京)で開催しました。当日は、あいにくの雨にもかかわらず、100名を超えるアナリストの方々にお越し頂きました。田町の芝浦ルネサイトタワーに移転後、初めての開催、新会場は、これまでの1階から12階に変わり窓からの眺めもよく、会場の天井もこれまでより高くなり、お集まりいただいた皆さんの表情もよくわかりました。
最初に、私から、「成長軌道への回帰と12Visionの実現に向けて」と題し、構造改善策やコスト低減の推進状況、成長に向けた重点テーマ、各セグメントの課題と今後の取り組みについてご説明しました。下期は、これまでの体質強化促進運動の効果により、身の丈にあった筋肉質な組織への転換が進み、リーマンショック前の利益率を何とか確保できる見通しです。今後の成長に向けた重点テーマとして、(1)中国、インド、ブラジルなどの新興国対応、(2)電力及び通信関連のインフラ需要の捕捉、(3)低燃費車向け製品、リサイクルエナジー、超電導、パワーデバイス技術などの環境対応技術への取り組みについてご説明させていただきました。
当日の資料や発表の様子はこちらに掲載しています。
私の後、経理財務担当の稲山常務取締役から第2四半期決算の補足、そして情報通信事業担当の矢野常務取締役から光・電子デバイス事業の取り組みについてご説明させていただきました。光・電子デバイス事業は、本年8月にユーディナデバイス(株)との間で、当社に営業・企画、研究機能を、同社に開発・製造機能等を集約する再編を実施し、併せてユーディナデバイス㈱は住友電工デバイス・イノベーション㈱に社名を変更しました。
先日は、米国Cisco社から2009年度最優秀サプライヤー賞を受賞するなど、お客様からもご愛顧をいただいておりますが、再編によるシナジーと、材料(化合物半導体)からデバイス、光モジュールまでの垂直統合の強みを活かし、世界№1を確固たるものにしてまいります。
質疑応答では、ワイヤーハーネス事業をはじめ、光ファイバ、電子デバイス、電力事業の市場動向や今後の見通しなどについてご質問があり、会社の考えを精一杯回答させていただき、よいコミュニケーションの機会となりました。
今後も、円高の進行、コモディティ価格の上昇、雇用・消費の低迷など、経営環境は予断を許さない状況にありますが、Stake Holdersの皆様のご期待にこたえるべく、体質強化と新規事業の創出に注力してまいりますので、引き続いてのご声援をお願いします。
松本正義|
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2009年11月09日 14:51
第41回東京モーターショー
先日、最終日になりましたが東京モーターショーに行ってきました。
今年は、昨年秋以降の経済危機の影響で2年前とは様変わり、出展数も来場者も半減以下に減り、残念ながら装飾やショーの雰囲気も、世界3大モーターショーと称された頃と隔世の感を感じました。特に、海外からの出展企業の大幅減少は、拡大成長を続ける中国市場に比べ、成熟している日本市場への位置付けが低下しているからでしょうか。
そうした中でも、世界のトップを走る日本の自動車関連企業各社が、HV・PHV・EV・燃料電池自動車、そしてその実現を支える環境エネルギー技術などを、それぞれの趣向を凝らして紹介していました。
当社グループも、HV車用の高圧ハーネス、モータ巻線、ニッケル水素電池向けの電極素材、軽量化を進めた防振ゴム、交通管制・安全運転支援などのITSシステム、そして超電導技術など、安全・快適で地球にやさしいクルマ社会の実現に貢献する製品・技術を幅広い分野にわたり展示、紹介させて頂きました。
展示の主役はフレームカー。自動車の実物大の輪郭をパイプで組み上げ、そこに当社グループの自動車関連製品を取り付けたフレームカーは、なかなか人気で、たくさんの人にご覧頂きました。この場をお借りして、御礼申し上げます。
ブースは、白と緑色を基調に曲線を活用した明るく開放的なデザインで、居心地の良い空間とすべく、観葉植物を多く置き、床面はクッション素材を用い、アロマディフューザーで気分を和らげるなど演出にも腐心したようです。
脇役の観葉植物には、当社の特例子会社「すみでんフレンド」で育てたものを使いました。今後、このような活躍の場も増えていくものと期待しています。
松本正義|
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2009年11月02日 13:22
2009年度第2四半期決算
先週、10月30日に、2009年度第2四半期決算を発表しました。売上高は8,123億円と昨年度比35%の減収、営業利益は▲70億円、経常利益は▲39億円、純利益は▲97億円となりましたが、通期業績予想は、売上高1兆8000億円(年初公表比+200億円)、営業利益は330億円(同+180億円)、経常利益は400億円(同+230億円)、純利益は130億円(同+30億円)へと上方修正し、当期の中間配当金についてきましては、年初予想の通り、前期末と同額の1株につき7円とすることで公表しました。
振り返ってみますと、強烈な逆風のもとスタートした2009年度は、「身の丈にあった組織・コスト構造の再構築」「内部固めの拡大と深耕」「教育再武装運動の強化」という3つの方針を打ち出し、グループ一丸となって体質強化につとめてきました。グローバル規模での生産最適化、生産効率の向上、市場変化に即した新技術・新製品の開発・拡販に注力しました。そうした中、需要環境も、徐々に回復、政府によるスクラップインセンティブの効果や中国、アジアをはじめとする新興国経済の好調もあり、お陰さまで何とか目標値をクリアすることができ、通期予想も増益を見込めるところまで回復しました。改めて皆さんのご支援に感謝申し上げます。
今後の経済見通しは、景気の足腰は弱く、経済対策の息切れ、雇用悪化による消費の低迷が懸念されることや、円高の進行、原油、銅などコモディティ価格の上昇など、経営環境は予断を許さない状況にあります。
こうした厳しい環境下、Stake Holdersの皆様の期待に応えるためには、当面は、SEQCDD活動の強化などによるBreak-even Pointのさらなる引き下げと共に、環境変化に合わせて事業の姿をいち早く変えられるようスリムで強じんな体制を維持することが大切です。
そして、これらの活動を推進していく上で、最後の決め手となる「人」のやる気を一段と高め、各人の持てる能力のベクトルをあわせることが今後の成長発展の鍵になります。緊密な意思疎通、コミュニケーションを通じ、互いに尊重、信頼しあえる関係づくりを目指し取り組んでまいりますので、今後ともご支援をよろしくお願いします。
松本正義|
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2009年10月29日 14:54
SEQCDD活動、継続は力なり
先日、半期毎に実施している安全環境、品質、事務品質の全社グループ大会に出席しました。伊丹製作所にグループ幹部が集まり、各拠点もTV会議で参加し、上半期の取組報告と今後の方針について丸1日かけてベクトル合わせをしました。各部門の担当者による発表は、苦労話や工夫の様子など生の現場の声が聞けて、社長就任以来、この日を楽しみにしています。
継続は力なりで、いずれの活動も、当社のDNAとして脈々と受け継がれてきたScientific Approachに立脚した報告でしたが、今回は、環境と事務品質活動からピックアップして紹介いたします。
環境活動では、製品開発で培ってきたCAE(Computer Aided Engineering)技術を用い、回転物の空気抵抗を最小化し省エネにつなげたという報告がありましたが、横展開が進むことで、さらなる省エネが期待できそうでした。
また、昨年スタートした社員家庭の省エネ活動を推進する「ECOライフ活動」では、参加者が4416家族まで増加、その中の優秀事例の報告がありました。こまめな電気消灯、TV・エアコンの使用制限、給湯温度の引き下げ、それぞれ効果を定量化し、家族で知恵を出し合い協力して取り組んだとのこと。私から感謝状を贈呈しました。このほか、家庭からのCO2排出量1人1日1kg削減の目標を達成した方に達成賞として特例子会社「すみでんフレンド」で育てた観葉植物をプレゼントしています。一人一人の意識を変えることが環境問題解決の第一歩、多くの家庭にこの活動の輪が広がることを期待しています。
事務品質活動では、活動の進捗状況が一覧できるようゴルフコースを模した図を職場に掲示。課題の共有・見える化と参加意識の向上、活動の活性化を図りながら、業務の改善・効率化を実現したとの報告でした。発表者のユーモアを織り混ぜた報告はわかりやすく印象的で、地道な活動も工夫次第でマンネリ化を防ぎ楽しく取り組めるという典型例でした。
「メリハリのある働き方でワークもライフも充実」を目指すSWITCH運動は、2年目の今年は事務所部門の業務効率化をターゲットにしています。次回は、ITの面から業務改善と事務の信頼性を高める取り組みを期待しています。
報告会の終了後、社員倶楽部「GENKIクラブ」で報告者の慰労会を開き、苦労話やうまくいった時のうれしかった話など聞かせてもらいました。潤滑剤(アルコール)が入ることで、よいアイデアも出てきます。
今後も、S(安全)E(環境)Q(品質)C(コスト)D(物流・納期)D(研究開発)の強化のため、「暗黙知の形式知化」を目指して全員参加で進めていきたいと思います。
松本正義|
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2009年10月14日 08:49
システムソリューションはスリーS(SSS)におまかせ!
先週、住友電工システムソリューション(株)(以下SSS社)の大阪支社を訪問しました。従来、大阪市内にあった船場と酉島の事業所を統合し、9月末に営業を開始ました。私のいる淀屋橋から車で5分とかからない、7月末に竣工したばかりの土佐堀ダイビルの8階、9階に居を構えています。ビルのエントランスは、高さ9mの吹き抜けで非常に開放感がありました。エレベーターで上がった8階の受付には、オープン記念にお取引先様から多数のお花を頂戴していました。この場を借りて御礼申し上げます。
SSS社は、2006年10月に住友電工ハイテックス(株)と住友電工フィールドシステム(株)が合併した会社で売上357億円、従業員770人の当社グループのIT関連の中核会社です。「シングルコンタクトで特色あるソリューションの提供」をモットーに、長年培ってきた情報通信技術を活かした基板・電子機器の設計、製造をはじめ、ソフトウエアパッケージ・組み込みソフトの開発、システム構築、運用・保守まで、幅広く事業を展開しています。
早速パワーランチにて経営幹部の皆さんから、会社の状況、経営課題、今後の計画について報告を受けました。
交通、ナビ、地図、サーバ、ソフトの全ての技術を持つ唯一の企業として、DSSS(※1)やテレマテックス(※2)など、安全性や利便性の向上、省燃費・低炭素化に対応した技術開発への取り組み状況を聞きました。カーナビゲーションシステム事業からは撤退しましたが、そこで培った要素技術がITS事業に活かされていると聞きうれしくなりました。
また、FTTH(Fiber To The Home)技術を会社の生命線となる工場系ネットワークへカスタマイズするFTTF(Fiber To The home solution for The Factory)ビジネスの取り組みについても説明してもらいました。
その後、事務所を見学しましたが、さすが新ビル、気持ちのよいものです。大きな窓からは土佐堀川を隔て、すばらしい眺めが広がっています。そして、事務所の広いフロアーには、大勢の技術者が机を並べて働いていました。その様は、まさにIntelligent Labor Intensive Industryの観であります。
拠点の統合によって、プロフェッショナルな技術者の相互交流が深まり、技術や情報の共有化が進み、切磋琢磨することで、お客様のご要望、ご期待に応えられるような新製品、新技術の開発が進みますことを期待しています。
※1 DSSS:「DSSS試乗体験」参照
※2 テレマティクス:自動車、輸送車両などへ携帯電話などの移動体通信システムを利用してサービス提供し、安全・安心機能の実現と、情報配信による利便性の向上を2大目的とする。
松本正義|
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2009年10月06日 16:53
新メンバーを迎えて
10月1日は行事の多い忙しい一日でした。前回のブログで社内放送の話をしましたが、各本部、事業部からの下期事業計画報告会の前後、早朝には入社式、夜には内定者懇談会を開催し、私も参加しました。
早朝の入社式(激励式)は、凛とした雰囲気のなか、秋入社3名とキャリア入社6名に私から辞令を交付しました。
入社式の挨拶は、いつもと同じ内容ですが、新入社員への要望事項として、次の3点をお願いしました。
●仕事の基本を身につけ愚直に実行する
●たゆまぬ自己研鑽の努力をする
●コミュニケーションを大切にする
まずは、新しい環境、生活への適応と、健康と安全が第一であり、十分に留意をして欲しいと思います。そして、当社グループ社員として、持てる能力を存分に発揮して、充実した会社生活を送ることを期待しています。
夕方は、来春入社予定の100名を迎え全役員が出席し内定者懇談会を開催しました。今年の就職活動は、学生の皆さんにとっては全国的に大変厳しい状況であったと聞いていますが、優秀な方に来ていただき大変うれしく思っています。
乾杯の挨拶では、当社は大阪に本社を構えていますが、つねに世界を睨んで経営を行っていること、そして昨年の金融危機以来、厳しい経営環境となっていますが、こういう時こそ「疾風に勁草を知る」、困難に負けない意志の強い人物を目指し頑張ってほしいと申し上げ、幕を開きました。
皆さん元気、溌剌とされており、そこかしこに人の輪が出来、多くの方から一緒に記念撮影を求められ、また固い握手をするなど、当社の将来を担う若い人からエネルギーと元気を分けてもらいました。
内定者の皆さんは、これから卒業までの間、研究や論文などで忙しい毎日かと思いますが、勉強やクラブ活動、そして友人やご家族との交わりを大切にし、残り少ない学生生活を有意義に過ごして欲しいと思います。来年4月の入社式には、元気な皆さんに会えることを楽しみにしています。
松本正義|
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2009年10月01日 13:16
2009年度下期スタートにあたり
早いもので、今日から2009年度下期がスタートしました。振り返ると、上期はグループを挙げての体質強化と拡販に取り組んだことにより、先週金曜日に上期業績予想値を、売上高8100億円(+200億円)、営業利益▲100億円(+200億円)、経常利益▲130億円(+200億円)、四半期純利益▲140億円(+80億円)に上方修正し発表することができました。依然として水面下ではありますが、事業構造改革や体質強化の成果に手ごたえを感じています。
通期の業績については、景気の二番底も懸念されるなど事業環境の先行きが不透明なこともあり、現在、見直しを進めており、第2四半期の連結業績とあわせて10 月30 日に公表する予定です。皆様のご期待にお応えできるよう、引き続き邁進してまいりますので、ご支援よろしくお願いします。
さて、恒例ですが下期スタートにあたり、今朝一番、社内放送で企業活動の基盤となる「安全」「環境」「品質」「SWITCH運動」について檄を飛ばしました。いつも同じことを言っていると思われるかもしれませんが、方針や価値観を共有するためには、トップが繰り返し語りかけることが大切と考え、実行しています。特に、新しい方向性を浸透、共有するためには、コミュニケーション、情報発信と対話が必要になってきます。それは、今、政権交代で起こりつつあることにも当てはまるのではないでしょうか。
最後は少し脱線しましたが、そのメッセージのエッセンスをご紹介します。
1.安全(S)活動について
上期は、夏期の労働災害防止など一定の成果ありましたが、「不安全行動」、「管理面の不備」に課題がありました。下期は、「モノづくり基盤強化研修(KKP)」や「グループグローバル安全・保全診断活動」を通じ、「完全無災害」を目指し、作業環境・方法の確立と設備の安全化など、全社で抜け漏れ無く着実に推進するようお願いします。
2.環境(E)活動について
CO2の削減は地球市民の義務。アクションECO-21活動を通じて、省エネ、省資源・リサイクル、有害化学物質の削減等は順調に成果がでました。事務所ECO活動や家庭でのエコライフ活動をさらに進め、環境への意識改革や環境活動の見える化を進めるようお願いします。
3.品質(Q)活動について
上期は、全ロスなど品質目標の改善スピードが鈍化しました。下期は、対策が対症療法に終わらないよう、設計から製造までの「仕組みを正しく決める」「守る」「チェックし直す」のサイクルを確実に回し、課題と時間軸を明確にして徹底した真因追及を行い、後戻りしない改善活動の推進をお願いします。
4.SWITCH運動について
定時退社日や有給休暇の計画的取得については着実に浸透しました。活動2年目の今年は、事務所部門における「業務の見直し」「効率化の推進」に取り組み、効率的かつ高品質な業務遂行を目指し、ワークもライフも充実させる企業風土づくりを推進しましょう。
松本正義|
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2009年09月28日 08:53
IWCC総会に出席して(2)
帰国日(18日)は、午前中、時間が空きましたので朝食もそこそこに、歴史のある花の都フローレンスの観光に出かけました。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂をはじめとする数々の歴史的建造物も名残惜しいですが、途中にヴェッキオ橋を経由して目指すはウフィツィ美術館。メディチ家の援助を受けて15世紀から16世紀に花開いたルネサンスを美の側面から勉強することにしました。
とても1時間では全部回りきれないので、前もってボッティチェリの「ヴィーナス誕生」「春」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ラファエロの「ヒワの聖母」、ティツアーノの「ウルビーノのヴィーナス」等、重要作品に的を絞りました。いつもながら古典的な日本人観光客の鑑賞手法でこなしてきました。
キリスト教の奥深い教義と西洋文化の幅広い知識がなければ、これら美の巨人が大作に込めた信念、知恵、工夫を十分に理解できないと思います。予習をし、又、時間を掛けて鑑賞するのが美の巨人達に対して最大の敬意を払うことになると思いますが、今回も気持ちだけにさせていただきました。

松本正義|
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2009年09月25日 15:08
IWCC総会に出席して(1)
去る9月16日、17日の二日間に亘り、イタリアのフローレンス(フィレンツェ)で開催されたIWCC(国際銅加工業者協議会)の2009年度総会に出席し、旧知のメンバーと世界経済の今後と銅加工業界のあるべき姿を中心に忌憚のない意見交換をして参りました。各国の代表が興味あるプレゼンテーションを行い質疑応答もそれなりに時勢を反映した内容でとても勉強になりました。
各国・地域の経済、需要動向については、「昨年後半からの経済危機による最悪期は脱し回復しつつあるものの、その足取りは確かなものではない」という見方が、欧米をはじめほとんどの国・地域に共通しているように感じました。
また、いつものことながら、銅価の急激な変動が加工業者に与える影響の大きさにメンバーから異口同音に根本解決がないものかと苦悩の表現が多くありました。投機対象となったコモディティへの対応には代替品の開発が有効な対策のひとつであると。世界の銅消費量の60%を占める電線業界に限ってみれば光ファイバーが通信ケーブルの材料として銅を代替しているように、電力ケーブル分野では高温超電導材料、カーボンナノチューブ等の材料開発を鋭意進め最終ユーザーに安定した価格で、より性能の良い製品を供給できる体制を確立する必要があるとの意見もあり、意を強くした次第です。
来年の総会は、中国、上海で開催される予定です。次回は、今年よりも明るい話が聞けることを楽しみにしています。
松本正義|
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2009年08月07日 09:24
住友電工デバイス・イノベーション(株)発足式
~光・電子デバイス事業で世界NO.1を目指せ
去る8月4日、住友電工デバイス・イノベーション株式会社の発足式が同社の山梨事業所で行われましたので、出席してきました。
前身のユーディナデバイスは、2004年4月に富士通カンタムデバイス(当時)と当社の電子デバイス事業部門を統合し、富士通と当社による折半出資の合弁会社として発足しました。当時、私はボードメンバーの一人でしたが、最終的には折半出資という形態ではなく、統一したガバナンスの下で会社を運営するのが望ましい、と考えていましたので、5年越しで実現にこぎつけたというわけです。
発足式には、当社幹部をはじめ新会社の役員、海外販売会社の代表者、山梨事業所の従業員約500名が参加。式の冒頭、私から、新たな船出の餞として、「新会社の発足により世界No.1プレーヤーになる道筋ができた。技術力トップ・売上トップを目指し、持てる力を十二分に発揮して欲しい。光部品市場のシェア1番手に踊り出たが、2番手以下とはまだ僅差の状況にある。コンペティターを大きく引き離し、皆で力を合わせて新会社を立派な会社にしていきましょう。」という趣旨の話をしました。
また、山梨事業所には旧富士通カンタムデバイス出身の社員の方が多くおられるとのことでしたので、この機会に、当社グループの精神的基盤である住友事業精神の根本である「萬事入精」「信用確実」「不趨浮利」についても簡単に説明しました。
発足式の後、社名看板の除幕式、記念植樹を行い、夜には管理職との懇親会にも参加し、今後の成長発展に向けて心を一つにして頑張ろうと、大いに激励してきました。

住友電工デバイス・イノベーションは当社グループの光・電子デバイス事業の中核を担っていく重要な会社です。高田新社長も「数年後には断トツの1番になることを目指す」と発足式で力強く決意表明してくれました。
住友電工デバイス・イノベーションのこれからの発展にご期待頂きますとともに、皆様の温かいご支援をよろしくお願いします。
松本正義|
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2009年08月03日 15:29
第一四半期決算
先週、2009年度第一四半期決算を発表しました。売上高は3,721億円と前年同期比36%の減収、営業損失147億円、経常損失140億円、純損失103億円と大幅な減収、赤字決算になりました。STAKE HOLDERSの皆様には心配をおかけしていると思いますが、最悪だった今年の1~3月に比べれば、需要は徐々に回復しつつあり、また、年初来取り組んできました体質強化促進運動、「身の丈にあった組織とコスト構造の再構築」「内部固めの拡大と深耕」「教育再武装運動の強化」の効果にも徐々に手ごたえを感じています。
といっても、手綱を緩めるわけにはいきません。本格回復はもう少し先になるとし、持続的な成長軌道に戻していくために、次の3点に注力しようと社内ではっぱをかけています。
第一には、「変革の時、総合力とチャレンジ精神の発揮」です。今は、政治経済社会のあらゆる分野・地域で大きな変換点、この変化をビジネスチャンスとしてとらまえて、当社グループの持つ総合力、素材、環境・エネルギー、情報通信に至る幅広い技術を有機的に結集して、チャレンジ精神を発揮し、新市場の開拓、ビジネスチャンスの捕捉に努めよう、と。
第二には、先程の「体質強化促進運動の徹底」です。全社員が危機意識を共有し、S(安全)E(環境)Q(品質)C(コスト)D(物流、納期)D(開発)の全てにおいて全員参加による活動を推進し、強固な企業体質を作り上げましょう、と。
第三には、「コンプライアンスの徹底」です。「信用確実」「不趨浮利」「自利利他、公私一如」。企業活動を単なる利益追求に終わらせず、公益との調和を図り社会での永続性を目指せとする住友事業精神の原点に立ち返り、業務に精励するように、と。
そして、幹部社員には、「リーダーシップの発揮による組織・職場の変革」をお願いしています。このような激動期には、困難をブレークスルーする迫力と勇気を備え、人とは違った角度から物事を発想できる「気骨ある異端児」が活路を切り開きます。リーダーに求められる気概のようなものです。幹部社員は、「気骨ある異端児」たらんとしてリーダーシップを発揮し、自然体、平常心、正々堂々、誠心誠意の姿勢で、社員全員の変革へのモチベーションを高めて、この変化をチャンスに変える、活気に満ちた組織・職場を構築しよう、と。
ということで、これからもまだまだ不透明な状況が続きますが、内部固め、筋肉質な体質づくりに邁進してまいりますので、ブログの読者の皆さんもご声援お願いします。
松本正義|
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2009年07月22日 09:46
住友電工グループ「G活」発表会
日本の製造業の競争力を支えてきた「カイゼン」活動、当社では、「G活」と称しグループグローバルに展開しています。先日、伊丹製作所で開催した08年度住友電工グループ「G活」発表大会に委員長として参加しました。約700チームの中から、事業本部、研究開発本部、中国の華東地区、華南地区の各大会を勝ち抜いた合計8チームの活動報告がありました。
複雑な手作業のスキルレス化、作業部品の在庫削減、異物の混入防止、原材料の再利用、フールプルーフ、作業標準の徹底等、S(安全)E(環境)Q(品質)C(コスト)D(物流・納期)D(研究開発)の向上にむけた様々な活動の報告がありました。職場メンバーが話し合い決めた管理項目を定量化し、作業標準としてとりまとめ、「決める、守る、直す、守る」を繰り返し、管理の定着、「歯止め」の徹底に工夫を凝らしていました。
今年は、中国の2チームに加えフィリピンからの参加もあり、グローバル化が進展していることを心強く感じました。残念ながらフィリピンのチームは、現地の近隣地域で新型インフルエンザが発生したため、急遽、来日を見合わせましたが、現地で撮影した報告ビデオを会場でみせてもらいました。日本語、英語、中国語と国際色豊かな大会になりました。
いずれも甲乙つけがたい報告でしたが、最優秀社長賞は、前工程を巻き込んだ積極的な活動と発表者の元気な気迫が印象的だった三重県津市の住電エレクトロニクス㈱のチームに決定しました。

これまで何度も社員の皆さんに「暗黙知の形式化」や「定性的なものを定量化」するようお願いしてきましたが、報告の随所にその成果が見ることができ、満足しています。また、全員参加活動を通じて、以前はうまくできなかったことが可能になり、無駄がなくなるなど、喜びや充実感が得られチームワークの向上につながったといった声も聞くことができました。
リーマン・ショック以降、需要が急激に落ち込み、今まさしくパラダイムシフトを迎えていますが、激動期には「気骨ある異端児」が活路を切り開きます。壁にぶつかっても打ち破るバイタリティ、時流にながされない独創性、住友電工に脈々と流れるIngenious Dynamics(独創性ある変革のエネルギー)の力が今こそ試されています。メーカーにおいて工場・現場は会社の宝、ここでの一つ一つの地道な活動の積み重ねが会社に利益をもたらしてくれます。当日の皆さんの創意工夫がこもった活動報告の中に、その力の出現を期待させてくれそうな予感を感じ大満足でした。
松本正義|
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2009年06月29日 08:57
株主総会
先週25日、昨年に続き梅田のザ・リッツ・カールトン大阪にて定時株主総会を開催、400人を超える株主の皆様にお越しいただきました。
株主総会は、直接、株主の皆様に、社長としての考えを交えながら、昨年度の事業経過と業績内容、現在の経営課題と対策についてご説明できる、また、経営に対するご要望やご期待をお伺いできるよい機会であり、今年もいつも通り誠心誠意の気持ちで臨みました。
昨年よりも多い8名の方からご質問をいただきました。何点かご紹介しますと、「身の丈にあった事業構造改革と教育再武装運動のバランスのとり方は?」「次世代の研究開発テーマであるライフサイエンスでは、どんなものを考えているのか?」「新製品比率30%を目指しているとのことだが、期待の製品は?」「障がい者雇用促進に関して、現状と今後の目標は?」といった旨のご質問、また、「厳しい事業環境の中、緊急対策は必要だと理解しているが、落ち込んだ需要もいずれ必ず戻る、構造改革をやりすぎて、後で困ったということのないようにしてほしい」というご意見も頂戴しました。改めて貴重なご意見・ご質問に心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。今後の経営に必ず役立てていきたいと思います。
最後に「多くの企業が本店機能を東京へ移す中、大阪に置く理由は何か?」とのご質問を頂き、会社の見解ではなく私個人の意見として「住友電工グループは売上高の約40%が海外となるなどグローバル化しており、極端に言えば本店の場所はどこでも構わない、それであれば住友という企業グループを育ててくれた大阪の地にいることで大阪に恩返しできると考えています」とお答したところ、思いもかけずたくさんの方々から拍手をいただきました。大阪の方々の当社に対する強い期待に改めて感じ入り、元気をいただきました。
午前10時のスタートからあっと言う間に1時間半が経過、私自身は株主の皆様と色々な意見交換ができたのではと満足しています。
経営者の役割の中でコミュニケーションは、最も大切なものであり、会社がどこへ向かっているのか、どういうポリシーで経営をしているのか、自分の言葉で率直にお話する、そうしたことを通じて相互理解が深まると考えています。
勝海舟は「氷川清話」において「幕府よりも国家が大事」「政治は正心誠意のみ」と述べていますが、企業経営も同じことが言えます。利益第一主義であってはならない。事業を進めるにあたり「義」があるかどうか。奇をてらったことをしても長続きしない。短期的よりも長期的な視点での判断が大切。常に住友の事業精神の原点、「萬事入精」「信用確実」「不趨浮利」に立ち返り、経営にあたるよう心がけてきましたが、短い時間でしたが、私の考えが株主の皆様に伝わったでしょうか。
最後になりますが、皆様のご期待に応えられるよう、役員一同、誠心誠意、会社経営に取り組んでまいりますので、今後とも、ご理解とご支援のほど、宜しくお願いいたします。
松本正義|
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2009年06月10日 08:50
経団連関西会員懇談会
先日、日本経団連主催の関西会員懇談会に1年半振りに出席しました。前回は、「地域社会経済活性化」について関西会員を代表して意見を述べさせてもらいましたが、今回は、関西の主要会員の一人として参加させてもらいました。
懇談会では、関西会員からは4人の方々が、地球温暖化対策、地域活性化、観光振興などについて意見を述べられていましたが、そのうちの一人に当社グループの日新電機㈱位高会長が京都経営者協会会長として、京都の経済、雇用情勢、若者の勤労観への問題提起、京都ジョブパークの取組を紹介されていました。詳細は、経団連のホームページに掲載されると思いますので、興味のある方はそちらをご参照願います。
一部新聞の見出しには「“儀式化”関西なじまず」とありましたが、会員懇談会に先立って開かれた昼食会では、活発な意見が飛び交いました。地域経済の活性化に関しては道州制や地方分権の議論などがなされていますが、私も、関西に地盤を持つ企業の一つとして、日頃考えていることを率直に述べさせてもらいました。
政府の景気判断も5月に続き6月も上方修正が囁かれるなど、少しずつ明るい兆しが見えてきたという噂を耳にしますが、まだまだ先行き予断を許さない状況が続いています。世界の産業を代表してきたビッグ3のクライスラー、GMが相次ぎ破綻、破産法申請に踏み切り、株主資本主義を代表する米国で政府(GM)や労働組合(クライスラー)が筆頭株主となる巨大企業が誕生、世界的な環境・資源問題を背景に需要喚起策としてグリーンニューディール施策が各国に広まるなど、今まさに歴史的な転換点(パラダイムシフト)にあります。
GDPでは世界第2の経済大国、日本は、長期的には10倍の人口を持つ中国に追い越されることは自明のことかもしれませんが、資源が少ない日本の成長発展を支えてきたものは、「進取の気性」、「旺盛なる冒険心」、「革新的指向」、「目的達成意欲」といった日本人の精神的特性であり、これらを次世代に引き継ぎ、そして若者が将来に希望を持てるような活力ある社会を築くため、日本経済が抱える諸課題や日本の将来ビジョンの明確化に向け、これからも微力ではありますが産業人として、積極的に発言をしていきたいと考えています。
松本正義|
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2009年06月05日 09:10
知財大会2009
プロパテント時代が到来、自社の知的財産権を守り、他社の権利を侵害しないことの重大性は今更言を俟たないところでしょう。
今年も、グループ内への横展開を図るため、研究開発、知財部門の関係者約250名が参加し、伊丹製作所で知財大会を開催、この1年間の優れた知財活動の表彰、特許出願や権利化の事例報告がありました。
報告に先立ちポスターセッションを拝見しましたが、商標権・特許権のしくみ、出願権利化状況、出願手続きなど、基本的事項から専門的なものまで、知財関係者がわかりやすくとりまとめ情報共有化に工夫が凝らされていました。
その後、優秀特許出願者、特許出願活動の活発な職場に対して私から表彰状を授与しこの1年の活動を称えましたが、表彰台に上がる皆さんの、これまでの苦労が実って誇らしげな様子を見ていますと、渡す方もうれしくなってきます。
事例報告では、特に成果が顕著であった4つの活動事例の報告がありました。困難や課題をいかに克服したか、粘り強く取り組んだかの報告があり、地道な活動が当社を支えてくれていることを改めて感じさせられました。
知的財産権は、企業にとっての最後の砦のようなもの。今回伺った活動事例はいずれも、Legal processとBusiness processがからみあって迫力のある報告で、しっかりやってくれているなと心強くさせられました。詳しい話をお知らせできない点はご容赦をいただきたいと思いますが、Businessは闘いだということを再認識するよい機会になりました。
思い返しますと、次世代DVD用青紫色レーザーに用いられる高品質の「窒化ガリウム基板」を世に送り出し、昨年、社団法人発明協会から「21世紀発明奨励賞」と「貢献賞」を受賞しました。
厳しい事業環境が続くなか、長期的スパンで取り組む研究開発、知財活動の重要性は高まっており、活動の活性化を通し独創的な技術・製品を生み出していくことが企業の成長発展の明暗を分けます。研究者のインセンティブとして発明者への支払い対価は実績に応じて青天井にするなど、職務発明取扱い規定を改定し特許出願活動の活性化に取り組んでいます。
今後も、研究部門、事業部門、知財部門が三位一体となって、アンテナを張りコミュニケーションを綿密にとって、他社に負けない成果を生み出してくれることを期待しています。
松本正義|
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2009年06月01日 09:45
決算発表
先日、2008年度決算を発表しました。その内容は、当社ホームページでも掲載していますが、昨秋以降の世界同時不況のなか、グループを挙げてコスト低減、品質向上、新製品の拡販などの収益基盤強化に注力しましたが、連結売上高2兆1220億円、営業利益235億円、経常利益378億円、当期純利益172億円と、なんとか黒字を確保するも、ITバブル崩壊後の2002年度以来となる非常に厳しい業績となりました。また、今期見通しも、売上高1兆7800億円、営業利益150億円、経常利益170億円、当期純利益100億円と前年比減収減益の予想を公表しました。
こうした非常事態ともいえる状況下、グループ内には喫緊の経営課題として次の3点に取り組むようハッパをかけています。
一つ目は、現在取り組んでいる3つの全社方針「身の丈にあった組織とコスト構造の再構築」、「内部固めの拡大と深耕」、「教育再武装運動の強化」に徹底的に取り組み、企業体質の強化を進め早急にその効果を出す、二つ目は、三現主義(現場・現物・現実)に徹し、思いやりと緊張感を持って目標達成に向け組織総合力の最大化を図る、そして三つ目は、今起きようとしている産業構造変化・パラダイムシフトへの感度を高め、研究、営業、事業本部、コーポレートスタッフが一体となり新規事業を早期に創出する、ということです。
決算発表に続き、先週開催したIR説明会では、業績改善に向けた取り組みやR&Dについてご説明しました。自動車や情報通信関連事業の見通しや超電導の将来性など多くの質問をいただき、誠心誠意お答えしたつもりですが、有言実行が大事、ご期待に応えられるよう、反転攻勢に決意をあらたにしました。
IR説明会の模様は、本ホームページの「株主・投資家情報」に動画を公開していますので、是非ご覧ください。
また、300名強が参加された当社OB会でも、現役を代表して会社の近況報告をしましたが、先輩の皆さんからは、「大変な時期に御苦労さん」といった暖かいエールをたくさんいただき、感激しました。
「困った時こそ、人間知恵がでるものだ。」こんな時節こそ、悲観的にならず、昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日がよくなることを思い、人事を尽くして天命を待つ心境で、住友電工グループのあるべき姿「Glorious Excellent Company」の実現に邁進します。
松本正義|
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2009年04月30日 17:03
活動に感謝、安全、環境、品質、事務品質の合同大会
私は、S(安全)、E(環境)、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)、D(開発)はメーカーの生命線であり企業の優勝劣敗を分ける鍵だと、ことあるごとにその重要性をグループ内で訴えています。
そのレベルアップのためには、各部門が抱える様々な課題や問題点に対して、生産技術、研究、営業、コーポレートの関係各部門と緊密に情報を共有し、解決に向け一体となって注力することが大切であると確信し、社長就任以来、年2回、春と秋に全社的な情報交換の場を開催しています。
その11回目となる「安全、環境、品質、事務品質」の全社合同大会を、先日、伊丹製作所で開催しました。各事業本部の2008年度活動実績のレビュー、そして2009年度に向けての各本部長による決意表明があり、取り組み方針や活動の進め方等についての報告を受け、しっかりと情報共有、意見交換をしてきました。
11回目ともなると各本部での取り組みも、それぞれに創意工夫し、着実に成果もあがってきていますが、安全や品質の最終目標は、「ゼロ」であり、そういった点では、永遠に続くテーマであり、繰り返し且つマンネリ化しないようにキャンペーンを行う必要があると感じています。
また、難しい話になってしまいますが、これらの対策には、原則論と方法論があり、原則をうまく具体的かつ実施可能な方法に導き、それを粘り強く継続させる精神論へと昇華させるための教育、研修を繰り返すことが不可欠です。
また、トップの迫力、リーダーシップも欠かせません。
今回は、環境についても、省エネ活動、ゼロエミ推進活動、化学物質管理活動といった主だった活動の進捗状況の報告も受け、ROHS指令やREACHに対応した管理体制に抜かりはないかなどを確認しました。環境問題の高まりの中、気を緩めずに目標を高く掲げて取り組んでいってもらいたいと思っています。
事務品質活動においても、執務書、BRなどのマニュアル整備、改善活動を通じた事務基盤整備など、地道な活動に、社員の皆さんが知恵を出し合い細かな工夫を積み重ね、事務ミス撲滅、コスト削減に取り組んでいる真摯な報告を伺いました。
全ての報告が終わり、一人一人が地道な活動を継続することで会社は成り立っているということを改めて実感させてくれる一日でした。今日一日、皆さんの真摯な取り組み発表を聞いて、本当にうれしく感じましたし、すばらしい勉強をさせてもらい力が湧いてきました。
最近、世の中は大変厳しい状況が続いていましたが、今日の3つの大会を終えて、改めて「一隅を照らす。すなわちこれ国宝なり。」と感じました。
松本正義|
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2009年04月28日 13:15
第318回USフォーラム
先日、社外の皆さんが集まる勉強会で講演をしてきました。
きっかけは、取引先の経営者から依頼を受けたものでしたが、官界・経済界の明日の指導者の育成、ヒューマンネットワーク、変革集団づくりが目的とのことで、それなら一肌脱ぎましょうということで引き受けることにしました。
この「USフォーラム」は、1984年に開始、今回で318回目、政官民の私もよく知った方々が講師をしており、当社OBの亀井が1回、川上が2回、話をさせていただいたことがあるようでした。
形式ばる必要なく自由に話して下さいということでしたので、「この大不況に思う-幾多の不況を乗り越えて」のテーマで約1時間話させてもらいました。
海外勤務の思い出に始まり、住友事業精神の真髄である「萬事入精」、当社グループの新中期経営計画「12VISION」、「事業は人なり」経営の基本である人材育成、これまでの不況時における構造改革の取り組み、そして、今回の大不況を乗り越えるためグループ内に号令をかけ取り組んでいる3つの全社方針「身の丈にあった組織・コスト構造の再構築」「内部固めの拡大と深耕」「教育再武装運動の強化」についてなど、社長として心がけてきたことも交えながらざっくばらんに話しをさせてもらいました。
皆さんから反響のあったことを一つ紹介しましょう。
企業経営には、バランスが難しいところですが、行き過ぎた「選択と集中」よりも組織のDNAをベースとした「多様化」が大切という話です。少し前「選択と集中」が流行りましたが、結局、推し進めた会社はうまくいっていないところが多いように思います。私の7代前の北川社長は、私が会社に入る前から「多様化」が大切と言って多角化を進めました。お陰で、当社は電力ケーブルに始まり、通信ケーブル、光ファイバー、そして自動車部品へとこれまで世の中の流れにうまく乗ってこられました。いかに保険をかけるか、未来を見通し自らの組織に合った「多様化」を図るかが経営にとって大切なことです。
とはいえ、今回は出口が見えない状態、「超電導」も時期尚早。こんな時は、人材が競争力の源泉、人材の育成こそ、大切だと思っています・・・といった話をしました。
集まった皆さんは官庁や企業から推薦を受け又は自主的に参加されている役員や管理職の方々で、約1時間にわたり多くの質問をいただき楽しく質疑応答をさせていただきました。
さて、最後に、フォーラムの後日談をほんの少しだけ披露します。
集まってもらった130名ほどの皆さんに有意義に感じてもらえたかどうか気になっていましたが、この週末、受講アンケートがUSフォーラムから届きました。更に、多数の方々から自筆の礼状をいただきました。内容を拝見、ほんのちょっとお役に立てたようで、こちらもうれしくなりました。皆さんへは、今後のご活躍を祈念することで返礼とさせていただきます。
「お互いに頑張りましょう」
松本正義|
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2009年04月06日 09:15
新入社員を迎えて
恒例の入社式を、4月1日に本社で行いました。今年は、キャリア入社者も含め合計で305名のニューフェースを当社グループの一員として迎えました。
ピンと張りつめた空気のなか、人事担当者が305名一人ひとりの名前を読み上げます。元気のよい返事とともに起立してもらうのですが、緊張や希望などが顕れたそれぞれの表情を見ていると、42年前の自分の姿を思い起こすとともに、新しい仲間を迎えた喜びと将来への期待、そして社長として大切な人材を受け入れた責任の重さに改めて思いを深くしました。
国内外の高校・大学の卒業者、海外からの留学生など、それぞれの個性はもちろん、様々な知識技術、専門性をもち、意欲と希望にあふれたこれからの住友電工グループを背負って立つ期待のルーキーです。今後、それぞれの個性を生かしつつ、これまで培った専門性、知識に磨きをかけ、切磋琢磨して欲しいと思います。
入社式では、彼らへの期待と激励を込めて3つの要望事項を申し上げました。内容は、入社式に限らず社内でも何度も申し上げていることであり、新入社員に限らず、住友電工グループ社員としての基本事項と言えるものです。
1.仕事の基本を身につけ愚直に実行する。
2.たゆまぬ自己研鑽の努力をする。
3.コミュニケーションを大切する。
<入社式挨拶骨子は、当社のプレスリリースに掲載しています>
これら3つのお願いをしましたが、まずは、住友電工グループの一員として新たな第一歩を踏み出した新入社員の皆さんにおいては、健康に十分注意され、すばらしい会社生活を送って頂くことを念願しています。
入社おめでとう、心より歓迎します!
松本正義|
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2009年04月03日 08:52
安全、環境、品質、SWITCH運動(2) -2009年度社長メッセージより-
「品質」については、今年度も「QR-1運動フェーズⅢ」を推進し、グループ一丸となって、「重大クレームの撲滅」、「全ロスの徹底的な低減」に取り組みます。
昨年度は、デザインレビューの強化などの品質保証体系の再整備、「品質管理ガイドライン」や「監査マニュアル」などの作成と監査活動の強化を行いしました。さらに、各部門トップによる重大クレーム未然防止点検や「なぜなぜ分析」による徹底した真因追求活動を展開した結果、前年度比で件数が3割強低減しました。今年度も設計段階の問題改善に徹底して力を注ぎ、成果を確実なものとするようにお願いします。
次に全ロスについて昨年度は「重点課題を明確にし、全員が緊張感をもって、その解決に取り組むこと」、「現場主義を基盤とし、他部門の力も借り、全社一丸となって活動すること」という方針のもと、研究部門、生産技術本部も参画したプロジェクト活動により、何年も未解決であった慢性不良の発生メカニズムが解明できるなど、大きな成果が得られました。今年度も、問題解決の推進にあたり、他部門の知見も取り入れ、あらゆる角度から、網羅的に現状の問題点を見直して欲しいと思います。
またモノづくりのキーパーソンを育成する「モノづくり革新プロ実践道場」(MKP)と「現場改善プロ実践道場」(GKP)、そして、製造拠点の全員を対象にした「モノづくり基盤強化研修」(KKP)を積極的に活用、参画し、課題の明確化とその解決のための時間軸と推進体制を整備し、全社員一丸となり何としても目標を達成することを強く希望します。
最後に「SWITCH運動」について、昨年度は社報やポスターを通じた全社キャンペーンを実施し、各部門長のリーダーシップのもと、「スイッチのON-OFFがはっきりした働き方の達成」を目指し取り組んだ結果、定時退社日の設定や有給休暇の計画的取得などの取り組みが各職場で展開されるなど、運動が着実に浸透していったものと考えます。
本年度は、昨年度から更に一歩踏み込んで、例えば上司から部下への業務指示の明確化、ToDoの明確化、情報の共有化、ファイリングの確実な実施などの基礎的事項の徹底など、部門毎に「業務の見直し」「効率化の推進」に実効のあがるアクションプランを立案、実行し、ワークもライフも充実させることのできる企業風土の醸成という、最終的な目標達成を目指して積極的な参加をお願いします。
「安全第一」、「品質第一」ならびに「環境保全」、さらに「仕事も生活も共に充実」という企業文化、風土をつくっていくことは、当社グループが「Glorious Excellent Company」へと飛躍するために、必要不可欠な活動であります。生産部門、事務所部門を含めた全社員一丸となった活動の推進を期待しています。
松本正義|
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2009年04月02日 09:01
安全、環境、品質、SWITCH運動(1) -2009年度社長メッセージより-
米国のサブプライム問題に端を発した金融危機の影響で、需要環境の低迷が現在も続き、当社グループも大変厳しい状況となっています。
本日は2009年度のスタートにあたり再度、事業の根幹をなす「安全」、「環境」、「品質」に関する徹底した内部固めと、本年度2期目を迎えるSWITCH運動について4月1日の早朝に社内放送で社員の皆さんにお話をした内容について、本ブログでご紹介させていただきます。
まず「安全」ですが、昨年度は「安全は全てに優先する」風土作りを目指し、「休業傷害ゼロ、不休傷害半減」の目標を掲げましたが、休業件数は前年度比3割強低減と一定の成果は表れてきましたが、休業不休の総件数目標は未達という残念な結果となりました。「不安全行動」「不安全状態」「管理面の不備」等の改善のためには、徹底した全員参加の安全活動の継続が必要であり、2009年度は以下の2点を重点実施項目として活動を推進するようお願いします。
1点目は各部門の基盤強化です。「全員参加活動の活性化」を目指し、「相互声掛け」「現場巡回・点検」「危険予知」「リスクアセスメント」活動等に取り組んで頂いており、基盤固めは徐々に進んできました。今年度は更に自部門の弱点を把握し、災害ゼロに向け、ゼロに拘った活動の拡充をお願いします。
2点目は、全社の弱点補強と体質強化の取り組みです。「人の不安全行動」をカバーする設備を作り上げる活動をグループグローバルに展開するべく、「グローバル安全診断」活動をスタートさせます。また、人材育成・教育の充実を目指し、「モノづくり基盤強化研修(KKP)」等を1月から全員対象にスタートしています。安全の基本を習得し、「やるべきこと」の改善に向けて、徹底した取り組みの強化をお願いします。
次に「環境」についてですが、企業活動はもとより社会生活全般に亘って排出されるCO2を削減していくことは、地球市民としての義務です。
当社グループでは「アクションECO―21活動」を通じて、省エネ、省資源・リサイクル、有害化学物質の削減に取り組んでおり、成果をあげてきました。
また2008年度からはエコライフ活動、事務所ECO運動をキックオフし、家庭とオフィス部門での環境活動をスタートしました。2009年度も、全社員一丸となって引き続いて「アクションECO―21活動」に積極的に取り組んで頂くようお願いします。
松本正義|
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2009年03月06日 08:51
「すみでんフレンド(株)」を訪れて
「こんにちは!」「こんにちは!」・・・元気のよい大きな声が出迎えてくれます。伊丹製作所にある「すみでんフレンド(株)」を訪問しました。同社は、プレスリリースでも紹介していますが、障がい者雇用を促進するべく昨年7月に設立したグループ企業で、10月からは5名の知的障がい者の方々を採用し事業を開始しています。
主な業務内容は、当社およびグループ企業内の観葉植物や花壇のメンテナンス等の緑化作業、そして当社製品の梱包用緩衝材の袋詰め作業等を担当していただいています。緑化作業では、毎週定期的に事業所内に点在する植物への水やり作業がありますが、一人一人の担当場所も覚え、作業も順調に進んでいるようです。5名とも非常に真面目でやる気があり朝のラジオ体操にも欠かさず参加し、寒い日が続きますが体調管理にも気を配りこれまでのところ無欠勤が続いているとのことです。設立当初は、はじめての社会人生活で戸惑いもあるでしょうしうまくいくかどうか心配する声もありましたが、冒頭の明るく元気な声を聞き、希望に満ちた笑顔に触れると、設立してよかったなと思います。
おかげ様で、今年の2月下旬には障害者雇用促進法に基づく特例子会社(*1)の認定を無事取得することができました。
当社は、これまで身体障がい者の方の採用を中心に、地道な取り組みを続けてきたこともあり、2008年3月時点の障がい者雇用率は2.0%と法定雇用率1.8%を達成できていますが、今後は、同社を軸としてグループ適用制度(*2)を活用し、住友電工グループ全体としての障がい者雇用の一層の促進と障がい者雇用率の向上を目指していきたいと考えています。
写真は、会社設立準備を担当し、本人からの志願もあり、社長になってもらった大樂社長です。日頃の業務指導など、社長をはじめ指導員の方々には、何かとご苦労が多いと思いますが、使命感をもって取り組んでもらいたいと思っています。
足もとは、世界不況の影響もあり需要が落ち込み操業が低下するなど、強烈な逆風環境にありますが、サステナビリティー(Sustainability)を念頭に、一昨年策定した住友電工グループ社会貢献基本理念の灯をしっかりと堅持し、まずは一人一人の職場定着に力を注ぎ、それから一歩ずつ事業の掘り起こしを行い、着実に雇用数の増加に向けて前進していけるようにしたいと思います。
(*1) 特例子会社:障がい者の雇用の促進等に関する法律に基づき、企業が障がい者雇用を目的に設立する子会社。国の認可が必要。
(*2) グループ適用制度:特例子会社に雇用されている労働者(障がい者)を親会社(または企業グループ)に雇用されているものとみなし、法定雇用率を計算することが出来る制度。
松本正義|
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2009年03月03日 08:40
しっかりやろう防火対策、安全対策
この週末は、天気がよく外出された方も多かったのではないでしょうか。
宝塚市の中山連山縦走路は、阪急宝塚線の中山寺駅から中山寺~奥之院~中山山頂(478m)~送電線の鉄塔下~満願寺を経由して阪急山本駅までの約13kmほどのメタボが気になる人向きのほどよいハイキングコースです。
中山寺の梅林にはじまり、大阪から六甲方面のパノラマ眺望、急な岩場下り、最後は、清涼な滝で終わるコースの途中、平成14年3月に42haの山林を焼失した山火事の後を通ります。7年経過した今もまだ、焼け焦げた木が残り、その傷跡は完全に癒えていません。
オーストラリア南東部ビクトリア州メルボルン近郊で発生した山火事は35万haに延焼、200人を超える犠牲者を出す大惨事となっています。あれほどの規模になると人的被害や経済的な損失だけでなく環境面への影響もはかりしれないものがあります。
国内では、3月1日からの1週間、「春の全国火災予防運動」が実施されています。今年の全国統一防火標語は、「火のしまつ 君がしなくて 誰がする」とのこと。当社でも、3月12日に全社一斉の防災訓練を予定しています。被災工場の危険物への対処を柱とした訓練ストーリーを拠点毎にまとめ、それに則り設備点検や処置訓練、情報伝達訓練を行うこととしています。
残念ながら当社グループでも、昨年来少なからず小火が続き、防火責任者の再教育、重点設備の再点検、作業マニュアルの見直し、危険物マップの作成などの再発防止対策を進めており、今回の防災訓練でこうした対策をチェックすることになります。万が一の災害・事故の発生は、人的・経済的な損失はもちろん、人と人との信頼関係を損ない、地域社会の皆様にはご迷惑、ご心配をおかけするなど、諸先輩をはじめ皆で永年苦労し築いてきた社会的な信用も台無しになるため、毎回真剣に取り組んでいます。
足許の事業環境がますます厳しくなるなか、身の丈にあった組織・コスト構造の再構築を進める一方で、S(安全)E(環境)Q(品質)に関わる内部固め対策や人材の育成ついては、創意工夫を重ね、愚直に進めていくようハッパをかけています。必要な対策は漏らさず行い、決して「貧すれば鈍す」にならないよう、気を引き締めて、防災対策、安全対策の徹底を図っていきたいと思います。
防災活動は、自治体をはじめ地域社会との協力なくしては進みませんし、それぞれの家庭でも対策が必要です。
余談ですが、消防法の改正により個人の住宅にも火災警報機の設置が義務づけられていますが、グループ会社のSEIビジネスクリエイツ(株)では、地域支援の一環でこの火災警報器の斡旋販売を行っています。
松本正義|
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2009年03月02日 09:45
萬さん 百寿おめでとうございます(2)
人と人との出会い、そこから生まれた信頼関係が、企業と地域への信頼関係、更に地域と地域の信頼関係へと発展します。昭和55年のNSS社操業開始の前日、札幌グランドホテルで行われた創業記念パーティの席上での話題がきっかけで、当社が仲立ちする格好で、海を越え、山を越え、当社グループ会社住友電工焼結合金㈱がある岡山県の旧成羽町(高梁市)と奈井江町との友好都市提携契約の調印へと発展していきます。現在も、小中学生の教育文化親善交流事業や備中神楽伝承事業など、交流が連綿と続いているとのことで、うれしい限りです。
さて、写真は、ご多忙な中、奈井江町の北良治町長、三本副町長にもご出席をいただき行いました感謝状の贈呈式後に記念に撮ったものです。
贈呈式の席上、北町長から、経営されている牧場の子牛に町長のお名前とNSS社で製造している製品ブランド名から「ノーザンRイゲタロイホープ号」と名づけたところ北海道での最優秀ホルスタインに選ばれ「エクセレント賞」を受賞されたとの話がありました。そして、次に生まれる子牛の名前は「グローリアス号」にしようかなという話に皆で盛り上がりましたが、ここまで、当社のことを愛していただいているのかと感謝感激であります。
さて、お話を伺ってわかったことですが、萬さんと北町長とはお隣さんで、萬さんのご両親、そして、北町長のお母様も奇遇にも私と同郷の淡路島のご出身とのこと、不思議なご縁で結ばれていると感じずにはおられません。北海道の開拓、発展に生涯を捧げてこられた皆さんのフロンティア精神を受け継ぎ、厳しい事業環境に負けずに、目指す「Glorious Excellent Company」への挑戦を続ける決意を新たにした次第でした。
萬さん、百寿おめでとうございます。これからも益々お元気で、そしてご活躍を祈念します。
松本正義|
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2009年02月27日 09:29
萬さん 百寿おめでとうございます(1)
2月上旬に北海道に行ってきました。恒例の新年ご挨拶に加え、今年は、百寿を迎えられた元奈井江町長の萬敏夫さんに感謝状を贈呈させていただくことが大きな訪問目的です。萬さんは、住友電工グループとして北海道での初の事業拠点である北海道住電精密(株)(以下NSS社)設立以来、大変お世話になった方で、北海道における当社の事業発展に多大なご支援をいただいた大恩人であります。今回は、萬さんと当社とのかかわりについて、少し長くなりますので2回に分けて、皆さんにご紹介をしたいと思います。
萬さんの自伝「萬敏夫100歳の青春」によりますと、萬さんは明治42年に奈井江町でお生まれになり、昭和14年のノモンハン事件に遭遇、九死に一生を得て、その後太平洋戦争を経て戦後は奈井江町に戻り農業協同組合設立に尽力。昭和42年5月に奈井江町長にご就任4期16年にわたり高邁な理想を掲げ卓越した見識と先見の明で町勢の発展にご尽力され、昭和59年に奈井江町名誉町民に推戴、昭和60年に勲4等旭日小綬章を受賞。今年満100歳を迎えられる今も吉住炭鉱(株)会長、奈井江開発(株)社長としてご活躍の大偉人であります。豪放磊落の半面、優しい人情家でユーモアがあり、清廉潔白なお人柄に、会う人をその魅力の虜にしてしまう、私も人生の大先輩として尊敬してやみません。
当社との邂逅は、萬さんが奈井江町長として住友石炭奈井江鉱閉山後の地域活性化ため企業誘致に力を注いでおられたとき、当時の住友石炭の尾高社長と当社の田淵専務とが中学、高校、大学と同級生であったという知己もあり同じ住友グループの当社に進出依頼がありました。その際、萬町長から、用地、用水、交通の便、そして気候風土が粉末合金の製造に適していると熱心に勧誘いただき、当時の亀井社長がその人柄にひかれたこともにあり進出を英断、昭和47年にNSS社を設立するきっかけを作ってくださったと伺っています。
NSS社は、石油ショックの影響で操業開始は8年遅れの昭和55年となりますが、遅れた分、技術開発が進み世界最新鋭の工場としてスタートすることができ、その後、粉末合金事業の中核会社として大きく成長発展することになります。更に、その縁で、昭和63年、当社は同地に北海道電機㈱(以下HKE社)を設立することになりました。以来、萬さん、そして現在の北町長を初めとする奈井江町の皆さん、地域の皆さんのあたたかいご理解とご支援をいただき、今ではNSS社、HKE社の両社で計約500人を有する地域ではトップクラスの会社に育っています。
松本正義|
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2009年02月25日 16:32
沖縄での新年交流会
少し前の話になりますが、沖縄の緋寒桜が満開となる1月末、住友電工グループ主催(協賛10社※)の新年懇談会を那覇で開催しました。これは、30年以上も継続している行事であり、毎年100名ほどの沖縄地区の主要なお客様にご参加いただいているものです。私が初めて参加したのは九州・沖縄サミットが開催された2000年なので、今年で10回目、以来、この時期に沖縄を訪問することを楽しみにしています。
振り返りますと、ご承知のように沖縄が日本に復帰したのは1972年、住友電工が沖縄に営業所を開設したのはその直後です。当時の沖縄はまだ十分なインフラが整備されておらず、社会・経済とも混沌としていたと聞いています。以来、電力・通信をはじめとする社会インフラ整備のお手伝いなどをさせていただく中で、お客様からのご要望もあり、当時の亀井社長がこの新年懇談会を発足させたということであります。
今年、乾杯のご発声をいただきました嶺井様(元沖縄県副知事、元沖縄電力会長)は、御年86歳でおられますが、「県の発展に貢献した住友電工の新年懇談会には、何よりも優先して出席したいし、毎年参加するのが楽しみである」との過分なお言葉を頂戴しました。
このようなお言葉をいただけるのも、「信用確実」、「自利利他、公私一如」といった住友事業精神をもって、当社の諸先輩が事業に取り組んできたからではないかと考えています。沖縄の地域経済は、さまざまな問題をかかえてはいるようですが、年間の観光客が600万人を越え、情報通信などの新産業も育ちつつあるといったニュースも目にします。これからも、社会インフラの整備を中心に、沖縄の発展に貢献できれば、と考えているところです。
さて、沖縄といいますと、毎回感じるのが、沖縄という共同体ならではのホスピタリティーといいますか、人の温かさであります。家族制度の変化や地域社会における連帯感の喪失、そしてコンピュータ・ネットワークの発達により、リアルなコミュニケーションが希薄になっているように見受けられる現在の世の中だからこそ、このホスピタリティーの精神に学ぶところが多いように思うのです。
今年、私が社員の皆さんに向けて掲げた年頭の3つの要望事項のひとつに、「思いやりの精神と明るい職場づくり」があります。現在のような厳しい状況であるからこそ、互いの立場を理解、尊重する、思いやりの精神をもって業務に取り組んでもらうことが必要である、という強い思いからです。厳しい時代の中を生き抜いてこられた沖縄の方々が、明るさを失わずにお互いを思いやる精神を育んでこられたように、当社社員の皆さんが、互いに思いやりの精神を発揮することで、この難局を乗り越えていくことができればと思っています。
沖縄には、冬から春に移行する旧暦の2月頃、「ニンガチ・カジマーイ」(二月・風廻り)と呼ばれる大荒れの天気となる日があるそうです。現在の経済環境は、天気にたとえるとまさに大荒れでありますが、思いやりの精神をもつことでこの強風を耐え抜き、不況の冬のトンネルを抜けた向こうに、沖縄で「うりずん」と呼ばれるような、春の爽やかな豊穣の季節を迎えたいものです。
※:住友電気工業(株)、日新電機(株)、住友電設(株)、(株)コミューチュア、(株)ブロードネットマックス、住友電工システムソリューション(株)、住友電工スチールワイヤー(株)、住電トミタ商事(株)、(株)ジェイ・パワーシステムズ、大電(株)
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2009年02月23日 08:40
グローバルマネージャー日本招聘研修を終えて
先々週、海外関係会社のマネージャーを日本に招聘して、3日間にわたる研修を行いました。この研修は、正式にはGlobal Manager Development Programと言い、2007年にスタート、今回で2回目となります。
今回の参加メンバーは、アメリカ、インドネシア、シンガポール、ドイツ、ハンガリー、フィリピンの6カ国から計8名。初日は、横浜製作所で光ファイバ・ケーブルなどの工場を見学したのち、南箱根セミナーハウスへ移動し、当社グループの概要、歴史と事業精神、「12 VISION」などの講義を受講。2日目は、午前中はグローバル人事制度や研究開発の動向、コンプライアンスに関する講義、午後からは4名ずつ2チームに分かれ、「住友電工グループとして、グローバルな視点で人材を活用・育成・活性化するためには何をすべきか」、「住友電工グループの理念を全社員が共有するために、何をすべきか」という二つのテーマについてディスカッションし、提言として取り纏め。3日目(最終日)は、京都に移動して住友ゆかりの地である住友有芳園を見学した後、本社(大阪)に移動し、前日に取り纏めた内容を当社幹部に対し報告会で提言してもらいました。
非常に駆け足でのスケジュールで、参加メンバーは大変だったと思います。私も、初日にメンバーへの講話を行い、その日の歓迎パーティと最終日の報告会、懇親会に参加しました。
2日目のグループディスカッションでは、日本人のマネージャーにもファシリテーターとして各チームに参加してもらいました。終了予定時刻の18時を大幅に超過し、22時過ぎまで白熱した議論が行われるなど、大変熱心に取り組んでもらったと聞いています。
また報告会では、人材マネジメントに関するグローバルな基準制定の必要性やそれとあわせた教育の充実、さらに、現地法人での住友事業精神の具体的な浸透策など、それぞれのチームが短時間のなか、意気込みが伝わる提言をしてくれ、大変心強く感じました。また、活発な質疑応答も行われ、ここでの提言・議論が今後さまざまな施策に活かされていくものと期待しています。
現在、当社グループは約30カ国で事業を展開しており、日本からの駐在員以外にも約300人のGlobal Managerが活躍しています。この研修では、参加メンバーが当社グループの理念・事業精神や全体像への理解を深め、それぞれの会社に戻ってそれらの浸透に力を注いでもらうことも大きな目的のひとつでしたが、今回、地域や事業分野、業務内容が異なるため日頃は接点のないメンバーが、3日間という短期間ながら一堂に会して講義を受け、議論し、酒を酌み交わしたことにより、住友電工グループとしての一体感が高まり、グローバル企業としての取り組みの加速に繋がればと思います。
松本正義|
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2009年02月06日 09:22
3つの経営方針
先週1月29日に、第3四半期決算と同時に、08年度通期業績予想の大幅な下方修正、そして、期末配当予想を未定とする修正の発表をしました。Stake Holderの皆様には、本当に申し訳のない気持ちで一杯です。まさに世界同時不況の荒波に飲み込まれてしまったといわざるを得ない状況ですが、手をこまねいている訳にはいきません。
2月2日に会社の幹部に対して、この難局を乗り越えるための当面の経営方針を伝えました。今回は本ブログをとおして、住友電工グループの社員とご家族の皆さんにその内容を改めてお伝えします。
「身の丈にあった組織・コスト構造の再構築」
振り返りますと、当社グループもこの4年で売上が1兆円急増し、兵站線が伸びきった状態で今回の不況、そして、さらには需要構造の一大転換期を迎えています。先ずは、この状況を乗り越えるために、全ての事業において、人・モノ・金という全ての経営資源が、現在の市場に合致した適正なレベルかどうかを再検討し、迅速かつ果断の対策が必須です。すなわち、2009年度は全ての部門が利益を出せるよう、各部門・各社において、身の丈にあった組織・コスト構造への再構築をお願いします。
「内部固めの拡大と深耕」
一方では、この厳しい事業環境下こそ、S(安全)E(環境)Q(品質)C(コスト)D(納期)D(開発)面での違いが、企業の優勝劣敗を分ける鍵となると確信しています。そこで、この機会に、全事業本部におけるSEQCDD課題の棚卸し・見える化を実施し、解決の時間軸・体制も設定し、明確になった課題を徹底的に解決する活動をスタートしました。また、この活動の推進を加速化するために、モノづくりのキーパーソンを育成する「モノづくり革新プロ実践道場」(MKP)と「現場改善プロ実践道場」(GKP)、そして、製造拠点の全員活動を推進する「モノづくり基盤強化研修」(KKP)を立ち上げましたので、グループグローバルに各拠点で積極的に参画し、大いに活用してください。
「教育再武装運動の強化」
住友事業精神にも、事業は人となりとある通り、この逆境から抜け出せるかどうかの、最後の決め手は人にあります。社員の皆さん一人一人が新たな知識、技能を身につけ戦闘能力を高める、言うなれば「教育の再武装」を強化し、人材、ひいては組織体質の大改革、大改造の実行をお願いします。
皆さん全員が、昨年10月に開設した「テクニカルトレーニングセンター」をはじめ「SEIユニバーシティ」の研修プログラムを積極的に活用し、能力・スキルアップに切磋琢磨して欲しいと思います。
本年2月より、緊急措置として、取締役、執行役員は20%~7%、主幹・主席については5%の月報酬の減額措置をお願いしました。グループ全員で痛みを分かち合い、心を一つにしてこの難局を乗り越えていきたいと思いますので、ご理解をお願いします。
朝の来ない夜はないといわれるように、この暗いトンネルも必ず明ける時が来ます。この未曽有の経済危機を抜け出した先には、これまでとは全く違ったパラダイムが待ち構えており、強じんな体質を有する会社のみが生き残っているはずです。その時点で、勢いよくスタートダッシュができるかどうかは、「身の丈にあった組織・コスト構造の再構築」「内部固めの拡大と深耕」「教育再武装運動の強化」の3つの経営方針の実行にかかっているということを肝に銘じ、元気を出して前向き取り組んで欲しいと思います。
松本正義|
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2009年01月09日 09:39
新年賀詞交歓会
新年を迎え年始のご挨拶の場として、当社グループでは、大阪をかわきりに、東京、名古屋の3か所で新年賀詞交歓会を開催しております。
今年は、前回のブログで書きましたように、お祝い気分ではいられないような経営環境でありまして、お会いする方のほとんどの皆さんも、今年は厳しい、今までの不況に比べものにならない、質も規模も全く違うといった強い危機意識を持っておられました。
とはいえ、悲観的な気分にひたっているわけにはいきません。ハードルが高ければ高いほど、アドレナリンが高まってくるわけで、恒例の鏡割りも行い、ご参会いただいた皆さんと気持ちをあらたに、気を引き締めて一年の健闘を誓い合いました。
その機会を利用して、グループの最近のトピックスを写真パネルにまとめて掲示しました。PRも兼ねて、読者の皆様にもご紹介させていただきます。
最新技術としては、世界で初めて試作に成功しました「超電導電気自動車」と今後の可能性が期待される「水処理膜」を取り上げました。
もう一つは、本年の大きな課題であるSEQCDD活動の強化や人材育成を実行に移していくための、モノづくり教育の拠点として伊丹製作所に設立した「テクニカル・トレーニング・センター」、そして、CSR活動の一環で、障がいのある方の雇用を促進するべく設立した「すみでんフレンド株式会社」です。
松本正義|
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2008年12月19日 10:15
生駒の経営幹部研修にて
先週末、一泊二日で、当社の生駒セミナーハウスにおいて、経営幹部研修アクションラーニングの最終報告会に参加しました。この研修は、SEIユニバーシティの一環として2005年度からはじめており今期で4期目になります。私はいつもこれを楽しみにしています。
当社のアクションラーニングは、住友電工グループ内の新進気鋭の執行役員や部門長を対象とした実践型の研修です。まったく異なる部門から集まった5名程度を一つのグループとして、各グループにその時々の経営に関わる重要テーマを与えます。グループのメンバーは全国に散らばっており、通常の業務もこなしながら、テレビ会議や場合によっては土日に集合するなど、足かけ6ヶ月にわたり精力的に課題に取り組みます。日頃交流のないメンバーが集まりコミュニケーションすることでグループ内の結束力が高まり日常業務でもシナジー効果が出てくるところもこの研修の良いところです。もちろん、検討のための活動費用も与えられます。
また、実践型と申し上げましたが、その理由は、提案は単なるケーススタディに終わるのではなく、有益な提案は更に検討を深め、実際の経営施策に採りあげているからです。これまでも、「モノづくり力強化(テクニカルトレーニングセンター開設など)」「社内活性化(グループグローバル表彰など)」「事業環境変化への対応(リスク管理室の設置など)」といったさまざまな施策につなげてきました。
そういう点もあり、指名されたメンバーはいいチャンスを与えられたと、懸命なようです。専門外のテーマに対して新鮮な視点で議論を尽くし、私をはじめとする経営幹部に対して、独創性のある提言、提案を行おうという意欲に満ちた姿が見られます。出てくる意見、提案はユニークで聞いているだけでも楽しいものです。
今回のテーマは、「地球温暖化に対する対応策」「マーケティング・営業力の強化」「総原価低減への取組み」といった永続的な経営課題や、「アフリカビジネス」「ライフサイエンス」といった新ビジネス、新事業領域についての検討、そして「各事業本部が描いている12ビジョン(経営計画)に対する新付加価値の創造」として、現下の経営の方向性、課題の再点検を行うといったものでした。その最終報告会を迎え、それぞれに新しい切り口の提案が出てくることを大いに期待していました。
皆さんに具体的な内容をご紹介できないことは残念なことですが、私自身、今回も2日間にわたり、有意義で実りあるディスカッションができたと感じました。特に、「各事業本部が描いている12ビジョンに対する新付加価値の創造」というテーマでは、それぞれ、異分野のメンバーから客観的な視点を通して各事業本部の描くビジョンに対し、いくつもの新たな提言がありました。
私の頭の中でも、ふだんからおおよそ、そういう方向だろうということは、整理はしているつもりですが、意見を聞いていて、自分の考えの整理が進み、一つの姿に昇華していくようなケースがあります。そういう提案は、報告会のその場で、更に深掘りの検討を行うよう関係の経営幹部に頼んでいます。
また、思わぬ提案、少々奇抜な感じを受ける意見が出ることもありますが、新技術・新事業というのは、そういった違った視点からブレークスルーされることがあります。提言に関係する各本部・部門では、出てきた貴重な意見について専門家の立場からの再検討を行い、次なる事業発展の足がかり、突破口として大いに活用してもらいたいと思います。
さて、昼間の報告会も良いものでありますが、議論を尽くした後で役員と部門長とが酒を酌み交わして親密なコミュニケーションの機会を持つことの意義も大きいものがあります。昨年とは様変わりした経営環境になってきましたが、どんな荒波も、皆で徹底的に議論して方向性を定めがっちりとタッグを組んでいけば乗りきれないものはないと考えています。私も、大いに刺激を受けることができました。少々強がりなところがあるかもしれませんが、どんなことでもドンと来いといった気分になれた生駒での研修でした。
松本正義|
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2008年12月04日 08:45
第2四半期決算とIR
既に公表しております通り、10月31日に、当社08年度第2四半期決算を発表致しました。
残念ながら、上半期としては、6年ぶりの前年同期比減益となりましたが、これは、年初公表の上期予想値と比較しますと、営業利益だけは未達という水準であります。
しかしながら、今年度の業績見通しについては、売上高も純利益も引き下げており、年初公表の業績予想をそれぞれ修正公表しています。すなわち、下期の業績は残念ながら下ぶれすると予想したということであります。
発表以来1か月が経過しましたが、日々伝えられる、政治そして社会経済の状況は、昨年度までの上昇基調・拡大基調とは様変わりしており、全世界がリセッションに足を踏み入れたと言っても良いような状況下であります。
昨年の秋以降のサブプライム問題以降「米国の金融証券危機は、グローバル実体経済に悪影響を与える」と警告してきたことが、不幸にして短期間でそれも最悪のシナリオとして現実味を強めています。
当社グループにとっても正念場であり、通期業績予想公表値のクリアというハードルが高くなってはいるものの、全グループ社員の精一杯の頑張りで、当面は徹底的に企業体質を強化することで乗り切って行かねばならないと考えています。
そして、恒例のアナリストの皆さんに向けたIR説明会は、いつもの通り当社の東京本社で行いました。多くの方々にご来社頂いたことを感謝します。
私から、2008年度の上半期の決算と今後の見通しについて、中期計画「12 VISION」と重ね合わせながら説明するとともに、決算内容について経理担当の稲山常務取締役より補足説明、そして、当社グループのトピックスとして、情報通信・システム事業本部の現状と戦略について、田中常務取締役事業本部長よりプレゼンテーションを行いました。
様々な課題はあるものの、このセグメントは大きく発展する可能性、つまり将来的、潜在的な成長力に満ちていると信じています。その萌芽はこの時期にも見えており、幾つかの製品や技術は、ビジネスチャンスが膨らみ引き合いも盛んです。当面の当社グループを牽引する力として、早期の拡大成長に向けて取り組んで行き、12 VISION達成時には大きく規模を伸ばした形にして行きたいと考えています。
質疑応答では、アナリストの皆様から多くのご質問を頂戴しました。当然のことながら、この世界的リセッションの中で当社がどのような状態に置かれ、適切な対策をとっているかどうか、独自の詳細な分析をもとに厳しくクールな質問が続きました。
いつもは、景気よく気持ちよくお答えするところですが、こういう後退局面では後ろ向きの回答も増え、また正直なところ周囲の環境が不透明な現況下では、答えるのに困るような質問もありましたが、それでも、例によって逃げることなく、住友の事業精神に則り、正々堂々、愚直且つ真摯にお答えしたつもりです。
なお、このIR説明会の模様は当社のホームページの中に、上記質疑応答部分を除いては、決算説明会として公開していますので、是非その雰囲気を見て頂きたいと思います。
松本正義|
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2008年11月21日 08:45
JIMTOF2008(2)
前回述べたように、JIMTOFは国内で行われるイベントとしては屈指の大展示会です。従って、全世界から多くの企業が、その魅力をPRするべく工夫をした展示を行っています。
前回では、主に住友電工グループのブースの話をしましたが、自社讃ばかりではいけません。他社でも非常に独創的且つ迫力のある展示がなされているところが多かったことは、ここで触れておきましょう。製品のアピールをするコンパニオンの巧拙一つでも印象はぐっと変わりますが、さすがに大手はそのあたりは抜かりがないように見えました。
当社グループも、次回以降は、さらに意匠を凝らした来場者に喜ばれるブースを目指して行きますので、是非ともご贔屓にお願いします。
会場でぐるりと周囲を見回しますと、以前に比べて雰囲気が若返ったような気がしています。比較的地味に思える工作機械関連業界ですが、昨今の活況で若返りが図られつつあるのでしょうか。
今回の展示会では、入り口に人気漫画「ナッちゃん」を使ったJIMTOFのPR冊子が置いてありましたが、好評だったようです。工作機械や工具といった業界は、なんとなくイメージ的には男の世界且つベテラン職人の世界をイメージしてしまいますが、実は様々な分野で、様々な層の人材が活躍できる非常に有望な業界でもあるのです。
漫画で見た「ナッちゃん」は若い女性のようですが、老若男女に拘わらず優秀な人材が活躍することで、日本を代表する業種としてさらに飛躍して欲しいと願います。
松本正義|
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2008年11月19日 13:20
JIMTOF2008(1)
JIMTOFとは日本国際工作機械見本市のことであります。2年に1回の開催で今回は第24回ということですから、非常に歴史のある展示会です。このところは有明の東京国際展示場「ビッグサイト」で行われるのですが、コミックマーケットや東京インターナショナルギフト・ショーといった展示会と並んで数少ないビッグサイト全館利用の展示会であり、その規模がわかるというものであります。
我々住友電工グループでは、住友電工ハードメタル社が超硬工具を中心内容として、そしてアライドマテリアル社が機能部品や工具等を中心として、展示を行いました。
展示会の日程は、10/30(木)~11/04(火)の6日間の開催ですが、その間に延べでは17万人近い入場者ということですから、その凄まじい規模がお判りいただけると思います。
わたしも、休日を返上して3日(月)に見て回ることができました。
住友電工ハードメタル(SHM)社は、前回から(株)不二越との共同ブースで展示を行っています。前回は、黒を基調に大きな舞台装置で来場者の度肝を抜いたのですが、今回は白を基調にして、スタイリッシュで機能的な展示に仕上がっていました。
特に、用途別の展示では、航空機、自動車、建設機械といった各分野への不二越、SHM両社の得意分野での貢献が一目瞭然になっていて、判りやすかったのではないかと思います。お客様に喜んでもらえる展示であったら何よりですが、こういう機会を通じて両社の緊密な関係がより深まることは喜ばしいですね。
また、アライドマテリアルのブースも、技術の特長を良く出したわかりやすいブースであり、高松塚古墳壁画の切り取りに実力を発揮したワイヤーソーなどの、同社ならではの高い技術力が窺えたのではないかと思います。
少々長くなりましたので次回にもう少し感想を述べましょう。
松本正義|
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2008年11月12日 08:43
安全、品質を徹底する
以前から、住友電工グループは、SEQCDDすなわちS(Safety:安全)E(Environment:環境)、Q(Quality:品質)C(Cost:価格)D(Delivery:物流、納期)D(Development:開発)という会社事業の戦略要素について、全ての項目について質の充実を求めていくという話をしていますが、そのためにも、実際に全社活動をいろいろ行っています。
今回も、あらためて会社幹部やそれぞれの関係者に対してその重要性を訴えるとともに、現在の活動状況や今後の見通しといった内容を発表、評価するために、安全、品質、事務品質に関する全社大会を開催しました。
大会そのものは立派に行われましたが、当然ですが事前に準備した予定調和の中で進みます。そのこと自体は悪いことであるとは申しませんが、安全にせよ品質にせよ年度初の目標はクリアできないとのことでしたので、途中少々きつい言葉も交えながら、関係者にハッパを掛けました。
「安全、品質は、内部固めの大事な要素で、現在は重要な時期に来ている」
「利益は、SEQCDDできちんと成果を出せば付いてくる」
「定量的にコスト計算を考えながら踏み込んでいくこと」
「システムそのものに問題があると考えて、現状や過去例から脱却せよ」
「新システムを整えて飛躍的な結果につなげよ」
「事業部門へのお願いでなく、自ら横串となって方法論を詰めろ」
「『時代が変わった』という認識のもと、スピードアップして対応せよ」
と、刺激的な言葉でいろいろなことをお願いしましたが、全員がそれにvividに反応して対策をとってくれるかどうかを注視したいと思っています。
決算も発表しましたので、別途お話ししたいとは思いますが、ITバブル崩壊後の屈辱の赤字決算以来、順調に発展してきた当社グループも、12 VISIONのスタートである本年は、外部環境の悪化もあり少々苦しい決算を余儀なくされそうです。
しかし、こういう時こそがチャンス。安全や品質といった要素を徹底的に優れたものにすることで、企業体質を一層高めていきたいと思います。
徹底した内部固めこそが、より筋肉質で利益の上がる会社にするための一里塚であると信じて、当社グループ運営に取り組みます。
松本正義|
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2008年11月07日 09:52
テクニカル・トレーニング・センター開所式(2)
さて、テクニカル・トレーニング・センター(TTC)の内容については前回に書いたとおりで、実際の開講に当たっては、モノづくりの基礎から最新の技術・技能や原理原則を、実機・現物に触れながら原理原則と五感を通じて体得することを基本コンセプトに、「ライン改善講座」や「計量管理講座」など約100コースの規模の講座が開設されます。
そのさわりだけでも見てみたいところですが、なかなかそうもいきませんので、開所式の時には、施設の実際の様子や設置された実機などを見せてもらいました。
詳しくは企業秘密ですが、電線をつくる模擬ラインや産業ロボット、クリーンルームに至るまでの各種設備、管理技術向上のための仕掛け、安全管理のための危険予知訓練設備等、バラエティに富んだ内容に瞠目しました。
模擬ライン立ち上げのセレモニーも行いましたが、実際にこういう実機で勉強することにより、グループ社員一人一人の現場力が随分レベルアップするのではないかと期待しています。
夕刻から関係者で行った記念立食パーティーでも、様々な会社の経営幹部の方々から、当社のモノづくり力の底上げに対して、本TTCが果たすであろう役割の大きさに期待が寄せられていました。
従来の教育研修に加え、実践重視の「テクニカル・トレーニング・センター」の開講により、当社の歴史の中で脈々と受け継がれたモノづくり技術・技能を、形式知として、次世代に向けてグループグローバルに伝承し、当社グループのモノづくりを支える人材の育成に取り組むことで、Glorious Excellent Companyに向けてまた一歩近づくことが出来ると確信しています。
松本正義|
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2008年11月04日 09:49
テクニカル・トレーニング・センター開所式(1)
住友電工グループは、主にその製品を通じて社会に貢献するメーカーであり、従って「モノづくり」という基本概念を大切にしています。
勿論、従来から製造技術については、その向上及び標準化を目指して様々な取り組みを行っており、例えば品質管理のノーベル賞と称えられるデミング賞を過去に受賞するなど、多くの実績を積み上げてきました。
しかしながらグローバル戦略を踏まえてGlorious Excellent Companyを目指していくためには、一層のモノづくりへ注力していくことが必須であり、今般、より幅広く住友電工グループ社員への教育研修を行うための中心施設となる「テクニカル・トレーニング・センター(TTC)」を伊丹製作所にオープンしました。
これまで個々に実施してきた当社グループのモノづくり研修を集約し、グループグローバル展開を視野に、モノづくりのコアセンターとしてソフト・ハード両面の充実を図っていく予定です。
開所式は、10月7日、関係者を中心に行われました。TTCは伊丹製作所の敷地内に置かれていますが、ご覧の写真の通りでなかなかモダンな外観でスタイリッシュと言っても良いかも知れませんね。製作所敷地の北西部分になりますが、塀を隔ててお住まいの方や民間の施設などもありますので、景観や防音といった観点にも十分に気を配ったつもりです。
松本正義|
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2008年10月24日 11:40
富通集団有限公司と光ファイバ、光ケーブル分野での合作事業調印を終えて
弊社プレスリリースで既にご承知かと思いますが、中国は浙江省富陽市に本拠を構える富通集団有限公司と、光ファイバ、光ケーブルの事業を合作で杭州、成都、香港深圳と一挙に三地点で進めることとし、杭州市で調印式を10月16日にとり行いました。式には、省・市の最高幹部、関係者多数のご来臨を賜りました。
晩餐会も盛大で乾杯乾杯の声で会場が包まれました。双方が合意の得られる内容にたどりつくまでには、協議交渉メンバーによる一年間にも及ぶ大変熱心なワーキンググループ活動により練り上げる必要があったものであり、心より感謝と敬意を表するものです。
ITバブルが破裂し、世界の情報産業は甚大な被害を受けましたが、その後復調を遂げ、光ファイバの需給関係は、中国、アメリカ、欧州を含め海外市場が活況で需要が供給を上回る状態です。中国は今や世界一の市場となっており、この時期に信頼のおけるパートナーと合作を進めることは大きな意味をもっていると信じています。
サブプライムローンに端を発した想像を絶する金融経済の破綻が実体経済に多大なる悪影響をおよぼしている状況下でありますが、中国情報産業の潜在成長力を信じて、これまで培ってきた住友電工の力を中国でも大きく華を咲かせたいとの想いで調印式に臨んだ次第です。
事業は当然山有り谷ありであります。Going concern としてパートナーと共に緊張感をもって事に臨み、思いやりの気持ちを忘れずに相互信頼を念頭に、合作事業を拡大させていくことをお互いに誓い合いました。
翌朝は杭州から車で約1時間、杭州の南西に位置する富陽市を訪問し、富通集団の本社と整地が進行中の工場建設地の視察を致しました。一泊二日の出張でありましたので、杭州では朝早く起き、有名な西湖を一時間強かけて早足で楽しんで参りました。
次回は下手な即興七言絶句の紹介とともに西湖報告を致します。
松本正義|
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2008年10月21日 09:08
入社式と内定式(3)
昨年もこのタイミングで掲載しましたが、新しく新入した皆さんや内定者の皆さんへの参考のために、わたしが以前に新入社員に贈ったメッセージを掲載します。
「新入社員に贈るメッセージ」
長年の会社生活を振り返りますと、楽しいこともあり苦しいこともあり、転職はしませんでしたが、社内を転々とし様々な仕事をこなしてきました。二度の海外駐在を含め転勤も十回程経験しました。常に新しい環境と異なった分野に身を投じてきたといえます。
最初は戸惑う事も多々ありましたが、与えられた仕事の内容を早く把握するため、引継書を熟読し上司の方々との対話を通じ、三日・三週間・三ヵ月・三年と区切りをつけ、自分なりのキャリアパスを想定し、達成すべき目標を自分なりに作成してきました。置かれているポジションの一つ先の立場に身を置いて具体的な目標を立てることにより、少しは視野の広い計画が得られました。又、実行してきた個々のプログラムをこなす上で、周到な準備と目標達成への情熱と執念が必要なことを痛感します。
組織内での地位が上がっていくにつれ、より広い影響を及ぼしていく必要性に迫られ手法はより高度化していきますが、基本は完遂意欲を自他ともに示していくことで関係者の共感と活性化を呼び起こし、予想した結果が得られます。諸般の事情により常にそうなるとは限りませんが、プロセスにおいて陰日向なくベストを尽くしている姿、言い換えれば誠心誠意、真面目にそして正々堂々と仕事に取り組む姿勢が、社会生活の切り札ともいえる「信用」と「信頼」を得る大切なポイントです。一つの企画が不首尾でも別の機会はあります。私の経験でも、この二つは必ず望む結果をもたらしてくれました。計画を立てるときに常に念頭においてきたことは、原則論なき手法論を極力避けるということです。この実践はなかなか難しいことですが、中長期的に見ますと自分の思考訓練にもなりますし、不幸にも主張する原則論が受入れられない場合でも、周囲から時には一目置かれることにもなるでしょう。
少し具体的な話になりましたので、私なりにあるべき、またありたいと思ってきました人生訓を申し上げ結びと致します。それは「自然体」と「平常心」です。人生には思いもよらないことも起こって参ります。その時に一貫した反応を示しその対応が付焼刃であってはならない、という信念を意味しています。
これには日々の自己鍛練が必要で、でたとこ勝負では話になりません。是非とも頭の一隅に置いて下さい。新しい人生の一歩を踏み出す皆様に若干なりともお役に立つメッセージとなれば幸いです。呉々も健康に留意され、堂々と人生を歩まれますよう祈念致します。
松本正義|
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2008年10月17日 09:17
入社式と内定式(2)
そして、午後から夕刻にかけては、内定式でした。
来春入社予定の専門職内定者は、全部で161人でした。まだまだ比率は低めですが、それでも女性は増加しましたし、外国籍の人も含めて、“Diversity”という観点からは、少しずつグローバル化が進んでいます。
実際に全員の顔を見渡すと、魅力的な個性が伝わってきます。これからの住友電工グループを背負って立つ逸材であって欲しいと念願しました。
懇親パーティーでは、全役員が出席して、出来る限り親しく会話をして、それぞれの社会人になることに対しての抱負や期待を聞くとともに、我々が思う会社生活のあり方について、ざっくばらんに語ることができたのではないかと思っています。
スタートの挨拶では、当社の風通しの良い社風、昨今の経済情勢や今年の方針とその進展についても述べましたが、強調したのは、「必ず単位を揃えて卒業して来春入社式に顔を揃える」ということであります。単純に卒業しろという意味ではなくて、残り少ない学生生活をしっかりと勉強等で有意義に過ごし、その努力により実力を蓄えるようにお願いしたつもりですが、きっとわかってもらえたとことと思います。
先日、本ブログの英語版の方で、「日本の若い社員の働く意欲の欠如と成果主義による外国人社員登用の勧め」とのご意見がありました。ことはさほど単純と言うことでもなく、いろいろ考えることもありますが、「住友電工グループはグローバル企業であり、日本という枠組みで物事を考えるのではなく、global perspectiveに柔軟に対応するから心配ない」と返答をしています。
若い内定者の皆さんも、すぐに全世界的に業務に邁進してもらうことになるでしょう。しっかりとグループ社員のバックボーンである住友の事業精神や企業理念、グループ企業行動憲章などを身につけて、一人一人がその個性を生かしながら活躍して欲しいと心から期待しています。
松本正義|
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2008年10月14日 10:40
入社式と内定式(1)
先日のブログにも書きましたが、景気は昨年度までの上昇基調・拡大基調とは様変わりして、全世界的にリセッションに向けての大きな津波が襲いかかっています。
再々注意を促してきましたが、サブプライムローンに端を発するアメリカ経済の金融バブル崩壊は、実体経済にも凄まじい勢いで影響を与えています。
当社だけが無縁でいるなどということは勿論不可能であり、下期以降の経営は大変に難しいものとなると思われますが、全グループ社員一丸となって乗り切っていきたいと思っています。
さて、このような厳しい状況下、10月1日に、当日そしてこの上期に入社した社員の入社式・激励式を行い、併せて来春の入社予定者の内定式及び内定者懇談会を挙行しました。
入社式・激励式は、秋入社6名とキャリア入社64名、既に当社で働いている人も多いためか、引き締まった面持ちに見つめられる中で式を挙行しました。
新入社員へのはなむけの言葉は、毎年変えるものでもありません。
本年も例年と同様に、
1.「仕事の基本を身につけ愚直に実行する」
2.「たゆまぬ自己研鑽の努力をする」
3.「コミュニケーションを大切にする」
という3つのことをお願いしました。
特に、3点目のコミュニケーションについては、ネットワークが普及した今日、瞬時にグローバルな情報交換が可能になりましたが、「Face To Faceコミュニケーション」の重要性がむしろ高まっていることを伝えました。
新しい環境、生活に適応するとともに、健康と安全には十分に留意をして、当社グループ社員として、全員が大いにその実力を養成し、発揮して、充実した会社生活を送ることを期待しています。
松本正義|
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2008年10月03日 09:37
安全、品質、SWICTH運動<2> -下期社長メッセージより-
品質については、本年度より開始した「QR-1活動フェーズⅢ」で、不具合の再発防止を重点課題として、「全ロスの徹底的な低減」及び「重大クレームの撲滅」の2つの活動を進めるようにお願いしました。
まず、「全ロス」については、年初に計画いただいた重点実施項目に関しては、絶対金額、売上高比率ともに改善傾向にありますが、まだまだなすべきことは山積しています。
<1>で述べた厳しい経営環境にあって、「全ロス低減活動」による、抜本的な体質改善は、当社グループの喫緊の課題であり、技術課題について今までのやり方や考え方にとらわれず、あらゆる角度からメスをいれ、精力的な課題解決をお願いしています。
次に「重大クレーム」については、ゼロを目標にした活動をお願いしていますが、残念ながら結果としてはクリアできませんでした。そこで、これ以上の発生を防ぐべく、グローバル全部門に対し、トップによる緊急点検を指示しました。
重大クレームを起こすことは、お客様の信用だけでなく今後のビジネスチャンスを失うことにつながりかねないだけに、最優先で徹底的に改善するように指示をしています。
各部門とも、責任者はもちろん全員が緊張感を保持して改善のスピードをあげ、生産技術本部中心に一丸となって現場主義の徹底により困難を克服し、顧客の信頼を勝ち得る品質体制を確立しなければなりません。
最後に「SWITCH運動」ですが、「仕事は徹底してするが、休むときは思い切って休むメリハリのある働き方」で仕事の効率を向上させ、長時間残業を減らし、「仕事での高い成果」を出しながら同時に「充実した生活」を営んでいける、そんなグローバルカンパニーを目指す運動です。
私は過去、シカゴ、そしてロンドンに駐在した経験がありますが、日本と比較して「仕事と生活のメリハリ」をより意識していると感じました。善し悪しを問うつもりはありませんが、仕事の効率を第一に考えた余裕ある働き方という点では、当社グループも更に工夫すべきではないかと考えます。
4月の運動開始以降、各職場にて、実態に見合った目標を自身で考え、部門長のリーダーシップのもと職場一丸となって進めていますが、より実効を高めていくために、「効率的な仕事の進め方」について、全員参加で具体的な取り組みを着実に実行していきます。
「安全」、「品質」、そして「SWITCH運動」といった全社運動に真正面から取り組むことで、「12ビジョン」の実現、ひいては「グロリアス・エクセレント・カンパニー」への成長・発展につながる企業体質や風土を創造するという気概で、全グループ社員がこの難局に立ち向かうことを期待しています。
松本正義|
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2008年10月02日 13:10
安全、品質、SWICTH運動<1> -下期社長メッセージより-
昨年度までの上昇基調・拡大基調とは様変わりして、全世界的にリセッションに向けての大きな津波が襲いかかっています。本件については、再三再四注意を促してきましたが、サブプライムローンに端を発する米国の金融危機は、グローバル実体経済にも凄まじい勢いで影響を与えています。
殆どの企業が、その中で対応策を講じ、にも拘わらずその悪影響により、事業内容や決算予想の修正を余儀なくされる事態に陥っています。米国はいずれ間違いなく立ち直ってくるとは思いますがその時期は不明であり、当面は経営の舵取りは難しいものとなります。
こういった状況下で始まった2008年度下期でありますので、グループ社員の皆さんには、従来以上に体質強化への取り組みに注力してもらうことを期待しています。
そこでスタートにあたり、「安全」、「品質」、そしてこの4月からスタートしている「SWITCH運動」について、お願いを致しました。
まず「安全」についてですが、「安全」はSEQCDDの筆頭であり、「安全は全てに優先する」と念頭に置くことをお願い致しました。5月の全社安全大会において、この考え方にもとづいた安全コミットメントを各本部長が宣言、取り組んでもらっています。
今年度上期の休業不休傷害の発生件数は、昨年度比で約3割低減することができ、皆さんの日頃の安全に対する取り組みの成果が出てきたことに感謝しています。
しかし一方で、今年度、グループ全体で掲げた休業傷害、不休傷害件数の削減目標については、既に上期時点で未達となってしまいました。
この7月から8月にかけては連続で発生しており、夏期に労働災害が集中するというここ数年の経験則が、十分に活かされない結果になったことは誠に残念であります。
事故の内容も、ルール未整備などの「管理面での不備」、決めごとを守らない「不安全行動」など、改善が未だ不十分であることが原因であることが多く、また経験の浅い作業者の事故が増加傾向で「未習熟者への教育の強化と見える化」が不徹底と言わざるを得ません。
「安全」は自分のため、家族のため、職場のため、との考えのもと、『ルール』を明確化し、周知し、確実に守っていくこと、そして「これくらいはいいだろう」との甘えをゆるさない活動を愚直に進めていただきたいと思います。
加えて、今年度の活動のもう一つの柱である、「設備の安全対策」も着実に推進し、「絶対ゼロを目指す」という覚悟で、気持ちを引き締めて下期こそ完全無災害を目指すことを強くお願いしています。
松本正義|
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2008年09月12日 14:52
英国IRにて
9月の上旬に恒例のIRに英国に行きました。
IR(Investors Relations)を大切にするという考え方は、以前からもこのブログでいろいろ伝えていますので繰り返しませんが、当社への株式投資を考えて下さる方々への説明は、我々のような上場企業にとっては、何よりも優先すべき課題の一つであり、会社経営の責任を持つ社長として、今までもそしてこれからも、機会を捉えて種々の活動を行っていきたいと考えています。
海外でのIR活動は、大口の投資家が多く存在する米国と欧州を中心に、行っているのですが、今回は英国にじっくりと腰を据えて、じっくりと投資家の皆さんと懇談して来ました。会う機会はさほど多くは無いのですが、顔なじみのメンバーもいますし、年一回直接語りかけてPRする機会は大切にしたいと思っています。
その、英国IRでの話題ですが、米国のサブプライムローン崩壊以降の景気低迷が全世界に影響する中で、特にカーメーカー、big3の落ち込みが顕著であり、自動車関連に売り上げや利益の約5割を依存する当社グループの現状と今後の見通しについての質問がやはり多かったですし、これは予期されるところでした。
自動車生産台数も年初予想から大きく後退する中で、もちろん全く影響が無いと言うことはできないものの、幸いに当社グループには様々な新しい自動車関連の新製品、新技術が開発されており、また5つの事業ポートフォリオが、バランス良く中期的に成長することを見越しており、その順調な伸展を見て欲しいという説明に、皆さんから「安心した」とコメントをもらいました。
今年度スタートの中期経営計画「12 VISION」を中心に、当社業績の見通しについて述べていたところ、産業素材部門の堅調さを評価する声やエレクトロニクス関連特にFPCの当社実力発揮に向けての提言等もあり、過去から真摯に取り組んできた内容が評価されているように感じ、嬉しく思いました。
既に公表しているように、本年度の当社は売り上げこそ横ばいですが経常利益は微減の予想であります。しかしながら、その内容には今年度限りの特殊要因も含まれており、それを除けば増益基調であると繰り返し説明しています。
自動車関連を中心に非常に厳しい環境が続くことは間違いありませんが、グループが全力をあげてこれを乗り越えて、中長期的・持続的な成長が十分に見込める優良企業として、投資家が安心して推薦できる企業であり続けるようにしたいと思っています。
松本正義|
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