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広報誌 SEI WORLD 2006年

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SEI WORLD 2006年 7月号(vol. 346)

アンテナ部にルネベルグレンズを採用した新型ウィンドプロファイラーレーダーを開発

 当社は、電波を使って上空の風速や風向を計測するウィンドプロファイラーレーダー(以下、WPR)の新モデル「LQシリーズ」を開発しました。
ウィンドプロファイラーレーダー「LQ-7」
ウィンドプロファイラーレーダーの原理
観測データ表示例

 当社は、国立大学法人 京都大学生存圏研究所と共同研究を行い、WPRの新モデルの開発を進めてきました。今回、アンテナユニットにルネベルグレンズを採用したことにより、当社従来のモデルと比較し、大幅なコストダウンと利便性向上を実現した新モデル「LQシリーズ」を開発し、このたび独立行政法人 海洋研究開発機構から受注しました。

 本製品の主な特長は、次の通りです。

  • 低コスト化の実現
    当社の従来モデル「Lシリーズ」に比べ、同等性能の場合約60%の価格で提供が可能です。
  • 拡張性を備えたシステム構造
    直径900mmのアンテナユニットを複数組み合わせる構造を採用しており、観測高度に応じてアンテナユニットの装備数を選ぶことができます。また、アンテナユニット単体の提供も可能となり、システム導入後でもアンテナユニット追加により性能アップが図れます。

    【標準ラインナップ】

     

    LQ-4

    アンテナユニット4個

     

    LQ-7

    アンテナユニット7個

     

     

    (従来モデルL-28と同等以上の性能)

     

    LQ-13

    アンテナユニット13個

  • ランニングコストの抑制
    メンテナンスが容易になるよう構造の簡素化を実現し、従来モデルよりもランニングコストを抑えることが可能となります。

 

 

ウィンドプロファイラーレーダー

 地球を覆っている大気の中でも最下層の対流圏(~10km)では、地表面との摩擦や熱の放射・吸収の影響により大気運動(風向・風速)が複雑になっており、様々な気象変化をもたらします。この大気運動の観測を、マイクロ波帯の電波を用いて行うのが、ウィンドプロファイラーレーダーです。標準的なタイプではアンテナの大きさが3m×3m程度で、100m刻みの高度分解能で風向・風速の三次元プロファイルをリアルタイムに表示します。

 当社では、よりお客様のニーズにあった観測システムを提供することが可能になり、今後国内外の気象、環境の観測関係者や研究者への販売を進めていきます。

ルネベルグレンズ
1944年にルネベルグが考案した誘電体レンズ(誘電体により電波を焦点に集めるもの)の一種で、球状誘電体の中心からの距離に応じて比誘電率を変化させることにより、あらゆる方向からの到来電波に対して均一特性のアンテナとして作用します。

お問い合わせ先: 公共・産業営業部 TEL: 03-3423-5151

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