2012年4月25日 18:00

昆陽池の再生事業に参画

伊丹製作所(中央)と昆陽池(右上)

▲伊丹製作所(中央)と昆陽池(右上)

 兵庫県・伊丹市にある「昆陽池」は、関西屈指の渡り鳥の飛来地で、秋から冬にかけては鴨など多くの水鳥が飛来します。池の中ほどには日本列島をかたどった人工島があり、大阪空港を離陸した直後の飛行機の窓からその形を望むことができます。
 伊丹製作所は、隣接する昆陽池の自然環境再生事業に取り組んでいる「伊丹の自然を守り育てる会」の中で主要な活動の一つ「森部会」に参画しています。今回は、参画当時より所内で本活動を取り纏め、推進してきた伊丹製作所・安全環境グループの三宅さんに話を伺ってきました。


 周辺を住宅に囲まれた伊丹製作所は、開かれた製作所づくりを目指して、稲荷祭(4月)・緑花祭(11月)には、近隣住民や自治会役員を招待し相互のコミュニケーションを図ることを大事にしており、また、森部会だけでなく周辺の地域清掃活動や伊丹市との防災協定等を通して地域との共生に力を入れています。 
 伊丹製作所は2008年4月から本活動に参画し、所内の各関係会社・各部門から毎月6名前後の人員を募り、これまで4年間で49回、延べ282名の方に参加頂きました。
 「伊丹の自然を守り育てる会」発起の背景は、川鵜の糞害による苗木の枯損で、かつて緑豊かであった人工島(通称 「日本列島」)の苗木は甚大な被害を受け、自然の中での再生が困難になったことからです。その再生を図るため、①種子の採取、②苗木の育成、③日本列島への植栽、④雑草除去、⑤川鵜対策などが主活動となっています。特にこだわっているのは、市販の苗木は購入せず、伊丹固有種による緑の再生を目指すということで、伊丹に残る古木や周辺の山々から樹木の種子を育成するという息の長い活動を行っています。

 去る3月27日には、伊丹市民17名、伊丹市のみどり公園課2名、伊丹製作所から9名の計28名が参加し、全員が「日本列島」に渡り、枯損した苗木を撤去、腐葉土等で土壌改良、クマノミズキなど落葉樹40本程度を補植しました。また、川鵜の巣が作られないよう樹木の枝打ちや巣の撤去などの作業も加わり、慣れない上を向いての作業のため腕や腰、首がとても疲れたということでした。またこの時期、川鵜の繁殖期でもあり多数の川鵜が「日本列島」の樹木に陣取り、いつも以上に強烈な糞の臭いが漂う中での作業であり、写真の通り片時もマスクは離せなかったということから参加メンバーのご苦労が伺えます。一方で、通常なら「日本列島」へはボートを漕いで渡るしか手段はないのですが、この時期は水位が低く、周辺の岸から歩いて渡ることができたとのことで、この日の参加メンバーは貴重な体験をされたようです。

苗木を植えました。

▲ 苗木を植えました。

みんなで記念撮影。(中央に座っているのが三宅さん)

▲ みんなで記念撮影。(中央に座っているのが三宅さん)



 「日本列島」に植栽した苗木の生育率は、土壌環境、川鵜の糞害、夏場は背丈ほどにも成長する雑草が日差しを遮ることなどで50%程度と聞いていますが、今後も「森部会」の活動を通して、四季の美しさを感じられるような昆陽池再生に貢献していきたいと熱く語って頂きました。これから緑が鮮やかになる季節を迎えます。皆さんもぜひ昆陽池公園に出かけてみてはいかがでしょうか。

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