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技術論文集 SEI テクニカルレビューJanuary 2008 No.172

GENESIS計画と高温超電導直流ケーブル
-究極の持続可能な「新エネルギー」の開発について-

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論文概要

世界の人口は、2006年2月に65億人に達したが、それから1年半後の2007年8月には既に66億人を突破したと報道され、今世紀中葉には90〜100億人に達すると云われている。一方、これに従って世界のエネルギー需要は、2030年までに5割増加すると、国際エネルギー機関(IEA)は予想する。電力に限っても、2050年には現在の2.6倍に増加するとの予想がある。(全一次エネルギーでは、2000年比2050年で、凡そ2倍になるものと推定されている。)この間、気候温暖化ガスは増加の一途を辿り、様々の環境悪化現象を生ずると考えると、人類が主要なエネルギー資源である石油や天然ガス(埋蔵量で40〜60年)を消耗し尽す前に、非可逆的なカタストロフィー(破局)を惹起してしまう危惧を指摘する声もある。そのために、近年炭酸ガス(CO2)を排出しないウラニウムを燃料とする「原子力発電」の増強に努めるべきであるとの声が、日・米・欧で湧き上がると共に、中国をはじめ開発途上国からも、多数の原発新設計画が発表されている。しかしながら、原発の燃料資源であるウラニウムも、埋蔵量が60年内外の一過性の資源であると共に、現代人がそのメリットを享受すると次世代以降の未来の人類は、放射性廃棄物を約100年間の中間貯蔵を経て、凡そ1万年の長期に亘る最終貯蔵・管理を行わねばならず、当面その必要性は認識するが、「エネルギー・資源・環境」の最終的な解答とはならない。原子力発電に代る究極のエネルギー源として、アカデミーサイドより「核融合」(人工の太陽を地上に作ること)の技術開発が提案されて久しいが、最近の技術評価をベースとした予想では、技術の完成には「Over centuries」を必要とし、やはり解決策にはなり得ないことが判明してきた。 本論文では、この様な閉塞的な状況下で、“現代の技術者”が提案し得る唯一の“解”が、太陽電池や風力発電あるいは水力発電の様な“太陽を起源とするRecyclable(再生可能な)新エネルギー”と、今日技術的に十分適用可能となった高温超電導直流電力ケーブルの組合せからなる『SENESIS計画』であることを主張し、その歴史的・技術的な蓋然性(もしくは必然性)の下に、須くその実行が進展することの重要性を強調したい。併せて「PPLPソリッドDC・超長距離・大容量・国際連系・海底ケーブル」の必要性についても言及する。

執筆者

畑 良輔 /

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