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プレスリリース 2014年

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米国ケーブルテレビ事業者向けに10G-EPON用拡張ユニットの出荷を開始

2014年11月12日
住友電気工業株式会社

当社は、光ブロードバンドアクセスを支えるEPON*1のシステム向けに、従来の10倍の10Gbpsの通信速度を実現する10G-EPONに対応した拡張ユニット「FCM7133」を開発し、米国ケーブルテレビ(CATV)事業者向けに出荷を開始しました。

「EPON」とは、Ethernet Passive Optical Network の略で、一本の光ファイバを途中で分岐させて複数ユーザでシェアすることにより、安価に高速なデータ通信を実現できる伝送方式です。当社は、2005年からG-EPONと呼ばれる1GbpsのEPONのシステム向けに装置を販売しており、日本やアジア各国の通信キャリアのお客様に豊富な納入実績を有しております。

当社の次世代EPONシステム局側装置「FSU7100」は、通信キャリアとの加入者獲得競争から高速の光通信サービスを必要としている米国大手CATV事業者向けに2012年から販売を続けており、安定した1Gbpsの通信品質、また高密度実装による収容回線数の多さから、好評を博しております。

このたび、FSU7100の拡張ユニットとして、新たに10Gbpsの高速通信規格10G-EPONに対応した「FCM7133」が加わりました。米国CATV事業者向けに、出荷を開始しております。高画質の動画配信などで急増するトラフィック需要対策として、米国CATVをはじめ日本やアジア各国の通信キャリアのお客様からも非常に大きな期待を寄せられており、今後も当社は世界中へEPON製品の拡販を推進していきます。

また、FCM7133と10G-EPONで通信を行う加入者側端末「FTE7502-UA」も同時に発売を開始しております。

FSU7100 (FCM7133実装時)FTE7502-UA

【当社10G-EPONユニット「FCM7133」の特長】

1.高品質で安定した通信を実現
当社製国産光モジュールにより、高品質で安定した上り/下り10Gbpsの高速光通信を実現。
2.導入コストを抑制可能
FCM7133フル積載時には、FSU7100あたり最大約8,000回線収容でき、1回線あたりの導入コストを抑制可能。
3.既存設備での運用が可能
DPoE*2対応により、CATV網の管理設備をそのまま利用して低コストでEPONへの移行が可能。
4.高い拡張性
設置済みFSU7100の空きスロットにFCM7133を挿入することにより、既に稼働中のG-EPON(1Gbps)のサービスを止めずに、容易に10Gbpsの高速通信を導入可能。

 

*1 EPON:

IEEE(米国電気電子学会)で標準化された光加入者伝送方式。1Gbpsの伝送を実現するGE-PON(802.3ah)と、10Gbpsの伝送を実現する10G-EPON(802.3av)が制定されている。

*2 DPoE:

DOCSIS*3 Provisioning of EPONの略で、CableLabsが策定する、DOCSISとEPONの統合ネットワーク規格。CATV事業者が持つDOCSIS規格の管理設備を用いて、EPON規格のアクセス網を管理できるようになる。

*3 DOCSIS:

Data Over Cable Service Interface Specifications の略で、CableLabsが策定する、ケーブルテレビ回線を利用して高速なデータ通信を行うための規格。

  • CableLabs、DOCSIS、DPoE は、米国 Cable Television Laboratories, Inc.の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
  • Ethernet は、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。

以上

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