ホーム > 企業情報 > お知らせ > 電子情報通信学会「学術奨励賞」を受賞

お知らせ

電子情報通信学会「学術奨励賞」を受賞

その他

2018年6月13日

一般社団法人 電子情報通信学会より、当社グループの「コヒーレント伝送用受光素子*」に関する発表が高く評価され、2017年度学術奨励賞を受賞しました。

本賞は、2017年に開催された総合大会(3月)およびソサイエティ大会(9月)で発表された全3,209件の論文から、33歳以下で極めて優秀な発表をおこなった者(全件数の1.5%)に授与された大変名誉あるものです。

受賞の対象となった発表題目は、総合大会での「400G超コヒーレント伝送システムに向けたInP系90°ハイブリッド集積p-i-n PDアレイの広帯域・高感度動作」と、ソサイエティ大会での「Lバンド波長帯受信に適したコヒーレントレシーバ向けInP系90°ハイブリッド集積受光素子」であり、今後の光ファイバ通信の超高速・大容量化に不可欠な高機能半導体受光素子の開発成果が評価されての受賞となりました。

この受賞を励みに、これからもお客様や社会のニーズを先取りし、優れた通信用光半導体素子の研究開発・製品開発に取り組んでまいります。

受賞者の沖本拓也(住友電工デバイス・イノベーション)と論文共著者

受賞者の沖本拓也(住友電工デバイス・イノベーション)と論文共著者

  • コヒーレント伝送用受光素子

    コヒーレント伝送用受光素子

  • 賞状

    賞状


*コヒーレント伝送用受光素子:
コヒーレント伝送方式とは、数100km以上の長距離光通信において、光波の干渉(コヒーレント性)を用いて、100Gbit/sec以上の大容量伝送を可能にする方式です。従来方式では、光のオン・オフで1・0を表現した"強度信号"を用いますが、コヒーレント伝送方式では光の位相をずらして信号波形を変えた"位相信号"を用います。"強度信号"はフォトダイオードで直接検波して電気信号に変換することができますが、"位相信号"は、フォトダイオードで直接検波できません。そのため、コヒーレント伝送用受光素子では、信号光を別の光と干渉させて、"位相信号"をフォトダイオードで直接検波可能な"強度信号"に変換する光機能が、当社独自の半導体光集積技術により、1チップ集積されています。

以上

ページの先頭へ